信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

元トップアマ、中垣龍汰朗と松本圭佑のプロデビュー戦を視聴!【観戦記】

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8/24(月)、フェニックスバトル。

ふたりの元トップアマが、大橋ジムからプロデビューしました。

本来、東京オリンピックが開催されるはずだった今年は、たくさんのアマエリートがプロ転向することが予想される年でもありました。

東京オリンピックは来年に延期(もしくは中止)されましたが、アマエリートのプロ転向は次々と発表されています。

 

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これからも次々とアマエリートのデビュー戦を控えていますが、今回は大橋ジム所属の中垣龍汰朗、そして松本圭佑のデビュー戦の観戦記です。

↓木村蓮太郎のデビュー戦はこちら。

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尚、木村蓮太郎については第二戦が9/27に迫っています。Youtubeの駿河男児ジムのチャンネルで生配信!ありがたいです。

 

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さて、観戦記!

松本圭佑(大橋)デビュー戦vs三宅寛典(ビッグアーム)9勝(1KO)9敗2分

 

ミライ☆モンスター、松本圭佑のデビュー戦の相手は、プロ20戦のキャリアを誇る広島の三宅。56kg契約、スーパーバンタム超のウェイトで行われた試合です。

開始と同時に積極的に攻めていく松本。しかし開始30秒で三宅の身体ごと倒れ込むようなワンツーで松本がダウン!大波乱の展開!

再開後、当然のようにチャージする三宅。しかし松本は非常に冷静、しっかりと相手を見据え、大振りの相手に対処します。三宅は先程のダウンで味をしめたか、若干振りが大きく、やや一発狙いに見えます。

1Rにダウンを喫した松本ですが、その後は速いジャブを主体に立て直し。肉体的にも、精神的にもダメージは全く感じられません。

2R、ジリジリとプレッシャーをかける松本。1R序盤よりも硬さがとれ、きれいなワンツーを何度もヒット。距離のとり方が秀逸です。1Rのダウンは、体ごと押し込んできた三宅との距離を見誤った事が大きいかもしれません。

松本は既に三宅の攻撃を完全に見切り、自分のジャブ、ワンツーを面白いようにヒット。

3R、三宅は距離を潰し、近距離で打ち合いを挑みます。その打ち合いにつきあう松本ですが、接近戦でも巧さを発揮。三宅は構えた時に両腕が空いているので、内側からのパンチが入りやすそうです。スピードある松本のパンチを浴びつつも、三宅は弱気になる素振りも見せず、打たれたら必ず打ち返す気の強さを見せます。

 

しかし松本の当て勘が凄い。出すパンチの殆どが当たっているのではないでしょうか。そしてそれを喰らいつつも、パンチを出し続ける三宅のタフさもすごいです。しかしもらいすぎかもしれません。

4R、松本は手数を増やし、上下を打ち分けたコンビネーションで攻めます。このラウンドで仕留めるつもりということでしょうか。

次々と打ち込まれるパンチに、三宅のダメージをみたレフェリーはこの試合をストップ。

松本圭佑の4RTKO勝利

中垣龍汰朗(大橋)デビューvs堀井翔平(トコナメ)3勝(2KO)5敗2分

東京オリンピックへの夢やぶれ、東農大を中退してプロデビューした中垣。対する堀井は、プロ叩き上げのボクサーで、注目ホープのデビュー戦を受けた気概は買いたいですね。

中垣はデビュー戦なのにすごい落ち着き。堀井はかなり気合が入っています。

ゴング!

サウスポー中垣、素早いジャブで様子見。堀井はサークリングしながら、中垣の出方を待ちます。堀井もさすがプロで10戦のキャリアがあり、落ち着いて対処しています。しかし若干下がりがち、中垣のプレッシャーに押されているかもしれません。

中垣は前の手を上手く使い、堀井の打ち気をそらします。素直に入れない堀井、強引にフックを振るいながら前進しますが、中垣に上手く捌かれます。

 

中垣は軽いジャブを出しながら、時折速いパンチを出す等変幻自在。堀井は押され気味ではありますが、アップセットを狙う気持ちは充分に伝わってきます。

2R、中垣が右ジャブをススッと出しながらプレッシャーをかけます。そのままコーナーに詰めると堀井は中垣を挑発。中垣は冷静に一旦距離を置きます。

ジリジリとプレッシャーをかける中垣、下がりつつもビッグパンチを狙う堀井。

ここで中垣のワンツーがヒットし、堀井がダウン!

立ち上がった堀井に対し、中垣は全く焦ることなくダウン前と同じペースでプレッシャーをかけます。そしてここでもボディへの左ストレートをヒット、ボディが効いたか大きく下がる堀井。その後も攻勢を続け、ここでレフェリーがストップ。

ストップは早かったかもしれませんが、既に堀井の顔は紅潮し、ダメージもありました。

中垣は非常にバランスの良いサウスポー。速いステップインのあとも、全くバランスが崩れません。そして左ストレートはよく伸び、その左を出す前の右の使い方もバリエーションが豊富です。

本人曰く、2年以内に世界王者に、とのことですが、このスーパーフライ級であれば日本と世界の壁は小さく、この技術的、精神的な成熟さを見せられれば現実的な目標のようにも思えます。

中垣龍汰朗の2RTKO勝利

両者とも、素晴らしいデビュー戦でした。

松本はプロの洗礼を受け、キャリア初のダウンを喫しましたが、それを全く意に介さない(用に見えた)ほど冷静で、そこからの挽回。若干21歳の若者がこれほどまでの精神力を持っているのは非常に驚きです。

中垣は相手によるところもあるかもしれませんが、今回時点では既に技術的には完成されているのでは、と思えるようなボクシング。ほぼ一発ももらわず、自分のやりたいことをやって倒したような感じです。

松本は結果として非常に良い経験を積めたかもしれません。そしてまだまだふたりには、これから試練が襲い掛かってくる事でしょう。どうかこの原石を更に磨き、足りないものに気づき、身につけ、それぞれの夢を叶えてもらいたいですね!

 

 

そしてこの日のメインイベント!

メインなのにハイライトというのは何とも物悲しいですが、放送時間の関係で仕方ないですね。

松本亮(大橋)vs水野拓哉(松田)

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23勝(21KO)3敗の松本と、17勝(14KO)2敗1分の水野というハードパンチャー対決!

ダイジェストでしか見れないので何ともわからないですが、松本はやはり攻めている時のガードが固い方ではないので、特に連打している時に少し不安になります。その不器用にみえるところは同門の清水聡にも似ているような気がします。不意な一発をもらってしまわないか。。。

その点でいくと水野の方が安定しているようにも見えますが、6R、水野の打ち終わりに振った松本の左ボディーでダウン!バランスを崩した水野でしたが、丁度パンチが当たっていたので、ダウン宣告されてしまいました。

水野にとっては非常に不運なダウン、そこを挽回しようと攻め続ける水野、松本は終盤疲れているようにもみえましたが、このダウンポイントも響いて3-0の判定で松本の勝利。

実力が拮抗している両者の負けられない意地とプライドのぶつかり合い、大接戦だったようです。ともにまだ若く、これからもたくさんチャンスはあるので、またもっと上のタイトル戦等でこのライバル対決を見てみたいですね。その時はフルラウンドで。

 

世界的なコロナショックのため、どの国でも同国人対決が主流となっているこの頃。コロナの勢いは未だ衰えず、外国人選手を招聘できるのはまだ先になりそうです。

ボクサーたちにはここでモチベーションを崩さず、日本人同士のサバイバルマッチをこなしていってもらいたいですね。我々ファンも楽しみにしているますよ。

 

 

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