2/11(木・祝)のチャリティーボクシングイベントのメインカードが発表されました。
既報の通りだったので、なぜこの試合だけ発表の時期をずらしたのか。謎です。
↓その前に発表された6つのカードはこちら
井上尚弥(大橋)ex比嘉大吾(Ambition)
日本ボクシング史上最高傑作、日本ボクシング界の至宝、3階級制覇王者であり、現WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者、井上尚弥。
その知名度は既にボクシング界を飛び出し、一般層にも大きく認知されるに至っています。それどころか、遠くアメリカ、イギリス、世界中でその名は轟き、最も権威あるリング・マガジンのPFPランキング(仮に体重がなかった場合に優劣をつけたランキング)では全世界で2位。
その他のメディアでは、PFPトップに推す声もあるほど、知名度、実力を兼ね備えたボクサー。現在の戦績は20戦全勝17KOを記録しています。
そして比嘉大吾、元WBC世界フライ級王者であり、超がつくほどの人気者。超攻撃的スタイル、愛嬌の溢れた性格、そして一種の危うさを併せ持つ稀代のボクサー。
ボクシングファンの間での人気は非常に高く、ノンタイトル戦、特に名もない相手との一戦でも後楽園ホールは満員となります。
かつてデビュー以来15連続KOという日本における連続KO記録に並び、現在の戦績は19戦17勝(全KO)1敗1分というスーパーハードパンチャー。
過去のスパーリング動画
井上と比嘉のスパーリングは初めてではありません。
↓2016年頃の動画だそうです。(数秒ほど)
2016年ということは、井上尚弥は既に2階級制覇を成し遂げており、WBO世界スーパーフライ級王者だったころ。
対して比嘉は、世界初挑戦直前、OPBF東洋太平洋フライ級王者だった頃(もしくは返上した頃)でしょうか。
ほんの少しの動画なので判断できませんが、比嘉はほとんど手が出ませんね。この頃は大きな大きな差がありました。
もともと比嘉大吾は、スパーリングでは足を使ったり、ディフェンシブに戦ったりはしていたそうです。ただ、試合になると前に前に出てプレスをかけるスタイル。スパーリングは練習の場として、引き出しを増やす訓練だったのでしょうね。
井上尚弥は、以前はスパーリングでも倒しに行っていた、と聞きます。この動画の頃がそういう時期だったのか、はたまた現在のようにスパーリングも練習と捉えられている頃なのかはわかりませんが、色々と試しているというよりもどちらかというとまだガツガツと行っていた頃かもしれませんね。数秒なので解りませんが。
さて、今回、「Legend」という有観客の大きな舞台で、ふたりはどんなスパーリングを披露してくれるのでしょう。
このLegendの発表会見で、井上尚弥自信が「ぬるいスパーリング」ではなく、「ガチで」と名言している分、井上尚弥も本気で行くのでしょう。
そして比嘉大吾、「バンタム級にいる以上、避けては通れない相手、いつかは倒す相手として世界前哨戦として闘います!」とアツくなるようなコメントを発表しています。
井上尚弥と比嘉大吾の最新試合
井上尚弥の前戦は、ラスベガスで10/31(日本時間11/1)、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)を寄せ付けず見事なノックアウト。
↓観戦記
そして比嘉は、2020年は10月に堤聖也(角海老宝石)とまさかの引き分けに終わりますが、大晦日にストロング小林佑樹(当時六島)を5RでノックアウトしてWBOアジア・パシフィック王者となっています。
↓小林戦の観戦記
堤戦では慎重に闘いすぎた比嘉でしたが、この小林戦は大いに復調を感じさせる内容だったことは記憶に新しいです。
堤戦ではパンチをもらいすぎたように見えましたが、そこからたった2ヶ月であそこまで仕上げた事は称賛に値します。そしてそこから1ヶ月と少しでこのモンスター、井上尚弥とのスパーリングを迎えるわけです。
同じく大晦日に出場した同門の井岡一翔(Ambition)はこのイベントに出場せず(もしオファーがあっても出場するタイプではないでしょう。)、同じく田中恒成(畑中)は練習再開が2/1とこのイベントでのスパーリングは間に合わなかったために出場を断念した、ということを考えると、比嘉のこの「連戦」は比嘉のタフさを物語るものです。
比嘉は、体重超過のサスペンド期間を除けば、コンスタントに試合を重ねてきたと思います。小林戦でのダメージが少なかったことも今回の出場に踏み切ったとも言えそうです。
今後の期待
比嘉にとっては絶対王者、井上に胸を借り、以前とどれほど差が埋まったのか、もしくは広がったのかを確かめる良い機会となりそうです。
もし、比嘉が井上に対して良いパンチを当てる事ができるようでしたら、もしかするとこのご時世的に井上vs比嘉の世界タイトルマッチが一気に現実味を帯びてくる可能性だってあります。そうなると4団体制覇を目論む井上としては有り難い事ではありません。
井上としては、ここは力の差を見せつけて、勝敗はつかないまでも圧倒する必要がありそうです。
さて、このモンスターに「挑む」という形の比嘉大吾は、どう戦うか。
スパーリングと割り切って、「意外と引き出しが多い」とも称される比嘉大吾のボクシングを見せるのか、それとも試合さながら、歯を食いしばって強いパンチを強振していくのか。
私としては後者を期待しますし、きっと比嘉陣営も試合さながらで試したいと思います。
なので、比嘉がグイグイと攻め、井上としてはそこにつきあわず出入りしつつ、時に打ち合って場を盛り上げ、という展開になるような気がします。
双方に持ち味を発揮したエキシビジョンになることを期待しています。
そして、比嘉大吾は「避けて通れない相手」として表現した井上尚弥ですが、実際、比嘉が世界に辿り着く頃には階級を上げてしまっている可能性は大いにあります。
井上は、次戦がIBFの指名挑戦者マイケル・ダスマリナス(フィリピン)だとしても、その次、その次でWBCまたはWBO王座を吸収し、バンタム級は邪魔さえ入らなければあと3戦なのではないか、と思います。
そこに比嘉大吾が割って入れるかはこのエキシビジョンにかかっており、もし比嘉の良いところがたくさん出るようであれば、世論として「井上vs比嘉」を期待する声が大きくなっていくと思うのです。
私としては、もし「井上vs比嘉」が実現するのであれば、統一戦であってほしい、と思います。WBOアジア・パシフィック王者の比嘉は、比較的WBOタイトルが近いようにも思います。そのタイトルは、ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が持っているのです。
一番良い道筋は、比嘉がカシメロを倒してWBO王座を戴冠、井上との統一戦。
しかし、カシメロにはギジェルモ・リゴンドー(キューバ)というライバルも出てきており、こちらも順番待ち。
結果的には、比嘉の井上尚弥挑戦は叶わず終わってしまう可能性が大きいわけです。
どちらかというと比嘉大吾には、井上尚弥が階級を上げた後、井上拓真(大橋)とともにこのバンタム級を引っ張っていってもらいたい、と思います。
数年後、比嘉、井上拓真がこのバンタム級でそれぞれ王座を獲得し、それをともに掛け合い、雌雄を決する。それは、現WBOアジア・パシフィック王者である比嘉と、現OPBF東洋太平洋王者である井上拓真が今、ぶつかるよりも、もっともっと興味がそそられるビッグマッチとなるはずですし、両者ともにそのポテンシャルは持っていると思うのです。
かつて井上尚弥という絶対王者が保持したベルトを、実弟である拓真、そしてエキシビジョンながら尚弥に挑戦した比嘉が争う、そんなドラマを見てみたい。
支離滅裂な文章になってしまいましたが、私が見たいのは比嘉が井上に対して一発当てるところです。
実現するかどうかは別にして(個人的には実現しなくても良いと思っていますが)、井上vs比嘉の待望論が上がるような、もしくは比嘉であれば井上に一矢報いる事ができるのでは、と思わせるようなエキシビジョンを、心から期待しています。
生配信と購入方法
このチャリティーイベント「LEGEND」はアベマのPPV、U-NEXTで生配信。
2/11(木)15:30開始とのことです。(16:00開演)
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注意点としては、いずれもPPVであり、ABEMAプレミアムに加入していようが、U-NEXTのサブスクに登録していようが、いずれにしろ3,300円かかるのでご注意ください。いずれもポイント購入をしないといけないので、他にポイントを使う予定がなければU-NEXTの方が無駄なポイントを買わなくてよさそうです。
ABEMAコインとやらは、2,750コイン(3,300円相当)必要なのですが、一番無駄なくコインを購入しても2,800コイン、50コインほど余ってしまいます。
U-NEXTだと3,300ポイント(3,300円相当)きっかり購入できますので、私はこちらを購入することにします。
ということで、皆さんも楽しみましょう!