信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングのおもしろさを、たくさんの皆さんに伝えたくてブログを始めました。アマチュアボクシングを教えてるので、練習方法や基本なども書いていきます。

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【観戦記】内藤vs今野、木村vs仲里、ベンvsフォルメラ。2世ボクサー達の行く末は。

世間は我慢の3連休真っ只中。

私は土日仕事なので、まあ当然に我慢の3連勤、どころか6連勤なわけですが、ボクシングは毎日のように見れて満足です。

DANGAN興行に出場した内藤、仲里もそうですが、DAZN興行に出場したベンも2世ボクサー。

明らかに増えている世界の親子鷹。今回は2世ボクサーたちが登場したDANGAN興行、DAZN興行の観戦記を書いていきたいと思います。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

尚、11/22に予定されていた大森将平(Woz)の復帰戦は、大森の脱水症状のため棄権、試合中止となりました。前日の11/21にはその大森と闘ったマーロン・タパレス(フィリピン)が岩佐戦の敗北から2RTKOで再起を果たしたそうです。

まずはDANGAN興行!

注目のセミセミ、高山vs矢代のユースタイトル戦は矢代の棄権により中止に。

このコロナ禍、体調管理には一層気を遣っているとは思いますが、その分選手たちの負担も大きい。我々のようなファンが見たい試合を見れずに悔しい思いをしてしまいますが、選手や関係者たちはより悔しいのだろうと推察して、我慢。

この一戦はきっとどこかで仕切り直してくれるはずです。その日を楽しみに待ちたいと思います。 

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11/21(土)DANGAN

セミファイナル スーパーフェザー級8回戦

木村吉光(Ambition)14戦12勝(7KO)2敗

vs

仲里周磨(ナカザト)13戦10勝(7KO)1敗2分

同い年のホープ同士の一戦。白熱した好試合が期待されます。

これはどちらを応援するか非常に悩む一戦、ということでこういう時はどちらも応援します。

軽快なフットワークからサークリング、素早いジャブを繰り出す木村に対し、仲里はどっしりとした構え。緊張感のある立ち上がり、探り合いから危険なタイミングでの右の交錯。

 

2R、前の手を大きく動かしながらフェイントを入れる木村、仲里は打ち終わりを狙います。丁寧なジャブから入り込む隙を窺う仲里に対し、木村は色々なパターンを駆使して攻撃に入ります。動きの速い木村が縦横無尽に動いているイメージです。

3R、またも右と右との交錯。ともにクリーンヒットは少ないながら、やはり木村がのびのびと戦っている雰囲気であり、ポイントも木村に流れていそうな雰囲気。このラウンド終盤はくっついたところから木村が良いボディーを2、3発ヒット。

4R、徐々に距離が近くなってきたのか、ともに距離を把握してきたのか。少しずつエキサイトしてきます。仲里の親父譲りの左フック、右ストレートが浅くヒット。

その後も調子よく飛ばす木村でしたが、これまで危険なタイミングで交錯していた仲里右ストレートが木村にヒット!そしてその後、仲里の左フックがヒット!木村がダウン!

立ち上がったところで、ゴング!

 

5R、足が動かなくなったか木村、仲里を迎え撃ちます。致命打はもらわないまでも、ガードの上から効いてしまっていそうな木村ですが、逃げずに前に出ます。

仲里は離れ際の左フックが秀逸。木村も気持ちで敗けていない。これは好試合。

ラウンド終盤にも左フック、右アッパーをそれぞれヒットした仲里。分が悪くなってきた木村。

6R、細かく上体を動かす木村、序盤のようなサイドステップは使いません。プレスをかけ、ポイントを奪いに行きます。そうなると仲里は自分の土俵とばかりに落ち着いて対処、上体の動きも出てきています。

このラウンドは木村が先に攻め、手数が多い。攻めてくるところを距離で外し、ここぞというタイミングでカウンターを放つ仲里。クリーンヒットはしないまでも、かなり怖いタイミング。

 

7R、飛び込んでの左フックを決める木村。リズムを取り戻しました。ここで近い距離から引っ掛けるような左フックで仲里がダウン!ダメージはありませんがポイント的には大きい!

攻める姿勢が衰えない木村、リズムをとりつつもクラウチングスタイル。未だ脅威の仲里のカウンター。ここまでのポイントは非常に甲乙つけがたいです。

8R、もう最終ラウンド。あっという間です。

クラウチングを崩さない木村は手数で上回ります。ジャブを打ってすっと中に入って強い左フックを振るう仲里。近い距離での打ち合いはやはり仲里か。

しかし木村が中間距離からのワンツーをヒット!仲里は効いたか?ラッシュを仕掛ける木村!

しかし仕留めきる事はできずにゴング!!!

判定は、3者ともに75-75のドロー。

 

仲里にとっては不運なドローであり、木村にとっては幸運なドローだったとも言えます。

勝者がいない。。。というのは非常に戦った者としては厳しい結果かもしれません。

苦しいトレーニングに耐え、ましてやこのコロナ禍で細心の注意を払って今日の日を迎えた二人のファイターの、素晴らしい試合を目の当たりにして残念な結果ではありました。

ただ、未来ある二人の若者が、ドローという結果を伴って、より上の舞台で再戦してくれることを夢見ています。

同い年、同じ階級。

同じ道を進むのであれば、きっとまたいつか相まみえることでしょう。

比嘉大吾と堤聖也についても思った事が、この二人にも当てはまります。

↓比嘉vs堤の観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

ところで、仲里が随所で見せたあの左フックは、解説の山田氏も言っていましたが父・仲里繁を彷彿とさせるものでした。仲里、辰吉、湯場、等々、レジェンドたちの2世がどんどん台頭してきている姿は、我々のようなオールドファンには嬉しい限りです。

何が嬉しいかというと、やはり父の背中を見てボクシングをはじめたというのが、一度はボクシングをかじった私としても嬉しい。私は、あなた達のお父さんを見てボクシングをはじめ、途中でリタイアしながらもあなた達のお父さんに同じ日本人として勝手に夢を託して生きてきた人種なんです。そう、伝えたい。

そして、そういえばリッキーも超有名ボクサー、カシアス内藤を父に持つ2世ボクサー。

カシアス氏が活躍した時代は、私は知りません。(カシアス内藤氏は1979年に現役を引退、私は1979年生まれです。)

しかし、沢木耕太郎氏のベストセラー「一瞬の夏」により、そのボクサーを知らないボクシングファンはいないかもしれません。特に古いファンは。

メインイベント OPBF東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ

内藤律樹(E&Jカシアス)24戦22勝(7KO)2敗

vs

今野祐介(角海老宝石)20戦16勝(9KO)4敗

 

とはいえ、スーパーフェザー級から一気に2階級上げ、スーパーライト級で戦う内藤は、正直あまりパッとしない試合が続いたのも事実。体格面で劣る内藤は、スピード、反射神経が武器であり、乱戦になると弱い部分が出てしまいます。

一方の今野は、敵地中国へ乗り込んでKO勝利を挙げる等、フィジカルの強さ、ハートの強さには定評のあるボクサー。

さて、ゴング。

ゆったりとした構えから、時折鋭いジャブ、ボディジャブを繰り出す内藤。今野はジリジリとプレスをかけつつ、入る機会を窺います。今野の方がサイズに勝る。

前に出た今野に対して、内藤のカウンターがヒット、腰が落ちる今野。ここは焦らず、リズムを大事にする内藤。

2R、内藤がリズムにのり、速いジャブからサイドステップ、ボディワークを駆使して撹乱します。下がりながらのカウンターを取り、今野は明らかにやりづらそうです。

 

離れて近づき、サイドに動く内藤を捕まえきれない今野ですが、まっすぐの右ストレートを主武器に手をとめずに前進します。ヒットは内藤の方が上回りますが、パンチングパワーは今野の方がありそうです。内藤は集中力を切らさずに最後まで行けるか。

3R、一定の距離での緊迫感のある攻防が続きます。途中、バッティングで中断する場面もあり、この後も何度かバッティング。少し不安になります。

4R、内藤がスピーディなジャブを連射。速いです。強引に今野が入ってくるところに、左ストレート。今野はよりプレスをかけ、強引に入っていく必要がありそうです。

4R終了後の途中採点は内藤。(39-37×2、40-36)

5R、採点を聞いて完全にファイトプランが固まった内藤は、より足使いが軽快になります。内藤はかわして打つテクニック、相手の出鼻に合わせるカウンターが素晴らしいです。スーパーライトに上げたての頃の内藤からすると、かなり階級になれたような感じですね。

 

6R、あとがない今野がチャージ!フィジカルでガンガンに押していきますが、内藤はいなし、かわし、自らのコンビネーションを当てます。

今野の近い距離でのボディ、アッパーがヒットしますが、内藤は近い距離でのディフェンスも素晴らしく、終盤には接近戦でのカウンターも。

7R、今野は引き続き歩くようなプレスをかけてチャージ。内藤はステップを踏みながらカウンター。これはある種の我慢比べ。今野がカウンターをもらいすぎるのか、それとも内藤が身体の大きい今野のプレスにのまれるか。

内藤は非常にリラックス、今野はかなり苦しい。しかし内藤は無理をせず、このままのペースで行く模様。今野は左をだらりと下げていますが、不自然なほど。これは肘か肩の故障でしょうか?

8R、今野は左を完全に下げて右ストレートから入るパターン。もう少し攻撃パターンがほしいところでしょう。内藤はやりたい放題、今野はボディが効いたかもしれません。

終盤も内藤のパンチを浴びる今野。陣営は諦めませんが、何かのトラブルを抱えているような気がします。

8R終了の途中採点も3-0で内藤。(79-74×2、78-73)

9R、まだ左腕は上がらない今野。無理はしない内藤。途中、今野にドクターのチェックが入りますが、続行。

しかし、このラウンド終了後、今野陣営が棄権。

内藤律樹の9R終了TKO勝利。

 

内藤が圧巻のTKO勝利を飾りました。今野は途中から、左腕をだらりとさげたL字ガードスタイルにチェンジしたのかとも思いましたが、明らかに不慣れなものでした。

何かしらの故障を抱えていると思いますが、本人の希望はあったとしても少し続けすぎたような気もします。この試合に賭けていたのだとは思いますが、何もないことを祈ります。

内藤の出来は非常に良かったですね。ポンポンとジャブが出て、リズムに乗れていました。リズムに乗れるからこそパンチも良く見えて、かわせる。そんな感じがしました。

今野とは相性がよく見えました。今野は入り方のパターン、いわゆる引き出しが少なく、内藤としてはわかりやすかったでしょう。

強さを見せた内藤ですが、とはいえスーパーライトの世界の壁は厚い。国内で戦っている状態だと、なかなかチャンスは巡ってきません。

 

しかも、スーパーライト級のトップ戦線は統一戦に向かって動きだしており、それこそチャンスがもし、巡ってくるとしても来年の後半以降の話になりそうです。

それまでに、できれば国内頂上決戦として、日本王者の永田大士(三迫)とのリマッチを見てみたいですね。

11/21(日本時間11/22)イギリス

WBAコンチネンタル・ウェルター級タイトルマッチ

コナー・ベン(イギリス)16戦全勝(11KO)

vs

セバスチャン・フォルメラ(ドイツ)23戦22勝(10KO)1敗

↓DAZN興行全カードのハイライトです。

また2世ボクサーについてでしたね。ナイジェル・ベンの息子、コナー・ベン。未だ無敗のプロスペクトは、前戦でショーン・ポーター(アメリカ)に敗れたフォルメラとの一戦を迎えます。なかなか骨のある相手といっていいでしょう。

ゴングがなり、早速仕掛けるベンは非常にスピーディ。ハンドスピードを含めた身体全体のアジリティが高く、運動能力の高さを感じます。

フォルメラは堅実な闘い方、スピード差はあるもののベンの打ち終わりにしっかりパンチを出す等、こちらも技術の高さを感じますね。

2R、ベンがプレスをかけ、力強いパンチを放っていきます。フォルメラはガードがしっかりしていて、かなりタフな相手。ただ、あまりパンチ力はないかもしれません。

ベンは被弾を怯れず接近戦をしかけ、フォルメラは強弱をつけたジャブでそれをいなし、右ストレートを打ちます。ベンは上体の動きとその動きから流れるように打つ左フック、左ボディが良い。

3Rもベンがプレスをかけていきます。左手を下げたスタイルから、ジャブ、フックは速い。途中バッティングでの中断がありつつも、フォルメラにベンの強いジャブやアッパーが次々ヒット。

 

4R、フォルメラはジャブから軽めのワンツーで攻めるのが精一杯。一方のベンはフォルメラのパンチを見切っており、よほどのことがない限り当たらなそうです。フォルメラは前戦もそうでしたが、劣勢にあっても闘い方は変えません。もしくは、変えられません。よく言えば正直すぎ悪く言えば引き出しがない。

5R、コナー・ベン、フォルメラのジャブを左にダックしてかわしながら右クロスからの左ボディ、非常に速いコンビネーションです。中盤に入ってもスピードが衰えないベンにフォルメラについていけていません。フォルメラにパンチがあれば期待もできますが、この展開ではもう限界。

6R、開始早々にベンがチャージ。大振りながらスピーディでパワーあふれる左右を繰り出し、フォルメラは防戦。なんとか固いガードとステップワークでやり過ごしたフォルメラは後半、接近した状態でいくつかヒットを奪いますが、やはりパワー不足。

7R、勝ち目が薄いながら諦めないフォルメラ、接近戦に活路を見出したのか前に出ます。確かにジャブで刺し敗けてしまう中距離よりは可能性があるかもしれません。ただ、パンチの正確さとパワーでベンが上回ります。

8R、ベンは相変わらず速い。そして当て勘もすごい。ジャブはフォルメラのガードの真ん中を突き、相手の右フックにあわせて左フックを放ち、接近戦では右アッパーでこじ開ける。何度もフォルメラの顎を跳ね上げますが、それでも前に出るフォルメラ。

 

中盤以降はKOが濃厚か、とも思っていましたが、フォルメラは倒れないし諦めないかもしれません。

9Rも展開は変わらず、フォルメラはしつこく接近戦を挑んでいきます。ベンもそれに付き合いますが、スピードとパワーが違います。フォルメラは疲労、ダメージもあってかパンチに力がなくなってきています。

終盤、ベンの右がカウンターとなってヒット、少しグラついたフォルメラ!ベンにKOチャンスが到来しますが、ここは残り時間が少なく、すぐにゴング。

10R、KOを狙って前に出るベン、フォルメラはしのぐのがやっと。勝てないまでも倒れる訳にはいかない、という感じでしょうか。

規定の10Rを終了し、ジャッジは3者ともにコナー・ベンを支持。(100-91、99-92、99-91)

コナー・ベン、タフなフォルメラを倒し切る事はできませんでしたが、ほぼフルマークの判定勝利でその力を証明しました。

非常にスピードがあり、ディフェンスも良く、ボディショットを中心としたパンチにはパワーも感じました。何よりコンビネーションが素晴らしいですね。

そして1Rから10Rまで、しっかりと同じボクシングができるスタミナも大したものです。

大人気階級であり猛者揃いのウェルター級で、どのように闘っていくのか非常に楽しみですね。

DANGAN興行も、DAZN興行も、なかなか見応えのある試合が多かったです。

 

明日は2分制の三田市の興行、そしてA-SIGN!

ボクシング三昧、嬉しいですね。

三田市の興行についてはリアルタイムで見れないのですが、アーカイブ、ありますよね。。。??

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

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