信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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平岡アンディ、武居由樹、桑原拓登場のフェニックスバトル!【観戦記】

はてさて、3/14(日)はファン・フランシス・エストラーダvsローマン・ゴンサレスという軽量級の超ビッグマッチがありました。

判定には納得いかない面もあるものの(117-111の件です。)、概ね多くの人の予想通りの大激闘であり、結果だったと思います。

ロマゴンのがんばりには心打たれました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

全盛期ほどの力はないにせよ、能力的に勝るエストラーダをあそこまで追い詰めた一戦は、本当に記憶に残る大激闘だったと思います。

色々な意見があるとは思いますが、私は個人的にはラバーマッチを希望します。シーサケット、井岡には申し訳ありませんが待ってもらって、できればダイレクトリマッチが良いです。

そして13日(土)深夜にはフジボクシングで、3/11(木)に行われたフェニックスバトルの録画放送がありました。

本日のブログでは、この国内注目興行の観戦記を書いていきたいと思います。

↓プレビュー記事。

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

3/11(木)フェニックスバトル

 

大橋ジム主催の興行、フェニックスバトル。今回の興行では大橋ジム勢は全勝を目指し、大いに可能なマッチメイクに見えましたが、第二試合で日本ユース・ウェルター級王座決定戦に挑んだ安達陸虎(大橋)が、小畑武尊(ダッシュ東保)になんと1RTKO負け。

安達は大橋ジムに移籍初戦でまさかの敗北を味わい、小畑は坂井祥紀(横浜光)に善戦したことがフロックではなく、地力の高さを証明した試合となりました。

ちなみに第一試合では、デビュー3戦目の内川勇心(大橋)がデビュー戦の澤田春聖(岐阜ヨコゼキ)に1RTKO勝利。

奇しくも2戦連続1RKOで決着が着き、この日の興行の流れは異様な早さですね。

そして第三試合で、注目ホープ、桑原と湊の一戦。

 

 

スーパーフライ級8回戦

桑原拓(大橋)vs湊義生(JM加古川)

 

ともに動きのよい両者。湊が大きく踏み込みますが、桑原は湊の踏み込んだ分バックステップ、打ち返します。湊は右から入ったり左から入ったり、そのパンチにはパワーを感じるものの、桑原は速い。なかなか捕まえきれません。

どうでもいいですが赤コーナーに陣取る大橋ジム陣営。超赤い。

2R、桑原はやはり速く、そしてパンチも多彩。中盤、ロープに詰まるも上体の動きを使って脱出。湊も力強いパンチを連続で振るい、桑原を脅かします。

3R、桑原のコンビネーション、速い。そして打ってはその場にいないので、湊にとっては後手に回れば厳しい展開。自ら攻めるも、単発では当たりません。

 

4R、湊は攻めてはカウンターを狙われているので、なかなか手が出ません。しかし、終盤迫力のあるパンチを桑原に打ち込んだ湊、やはりこのボクサーは気持ちが強い。

5R、ガードの堅い上、かなりの打たれ強さ、諦めないハートの強さを持つ湊に対して、クリーンヒットを奪いながらも決定的なシーンをつくれない桑原。

ここまでのラウンド、ポイントでは明らかに圧倒しながらも湊のがんばりに油断はできません。ともすれば、というパンチをいくつも放っていく湊も、前評判通り素晴らしいボクサー。

6Rの立ち上がりは静か。湊のジャブがよく、相打ちのタイミングでも当たりますが、その後のビッグパンチにつなげたい。ただ、桑原は常にカウンターの準備、バックステップする準備をしており、かと思えばすぐにサイドにまわり、この四角いリングを俯瞰で見ているようなボクシング。

湊のビッグパンチも稀にヒット、桑原がバランスを崩す場面もありますが、そこで詰めさせない、間違いを起こさないのが桑原の強さ。

 

7R、桑原の多彩なコンビネーション、キレのあるパンチが何度も何度も湊を襲いますが、湊は効いたそぶりを見せず、おそらく練習の賜物でしょうがガードも全く崩れません。なんというタフさ、そしてなんという気持ちの強さか。

劣勢を意識して、がむしゃらに攻めるさまも非常に好感の持てるボクサー。

最終ラウンド、ガードを固めてじりじりと前進し、ハードパンチを繰り出す湊。両者の意地と意地がぶつかり合う好試合は、互いの持ち味をよく出して8Rを終了。

終盤の打撃戦は本当に魂と魂の打ち合いでした。

ポイントはほぼフルマーク(80-72×2、79-73)で桑原が勝利しましたが、非常に見ごたえのある一戦でした。

実際実力差はあったと思いますが、その実力差を湊の気迫が少なからず埋めた、そんな一戦だったと思います。

桑原にとっても、大きな良い経験になったのではないでしょうか。

この一戦を経た桑原には、期待しかありませんし、湊はこれからも強敵と戦い続けていくでしょうから、最注目のボクサーの一人です。

素晴らしい8Rを戦い切った両雄に、大きな拍手を送りたい。

セミファイナル 54.5kg契約6回戦

武居由樹(大橋)vs高井一憲(中日)

 

デビュー戦にもかかわらず、セミファイナルに大抜擢された武居。私はK-1は見ないので、武居のことはよく知りません。ただ、大橋ジムがあげてくれているYoutube動画や、先日のチャリティーイベントLEGENDで見た武居というボクサーは、非常にセンスが良く、未来を感じさせるボクサーでした。

高井は6勝7敗3分、直近では5敗1分というボクサーなので、ここは武居が存在感を示したいところ。

どっしりと落ち着いたファイティングポーズの武居。やはりK-1のリングで戦ってきただけあって、リング上で浮ついたところは一切ありません。

 

せわしなく動く高井、まずはサークリングしつつ、さぐりのパンチを放ちます。

武居は距離感に優れ、このパンチを距離で外します。

1分過ぎ、武居が攻めます。ジャブから左ボディ、そのまま押し込んで右アッパーをヒットして高井がダウン。

再開後、コーナーからロープへ逃げる高井を追いかけ、パンチをまとめて最後は左ストレートがカウンターとなってヒット、レフェリーがストップ!同時にタオルが投入されていました。

武居由樹、1RTKO勝利。

ミスマッチ、と言われても仕方がないかもしれませんが、すでに6回戦のボクサーではないレベルにいると思われます。

攻撃力はさすがのもので、ちゃんとナックルを返して当てていますし、キックの選手は基本的にボクサーよりもフィジカルが強そう。その分、そのパワーたるや素晴らしいものがありますね。

攻撃時、ガードが低いところも目立ちましたが、意外と近い距離でもパンチをもらっていないのは、しっかりと警戒しているからかもしれませんね。ガードが低いほうが自分のパンチを活かしやすい、と思えばそれで戦うのもアリだとは思いますが、上のレベルに行けば行くほど、基本的なガードはより重要になってきます。

 

そのあたりは、トレーナーである激闘王はわかっているとは思いますが。

ともあれ、鳴り物入りでデビューした武居にとって、今回の結果、内容はもちろん及第点であり、まだまだ底を見せていない部分もそのうちに明らかになっていくはずです。

早くこの武居に試練の時が訪れてもらいたいですね。

心配なのは、プロキャリア14戦のボクサーにこの圧勝劇、次の相手も6回戦で見つけないといけない(6回戦で2勝すればA級)ので、外国人を呼べない今の状況で、その相手が見つかるのか。ノーダメージでデビュー戦を乗り越えたことで、すぐに次戦が見たいところです。

メインイベント 65.2kg契約8回戦

平岡アンディ(大橋)vs木村文佑(JM加古川)

 

3年ぶりの再戦となる両雄。ラスベガスデビューも果たし、世界ランカーとなった平岡と、直近で2敗1分と星を落としている木村では、力の差は3年前よりも開いているとするほうが妥当。

前戦、圧倒しながらも倒せなかった木村を、平岡が倒せるか、ということが焦点。

初回、木村はかなりの後傾スタイル、ディフェンシブなスタイルです。平岡はプレスをかけつつ、ジャブから左ボディへとつなげます。

終盤にパンチをまとめた平岡、かなり重そうなパンチ。ドスンドスンという音が響きます。

2R、展開は変わらず、平岡がプレス。木村も時折前進しますが、平岡は距離、ボディワークでかわし、被弾は許しません。

中盤にまたコーナーに詰めてパワーパンチを放っていく平岡、打ち終わりはしっかりとディフェンスを意識、木村に付け入る隙を与えません。

 

距離が詰まったときの左ストレート、左フック、左アッパーはパワーだけでなくスピードもあり、エグい。

3R、静かな会場に、青コーナーの支持が響きます。このラウンド中盤以降は平岡の独壇場、サンドバッグを打つような感じで木村を打ちまくり、固まってしまった木村をレフェリーが救いだしました。

平岡アンディ、3RTKO勝利。

平岡は完全にアメリカナイズドされていましたね。まさに海外のボクサーのよう。

コンビネーション、というよりも一発一発を力強く打つ平岡アンディには、海の向こう、アメリカのプロスペクトたちのような姿が見えました。

対して木村は、何もできず。力の差がありすぎました。

対戦相手に困る平岡の相手を受けたこについては、その勇気を称賛したいと思います。

勝利者インタビューでは、「そろそろベルトが欲しい」といった平岡。

日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック。

この東洋圏のタイトルを目指すよりも、海外で、インターナショナルやインターコンチのベルトを目指したほうが得策のような気もします。

 

この中量級において、圧倒的な強さを持ち、海外ボクサーに通じるようなボクシングをする平岡に、対戦してくれるタイトルホルダーは現れない可能性もあります。ここでキャリアを停滞させ、調整試合ばかりが続くようなら(それすらままならないかもしれませんし)、本格的に海外タイトルを目指してみてはどうでしょうか。

ということで、本日はフェニックスバトルの観戦記でした。

しかし大橋ジムは素晴らしい人材が集まっていますね。井上尚弥効果、そして大橋会長の人柄によるところが大きいのでしょう。

大所帯になりすぎて、目が行き届かない、なんてことにならなければいいですが、きっとそんなものは杞憂ですね。

このコロナ禍の中で、テレビもついて興行を絶やすことなくやり続けられる体力もあり、素晴らしい。これからも日本ボクシング界を引っ張っていってもらいたいですね。

 

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