信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

2000年から2009年のMVP。10年で最も活躍したボクサーは?

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2020年のゴールデンウィークは、これまでにないゴールデンウィークですね。

私はというと、いつもゴールデンウィークの恩恵は全く受けていませんので、関係はないのですが、人の流れ、世の中の落ち込み用でいつもとは違うな、と思っています。

さて、そのゴールデンウィークの暇つぶしとして、年代別のMVPを考察しています。

今回は2000年〜2009年の10年のMVPを考えていきます。

しかし、もう自分の中ではあのボクサーに決まりなんですよね。。。(^_^;)

2010年〜2019年のMVPはこちら。

boxingcafe.hatenablog.com

2000年〜2009年のファイター・オブ・ジ・イヤー

今回も、前回同様にリング・マガジンのファイター・オブ・ジ・イヤーを確認して、その中から更なるMVPを決めていきたいと思います!!

2000年 フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)

2001年 バーナード・ホプキンス(アメリカ)

2002年 バーノン・フォレスト(アメリカ)

2003年 ジェームズ・トニー(アメリカ)

2004年 グレンコフ・ジョンソン(ジャマイカ)

2005年 リッキー・ハットン(イギリス)

2006年 マニー・パッキャオ(フィリピン)

2007年 フロイド・メイウェザーJr(アメリカ)

2008年 マニー・パッキャオ(フィリピン)

2009年 マニー・パッキャオ(フィリピン)

 

やはり!錚々たる顔ぶれ!

中には息の長いボクサーもいますね。その中で、この年のMVPを獲っているということは、この年に評価される何かをやったんですよね。

そういう視点で見ても面白いと思います。

では、もう少し詳しく振り返っていきます。

2000年 フェリックス・トリニダード

90年代には世界ウェルター級王者としてウィテカーやデラホーヤを退ける活躍。

2000年にWBA世界スーパーウェルター級王座を獲得し、2階級制覇。

2001年にWBA世界ミドル級王座を獲得し、3階級制覇。

同年、IBF世界スーパーウェルター級王座を吸収。

2001年 バーナード・ホプキンス

2000年、1995年に獲得したIBF世界ミドル級王座を二度防衛。

2001年にWBC世界ミドル級王座を吸収。2冠統一王者に。

同年、WBA世界ミドル級王座を吸収。3冠統一王者に。

2004年にWBO世界ミドル級王座を吸収。4冠統一王者に。

2005年に統一王座の防衛に失敗。

2002年 バーノン・フォレスト

2001年にIBF世界ウェルター級王座を獲得。(返上)

2002年にWBC世界ウェルター級王座を獲得。

2003年に同王座の防衛失敗。

2007年にWBC世界スーパーウェルター級王座を獲得、2階級制覇。

2008年に同王座の防衛失敗。

同年にダイレクトリマッチで返り咲き、負傷により防衛戦が行えなくなったため、剥奪。

2003年 ジェームズ・トニー

1991年にミドル級を制し、1993年にスーパーミドル級を制す。

2003年にIBF世界クルーザー級王座を獲得、3階級制覇。(返上)

同年、ヘビー級に階級を上げ、イベンダー・ホリフィールドを下す。

2005年にWBA世界ヘビー級王座へ挑み判定勝利となるが、ドーピング検査で陽性、NC。

2004年 グレンコフ・ジョンソン

2003年にIBF世界ライトヘビー級王座を獲得。

2004年にロイ・ジョーンズJr、アントニオ・ターバーを破る殊勲を上げる。

 

2005年 リッキー・ハットン

2005年にIBF世界スーパーライト級王座を獲得。

同年、WBA世界スーパーライト級王座を吸収。(返上)

2006年にWBA世界ウェルター級王座を獲得、2階級制覇。(返上)

2007年にIBF世界スーパーライト級王座を獲得。(剥奪)

同年、ホセ・ルイス・カスティーリョを下すも、フロイド・メイウェザーJr戦で初黒星。

2006年 2008年 2009年 マニー・パッキャオ

2001年にIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得、2階級制覇。

2003年にマルコ・アントニオ・バレラをKOで破り、世界の注目を集める。

2006年にはエリック・モラレスと2度闘い、2度ともKOで退ける。

2008年にWBC世界スーパーフェザー級王座を獲得、3階級制覇。

同年、WBC世界ライト級王座を獲得、4階級制覇。

同年、オスカー・デ・ラ・ホーヤをTKOで下し、翌年にはリッキー・ハットンを下す。

2009年にWBO世界ウェルター級王座を獲得、5階級制覇。

2007年 フロイド・メイウェザーJr.

1998年にWBC世界スーパーフェザー級王座を獲得、2001年まで防衛。(8度)

2002年にWBC世界ライト級王座を獲得、2階級制覇。

2005年にWBC世界スーパーライト級王座を獲得、3階級制覇。

2006年にIBF世界ウェルター級王座を獲得、4階級制覇。

同年、WBC世界ウェルター級王座を獲得。(IBF王座は返上)

2007年にWBCスーパーウェルター級王座を獲得、5階級制覇。(返上)

複数階級制覇、そして対戦相手が焦点になっている感じがしますね。

MVPボクサーたちの考察

トリニダードは個人的に大好きなボクサーです。非常にスリリングでしたね!俳優の香川照之さんも、現WBA世界ミドル級王者、村田諒太も大ファンだと聞いたことがあります。それくらい、あの時代のボクシングファンを魅了した最高のボクサー。この2000年も、WBA・IBFの王座統一戦、フェルナンド・バルガス戦は鳥肌ものでしたね。2001年に日本でもおなじみのウィリアム・ジョッピーに勝利し3階級を制覇しますが、ホプキンスに敗れてしまいます。

 

そのトリニダードに勝利してミドル級の3冠統一王者となったホプキンスは、2004年にはオスカー・デ・ラ・ホーヤに勝利、史上初の4冠王者となりました。ちなみにその後2011年にはWBCライトヘビー級王座を獲得(陥落)、2013年にIBF同級、2014年にWBA同級王座を獲得するという快挙を成し遂げます。51歳まで闘い続けた、「宇宙人」です。

バーノン・フォレストが2002年に大きな評価を得たのは、IBF王座を返上し、WBC王者のシェーン・モズリーに挑んだ一戦。無敗対決となったこのビッグマッチは大きな話題を呼び、フォレストが判定勝利。その後、ダイレクトリターンマッチも制し、MVPを獲得しました。しかし翌年リカルド・マヨルガに痛烈なKO敗け。2009年に強盗に襲われ、射殺されるという何とも不運な最期を迎えてしまいました。

ジェームズ・トニー、グレンコフ・ジョンソンはサプライズという要素が強いMVPかもしれません。トニーは1993年前後が全盛期とも思われましたが、ワシリー・ジロフに勝利し王座を獲得、その年のうちにビッグマッチでホリフィールドを退けていることが評価されているようです。そしてジョンソンは前年までPFPキングだったロイ・ジョーンズJrを破った殊勲。ロイ・ジョーンズJrは、前戦でアントニオ・ターバーに敗れましたが、どちらかというと交通事故的なKO敗けでした。その再起戦の相手がジョンソンだったのですが、今度はジョンソンが明確にKO勝利。そしてジョンソンは同じくジョーンズをKOしたターバーと闘います。お互いの世界タイトルを剥奪されてまで挑んだ一戦でも見事勝利。その後の再戦では負けてしまいましたが、確かにこの2004年は一躍時の人となりました。

リッキー・ハットンは英国の大人気ボクサー。2005年には当時階級最強の呼び声の高かったコスタヤ・ジューを見事棄権に追い込み、世界的な名声を得ました。その後もカスティーリョに圧勝、メイウェザーとの無敗対決等、ファンに話題を提供し続け、パッキャオに失神KO負けをして、そのキャリアは終焉を迎えました。(ドラッグによるライセンス停止、2012年に一戦だけ復帰するも、KO負け)

そしてそのハットンを失神させたパッキャオ、このパックマンの全盛の頃はこの10年とかぶると思っています。1998年にWBC世界フライ級王座を獲得したパッキャオでしたが、防衛戦で体重超過による王座剥奪。その後、階級を一気に上げて2000年がはじまった頃は、WBCインターナショナルスーパーバンタム級王者、という肩書でした。2001年のIBF世界戦は、代役として急遽抜擢された中で結果を残しました。そして、出世試合は2003年、リング・マガジン認定の世界フェザー級王者、マルコ・アントニオ・バレラを破った一戦。

ここからはファン・マヌエル・マルケス、エリック・モラレス、マルコ・アントニオ・バレラ、オスカー・デ・ラ・ホーヤ、リッキー・ハットン、ミゲール・コットを次々と撃破し、2009年末まででメジャー4団体で5階級制覇。

 

同じくこの2000年〜2009年のうちに全盛期があったフロイド・メイウェザーJr。「プリティーボーイ」から「マネー」への変遷期でもあります。スーパーフェザー級でディエゴ・コラレス、ライト級でカスティーリョを破り、スーパーライト級ではアルツロ・ガッティ、ウェルター級ではザブ・ジュダー、リッキー・ハットン、スーパーウェルター級でデラホーヤ。幾つもの階級でビッグネームを次々と撃破する中で、ディフェンス主体の負けないスタイルを確立、史上初めて無敗のまま5階級を制覇した怪物です。

この2000年代は、複数階級制覇というのが当たり前になり、タイトル戦という重みが少なくなった時期かもしれません。メイウェザーは、タイトル承認料を払うのがもったいない、と、タイトル戦にしなかったビッグマッチもちらほら。

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この10年間のMVPのボクサーたちも、誰と戦って、どう勝利したか、という所に重点が置かれているような気がします。

10年という月日でみると、10年間、しっかりと活躍の場があったフロイド・メイウェザーJrか、マニー・パッキャオか、ですね。

もうどっちも遜色はないのですが。。。

信太的MVPは。。。

“パックマン”マニー・パッキャオ!!!

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やっぱりパッキャオの試合は面白いです。

メイウェザーの試合も面白いのですが、パッキャオとの対戦に象徴されるように、ファイトマネーをつり上げるためにズルズル先延ばしにしましたし、ファイターとしての目的がちょっとズレているような気がしてしまうのです。その点パッキャオは、その時々で、勝ち負けは別にして最強の相手に挑んでいます。

あとは個人的感情。パッキャオめちゃくちゃかっこいい。

2010年代に入っても活躍しまくるわけですが、2010年代にはファイター・オブ・ジ・イヤーに入る程の活躍ではなかったですね。直接対決では敗北しましたが、MVP対決ではパッキャオの勝利!ということで。

 

 

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