信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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ゴロフキンvsシェルメタ、アクメドフvsゴンゴラ。DAZN観戦記。

12/18、日本時間12/19に行われたIBF世界ミドル級タイトルマッチ。

かつてミドル級の帝王と称された、ゲンナディ・ゴロフキンはここ数戦、苦戦が続いています。

ゴロフキンも既に38歳、年齢には抗えません。

体躯の強さを活かしたストロングスタイルのボクシングを持つゴロフキンは、リングを降りれば紳士的であり、その人間性を含めてキング・オブ・キングスと呼ぶに相応しいボクサー。

カザフスタンという国を一気にボクシング関係者に知らしめたともいえるこのアジア血統のボクサーは、きっと応援している日本人は多いはずです。

そんな私も、ゴロフキンの大復活を期待する一人です。

本日のブログでは、このゴロフキンのIBF世界ミドル級タイトルマッチ他、マッチルーム興行の観戦記を書いていきたいと思います。

 

boxingcafe.hatenablog.com

12/18(日本時間12/19)アメリカ

まずはスーパーミドル級12回戦、IBO王座がかけられた一戦。

アリ・アクメドフ(カザフスタン)16戦全勝(12KO)無敗

vs

カルロス・ゴンゴラ(エクアドル)18戦全勝(13KO)無敗

↓ハイライト

無敗同士の一戦、25歳のプロスペクト、アクメドフはゴロフキンの後継者と目されています。対するゴンゴラは無敗ながら31歳とプロスペクトと呼べる年齢ではありません。

ともすれば、このアクメドフをカネロの対戦相手に育て上げようとしている感が見え隠れ。

このアクメドフは1RKOがこれまで7度もあるハードパンチャー。アクメドフの身体はかなり大きく見えます。サウスポー、ゴンゴラは自然なサイドステップが巧い。初回からガンガン攻めるアクメドフ、捌きつつまっすぐの左ストレートが良いゴンゴラ。

2R、両者スピードもあります。アクメドフのラッシュでゴンゴラが防戦一方となる場面もありますが、アクメドフは防御感が良く、攻められつつもよく凌ぎます。

 

3R、アクメドフのオフェンスは迫力充分、サウスポー対策のノーモーションの右も効果的に使っています。しかしゴンゴラのディフェンスは素晴らしく、ガードでパンチの威力を殺し、ダッキングやウィービングで空振りさせ、自分が打ってはすぐにピボット、致命打を食いません。しかしどんなにディフェンスが素晴らしくとも、このままではポイントはアクメドフに流れていくでしょう。

4R、ゴンゴラはアクメドフの打ち終わりに必ず左ストレートを返します。序盤には手数でアクメドフを下がらせ、終盤には打ち合いに身を投じたゴンゴラ。

5R、アクメドフの右ストレートの後に必ずといっていいほど出す左ストレートは、アクメドフへの威嚇について非常に効果的に見えます。アクメドフはワンツーを放った後は攻撃が分断されている感じがします。ただ、パワーはクラウチング気味にかまえるアクメドフの方があります。

 

6R、このラウンドはアクメドフがラッシュをしかけ、見せ場を作ります。しかしこのゴンゴラ、のれんに腕押しというか柳に風というか、アクメドフは強打をしっかりと打ち込めないでいます。

7R、アクメドフの強いワンツーはゴンゴラにダメージを与えられず、ゴンゴラはさほど多い手数ではないもののアクメドフの打ち終わりに打ち、カウンターを合わせます。アクメドフの右目下が流血しています。

8R、このラウンドはゴンゴラの右フック、左ストレートをヒットさせる場面が目立ち、アクメドフは中盤やや効いたのか、後退。それでも終盤にかけてはまた盛り返し、パワーパンチを放っていきます。

9R、疲労、ダメージともにアクメドフの方があるかもしれません。序盤ゴンゴラが前に出て、アッパーを効果的にヒットさせアクメドフを下がらせます。

 

アクメドフ、下がったところがノーガードで、ゴンゴラのパンチを2発3発と浴びてしまいます。右目下の傷も痛々しく、少し苦しいか。

10Rも先手はほぼアクメドフ。しかしアクメドフのパンチをガードしたあとのゴンゴラの攻撃の方が印象に残ります。アクメドフが打たれて下がってしまうからかも知れません。よろめいているようにも見えます。

11R、同じく先手、そして手数はアクメドフ。3発に1発くらい返すゴンゴラの方のパンチが的確。アクメドフは終盤、また良いコンビネーションを見せ、奮起。こうしてパンチとパンチのつなぎ目をはやくしていけば、結果的にゴンゴラの手が出る機会が減り、アクメドフとしては闘いやすいかもしれません。

12R、チャージするアクメドフ。ゴンゴラは何とか凌ごうと自らのディフェンス能力を駆使します。そしてこれまでの通りアクメドフの打ち終わりにコンビネーションを放ったゴンゴラの、利き手である左アッパーがアクメドフにクリーンヒット!

まっすぐ縦に入ったアッパーでアクメドフはダウン。

立ち上がりはしたものの、ダメージのあるアクメドフに、ゴンゴラは襲いかかり、接近戦からまたも左アッパーを決め、2度目のダウンを奪います。

 

必死で立ち上がろうとするアクメドフでしたが、叶わず、レフェリーは試合をストップ。

カルロス・ゴンゴラの12RTKO勝利。

プロスペクト、アクメドフのまさかの敗戦!その豪打は空を切り、はぐらかされ、見事なまでにノックアウトされてしまいました。しかしこれは見応えのある、おもしろい試合でしたよ。もしメインしか見ていない方がいたら、おすすめです。

ゴンゴラ、ディフェンシブではありますが素晴らしいボクサーですね。やや単調に攻めてくるアクメドフは、ゴンゴラにとって相性がよかったかもしれません。

ゴンゴラはタフネスも、スタミナも、パンチを当てるテクニックも持っているなかなか素晴らしいボクサーです。また違ったボクサー相手に、どのような闘い方をするのか見てみたいですね。

尚、この試合の後行われたジョン・ライダーの復帰戦はライダーが10R判定勝利。ほぼフルマークという内容でした。

IBF世界ミドル級タイトルマッチ

ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)40勝(35KO)1敗1分

vs

カミル・シェルメタ(ポーランド)21勝(5KO)無敗 

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国歌が流れるのを久々に聞いた気がします。その間のゴロフキンの表情を見ると、髪型のせいでしょうか、やや老けたか、と思ったのは私だけでしょうか。

初回、シェルメタが元気に動いてスタート。ゴロフキンはよく見て、30秒ほどから鋭いジャブを放っていきます。

やっぱりゴロフキンのジャブは固く、重そうです。

そしてシェルメタのパンチに対して、しっかりと反応できており、ボディムーブや固いガードでシェルメタの攻撃を捌きます。調子は良さそうです。

このラウンド中盤ほどからゴロフキンはプレスをかけ始め、終盤に左フックでダウンを奪います。シェルメタが左を打った後に右ガードが下がり、そこに吸い込まれるように入った素晴らしいパンチでした。

ここはシェルメタが立ち上がると同時にゴング。

 

2R。既に大勢は決したような雰囲気ですが、シェルメタは逃げ回るでもなくサークリングしつつ、丁寧にジャブを突きます。ゴロフキンもまだ強引に攻める事はなく、強いジャブをついてシェルメタのパンチをかわし、強い左フック、右ストレート、そしてアッパー等多彩なパンチを放ちます。

このラウンドも終盤、ゴロフキンはオーバーハンドの右を効かせてダウンを追加。

3Rも大筋は変わらず、4Rにはゴロフキンは近い距離、もみ合いでの左フックでまたもダウンを追加。

5R、シェルメタのダメージを冷静に見るゴロフキン。やはり恐ろしいボクサーです。シェルメタのパンチを完璧に見切り、ヘッドスリップ、ダッキングでかわして強い左右を打ち込みます。シェルメタはかなり被弾が多く、心配です。

6R、シェルメタは手数が衰えず、ハート、タフネスの強いボクサーですね。ただ、どうしてもパワー、技術で上回るゴロフキンには相手にならないのが正直なところ。

シェルメタのジャブも非常に良いジャブに見えますが、ゴロフキンにはほとんど当たらず、逆にゴロフキンのジャブはビシバシ決まります。

7R、ゴロフキンはKOを狙ってか開始早々に猛チャージ。シェルメタも応戦しますが、いかんせんパワーレス、的中率も悪く、相手になりません。

 

開始一分程のところでゴロフキンがダブルのジャブでまたダウンを奪います。その後ゴロフキンは試合を終わらせようと猛ラッシュ。時間は十分にあります。

こういうラッシュ時でも強いボディを含めたコンビネーションを打てるのは、ゴロフキンの強さの一つでしょう。

そしてこのラウンド終了後、シェルメタ側が棄権。

おそらくジャブでダウンしてしまったシェルメタのダメージを考慮してのことかと思います。

ゲンナディ・ゴロフキンの7R終了TKO勝利。

ゴロフキン、大復活です。この相手は倒さないとだめか、と言われた相手をしっかりと倒してみせました。固く、パワフルなジャブから、そのジャブが当たれば右ストレートをねじ込む、素晴らしい左フックとボディをダブルで打つ、かつてのゴロフキンが戻ってきたともいえるでしょう。

 

しかし、やはり全盛期とはどこかが違います。

多くの識者は、ゴロフキンがこのパフォーマンスを本当のトップボクサー相手にできるか、という事をいうかと思います。

私もそう思いますが、シェルメタも、その実力の程は証明されていないものの、無敗の世界ランカー。ゴロフキン相手によく粘りました。

さて、とりあえず今回はゴロフキンが期待どおり、圧勝のKO勝ちでこの防衛戦を乗り切ってくれたことを安堵したいと思います。年齢を重ねても、こうして世界のトップに君臨し続けられる事は、おそらく日々のトレーニング、節制を怠らないからでしょう。

 

気になるのは、あれだけ被弾したシェルメタを倒しきれなかったところでしょうか。後半、スタミナ切れを起こしていたという話もあります。

次戦が本当に真価を問われる時、と言われると確かにそうなのかもしれません。チャーロ、アンドレーデ、村田等の他団体王者との対決なのか、ムンギアの挑戦を受けるのか。

はたまた、スーパーミドル級に進出してカネロ戦なのか。

やっぱり私は日本人なので、日本で、村田戦がみたいですね。世界的には、盛り上がらないのかもしれませんが。。。

 

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