信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

バージル・オルティスJr、試練のモーリス・フッカー戦!【プレビュー】

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3/13(日本時間3/14)は、スーパーフライ級頂上決戦、ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)vsローマン・ゴンサレス(ニカラグア)というビッグマッチ。

その興行では京口紘人(ワタナベ)のアメリカデビュー戦、その他にもデビッド・べナビデス(アメリカ)が登場する興行等々、盛りだくさん。

週末は非常に楽しみですね。

↓プレビュー記事

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さて、その翌週も注目試合が盛り沢山です。たくさんあるので、少し早いですがプレビュー記事を書いていきたいと思います。

今回の注目試合は、この試合。

バージル・オルティスJr(アメリカ)16戦全勝全KO

vs

モーリス・フッカー(アメリカ)31戦27勝(18KO)1敗3分

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WBOインターナショナル・ウェルター級王座決定戦としての開催が決定したこの一戦。

パーフェクトレコードを誇るプロスペクト、バージル・オルティスJrが、元世界王者のモーリス・フッカーを迎えるという大変に興味深い一戦です。

2016年にプロデビューしたオルティスは、デビュー14連勝でWBA世界ウェルター級ゴールド王者となりました。この時の相手はアントニオ・オロズコ(メキシコ)。ホセ・ラミレス(アメリカ)のWBC世界スーパーライト級王座にも挑戦経験のあるベテランボクサーでした。

このオロズコを6Rでノックアウト(それでもここまで最長のラウンドを経験)、この王座を2度、防衛しています。

最新は2020年2月のサミュエル・バルガス(コロンビア)戦。

 

↓観戦記

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古豪、バルガスを7Rでストップ、コロナ禍の中ではこの1試合のみでした。

オルティスは体幹、フィジカルが強く、パンチだけでなく身体全体にパワーが漲っています。プロデビュー前はアマチュアでならし、ジュニアの大会ながら数々の勲章を手に入れており、その技術も十分にあります。

ジャブやストレート、フックと全てのパンチが硬質でものすごく強い上に、それを連打で打てるところがその体幹の強さを物語っているように思います。

そしてその強いフィジカルは、ガードの固さにも反映されており、相手が打ってもガードさえしていればびくともしません。

対戦相手としては、キャリア初期は大切に育てられてきた感がありますが、ここ最近は1流、とはいえないまでも確かな実力を持つボクサーにも勝利して見せています。

ちなみに、前戦でオルティスと戦ったサミュエル・バルガスは、次戦(4/10)でプロスペクト、コナー・ベン(イギリス)との対戦が決まっています。こちらもオルティスとの比較という意味で非常に楽しみな一戦。

さて、今回オルティスの豪打は爆発するのか。まだまだ試されていない部分も多いオルティスですが、強豪、フッカー相手に真価が問われそうです。

 

対して、モーリス・フッカー。

2011年にプロデビューしたフッカーは、2018年にライト級の元世界王者で、2階級制覇を狙うテリー・フラナガン(イギリス)とWBO世界スーパーライト級王座決定戦を争い、これに勝利。

アレックス・サウセド(アメリカ)、ミケル・レスピエール(アメリカ)の挑戦から2度タイトルを守ります。この時点で、サウセド、レスピエールともに無敗の挑戦者だったことを考えると、このフッカーに侠気を感じざるを得ませんね。

そして、その2度の防衛戦に勝利し、フッカー自身も無敗のままWBC世界スーパーライト級王者のホセ・カルロス・ラミレス(アメリカ)との2団体王座統一戦へ臨みます。

初回に不運なダウンを経験しつつも中盤やや盛り返し、それでも6Rにラッシュを仕掛けられてのストップ負け。

内容としては、ラミレスのプレッシャーに屈してしまった形のフッカーではありましたが、ラミレスは5月には4団体統一戦に挑むような名王者、ここでラミレスが統一すればフッカーも報われるでしょう。

さて、このラミレス戦でタイトルを失い、2019年12月に1RTKOで再起したフッカーですが、今回はウェルター級での戦いです。

階級アップにより、本来のパフォーマンスを出せるかどうかも鍵の一つ。

両者の戦いの展開は?

ただ、このフッカーは180cmの身長に対し2mというリーチの持ち主で、ウェルター級でもそのリーチは引けを取らないどころか大きく他のボクサーを圧倒しています。

 

ロングレンジで戦う事ができれば、階級差はさして関係ないのかもしれません。

ただ、階級が上がるということはやはり相手のプレスも強くなります。それが、フィジカルモンスターの匂いを漂わせているオルティスならば尚の事。

基本的にはアウトボックスしつつ、ハードパンチを叩き込むという戦い方のフッカー、基本に忠実なコンビネーションから強い連打を繰り出す、アグレッシブなタイプのオルティス。

オルティスの強いプレスに対して、フッカーが対応し切れるか、というのが焦点です。

あともう一つは、オルティスの試されていない部分、それはスタミナと耐久性です。

これまでのオルティスの試合で、スタミナにしても耐久性にしても、危ういと感じた場面はほとんどありません。しかし、ここでこのフッカーというハードパンチャーを迎え、遠い距離から飛んでくるパンチに対して、全てをかわせるかというと、不可能に近い。

オルティスはパンチをもらわない方ではないので、おそらくある程度パンチをもらってしまうと思うのですが、そこにここまでで一番のハードパンチャーであるフッカーの右がヒットした時に、どのような状態となるのか。。。これはなかなか予想がつきません。

 

なのでその被弾をした時にどうなるか、ということ、そして、もしフッカーが序盤にペースを奪い、オルティスが自分の土俵で戦えない場面が出てきたら。。。そうすれば、ここまで最長で7Rしか戦っていないオルティスに疲れが見え始める、という展開も考えられます。

昇り龍の勢いのバージル・オルティスJrに勝ってもらいたい、そしてこの勝ち方次第ではそれこそすぐにでもウェルター級トップ戦線に絡んでいけるとも思います。

反面、もしオルティスのパンチがフッカーに届かない、なんてことになれば、フッカーがその地位を取り戻すのに大きく前進していくことでしょう。

 

アンダーカードにも注目!

セミファイナルは、パブロ・セサール・カノ(メキシコ)が登場です。

そう、あのスーパーバンタム級に上がってきたホルヘ・リナレス(帝拳)を1RでKOしたカノです。ホルヘ戦後、ロベルト・オルティス(メキシコ)というボクサーを2RKO、1年4ヶ月ぶりのリングとなります。

相手はジョナサン・ナバロ(アメリカ)、17戦全勝9KOというプロスペクトです。

カノのWBCインターナショナルシルバータイトルへの挑戦、という事なのですが、無敗のプロスペクトを喰う良いチャンス。このナバロというボクサーは、映像を見た感じあまり怖さのないボクサーであり、被弾も結構しているのでカノのパンチが当たって勝利する展開も十分に考えられます。

大好きなホルヘが敗れたボクサーだから、応援してしまいます。パブロ・セサール・カノ。

がんばってもらいたいです。

 

さて、こちらはDAZN興行。(全て日本時間)

3/13(土)シーサケット

3/14(日)エストラーダvsロマゴン、京口vsベガ

3/21(日)オコリーvsグロワキ

3/21(日)オルティスvsフッカー

目白押しです。DAZNに入るなら今がチャンス!

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ちなみに、京口の登場は、興行のセミセミなので11:30頃からになりそうです。メインのエストラーダvsロマゴンはおそらく13:00すぎころから。

3/14は仕事ですが、運が良ければ京口vsベガだけはリアルタイムで見れるかな、などと思っております。

 

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