今週は、10/8木曜日、久々に後楽園ホールに行ってきました。
やっぱりいいものですね。。。
そして早くも週末。
ということは、来週末(10/17)はロマチェンコvsロペスです!
本当に無観客なんてもったいない試合ではありますが、このご時世では諦めもつきます。幸いなことに、WOWOWさんが生中継してくれるので、皆さんテレビの前で楽しみましょう!
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さて、そして日本のボクシング界でも来週は注目興行が目白押し!今回は来週に行われる個人的に注目している興行をピックアップしていきます。
10/13(火)
A-SIGN BOXING&大和魂
この興行は、横浜光ジム主催、KG大和ジム共催ということで行われる興行です。
業界に一大センセーションを巻き起こした前回(8/31)のA-SIGN興行でしたが、今回はKG大和ジムの阿部麗也をメインに据えた興行です。前回よりも好カード!
この興行は、勿論A-SIGNのYoutubeで生配信!楽しみです。
メインイベント
57.5kg契約8回戦
阿部麗也(KG大和)23戦19勝(9KO)3敗1分
vs
佐々木蓮(ワタナベ)10戦全勝(6KO)
自らを「天才」と称する阿部麗也。2013年にプロデビュー、2014年には全日本新人王に輝きます。
その後も溜田剛士(ヨネクラ=当時)とのホープ対決を制し、現WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王者のジョー・ノイナイ(フィリピン、当時は三迫ジム所属のジョー・ミサコ)を降したのち、世界挑戦経験者の細野悟(大橋)を完封。一気にスターダムにのし上がります。
その後も、アマエリートで後にはじめの一歩フェザー級トーナメントを制することになる渡部大介(ワタナベ)、元トップアマでのちのWBAアジア・スーパーバンタム級王者杉田ダイスケ
(ワタナベ)を下す等その存在感を見せつけ、満を持して日本タイトルへ挑戦。
しかしチャンピオン・カーニバルで源大輝(ワタナベ)に挑んだ一戦は序盤に2度のダウンを奪われ、ドローで獲得ならず。そして次戦で巡ってきたチャンスも活かせず、現日本王者の佐川遼(三迫)に僅差の判定負けで王座奪取ならず。
今回はこの敗戦からの復帰戦。自らゲームメイクをして、試合を作り上げていくことができるか。成長した姿を観たいです。
対する佐々木は、2016年にプロデビュー、2017年に全日本新人王となります。2018年には、中川兼玄(三迫)を降しB級トーナメント優勝。この中川は先日元王者の源大輝を降し、日本タイトル一歩手前まで登ってきている勢いのあるボクサーです。
世界ランクを手にしている阿部としては、勝って当たり前の試合。対して佐々木は、敗けて失うものがない、という状態。無敗のホープ、佐々木は、阿部の世界ランクをこれ幸いと狙ってくるでしょう。
新旧のフェザー級全日本新人王同士の一戦であり、どちらが国内フェザー級のサウスポーとして優れているのかを決める、そんな一戦です。
非常に楽しみです!
そしてこのA-SIGNさんの煽り動画は、その楽しみな気持ちをより高くしてくれます!
しかし再生回数が他の動画と比べて伸びていません。。。なぜでしょうか??
この興行のセミファイナルも大注目!
バンタム級8回戦
千葉開(横浜光)13戦12勝(8KO)1敗
vs
石川春樹(RK蒲田)10戦8勝(6KO)2敗
大器、千葉のプロデビューは2015年。新人王戦には出場せず、独自の路線を歩んでいきましたが2018年に伏兵、ブライアン・ロベターニャ(フィリピン)にまさかのKO敗けを喫し、初黒星。
日本のホープが通り得るこの敗北から這い上がり、現在5連勝中。
しかしそのポテンシャルから考えると、現在は停滞しているといってもいいのかもしれません。
対する石川は2017年にプロデビュー。2018年に東日本バンタム級新人王を獲得しますが、全日本新人王決定戦で初黒星。その後2連勝し、日本ユース・バンタム級王座決定トーナメント決勝で石井渡士也(REBOOT.IBA)とダウン応酬の激闘を演じるも、敗北。
ともに挫折を味わったホープ同士の一戦。
スパーリングの経験もあり、「パンチの強さは感じなかった」と語る石川、「スパーリングと試合は違う」と語る千葉。
もしかすると、スパーリングでは石川が優勢だったのかもしれません。
しかし千葉が語るように、スパーリングは色々試す練習である事は否めず、キャリア、実績ともに千葉に少々の分がありそうです。
既報の通り、石川は先日、二人三脚で歩んできたトレーナーでもあった父を亡くしています。感情を持ち込むと、石川にがんばってもらいたい、と思う一戦です。
こちらも無茶苦茶良い。これも伸びてない。。。
そして他にも!
6勝(6KO)1敗のホープ、石澤開(M.T)がベテラン、多打魔炸獅(多田雅から改名/TI山形)と対決。そして昨年のライトフライ級の東日本新人王、安藤教佑(KG大和)は高根秀寿(角海老宝石)との再戦を迎えます。
石澤は昨年、日本王座への挑戦者決定戦で谷口将隆(ワタナベ)との激闘がありましたし、安藤についてはYoutubeでの露出もあるので、肩入れしてしまいますね。
色々と楽しみな興行です。
10/13(火)は18:00から、Youtubeで生配信です。誰でも無料で見れますので、お見逃しなく!!!
10/18(日)
チャンピオンカーニバル日本フライ級タイトルマッチ
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)17戦14勝(10KO)2敗1分
vs
藤北誠也(三迫)17戦13勝(6KO)4敗
元々、3/8だったのが、コロナショックで延期になり、ようやく開催されることに。
岡山県にある、倉敷守安ジム。元日本王者である守安会長が興したプロボクシングジムです。阿久井の父も同ジムのプロ第一号として活躍していたそうです。
岡山出身の世界王者はいますが、岡山のジムからは世界王者は未だ出ていません。
個人的な話ですが、私は香川県の離島の出身で、岡山はフェリーで1時間、非常に近いところなので勝手に親近感を覚えて勝手に応援させてもらっているジムです。
そしてもう20年前くらいでしょうか、ウルフ時光というボクサーがOPBF王者となり、世界に2度挑んでいます。あの時は残念でしたが、次こそは、という思いでこのユーリ阿久井政悟というボクサーを応援しています。
さて、ユーリ阿久井。2014年にプロデビュー、2014年の新人王戦は西日本新人王となりましたが、西軍代表決定戦で引分け敗者扱いで敗退。しかし2015年にはその西軍代表決定戦を勝ちきり、全日本新人王決定戦でも勝利して全日本新人王に。
その後、2017年に日本ユースフライ級王座決定戦で中谷潤人(M.T)とのスーパールーキー対決に敗北し、初黒星。
2018年には世界ランカーのジェイセバー・アブシード(フィリピン)に敗北し、2敗目。
10個のKO勝ちのうち9個が1RKOという前代未聞の速攻型のパンチャー。しかも作られた記録などでもなく、1RKOで破ったボクサーの中には現日本ライトフライ級王者、矢吹正道(緑)をはじめ、大保龍斗(横浜さくら)、小坂駿(真正)、湊義夫(JM加古川)等々、強豪が並びます。
1RKOは狙ってできるものではありませんが、パンチ力は勿論、この倒し切る嗅覚と、強引なまでのラッシングパワーは本当に目を見張るものがあります。
負け試合も本当に面白い、エキサイティングなボクサーです。
一方、藤北誠也は2013年にプロデビュー。東日本新人王決勝で田之岡条(小熊)に敗退して初黒星を喫しました。
その後も日本人ボクサーを中心とした強豪と対戦し、連敗も経験。勝ち星で光るのは2016年には後のWBOアジア・パシフィック王者、坂下優友(角海老宝石=当時)を6RTKOで降した試合でしょうか。
昨年の挑戦者決定戦では山内涼太(角海老宝石)と対戦する予定でしたが、山内の棄権により正式に挑戦者となりました。
これまでタイトルに縁はありませんでしたが、何せ所属は王者が充実している三迫ジム。その三迫ジムに、またも王座が一つ追加されるか、否か。
ジムの勢いはあなどれません。しかし地力、実績ともにユーリ阿久井の方が勝ると思います。ユーリ阿久井は勝って当然、そして勝ち方も問われる試合となると思います。
そしてここまで目立った実績を残せていない藤北ですが、勿論日本1位としての矜持、そしてジム全体を挙げてのバックアップもあなどれません。
個人的にはユーリ阿久井に力の差を見せつけて圧勝してもらいたいですが、果たして如何に。
この試合はボクシングレイズ(BOXING RAISE – ボクシング動画配信サービス)さんで配信。生配信ではありませんが、早ければその日のうちに、遅くとも翌日には試合はアップされますので、それまで情報を遮断して楽しみたいと思います。
ということで、まずは国内戦。
おかげさまでYoutubeとBOXING RAISEで試合を見る事ができそうです。
楽しみにしています!!