信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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京口紘人のアメリカデビュー戦!vsアクセル・アラゴン・ベガ!【DAZN観戦記】

3/13、日本時間3/14(日)。

この日、エストラーダvsロマゴンをメインとしたマッチルーム興行は世界中のボクシングファンが楽しみにしている興行であり、その中に日本の誇る京口紘人の防衛戦が組み込まれる事で、日本ではより注目度を増したともいえる興行。

その興行を前にして、世界王座12度連続防衛の偉業を成し遂げた「マーベラス」マービン・ハグラーの訃報が届きました。

 

オールタイム・ベストのミドル級、ハグラー。その不遇ぶりも含めて、ファンはまだまだ多い事でしょう。

この件については、私自身も大好きなボクサーなので、その功績を讃えるととともに追悼の意を込めて記事に書きたいと思います。

さて、本題は本日のマッチルーム興行です。

まずは京口紘人の防衛戦から。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

WBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチ

京口紘人(ワタナベ)14戦全勝(9KO)無敗

vs

アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)18戦14勝(8KO)3敗1分

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身長146cmという破格の低身長を誇る(?)ベガ。当然のごとくファイタータイプですが、出入りのボクシングもでき、オーバーハンド、フック系のパンチは十分なパワーを持っています。

しかし2階級制覇王者、京口としては、ミニマム級を主戦場としているベガに敗北は許されない、できればインパクトを残すノックアウト勝利を挙げてもらいたいところです。

向かい合った両者、身長差は前評判通り。ベガは顔が大きいですね。顔が大きく、低身長、およそボクシングに不向きな体型ともいえます。

初回ゴング、いきなり京口は速いジャブで攻め込み、ベガは左右のフックを返します。両者ともにスピード、パワーを感じる立ち上がりは、好試合の予感がします。

京口がジャブを打った際に返すベガの右オーバーハンドには非常にパワーを感じますね。京口も、その右フックで踏み込んできたベガに左フックをカウンター、両者譲りません。

京口はジャブを多用、終盤にはサイドステップからの左ボディをヒット。これは無茶苦茶良いパンチ。なかなか良い立ち上がり。

 

2R、更に距離が詰まりました。理由は、京口がガードを固めて身体をより前傾にしたからです。

そうすると、ベガは強い右オーバーハンドを叩き込み、身体全体、それこそ足から頭まで全部回してフックを打ってきます。

ベガのパワーとボディ打ちははっきり言って想像以上、フィジカルの強い京口が押し負ける場面もあります。この距離はもしかして危ないのではないでしょうか。

終盤、ベガの右オーバーハンドをまともに喰らった京口、なんと下がらされます。

3R、京口は丁寧なジャブを突き、少し戦い方を変えたようです。これはきっと良い方向に転ぶでしょう。距離が空くとベガの手数は一気に減り、逆に距離が詰まるとベガの手数は一気に増えます。

 

頭を低くして中に入ろうとするベガに対しては、バッティングも怖い。京口は下がりながらフック、アッパーのカウンターを狙いますが、狙いすぎは良くない。

4R、ここも序盤は京口の距離。しかし京口のダッキングはスムーズで素晴らしいですね。低いところから出てくるベガのジャブをスイっとかわしますが、低い相手のジャブは正直ダッキングでかわしづらいと思います。いつもシャドー等での練習でも、スムーズなヘッドムーブ、ボディムーブを見せている京口ですが、試合に直結していますね。

そしてステップも、サイドに下がってすぐのボディ、左のダブルトリプルと技術の高さを見せつけています。

対してベガは猪突猛進、あまり考えていないのかその前進に全く迷いがありません。

おそらくタフさも相当なもので、京口のパンチに対して恐怖心はありません。

逆に京口としては、ベガが頭から来るのでやはりバッティングが怖い。

 

5R、このラウンドも京口がプレスをかけることですぐに距離が詰まるという展開。ここまで、京口のアッパーや左ボディは効果的にヒットしているものの、ベガの心が折れるほどではありません。

と、思ったら、突然ベガが後ろを向いてロープに退散!

追いかけた京口が右を振り抜いたところで、レフェリーがストップ!!

どうした???

足が攣ったりしたのか、それとも腹が打たれて効いたのか??

リプレイが流れますが、ベガには何も当たっていません。何かのトラブルのようですね。

京口紘人、5RTKO勝利で防衛に成功!

どうやらベガは京口の頭蓋を打ち、右拳を痛めてしまったようです。

「僕石頭なんで」と京口の声が聞こえました。

低く低く入ってくるベガの頭(ヘッドバット)が怖いな、と思ってい見ていた試合でしたが、京口の頭の方が試合を決めました。

ベガがロープに退いた瞬間の、京口の反応は見事でしたね。会場のファンや、私も含めて映像で見ているファンも何が起こったのか?と思っている間に距離を詰め、右を一閃。俯瞰でみているレフェリーよりも速い反応、素晴らしい集中力でしたね。

 

とはいえ、終わり方が終わり方だったので、アメリカで十分なインパクトを残せたか、というと残念な面もあります。このラウンドまでおそらくポイントは競っていたのではないかと思うのですが、もっともっとインパクトを残せた一戦だったように感じます。

初回、ベガのパワーが京口と同等か上回っていると感じれば、ステップを踏みジャブ、ストレートを主体としたボクシングに大きく変更した方が良かったような気もします。

結果が5RTKO勝利というと圧勝の部類ではありますし、終わった後の両者の顔を見ても京口の顔はきれいなもので、ベガは紅潮していたりと、ダメージの差もありました。

後半に行けば行くほど、差は開いていたとは思いますが、この前半のみではなかなか判断しづらい状態ですね。

ともあれ、京口は無事にアメリカデビューを飾り、次のステップに進む事ができました。次戦は、タノンサック・シムシー(タイ)の挑戦を受けてもらいたいですね。

 

さて、アクセル・アラゴン・ベガ、想像以上のボクサーでした。まだ20歳、その成長は日進月歩でしょう。また次に相まみえる機会があるなら、もっと強いボクサーに成長している可能性は十分にあります。

ただ、ベガはやはりミニマム級で戦った方が良さそうですね。

その方が、持ち前のパンチングパワー、そしてフィジカルのパワーを活かせそうな気がします。ミニマム級でベガが戦えば、世界王者は目の前でしょう。チャンスさえ来れば。

ところで、「ナニワのマッドボーイ」。

リングアナも非常に素晴らしいですね、DAZN。日本の視聴者を意識してかリングアナのディアマンテさんが日本語での紹介も入れてくれるのは、非常に好感が持てます。

 

これに習って、海外で試合をする日本人ボクサーは、ほんの少しでも英語を覚えて海外ファンを喜ばせてほしいものです。

最後に、京口紘人のお父さん、癌で闘病中、明日が手術、なのでしょうか。

その最中、おそらくメンタルも普段どおりではなかったかもしれませんが、周りのサポート、そして自分の気持ちの作り方、非常にお見事としか言えません。

お父様のご無事を心から祈っています。

 

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