あっという間に2月が終わり、もう3月。
2月は国内興行は少ないながらも、日本フェザー級タイトルマッチで劇的な王座交代劇が起こり、全日本新人王決勝戦が催される等、楽しませてもらいました。
さて、3月、まずはこの試合をプレビューです。
WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ
京口紘人(ワタナベ)14戦全勝(9KO)無敗
vs
アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)18戦14勝(8KO)3敗1分
この一戦は、3/13(日本時間3/14)、ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)vsローマン・ゴンサレス(ニカラグア)のWBAスーパー・WBC世界スーパーフライ級王座統一戦の前座として行われます。
おそらく、セミファイナルはWBA・WBC・WBO女子世界ウェルター級タイトルマッチになるような感じ(のポスター)なので、セミファイナルだと思われます。
日本時間3/14(日)10:00〜、DAZNで生配信!
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京口に関しては、紹介を必要としないかもしれませんが、簡単に経歴だけ。
幼いころから空手を始め、中学生のころ、兄とともにその延長でボクシングを習います。当時、京口が通った大阪帝拳ジムは辰吉丈一郎の練習場でした。
その辰吉から薫陶を受けた京口は、ここから「ボクシングの世界チャンピオン」という夢に向かって邁進したということです。
高校、大学は地元大阪でアマチュアキャリアを積み、国体で優勝、国際大会にも出場経験があります。
大学卒業と同時にプロ入り、ワタナベジムの門をたたいた京口は、ミニマム級という最軽量級ながらデビュー以来6連続KO勝利をおさめ、6戦目でOPBF東洋太平洋ミニマム級王座を獲得。
連続KO記録はその王座の初防衛戦で途切れたものの(判定勝利)、8戦目、7戦全勝(6KO)という戦績で当時のIBF世界ミニマム級王者、ホセ・アルグメド(メキシコ)にアタック。
見事判定勝利を得て初戴冠、その王座を2度防衛の後返上し、ライトフライ級に転向しました。
2018年12月WBA世界ライトフライ級スーパー王者、ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)に挑戦して、10R終了TKO勝利で2階級制覇。
ブドラーは前戦で、京口のジムの先輩にあたる田口良一からタイトルを奪っており(WBAとIBFの統一タイトルを奪い、IBFは返上)、その雪辱も果たした格好となりました。
そしてその王座を2019年に2度防衛しましたが、2020年はコロナ禍、自身のコロナ感染により1試合もできませんでした。
しかし、年末、京口は大手プロモーター、マッチルームとのプロモート契約を発表、そして同時にアメリカデビュー戦の報せをもたらしてくれました。
アクセル・アラゴン・ベガというボクサー
2016年プロデビュー、弱冠20歳というベガ。と、いうことはデビューは15歳くらいでしょうか。14勝中8KOというKO率は、この階級ではかなり驚異的です。3敗はデビュー3戦目に判定負け、12戦目にウィルフレド・メンデスと空位の地域王座を争いほぼフルマークの判定負け、16戦目に同じくメンデスにWBO世界ミニマム級タイトルマッチでスプリットの負傷判定負け。
「EL MINI」というニックネームが示す通り、非常に小柄。BoxRecでは、身長146cm!
これはもしかするとデビュー当初(15~16歳?)ころかもしれませんので、もう少し伸びているかもしれませんね。
ただ、150cm程度というのは間違いなさそうです。
前戦、サウル・フアレス戦を見ました。事前に色々な記事を読むとゴリゴリのインファイターという印象を受けましたが、そうでもないように見えます。
相手が出てきたところにパンチを合わせるというタイミングを持っていたり、そのためにサークリングしたりとファイター一辺倒ではありませんね。
確かに、いわゆるボラード、スウィング系のパンチは得意でしょう。入るときにかなり頭が低く、頭から入ってくるので対戦相手はバッティングに気を付けなければいけません。バッティングを警戒して上体を上げておくと、そこに右の大きいボラードが飛んでくる、そんな闘い方が起点でしょうか。
ただ、それに加えてバックステップも多様し、バックステップしてから、もしくは相手の攻撃をガードしてからのステップインは鋭く、攻撃力があります。
そして接近すると、ハンドスピードは速く、回転力があります。
京口は、どう戦うか
実際、ベガとしてはやはり接近戦に持ち込みたいでしょうね。頭をくっつく位の距離での打ち合いが、ベガにとって良い条件となりそうです。
ただ、そこに執着してグイグイと絶えずプレスをかけることはしなさそうで、どちらかというと相手の攻撃にあわせ、もしくはしのいだあと、一瞬の踏み込みで距離を詰めたいと考えるボクサーだと思います。
そして、思いのほか、ステップワークもスムーズです。
フアレス戦でも、ステップを踏みつつカウンターを狙い、相手の後の先を制し、カウンターをヒットする場面も何度か見られます。
ただ、ここまでミニマム級を主戦場としているこのベガに対しては、京口はすべての面で上回らなければなりません。
離れた距離ではもちろん、近づいても得意のボディとアッパーでベガを下がらせ、勿論パワーで劣ることはないと思うので、「何もさせずに」勝利することが望ましい。
おそらく京口のアッパーは低く入ってくるベガに対して、非常に有効でしょう。やや長めの距離で戦ってほしいですね。
あと、ベガは、どちらかというとスロースターターに見えます。
序盤の様子見段階で、京口から仕掛け、あっという間に試合を終わらせる、そんな展開を期待しています。
できれば中盤くらいまでに倒し、京口紘人というボクサーをアメリカで見せつけてもらいたいですね。
↓京口のチームメイト(?)カネロは圧巻のKO劇。続いてほしいです。
カネロの試合も、まだアーカイブで残っているので、今DAZNに加入すれば見れます。
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この興行の前日にはシーサケットも登場、なかなか見応えのある試合が続きますね。
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