先日のWOWOWの特集を見ていたら、増田アナウンサーから「世界のボクシング界は実りの秋を迎えました!」とのことばがありました。
正にその通り、世界のボクシング界はコロナショックから立ち直りつつあり、実りの秋を迎えたといっていいでしょう。
未だに無観客試合ながら、数々のビッグマッチが正式発表されています。
日本の至宝、我らが井上尚弥の次戦発表にあわせ、WOWOWでこれから生放送で取り扱う数々のビッグマッチが発表されました。
WOWOWに未加入の方へ
WOWOWのエキサイトマッチは、WOWOW開局以来の長寿番組で、ボクシング番組の金字塔でもあります。
エキサイトマッチが始まってから、日本ボクシング界の技術レベルが大きく上がったことはよく言われる話ですが、それほどの影響力を持つ番組でもあります。
以前、WOWOWでは生放送は非常に稀ではありました。しかし、WOWOWオンデマンドが登場し、テレビ中継はなくてもネット中継で流してくれるようになってから、生中継は非常に増えた感じがしています。
しかも、自宅でなくてもPC、タブレット、携帯で見られるこのオンデマンド配信は、土日が仕事の私も非常に重宝しています。
それにしてもここから数ヶ月のうちはこの生配信、生放送が多いです。
注目マッチを沢山流してくれるWOWOWさんに感謝しながら、今回のブログでは今後生中継予定の試合をまとめていきたいと思います。
9/26(日本時間9/27)8:00頃〜
第一部
ジャモール・チャーロvsセルゲイ・デレビヤンチェンコ
ブランドン・フィゲロアvsダミアン・バスケス
ジョンリエル・カシメロvsデューク・マイカー
第二部
ジャーメル・チャーロvsジェイソン・ロサリオ
ルイス・ネリvsアーロン・アラメダ
ダニエル・ローマンvsファン・カルロス・パヤノ
チャーロ兄弟をメインに据え、セミファイナル、前座にはバンタム、スーパーバンタムの試合が組まれています。
この興行は、日本人に馴染みの深い階級の試合が多く、ネリ、ローマン、パヤノ等の来日経験のあるボクサーや、井上の対戦者候補であったカシメロ等、私たちのよく知っている名前が登場する夢のような興行。
根っからのボクシングファンではなくとも楽しめる試合も多く、この興行に登場するボクサーたちは、今後日本人との対戦もあり得ると思うと見ておきたい興行です。
この試合は、メンバーズオンデマンド先行配信。
WOWOWに加入して、オンデマンドに登録(無料)すれば誰でも見る事ができます。この日は2部制ということで、全試合流してくれるかどうかはわかりませんが、メインのチャーロ兄弟だけでも楽しみなのにこのアンダーカードは反則級ですね。
10/17(日本時間10/18)11:00〜
ワシル・ロマチェンコvsテオフィモ・ロペス
いよいよ決まったロマチェンコvsロペス。ライト級の頂上決戦といってもいいでしょう。
この試合はロペスがファイトマネーでゴネたとのことですが、ロマチェンコが譲歩して無事締結。リチャード・コミー戦で衝撃のKO劇を披露したロペス、キャリアがまだ浅いとはいえロマチェンコ挑戦のタイミングは良いようにも思います。
ロマチェンコも年齢が年齢なので、これから先衰えていく事は考えられます。しかし、未だ評価は非常に高く、多くのファンがPFPキングと認めているところでしょう。そのロマチェンコに挑む、勇気あるロペス。
まずはロマチェンコが(強すぎて)試合枯れせずに、無事にこのビッグマッチが開催されることに安堵、そしてリナレス戦でダウンを喫したように打たれて強いわけではないロマチェンコに、天性のカウンターパンチャー、ロペスがどこまで通用するのかは非常に楽しみです。
勿論ロマチェンコ優位の予想が大半でしょうが、ロペスが一発当たれば、と期待できるパンチャーであることがこの試合をおもしろくする要因でもあります。
10/24(日本時間10/25)10:00頃〜
ジャーボンタ・デービスvsレオ・サンタ・クルス
王者同士の一戦。WBAライト級王者のデービスと、同スーパーフェザー級王者のサンタ・クルス。この試合では、階級を飛び越えてこの2つの王座がかけられるようです。
これまでも数々の強豪と渡り合ってきたサンタ・クルスですが、どちらかというと大事に育てられてきた、という感もあります。そのサンタ・クルスが、ジャーボンタ・デービスという危険極まりないライト級との対決を決めたのは、キャリアの終わりを考えているからなのでしょうか。
サンタ・クルスは現在全盛期にあると思われますが、おそらくデービスのポテンシャル、若さに及ばないでしょう。
デービスが圧倒するような気もしますが、歴戦の雄、サンタ・クルスにも頑張ってもらいたい。
この試合は、メンバーズオンデマンドで先行配信。
10/31(日本時間11/1)10:30〜
井上尚弥vsジェイソン・マロニー
3団体統一戦という予定だったものが、WBAスーパー、IBF王座の防衛戦となりましたが、井上にモチベーションの低下や油断はないように思います。
ジェイソン・マロニーは非常にまとまったボクサーで、中間距離でも接近戦でも闘えますし、インとアウトの打ち分け、顔面とボディの打ち分けも非常に上手いボクサーです。
実際、マロニーに勝てる日本のバンタムはいるのか?という位良いボクサーに見えます。
しかし井上相手には勝機を見出す事はできません。それほど、井上尚弥というボクサーはバンタム級において圧倒的です。
およそ1年ぶりの試合ですが、そのブランクはものともしないでしょう。本人は無観客の不安を口にしてはいましたが、観客の声援が非常に大切だったのは前戦が「日本」で「ドネア戦」だったから。
今回は有観客、無観客関係ない位の圧勝劇を期待しています。
11/21(日本時間11/22)11:00頃〜
エロール・スペンスJr.vsダニー・ガルシア
大事故からの復活戦で、強敵ダニー・ガルシアを迎えるエロール・スペンスJr。前戦ではショーン・ポーターに善戦を許したスペンス、事故の後遺症も気になりますね。
元2階級制覇王者、ダニー・ガルシアも世界のトップオブトップ。2敗していますが、キース・サーマン、ショーン・ポーターでどちらも僅差です。
とはいえ、スペンス優位の予想になってしまうのは仕方のない事かもしれません。
それほどスペンスは才能に溢れています。
しかしポーター戦のあと、ガルシア戦。強敵を恐れないマッチメイクに、私のスペンス株は大きく上がっていきます。
この試合は、メンバーズオンデマンドで生配信。
11/28(日本時間11/29)12:00〜
マイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr
マイク・タイソンはWOWOWのエキサイトマッチ開始以来、最大のアイコンでもありました。そして元PFPキング、ロイ・ジョーンズJr。ロイがミドル級からヘビー級まで制した事を考えると、当時闘っていたとしても不思議ではありません。
2005年に引退したタイソン、2018年まで闘い続けていたロイ。試合の感覚はロイ・ジョーンズJr。その分ダメージを溜めている、とも言えます。
54歳のマイク・タイソンと、51歳のロイ・ジョーンズJr。パワーとスピード。先日のWOWOWの特集を見た情報でいうと、ロイのファイトマネーは1000万ドル(10億円以上)。タイソンはその数倍をもらうだろう、とのこと。
引退したボクサーが、エキシビジョンでこの金額というのは本当に夢がありますね。
3分8R、ヘッドギアなしで10オンスのグローブ。正に真剣勝負、楽しみな反面、非常に危険も伴うと思います。
どうか両者ともに無事にリングを降りてもらいたいと思います。
12/12(日本時間12/13)11:00頃〜
ノルディーヌ・ウーバーリvsノニト・ドネア
ウーバーリの持つWBCバンタム級王座に挑戦することになったドネアですが、この経緯は非常に微妙ともいえます。本来挑戦すべきボクサーが後回しにされ、ドネアが先に挑戦することになったのは、井上戦の激闘が評価された、ということにしておきましょう。
ともあれ、バンタム級というあまりアメリカに需要のない階級、かつてドネアvsモンティエルが日本で大盛り上がりした時も、アメリカでは観客がガラガラでしたね。
もうこの試合は日本でやった方が盛り上がるのではないか、というぐらい楽しみな試合。
ウーバーリはフィジカルが強く、穴の少ないボクサー。しかし井上拓真戦の12R、効いたようにもみえたウーバーリ、タフネスはどうか。
どうやらウーバーリの方が予想が優位なようですが、ドネアが井上尚弥戦同様に仕上げてきた場合、勝負は一気にわからなくなります。
井上vsドネアⅡはやらなくていいですが、ドネア勝利に期待しています。
この試合はメンバーズオンデマンド先行配信。
こんな流れで、あとは年末にボクシング興行をやってくれさえすれば、コロナという未知の敵が現れたにも関わらず、これだけ楽しみなボクシング興行が見れたならば、もう満足です。
ということで皆さん、WOWOWに入りましょう。