信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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WBO世界フライ級タイトルマッチ、中谷潤人vsジーメル・マグラモ!観戦記。

 さて、いよいよ本日は中谷潤人(M.T)vsジーメル・マグラモ(フィリピン)のWBO世界フライ級タイトルマッチ!

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日本人世界王者が新たに誕生となると、2018年12月30日に井上拓真(大橋)WBC世界バンタム級暫定王座を獲得して以来となります。

それ以降となると、同年12月31日に京口紘人(ワタナベ)がWBA世界ライトフライ級王座を獲得して2階級を制覇したのと、村田諒太(帝拳)が2019年7月に、岩佐亮佑(セレス)が2019年12月に、それぞれ王座への返り咲きを果たしていますが、いずれも初戴冠ではありません。

今回、日本ボクシング界の最終兵器、世界に最も近いボクサーとして名高い中谷潤人の世界初挑戦は、きっと新たな時代の到来を予感させてくれるものになると思います。

↓プレビュー記事はこちら

boxingcafe.hatenablog.com

 

本日のブログでは、日テレG+で生中継されたこのダイナミックグローブの観戦記を書いていきたいと思います。(BS日テレでは19:00から放送)

尚、この中谷vsマグラモ戦は、同日深夜27:19〜日本テレビ(関東ローカル)でもディレイ放送の予定です。 日テレさんはさすが、地上波、CS、BSと放映してくれてありがたいです。しかも生中継。

他局も見習って欲しいですね。

 

仕事を定時で上がって、帰ると18:30前。なんとかセミセミに間に合いました。

スーパーウェルター級6回戦

辻本純兵(帝拳)11戦6勝(4KO)2敗3分

vs

小倉大樹(横浜光)8戦4勝(4KO)3敗1分

ともにキビキビと動き、パンチのあたる攻防でのスタート。序盤、辻本の方がよりコンビネーションがキレているように見えます。辻本は打つ時に若干顎が上がるのが気になります。

このラウンドの後半は、小倉がフックで攻め込む場面が目立ちます。互角の1R。

 

続く2R、序盤に小倉が左フックをヒット。その後の攻防でも小倉の踏み込んでの左フックを効かせ、辻本はダウン!再開後、強引に攻める小倉!かなりダメージの感じられる辻本!ラッシュする小倉ですが、パンチの振りが大きく、的中率は悪い。徐々に回復してきた辻本、力はなくともコツコツとパンチを当てていきます。フルパワーのパンチを振るい、打ち疲れを感じる小倉に対し、辻本は丁寧なジャブを突き、右ストレートをヒット!

レフェリーはカウントを数えず、そのままストップ!

辻本純兵の2RTKO勝利。

 

小倉にとっては厳しい敗戦でしたね。左フックで効かせ、あのままコンパクトに軽い連打を打っていけばストップに持ち込めたのではないでしょうか。

勝ち急ぎ、大振りになってしまって的中率を下げてしまう、これはボクシングにはよくあること。そんな中でも、諦めずにチャンスを待った辻本は非常に冷静でした。小倉のパンチで効かされたまま、コンパクトに手を出し続け、遂にはストップを呼び込みました。

ピンチはチャンス、とはよく言ったもの。両選手の頑張りに拍手を贈りたいですね。

 

スーパーバンタム級8回戦

辰吉寿以輝(大阪帝拳)13戦全勝(9KO)無敗

vs

今村和寛(本田フィットネス)2戦全勝(1KO)

日本ボクシング界最大のカリスマの遺伝子を引き継ぐ寿以輝。14戦目にして、初のサウスポーとの対戦となります。

相手の今村は52戦というアマキャリアをひっさげ、B級デビュー。テクニックがあり、甘い相手ではありません。しかも3戦目でランカー挑戦、それもビッグネームの辰吉ということで、モチベーションはかなり高いでしょう。

対する辰吉は注目され続ける中でここまで無敗、そのメンタルの強さにも驚愕です。

父・丈一郎を見てボクシングを始めた私(と私世代)からすると、寿以輝に頑張ってもらいたい。

無敗同士の一戦、ゴング!

 

大きな構えの今村。辰吉は開始早々、得意の左フックをヒット。その後も右のオーバーハンドをヒット。今村は少し固いように感じます。このラウンド中盤以降、ジリジリとプレスをかける今村。しかし終盤には辰吉の右ボディストレートがヒット。構えが大きく、ボディのガードが甘い今村には効果的に見えます。

2R、今村もリズムが出てきたようにみえます。接近戦を挑み、近い距離で打ち合いますが一発のパンチングパワーには辰吉の方に分がありそうです。プレスをかけるのは今村、辰吉はまわりながら出てくるところを対応。辰吉は自分からは攻めづらそうですが、今村が来たところに的確にパンチをヒットしているように見えます。しかし残り30秒ほどのところで、今村の左ストレートが辰吉にヒット!少しぐらついたか、辰吉!

 

そしてこのラウンド終了後、辰吉の左目上のカットの傷をドクターがチェック、試合続行不可能との判断。

2R負傷判定ドロー。

好試合になりそうな雰囲気でしたが、ここで残念ながら試合はストップ。

ともに残念な結末ではありましたが、これを糧にもう一段階成長してもらいたいですね。辰吉は、右ストレートをしっかりヒットさせることができましたが、相手の左ストレートももらってしまいました。相手の正面に立つことを修正し、一発当たったあとのコンビネーション等、まだまだ課題はたくさんあると思います。

次戦、また成長した辰吉の姿を楽しみにしたいと思います。

 

WBO世界フライ級王座決定戦

ジーメル・マグラモ(フィリピン)25戦24勝(20KO)1敗

vs

中谷潤人(M.T)20戦全勝(15KO)

田中恒成(畑中)が返上したWBO世界フライ級王座の決定戦。日本のスーパーホープ、中谷潤人が登場です。

中谷は中学卒業後、単身アメリカに渡りボクシング修行。帰国後プロデビューし、東日本新人王→全日本新人王→日本ユース王者→日本王者となり、世界ランカーを撃破してこの一戦に挑みます。

boxingcafe.hatenablog.com

ちなみにこの試合のレフェリーは自身も世界挑戦経験もある元日本王者、池原信遂氏!

 

初回、ゴング!中谷は低い姿勢から、後ろ荷重でジャブをつきながら様子見。マグラモはやや攻めづらそうに見えます。マグラモの入り際、中谷が左ストレートをヒット!ここから中谷は一気に手数を増やし、ラッシュ!マグラモも応戦するように左右のフックを振るいます。

2R開始早々、中谷の打ち終わりにマグラモの右ストレートが軽くヒット、そして接近しての闘い。マグラモはフック、アッパーが上手い。しかし接近戦で中谷もアッパー、距離が離れたところでの左フックをヒット!マグラモは執拗にくっついてパワーパンチを放ってきます。ガードが空くと非常に危険なパンチが飛んできます。中谷も気持ちが強く、好戦的な性格のため、試合は打撃戦の様相を呈してきました。

 

3R、頭をひくくしてグイグイと距離を積めるマグラモ。中谷はしっかりと受け止め、アッパー、フックを放ってクリーンヒットで上回ります。中谷は左ボディアッパーが冴え、細かい連打も回転力があります。やはり接近戦でも負けていません。

4R、中谷は大きな体でダッキングも上手く、何よりサイドステップが上手い。接近した状態かあのようにサイドステップされると、相手からすると目の前からいなくなってしまいます。マグラモは得意の回転力のある連打を出したいところでしょうが、なかなか出せません。中谷は上手くアッパーを織り交ぜながらコンビネーションを繰り出します。

5R、マグラモは少し一発狙いになってきています。自分のボクシングをさせてもらえず、イライラしているかもしれません。中谷は左右のアッパーがよく、離れた距離ではすぐにワンツーを放ちます。これは死角がない。中谷のボディをマグラモはかなり嫌がっているように感じます。

 

6R、このラウンドは意を決してマグラモが旺盛な手数で迫ってきます。中谷はアッパーの連打で応戦。

7Rもマグラモは頭から入ってボディの乱打。ここから中谷はステップを刻み、中間距離で闘う戦法に変更。頭から突っ込んでくるマグラモをいなし、離れてはジャブ、ストレート、近づいてはアッパーを突き上げます。マグラモはかなり苦しそう、一方的な中谷ペースとなってきました。

8R、続く打撃戦。このラウンド中盤、中谷は左のスイングをヒット!そこからパワーパンチをヒットして詰める中谷!最後はロングのアッパーでマグラモが後退、そのままダウン!なんとか立ち上がったマグラモでしたが、ここでレフェリーは試合をストップ。

 

中谷潤人、見事WBO世界フライ級王座を獲得!

中谷潤人の8RTKO勝利!!

距離をとればジャブ、ストレート。素早い動きで翻弄し、入ってくる相手をいなすことができます。

近くなればフック、アッパーをダブルで打つ。体でも押し負けず、そのサイドステップは相手に的を絞らせません。

そして外側からのパンチを意識させてから内側を打ち、その逆も。

軽く打つコンビネーション、連打もあれば強いパンチを連打することもできます。

若干の被弾はあったように見えましたが、終わったあとの顔はキレイなものです。もらっているようには見えても芯をはずしてダメージを殺し、浅くしかヒットしていなかったのでしょう。

マグラモも世界ランク1位、もちろん弱いボクサーには思えませんが、良いところを中谷に消されていたようにも見えました。序盤はなかなか手数を出せず、中盤以降にようやくその片鱗を見せましたが、中谷が一箇所にとどまってくれないので強いパンチが連打できない。

中谷のボクシング、そしてマグラモ対策が完璧に機能しましたね。

 

伝統のフライ級で誕生した若干22歳の王者は、最近はめっきりと少なくなってきたC級ボクサー出身の世界王者は、今後どのような防衛ロードを築いていくのでしょうか。

しばらくこのフライ級の王座を守り、そして統一戦へと臨んでもらいたい、と切に思います。

フライ級は日本人にとって馴染み深い階級であり、現在も興味深い王者たちがひしめきあっています。

これからの中谷潤人の闘いに、大注目です!!

 

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