信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

プロボクシングの階級について。なぜこんなにあるの?

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プロボクシング(男子)の階級は17階級

プロボクシングの階級は全部で17階級です。

各メジャー団体(WBAWBCIBFWBO)の呼び方の違いはあれど、

17階級という数は統一されています。

階級の名称と、重さの規定、設立年は以下の通りです。重さの規定については、設立当初のものではなく、現代のものです。

  Lbs Kg 開設
ヘビー級 200以上 90.72以上
クルーザー級 175〜200 79.38〜90.72 1979
ライトヘビー級 168〜175 76.20〜79.38 1913
スーパーミドル級 160〜168 72.57〜76.20 1984
ミドル級 154〜160 69.85〜72.57
スーパーウェルター級 147〜154 66.68〜69.85 1962
ウェルター 140〜147 63.50〜66.68 1914
スーパーライト級 135〜140 61.23〜63.50 1959
ライト級 130〜135 58.97〜61.23
スーパーフェザー級 126〜130 57.15〜58.97 1959
フェザー級 122〜126 55.34〜57.15 1889
スーパーバンタム級 118〜122 53.52〜55.34 1976
バンタム級 115〜118 52.16〜53.52 1894
スーパーフライ級 112〜115 50.80〜52.16 1980
フライ級 108〜112 48.98〜50.80 1911
ライトフライ級 105〜108 47.62〜48.98 1975
ミニマム級 105以下 47.62以下 1987

 

ちなみに、lbsとはpoundsの略表記で、1pounds=453.592g。

約454gとして、体重(kg)÷0.454で自分の体重も計算できます。

(60kgの場合、60÷0.454≒132.16lbs)

 

なぜ、17階級もあるのか。

ボクシングの歴史は古く、古代ギリシャに始まりました。

大げさな道具もいらずに腕っぷしを競い合う競技なので、

昔からあるのも納得がいきますよね。

ボクシングがおおよそ現行のルールになったのは、1867年、クイーンズベリーさんが発表した、「クイーンズベリールール」なるものによります。

ここで、

〇グローブの着用(それまではべアナックル=素手でした。)

〇3分を1ラウンドとするラウンド制

〇ダウン後のテンカウント

などが導入されます。

ちなみに現在は12ラウンド制のタイトルマッチも、そんな規定はなく試合ごとに規定ラウンドはバラバラでした。

 

そんな歴史の古いボクシングの階級については、

最初にできたのはヘビー級とライト級のみ。

体重が重い方が、勝利する確率がかなり高かったため、公平性を期すために階級制が生まれたといいます。

その後、ミドル級ができ、今日まで細分化されてきたわけです。

 

オリジナル8階級

さて、今でこそ階級は17階級ありますが、今から約60年前までは、階級は8つでした。

重い方から、

ヘビー級

ライトヘビー級

ミドル級

ウェルター

ライト級

フェザー級

バンタム級

フライ級

の8つです。

 

この8階級の間に階級が増え(フェザー級とライト級の間に「スーパーフェザー級」等)、より軽い階級もでき(フライ級の下にライトフライ級ミニマム級)、現在の17階級になりました。

 

ミニマム級は1987年の創設で、当時はストロー級といいましたが、初代チャンピオンには井岡弘樹がなっています。(井岡一翔のおじさんです。)

 

階級細分化の恩恵と弊害

 

階級が増えた事による恩恵は、選手からすると世界チャンピオンになりやすくなった事でしょう。

昔は1階級に1人の文字通りの王者でしたが、例えばライト級で王者になれなかったら、スーパーフェザー級で王者になろう、という事ができるようになりました。

選手やその関係者からすると、選択肢が増えた事は嬉しい事だと思います。

 

また別の機会にお話ししますが、現在メジャー団体と言われる団体は4団体(WBA,WBC,IBF,WBO)あり、それぞれの団体のそれぞれの階級に世界チャンピオンがいます。

しかも、スーパー王者だのダイアモンド王者だのと、1階級に2人以上のチャンピオンがいる団体、階級もあります。

私もそうですが、昔からボクシングを見ているファンにとっては、王者になることの敷居が低くなる事は抵抗がありますよね。

おそらく階級が細分化され始めた頃も、そんな話があっただろうと推察されます。

チャンピオンの価値の低下、これが弊害でしょう。

 

日本におけるプロボクシングの階級

現在のプロボクシング(男子)の階級は、17階級です。ただ、日本においては少し違います。

クルーザー級、ライトヘビー級、及びスーパーミドル級については、試合が開催されていません。ランキングもありません。

ヘビー級については、数年前に日本タイトルが復活し、ランキングもあるにはありますがランカーはほとんどいない状態です。

なので実質13階級プラスヘビー級、となっていますが、これは日本人ボクサーの体格が欧米のボクサーに比べて小さいので、試合を組める絶対数が少なくなってしまうからです。

余談ですが、スーパーライト級以上の階級になると、主戦場が欧米に移ってしまうので、なかなか世界に通用する日本人ボクサーは出てきません。

ウェルター級に至っては、過去、日本人では誰もタイトルを獲っていません。

そんな中、ミドル級で世界チャンピオンになった竹原慎二村田諒太は本当に尊敬に値します!

 

プロボクシングの男子とアマチュアボクシングの階級の違いについて

これまで、プロボクシング男子の階級について簡単に説明してきましたが、女子になるとまた違います。

また、アマチュアボクシングについても、階級は変わってきます。

この記事を書いている2020年は、オリンピックイヤーでもありますので、次回はアマチュアボクシングの階級について書きたいと思います!

 

 

 

 

 

 

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