信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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日本人WBOアジアパシフィック王者。9名の王者たちの今年の展望&期待。

前回、前々回のブログの続きです。

各団体、各階級の王者たちの展望と、個人的な期待を書いています。

↓世界王者たち

boxingcafe.hatenablog.com

↓OPBF東洋太平洋王者たち

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

そして今回のブログでは、WBOアジア・パシフィック王者たちの展望を書いていきます。尚、3冠王者もいますので、その場合は前回のもののコピペですのでご了承下さい。

このWBOアジア・パシフィックタイトルは、WBOの地域王座であり、アジアと太平洋という意味なので、中央アジアも含まれ、範囲的にはOPBFの東アジア、太平洋というくくりよりも広い事になります。

ただ、この地域タイトルというのは全体的にランキングが非常に曖昧な感があり、日本人のマッチメイカーたちが一生懸命推挙しているためか、日本人ボクサーのランクインは非常に多いです。

こちらのWBOアジア・パシフィックタイトルも、17階級中9階級で日本人の王者が誕生しています。

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WBOアジア・パシフィック王者

ミニマム級 重岡銀次朗(ワタナベ)

2018年9月にB級デビュー、2019年7月にはわずかプロ4戦目で王座決定戦に出場、WBOアジア・パシフィック王者となった重岡銀次朗。世界王者を嘱望される重岡兄弟の弟です。

この王座は2019年末に一度防衛、2020年は試合はできずじまいではありましたが、まだ21歳と若く、この足踏みは実力の底上げの期間としても問題はなかったと思われます。

比較的、早期の世界挑戦が叶うミニマム級、もうすぐ世界にゴーサインが出そうな状況ではあります。

ちょうどWBOアジア・パシフィックの1位が元王者、ビック・サルダール(フィリピン)。この元王者を倒し、同じくサルダールを破って王者についた、ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)に挑戦というのが一番の近道に見えます。

重岡は、4団体で10位前後にランクインしており、どの王座に挑戦するにしても今年か、来年のうちにはいけるような気がします。

 

フライ級 山内涼太(角海老宝石)

昨年8月、戸高達(レパード玉熊)との決定戦を3R終了TKOで勝利し、初戴冠した山内。ただこの決定戦は戸高がランキング下位だったこともあり、山内の真価はこれからでしょう。

世界ランクは主要4団体全てに入ってはいるものの、まだまだ世界と言える段階ではなく、これから防衛戦を重ねて実力とともに評価を上げていかなければならないと思います。

できれば、先日日本王者、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に敗れた藤北誠也(三迫)を相手に防衛戦がいいですね。

本来山内と藤北は、ユーリへの挑戦権をかけて激突する予定でしたが、山内が怪我で棄権、藤北が挑戦権を獲得したという経緯があります。

この階級には日本人のランカーも多く、山内はまだキャリア8戦(7勝6KO1敗)であることから、証明すべきことは多そうです。

スーパーフライ級 福永亮次(角海老宝石)

昨年2月にフローイラン・サルダール(フィリピン)を降しWBOアジアパシフィック王座を初戴冠後、同12月に日本王者・中川健太(三迫)との統一戦(空位のOPBF王座もかけられた)を制し、3冠統一王者となった福永。

現地観戦したサルダール戦は技術では負けていながらの逆転KOで気持ちの強さを見せ、中川戦では気持ちの強さの他に技術も見せてくれました。

 

ディフェンス面で課題はあるものの、勝ち星のすべてがKOと非常におもしろいボクサーです。

3冠統一王者とはいえ、すぐに世界とはいかず、まだまだ国内で証明することも多いでしょう。

3冠の防衛戦は大変かもしれませんので、残すならば日本王座を保持し、スーパーフライ級の日本ランカーとの防衛戦を希望します。

世界王座挑戦経験者の石田匠(井岡)はじめ、先日サバイブした久高寛之(仲里)等の元王者たち、梶楓(帝拳)等のホープ、強い相手との防衛戦で更に腕を磨いてくれる事を期待しています。

 

バンタム級 比嘉大吾(Ambition)

昨年の大晦日、ストロング小林祐樹(六島)を圧倒し、手に入れた王座。本人としては、調整試合のひとつであり、ベルトは後からついてきたとも語るこの王座ですが、折角なのでこの王座を防衛しながら世界への機会を伺ってほしいと思っています。

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前戦では、超攻撃的な、倒すために前に出る比嘉大吾が戻ってきました。左のダブルやトリプルからの右ダブル等、コンビネーションも復活しつつあります。

もう少し、調整試合は必要だと思います。ただ、どこぞのノーランカーを相手にするよりは、地域タイトルとはいえランカーを相手にしたほうが比嘉のキャリアとしても良いと思います。

1/14に行われる栗原vs井上の勝者と統一戦。。。という事になったら一番楽しみではありますが、正直コロナ禍でやる試合ではないような気もします。

 

少し気が早いのですが、比嘉には井上尚弥後のバンタム級の牽引をお願いしたいので、今年いっぱいは試合勘を取り戻すのと、基礎の上積み、破壊力の増加に努めてもらいたいです。

フェザー級 森武蔵(薬師寺)

2016年プロデビュー、2017年の全日本新人王を経て2018年にリチャード・プミクピック(フィリピン)を負傷判定で降し初戴冠。

この頃、まだ頼りなさのあった森でしたが、昨年の11月、溜田剛士(大橋)を迎えた防衛戦では前半、溜田のリードを許しながらも逆転、11RTKO勝利でこの王座の3度目の防衛に成功しました。両者が持ち味を出した、本当に素晴らしい試合で、森の気持ちの強さも存分に試された一戦だったと思います。

そんな森は、今年5/13にOPBF同級王者、清水聡(大橋)との統一戦が決定しています。

21歳と伸びしろ充分の森が、清水を喰うか。それともロンドン五輪銅メダリスト、清水が森を跳ね返すのか。

森にとってはキャリア最大の相手ともいえる清水戦を乗り越えれば、世界はもうすぐです。現在はWBOの世界ランクは上位にランクされているので、王者エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)にアメリカで挑戦となれば非常におもしろいですね。

とはいえ、コロナもあるので、それが叶わなければ日本王者佐川遼(三迫)vs丸田陽七太(森岡)の勝者との対戦も、興味がそそられます。

 

ライト級王者 吉野修一郎(三迫)

豊富なアマキャリアを経て、プロデビューしてわずか6戦目で日本タイトルを獲得。これまで6度の王座防衛を成し、その道すがらOPBF、WBOアジアパシフィック王座を獲得し、3冠王者に(両地域タイトルは1度の防衛)。

吉野にはもう相手がいない。。。という状況でしたが、伊藤雅雪が企てた国内ライト級ウォーズにより状況は一変、現在は三代大訓との一戦が待たれます。

ただ、吉野としては元王者としてネームバリューのある伊藤雅雪を倒して、海外に出たかったでしょうね。三代戦を受けるかどうかは、吉野側の判断にかかっています。ライト級世界戦線に加わるにはメリットの薄い試合ではありますが、ファンとしては是非実現してもらいたい。

とはいえ、国内にも新しい勢力が台等してきているので、三代戦が実現しなければ国内で防衛していくのもアリかもしれません。力石政法(緑)、鈴木雅弘(角海老宝石)、宇津木秀(ワタナベ)等々、現時点で底を見せていないと思われるボクサーもランキングに名を連ねていますので、その対戦もなかなか興味をそそります。

ウェルター級 別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)

2012年にデビュー、2014年の全日本新人王を獲得。2019年に矢田良太(グリーンツダ)との王座決定戦で倒し倒されの大激闘を制し、初戴冠を果たしました。

 

国内ウェルター級戦線は、別府と大激闘を演じた矢田良大は昨年末、再起ロードの途中で黒星を喫して一歩後退。

やはりOPBF王者・長濱陸(角海老宝石)、日本王者・小原佳太(三迫)、前日本王者・永野祐樹のサバイバルマッチが見たいですね。

この階級の「世界タイトル」は果てしなく遠い。この日本人同士のサバイバルマッチを経て、ようやく世界ランカーと対戦できるかもしれません。

そこで良い勝ち方をしていけば、チャンスが巡ってくる可能性があります。

10年以上、世界挑戦もできていないこのウェルター級、誰かが扉を開けてもらいたい。それにはまず、今年、国内で最も強い王者を決める所からはじめてもらいたいです。

 

スーパーウェルター級 井上岳志(ワールドスポーツ)

ライト級以上の階級においては、世界挑戦することすらも難しいです。しかし、この井上岳志は世界挑戦の経験者。

しかもスター候補、ハイメ・ムンギア(メキシコ)に善戦した経歴を持ちます。あの日、確実に井上は世界に近づきました。挑戦した王者がムンギアでなければ。。。と思ったファンも多かったのではないでしょうか。

そんなワールドクラスの井上、前戦は格下、新鋭ワチュク・ナァツ(マーベラス)を倒す事はできませんでしたが判定で完勝。インタビューでは反省の弁が口をついて出ましたが、このナァツは現在メキメキと力をつけていますので、恥じる事はないと思います。

この階級、OPBF王者だった渡部あきのり(角海老宝石)が引退してしまったので、日本人ボクサーでは日本王者の松永宏信(横浜光)を残すのみ。

やはり海外で戦わなければチャンスはなさそうですし、井上に挑戦したいという生きの良い日本人ボクサーを探すのには苦労しそうです。

コロナ次第ですが、オーストラリアやロシアの選手と、このタイトルをかけて争うのも良いでしょうし、このタイトルは返上して、アメリカでBサイドで呼ばれて戦うというのも良い。

後者の場合、再起ロードを歩んでいる元世界王者、ジャレット・ハード(アメリカ)から声がかかり、勝利することができれば、世界王座への最短距離を歩めるかもしれません。

スーパーウェルター級の世界王者に最も近い日本人です。この人気階級では難しいでしょうが、是非今年中に世界への道を切り拓いてほしい。

 

ミドル級 野中悠樹(渥美)

プロデビューが1999年。20世紀です。私よりも2つ年上です。パッキャオよりも一つ年長です。すごいです。

とにかくすごい43歳、野中。その歴戦の中で敗北も多いですが、かつて西澤ヨシノリ氏が歩んだように、諦めないキャリアを構築している素晴らしいボクサーですね。

2019年2月、細川チャーリー忍(金子)に競り勝ち、このタイトルとOPBF王座を獲得。OPBFタイトルは返上し、WBOアジア・パシフィックのタイトル一本に絞った野中は、当時「世界挑戦」の準備に入るという報道だったと記憶しています。

諦めない野中に、世界挑戦のチャンスが来るといいですね。

しかし、このミドル級という世界的人気階級においては、そうそうチャンスは巡ってきません。アジア・太平洋のタイトルを持っていても、世界ランクに野中の名前はありません。

日本・OPBF王座2冠を保持する竹迫司登(ワールドスポーツ)がかろうじてWBCランキングの下位(挑戦権を有しない)に顔を出すくらいなので、ここで竹迫を喰うか、やはり海外に出ねばなりません。

正直これからの道のりは、年齢的なこともありかなり厳しい。しかし、やはり同年代のボクサーを応援したい。階級的には、海外のボクサーを呼べなければor海外で試合ができなければキャリアアップも厳しいと思うので、何とかコロナに落ち着いてもらいたい。

 

 

WBOアジア・パシフィックとOPBF

ともにアジア圏を中心に、太平洋の国々(といってもオーストラリアとニュージーランドくらい)の入ったランキングですが、このタイトルのランキングには中・重量級においてロシアやウクライナといったOPBF圏外のボクサーのランクインが目立ちます。ランキング自体はあやふやなところも散見されますが。

スーパーライト級以上の中量級においてはこのタイトルを保持することは世界戦線へのチャンスが若干広がるような気がしますね。野中がOPBF王座を返上したのは頷ける話です。

軽量級においては日本、フィリピン、タイといったボクサーたちが主なので、OPBF王座とほぼ変わりがないのも事実。

いずれにせよ、コロナ禍において、海外選手の招聘が難しくなっている現在、海外選手を招いての防衛戦は難しいかもしれません。

過去、この王座を足がかりにWBO王座やその他王座へ挑戦し、獲得してきたボクサーのように、現在のこの王者たちの中からのちの世界王者が誕生することを期待しています。

 

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