7/22、PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)とショータイムが発表したカード。非常に興味深いカードが目白押し、これからのボクシングに光明が指したように感じました。
近くなって怪我やその時のコロナの状況で、もしかしたら実現しない試合もあるかもしれません。ただ、この出口の見えな閉塞感の中で、先の試合が決まっているというのは何とも嬉しいです。
ここのところは、発表カードも急で、選手たちもなかなか調整には苦労していたと思います。先の予定がわかれば、相手の対策を練り、しっかりと調整できる分、好試合となることは間違いありません。
本日のブログでは、PBCとショータイムが発表した8月から12月のイベントのうち、メインのカードを主にピックアップしていきます。
8/1 WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦
ステファン・フルトン(アメリカ)vsアンジェロ・レオ(アメリカ)
エマニュエル・ナバレッテが返上した王座を、1位フルトン(18勝8KO無敗)と2位レオ(19勝9KO無敗)が争います。その勝者にマイケル・コンラン(イギリス・13勝7KO無敗)が挑む予定とのことで、無敗ボクサーたちの三つ巴戦となるようです。
スーパーバンタムといえばWBA暫定王者に岩佐亮佑(セレス)、世界を伺うOPBF王者勅使河原弘昌など、日本人ボクサーも多い階級です。
このタイトルの行方は注視しておいた方がよさそうです。
↓ナバレッテ転向前ですが、スーパーバンタム級について書いたブログです
8/15 WBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ
デビッド・べナビデス(アメリカ)vsローマー・アレクシス・アングロ(コロンビア)
ベナビデス!ドーピング違反からの休養王座、サスペンドが明けてアンソニー・ディレルを倒し、王座に返り咲いてから約11ヶ月。22戦全勝19KOの戦績を誇るスーパーミドル級の怪物の帰還。
この試合は当初4/18に予定されていたものがスライドした形です。
9/19 スーパーウェルター級12回戦
エリクソン・ルービン(アメリカ)vsテレル・ガウシャ(アメリカ)
PBCが力を入れて売り出したスーパープロスペクト、ルービンは2017年にチャーロ弟に惨敗を喫してしまいました。まだ這い上がっている途中。
この興行のアンダーカードでは、ゲイリー・ラッセルJr(アメリカ)に挑戦したツグスソス・二ヤンバヤル(モンゴル)も登場。ラッセルにその豪打は届きませんでしたが、とても良いボクサーです。また世界戦線まで上がってきてほしいですね。
9/26 WBC世界ミドル級タイトルマッチ
ジャモール・チャーロ(アメリカ)vsセルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ)
チャーロ兄はデレフヤンチェンコ戦!チャーロ兄弟は個人的にものすごく好きなんですが、なかなかメジャーになれません。
デレフヤンチェンコという地味ながらものすごく強い挑戦者を迎えるという勇気ある選択。
デレフは3度目の正直なるか。
9/26 WBA・WBC・IBF世界スーパーウェルター級王座統一戦
ジェイソン・ロサリオ(ドミニカ)vsジャーメル・チャーロ(アメリカ)
チャーロ弟は3冠統一戦!前戦でトニー・ハリソン(アメリカ)へのリベンジを果たし、タイトルを奪還したチャーロ弟。ロサリオは前戦でジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)を番狂わせで破り、一気に2冠王者に。
これまでの実績からいけばチャーロ弟の勝利は揺るぎないと思いますが、ロサリオは2戦連続でアップセットを起こせるか??
そして誕生する3冠王者は、4冠目、WBO王座を保持するパトリック・ティシエイラ戦を目指すのでしょうか?
そしてこの興行のアンダーカードでは、日本でも人気のダニエル・ローマン(アメリカ)が登場!PBCのサイトでは、私が確認した時はTBA(未発表)となっていましたが、どうやらエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との情報です。
バンタムから階級をアップし、1戦目が前王者のローマン。相変わらず強気のマッチメイク。どっちも応援!ですが、個人的にはどちらかというとローマンよりです。
10/10 IBF世界ウェルター級暫定王座決定戦
クドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)vsセルゲイ・リピネッツ(ロシア)
前戦(2019年3月)に小原佳太(三迫)に勝ったアブドカクロフ、対するリピネッツは2017年のスーパーライト級時代に近藤明広(一力)を退けています。
その両者が決定戦。(正規王者はエロール・スペンスJr)中量級とはいえ、日本人ボクサーが世界に肉薄しているのがわかりますね。但し、あと一歩が足りないということもわかります。
10/24 WBAライト級レギュラー&WBAスーパーフェザー級スーパータイトルマッチ
ジャーボンタ・デービス(アメリカ)vsレオ・サンタ・クルス(メキシコ)
「タンク」デービス、サンタ・クルスとのビッグマッチが決定!!マッチメイクは良いんですが、何故かライト級ウェイトでスーパーフェザーの王座もかけられる謎の一戦。
仮にデービスが勝って、スーパーフェザーのウェイトで防衛戦なんてやらないでしょ。。。
混迷のWBAは置いておいて、これは楽しみな1戦ですね。
もうむしろタイトルなんていらない。
11/28 WBAスーパーフェザー級暫定タイトルマッチ
クリス・コルバート(アメリカ)vsハイメ・アルボレダ(パナマ)
スーパー王者にサンタ・クルス(この時は既にデービスかも)、レギュラー王者にレネ・アルバラード(ニカラグア)。前戦、不要な暫定王座の決定戦でジェスレル・コラレス(パナマ)を下したコルバート。14戦全勝(5KO)という戦績でパワーレスというより手数が少ない印象です。ただ、スピードはあのコラレスよりも速かった。
暫定王座の防衛戦、いりますか?アルバラードと団体内統一戦をやって下さい。
12/12 WBC世界バンタム級タイトルマッチ
ノルディーヌ・ウーバーリ(フランス)vsノニト・ドネア(フィリピン)
ここでスケジュールされた、ウーバーリvsドネア。非常に楽しみな1戦です。
当然、個人的にはドネアに勝ってもらいたいですが、基本に忠実でウーバーリは穴が少なく、身体の強いボクサー。かなり難しい相手ではあります。
しかし、赤穂亮がYoutubeで語っていたとおり、ドネアはどんな試合(負け試合)でも見せ場はつくる。絶対に一発は当てる。
井上戦のように一発いいのを当てたらそこで待たず、そのまま決めてもらいたいですね。
この勝者については、イノウエ戦のチケットを手に入れられると思うので、その先も楽しみです。大注目!
ルイス・ネリvsアーロン・アラメダというカードはどうも載っていないみたいですね。ほとんどの日本人はネリのことが感情的に嫌いだと思いますが、ちょっと気になってしまいます。
もっと詳しいスケジュールが気になる方は、PBCのサイトへ!
www.premierboxingchampions.com
豪華カード!一気に発表してくれればテンションも上がりますね!
全試合、開催されることを祈ります!