信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

大晦日メインの井岡vs田中。セミに登場の比嘉大吾。好マッチメイク揃いのCRASHBOXINGをプレビュー。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

今年も残すところあと1週間と少し、となってきました。

コロナ、コロナで大変だった2020年ももうすぐ終わり。年が明けたらコロナなんてなくなっていればいいのに。

ただ、思い返せばコロナショックがなければきっと決まらなかったであろうマッチアップも多く、この状況が終わったとしても素晴らしいマッチアップは終わらないで欲しいものですね。

無観客興行、Youtube配信、様々な新しい試みが行われた本年。

とりわけA-SIGNはその先陣を切ってくれましたね。

その一つの集大成が12/26に行われる興行です。

↓プレビュー記事 (1回目)

boxingcafe.hatenablog.com

 

さて、週末〜年末にかけての残りの興行のプレビュー記事、第2回目です。

12/26のA-SIGNも各試合見どころが満載ですが、翌27日のCRASH BOXINGも興行自体の魅力がたっぷりです。

12/27(日)大阪 CRASH BOXING

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メインイベント ウェルター級8回戦

矢田良太(グリーンツダ)26戦20勝(17KO)6敗

vs

出田裕一(三迫)29戦13勝(7KO)15敗1分

一度は引退したものの、今年8月に復帰した元日本ウェルター級王者、矢田良太の復帰第二戦。前戦ではディフェンスに重きをおきつつ、最終的には豪打を爆発させてのTKO勝利で再起戦を飾りました。

↓矢田の前戦の観戦記 

boxingcafe.hatenablog.com

 

前回、攻防分離に見えたスタイルは、矢田の魅力を若干損なってしまうように見えたものでもありました。ディフェンス技術を向上させつつ、あの豪打の魅力が十分に発揮されているスタイルに進化しているのかが注目です。圧勝に期待。

ただ、相手は現在日本で最も勢いのある、三迫ジム。三迫ジムはジム一丸となって対戦相手に当たってくるので、三迫ジム所属、というだけで一定の怖さがありますね。

どんな試合になるか、楽しみです。ただ、矢田はこの相手にはKOで勝たなければならない、という使命があると思います。

セミファイナル 53.0kg契約8回戦

奥本貴之(グリーンツダ)36戦23勝(11KO)9敗4分

vs

古谷昭男(六島)12戦8勝(3KO)4敗

2009年にプロデビューした奥本が日本タイトルを射止めたのは2018年の事でした。その王座を3度防衛ののち、中川健太(三迫)に明け渡したのが昨年12月。今年8月に決まっていた再起戦は流れ、相手を古谷に変更しての再起戦です。

 

古谷は2015年にプロデビュー、前戦で中山佳祐(ワタナベ)の持つ日本ランクを奪い、元日本王者との大一番に臨みます。大物食いへのモチベーションは高いでしょうし、2018年9月に西日本新人王決勝で湊義生(JM加古川)に敗れてから現在4連勝中、勢いのあるボクサーです。

ただ、奥本としてはランカーになりたての古谷に負ける事はおろかやはり苦戦も許されない状況でしょう。

格の違いを見せつけられるか。

ライトフライ級6回戦

小西伶弥(サンライズ)19戦17勝(7KO)2敗

vs

高山勝成(寝屋川石田)39戦31勝(12KO)8敗

この一戦は、当初11/23にセットされていましたが、前日の小西のPCR検査陽性を受けて一旦中止になりました。

しかし、その後2度のPCR検査で小西は陰性と判断され、延期されて開催されることに。偽陽性だったわけですね。

コロナ禍のボクシング興行は本当に何があるかわかりません。大変不憫ではありますが、無事開催されることになって良かったです。

この1ヶ月の延期は、両ボクサーにとって吉と出るか凶と出るか。

 

以下、以前書いたプレビュー記事です。

世界挑戦経験者であり、現在も世界ランカーである小西。17勝(7KO)2敗という好戦績を維持しています。ちなみに2敗は世界王者(フェリックス・アルバラードとカルロス・カニサレス)のみ、世界王者に次ぐ実力の持ち主であるとも言えます。

サンライズジム移籍後、初戦となる小西。(とはいえ、このサンライズジムは元々の真正ジム跡地にオープンしていて、トレーナーも変わらないので環境的には変化はないようですが。)

世界線からの再起戦であり、移籍初戦となる小西、仕切り直しの初戦を勝利で飾れるのでしょうか。

そして対するは日本で初めて、メジャー4団体を制覇した高山勝成。統一ということではなくそれぞれで獲得と陥落を繰り返してはきましたが、日本でのIBF認可前に同タイトルをメキシコで獲ってきたり、プロ引退後東京オリンピックに挑戦したりとその行動力は唯一無二です。

プロボクシングとしては、2016年8月、加納陸(大成)をWBO世界ミニマム級タイトルマッチで退けて以来の試合となります。

「格」、そしてキャリアは間違いなく上回る高山ですが、そのブランクがどれほど影を落とすか。高山はライトフライ級での2階級制覇を見据えており、年齢的にも当然負けられない一戦です。

 

一方小西も2019年5月、アルバラード挑戦以来の再起戦となるため、連敗はできません。

6回戦という短いラウンドでの激突がどう出るのでしょうか。

高山が試合感覚を取り戻すのに時間がかかることも考えられますし、逆にすぐに試合感覚を取り戻すことができれば(もしくはブランクが関係なければ)、アマチュアの経験が良い風に働き、短いラウンドでは有利に立てるのかもしれません。

これは予想が非常に難しい一戦でもあると思います。「ボクシングは夢の潰し合い」そういったのは、小西の先輩でもある長谷川穂積氏。非常に残酷な、だからこそ非常に興味深い一戦。

正直6Rという短い時間で決着がついてしまうのが惜しいくらいです。

 

日本ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチ

下町俊貴(グリーンツダ)15戦12勝(8KO)1敗2分

vs

干場悟(蟹江)11戦7勝(2KO)4敗

2015年にプロデビューし、2017年の全日本新人王に輝いた下町。昨年8月には野村健太(仲里)との決定戦をTKOで制し、ユースタイトルを獲得。初防衛戦で北陸のホープ、英洸貴(カシミ)を迎え、これもTKOで退けました。

勢いにのる関西ホープに立ちはだかるのは、中部からの刺客、干場。

好試合が多いとされるユースタイトル戦ですが、下町はここで足踏みはしていられないでしょう。より上のタイトルを狙う下町も、「勝ち方」がキーとなると思います。

そして2019年度の全日本新人王、前田稔輝(グリーンツダ)も登場。日本拳法出身で距離感に優れる前田は5戦全勝(3KO)という素晴らしい戦績を残しており、前戦も豪快なKO勝利を飾りました。

 

対するは大久保海都(寝屋川石田)。こちらも6戦5勝(2KO)1敗と好戦績であり、同じ年の新人王戦にエントリーしていました。大久保は西日本新人王準決勝で切東功之介(井岡)に敗れており、この切東は決勝を棄権、前田が不戦勝で西軍代表決定戦へ駒を進めたという経緯があります。

実績としては前田が上回るものの、新人王同期、ともに敗けられない一戦ですね。

↓下町vs英の観戦記。前田稔輝も。

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この興行は、当初枚方市の総合体育館で予定されていましたが、コロナショックにより枚方市の体育館が使えなくなり、直前でエディオンアリーナへ興行自体が移動。

この日、エディオンアリーナでは日中に新人王の西軍代表決定戦も無観客試合ですが行われる事となっています。

後日配信情報!

前回のように「BOXING REAL - YouTube」さんでの生中継はなさそうです。その代わり、この興行は「BOXING RAISE – ボクシング動画配信サービス」さんで後日放送が発表されました。

 

当日の夜か、翌日にはアップされると思いますので、気になる方は情報遮断して見てみて下さい!

そして!ボクシングファンならずとも、(きっと)日本国民全員が待ちわびた一戦がいよいよ!

12/31(木)ライフタイムボクシング

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メインイベント WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

井岡一翔(Ambition)27戦25勝(14KO)2敗

vs

田中恒成(畑中)15戦全勝(9KO)無敗

日本ボクシング界、大晦日の「顔」といえば井岡一翔。日本人として史上初の4階級制覇王者が迎えるのは、若くして既に3階級を制覇している元王者、田中恒成。

実績を鑑みた時に、「日本ボクシング史上最大のビッグマッチ」とも謳われるこの一戦は、両者の意地がぶつかり合う、好試合必至の一戦ともいえます。

 

 ↓正式発表時に書いた記事です。

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この試合には多くの言葉はいらないですね。さまざまなところで試合展開の予想、勝敗予想がありますが、おそらく挑戦者、田中が性格的にもプレスをかけていく展開になりそうです。そこで試合巧者でもある井岡が、どの様な作戦を持って臨むか、というところに注目です。

田中の勢いは侮れない。体も今の時点でほぼ完璧に仕上がっています。そして井岡はいつも通り、事前情報が少ないですが、きっと万全に仕上げてくるでしょう。

後は我々も、(ウェイトは問題ないと思うので)PCR検査の心配をしつつ、当日を楽しむだけです。素晴らしいファイトに期待しています。

 

そしてセミファイナルも超大注目!!

セミファイナル WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ

ストロング小林祐樹(六島)24戦16勝(9KO)8敗

vs

比嘉大吾(Ambition)18戦16勝(16KO)1敗1分

大人気の元王者、比嘉大吾が復帰第3戦目でWBOの地域タイトルに挑戦です。かつて日本タイ記録となる15連続KOを成し遂げた比嘉大吾でしたが、前々戦の復帰戦はかつての比嘉はなりを潜め、前戦の堤戦では攻めきれずドロー。

 ↓コロナ禍直前、2月の復帰戦。

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↓10月の堤戦。移籍初戦でもありました。

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堤戦のドローからたった2ヶ月スパン。デビュー当初の比嘉は、確かにそれくらいの間隔で試合をしてはいました。(1ヶ月ほどの時もあったと思います。)

しかし、世界王者時代、モイセス・フエンテス(メキシコ)に地元沖縄で圧勝(1RKO)した後、約2ヶ月後のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)戦で体重超過。当時はフライ級、減量もきつかったようなので参考にはなりませんが、ムラっ気がありそうな比嘉、嫌な予感は拭えません。

逆にこの短いスパンが、比嘉にとって集中力を持続する良い期間だったらいいな、と願う次第です。

比嘉vs堤戦の後に放送されたNHKの特番では、比嘉は集中しきれていないように見えました。それが堤戦を経て、どのように変わったのか。仮に本気で変わろう、変えたとしても、成果として出るのはもう少し先なのかもしれません。

2ヶ月で、かつての勢いを取り戻すことはかなり難しいと思います。しかも、ハードパンチャーの堤のパンチをフルラウンド、クリーンヒットは少なかったとはいえ受けています。

私は、この小林vs比嘉の試合内容、結果がどうあれ、諦めずに比嘉をこれからも応援していきたいと思っています。

 

さて、大戦相手のストロング小林祐樹は2011年プロデビューの選手です。コツコツと戦績を重ね、2015年に山本隆寛(井岡)のもつOPBF王座に挑戦するも失敗。その後も2017年にIBFのアジア王座に挑戦失敗、2018年には栗原慶太(一力)とのOPBF王座決定戦で判定負け。

当時大きな話題となったこの栗原戦は、ラウンドが4分だったりインターバルが2分だったりと、日本の試合とは思えない杜撰さで話題となりました。また、小林が合計4度もダウンを喫しているにも関わらず、判定は三者ともに113−111という僅差であり、これも話題となっていました。

この判定に関しては、あり得なくはない判定だったと記憶していますね。ロドリゲスvsガバリョなんかよりも全然妥当。

さて、この試合、ストップ負けしてもおかしくないほどのダウンを喫しても、次のラウンドに元気一杯攻め込む小林が非常に印象的でした。今回も、比嘉の豪打(が復活すれば)でダウンは免れないかもしれません。

 

それでも驚異的なタフネス、回復力を誇る小林は、きっと立って打ち返して来るのでしょう。逆にいうと、この相手をしっかりとKOできたならば、その他の部分の出来も含めてですが世界にGOサインを出すのかもしれません。

生配信、生放送情報!

尚、この試合は「Paravi(パラビ) - 人気番組が楽しめる動画配信サービス」で17:05頃からライブ配信してくれます!TBSの全国放送ではメインイベントだけ(18:00〜の予定)、セミファイナルは関東ローカル(!!)で流すという前情報でしたが、ボクシングファン皆の思いが通じたのか、Paraviで配信!

 

Paraviは2週間の無料期間があるようなので、そろそろ登録し時ですね。というかガッツファイティング、定期的に生配信してくれるならずっと登録しておきますよ。ドラマだのは見ませんけど。

という事で、無事に比嘉大吾の勇姿が見れるわけです。

今、地方から東京に出ていくのはなかなか難しいです。家族がいれば尚更。この年末年始、泊まりに行こうと思っていた宿もキャンセル、何もやることがありません。なので、ひたすらトレーニングに励もうと思います。

それでも年末までは、たくさんのボクシング興行があり、楽しませてくれますね。

皆さんも今年最後のお祭りを楽しみましょう。各会場に行かれる方は、どうかお気をつけて。

 

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