信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングのおもしろさを、たくさんの皆さんに伝えたくてブログを始めました。アマチュアボクシングを教えてるので、練習方法や基本なども書いていきます。

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今週のトップランク興行の結果と感想。グリアvsプラニアとガブリエル・フローレス。

今週もトップランク興行をFITE.TVにて観戦しました!

いや〜ありがたいですね。

名前だけは聞いたことがあっても試合を見たことのないプロスペクト、元王者、そして7月に入ればいよいよ世界タイトルマッチが再開。

しばらくはこのトップランク興行が唯一の楽しみです。

今週に行われた注目試合の観戦記を書いていきたいと思います。

6/16(日本時間6/17)セミ格

ウェルター級10回戦

アントニオ・デマルコ(メキシコ)42戦33勝(24KO)8敗1分

ジョバンニ・サンティリャン(アメリカ)25勝全勝(15KO)

サウスポー同士の一戦。元WBCライト級王者のデマルコ、プロスペクトサンティリャンの一戦です。

1R、互いに警戒心を隠さず、右リードをついての探り合いからスタートです。中盤くらいからサンティリャンがプレッシャーをかけ始めます。そして徐々にペースアップ。

試合全般をみると、サンティリャンがガードを固めてプレッシャーをかける展開で、迎え撃つデマルコはストレートで突き放しつつ、要所で右ボディを叩き込みます。

両者ともに似たようなタイプのボクサーで、優れたジャブを打ち、接近戦でのアッパーは良いタイミングで数も出ます。

 

4R、ペースを上げたサンティリャン、この選手はジャブがよく出ます。ジャブを2発、3発と打ち込みながら前に出ますね。中盤からはステップを踏み、デマルコが攻め込む場面も。

5R、今度はサンティリャンがサークリング、デマルコがプレッシャーをかける形でスタート。サンティリャンの左ストレートがデマルコを捉えます。ケロリとして攻めるデマルコ。終盤はデマルコがワンツーをクリーンヒット、攻勢を印象づけました。

6R、先程のラウンドは休んだのでしょうか、今度はサンティリャンが前に。サンティリャンがジャブからワンツーをヒットするも、デマルコは効いていないアピール。接近戦でのデマルコのアッパーが決まります。

サンティリャンは手数が出ていいコンビネーションも出ますが、パンチがやや軽いのか。それともデマルコのフィジカルが強いのか。一発はデマルコの方がありそうです。

一進一退の攻防が続き、噛み合う試合ながらも大きな盛り上がり所はない10R。

2-0の判定でジョバンニ・サンティリャンの勝利。

サンティリャンはいいコンビネーションパンチャーですが、デマルコにダメージを与えられるほどのパワーがないように感じました。無敗をキープ、ですがウェルター級で世界へ挑むには若干物足りなさを感じますね。

6/16(日本時間6/17)メイン

バンタム級10回戦

ジョシュア・グリア(アメリカ)24戦22勝(12KO)1敗1分

マイク・プラニア(フィリピン)24戦23勝(12KO)1敗

井上vsカシメロの勝者に挑戦予定のジョシュア・グリアが登場。しかし相手のプラニアも評価が高く、オッズも競っているという情報だったと思います。

両者ともオーソドックススタンス。グリアは速いです。プラニアはまずは様子見か、ジリジリとプレッシャーをかけます。開始1分ほどたったところで、プラニアが突然の左フックをぶちかまし、グリアはダウン!この左フック、めちゃくちゃ速い。それまでどちらかというとのそりのそりとプレッシャーをかけていましたが、突然のペースチェンジ。しかもかなり大きく振ったので、グリアにとっては死角から飛んできたかもしれません。ラウンド終盤にはなった右オーバーハンドも速かったです。いきなり波乱の展開。

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ものすごく肩甲骨が柔らかいのか。これは見えない。

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ヒットの瞬間。ガードを越えてのヒット。

グリアは体のスピード含め全体的に速いですが、プラニアはゆったりとリズムをとり、攻め込む時に素早く踏み込みます。グリアはプラニアのハードパンチを警戒しガードを高く上げてはいますが、警戒しすぎて思い切って踏み込めず、サークリングの時間が長いです。逆にプラニアは手数は少ないですが、フェイントをつかってグリアにロープを背負わす事ができます。

しかしグリアも徐々に落ち着きを取り戻し、5Rにはサークリングしながらもプラニアに攻め込む場面を作ります。ここからグリアペースになるのか、という所でしたが、6Rに入るとプラニアが更にプレッシャーを強め、開始早々ワンツーで攻め立てます。ノーガードでグリアを挑発。つまりはグリアの素早さに手を焼いているということです。プラニアとしては、グリアに前に出てきてほしいんですね。

ここで、プラニアは1Rと同じ左フックでまたもダウンを奪います。グリアが立つのと同時にゴング。やっぱり全然見えていない左フック。これは脅威。

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1Rと全く同じ左フック。後ろから巻き込むように。

 

次の7R、グリアもさすが、開始と同時に打ってでます。ダメージはないとアピールし、追撃に来るかもしれないプラニアを牽制します。

8Rもグリアは声を発しながら果敢に攻めていきます。接近戦でのスキルはプラニアを上回っています。回転力もあり、次々とクリーンヒットをとります。プラニアは若干疲れているようにもみえます。シャープだったパンチは少しオープン気味に、雑になっています。ハナから近い距離で戦っていればもしかしたら、とも思いましたが、この距離での打ち合いはプラニアが元気な頃はできなかったのかもしれません。

9R、やっぱりプラニアは疲れているのか下がり始めます。グリアのは入り際に振ってくるパンチは、序盤ほどではないにしろやはり脅威ではあります。最終ラウンドもグリアは逆転を狙って攻め続けますが、プラニアがしのぎ、終了のゴング。

2度のダウンを奪い、序盤を支配したプラニアが、よほどではない限りポイントでは有利になるでしょう。

果たして結果は、2-0の判定でプラニアが勝利。1人のジャッジがドローというのはちょっと意味が不明ですが、見事なアップセットを果たしたプラニア。

ディフェンス面、スタミナ面ではまだ穴がありそうですが、あの死角から飛んでくる左フックは脅威ですね。戦績以上にパワーがありそうな印象。序盤に決着をつけられなければ判定にいく、という感じでしょうか。やはりフィリピン人はあなどれない。若干23歳、大化けする可能性は大いにあります。

対してグリア、こちらも好選手でした。スピードがあり、試合運びも巧妙だったと思います。今回は序盤からダウンを奪われ、その後プラニアになかなか攻め込む事ができなかったことが敗因。相性といってしまえばそれまでですが、再起を期待したいですね。

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6/17(日本時間6/18)

メインに設定されていたホセ・ペドラサvsミッケル・レスピエレが、レスピエレ陣営にコロナ陽性反応が出て、試合中止に。セミ格のガブリエル・フローレスvsホセク・ルイスがメインイベントに格上げされました。

ライト級10回戦

ガブリエル・フローレス(アメリカ)17戦全勝(6KO)

ホセク・ルイス(アメリカ)26戦21勝(14KO)2敗3分

ライト級のプロスペクト、フローレスは20歳。若いですね。体つきはあまり絞りきれてはいない感じはしますが(まだ成長する時期なので絞りきっていないだけ?)、ものすごく速いです。速いジャブを持ち、体全体の動きも速い。L字ガードでパンチをいなす場面もあり、反応もいいですね。

2R、攻めるルイスに対し、バックステップしてキレのある左フックをヒット。その左フックが効いた所に、すぐさまワンツーでダウンを奪います。立ち上がったルイスに対して、いきりたって攻めるような事はしません。冷静。

その後のラウンドも、フローレスはサークリングしながら速いジャブを打ち、相手の攻撃をかわし、いなし、打つ。

 

スピードについていけないルイス。なかなか突破口を見つけられません。

かなり半身にかまえたフローレス、スピードとパンチのキレ、素晴らしいコンビネーションを持っていますが、エキサイティングな選手ではありません。ディフェンススキルにも秀でて、おそらくパワーもあるとは思いますが、リスクを冒さないタイプのボクサーでしょうか。

スター候補と言われていますが、このボクシングで人気は出るのか?

倒しに行くだけがボクシングではありませんが、20歳でこれだけ成熟したボクシング。勝ちに徹するスタイルを貫くとすると、相当負けづらいボクシングにはなりますが、人気という面では気になる所です。

経験という意味でいえば、今回の試合はフローレスにとって初の10回戦だったそうなので良いかと思いますが、もう少し攻撃的ボクシングに振ってもいいような気がします。

才能は申し分ない。また次世代のライト級近辺を盛り上げてくれるボクサーとして、期待しておきたいと思います。

また来週。

今週は、ホセ・ペドラサの試合がなくなって残念。しかしこのコロナ禍の中では試合の開催ができなくなる、というのは致し方のないことです。

来週も日本時間の6/24、6/26にトップランク興行があります。毎週、ボクシングの試合が見れるだけでも恵まれていると思って楽しんでいきましょう。

 

 

 

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