信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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重量級期待の星、但馬ミツロのプロデビュー戦についてと「ミツロ以前」のA級デビューの8人。

いよいよ動き出す、日本重量級の逸材。

但馬ミツロ、25歳。

boxingnews.jp

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アマ51戦42勝(20KO・RSC)9敗のこのボクサーは、ハードパンチに定評のあるボクサーで、かねてからプロ向きだと思われていました。

愛知県で生まれ、高校時代にアマチュアボクサーとしてデビュー、その後は中央大学、そして福井県体育協会に所属し、アマキャリアを形成。全日本選手権3度、国体2度、合計5度の全国大会優勝を経験しています。

アマチュアのライトヘビー級(75kg〜81kg)で無敵を誇りましたが、東京オリンピックは国籍の問題もあり断念(但馬はブラジル国籍)。

2020年2月、当たり前のようにプロテストに一発合格、まずはヘビー級の日本王座を獲り、その後適正階級のクルーザー級で戦っていくと宣言していました。

しかし、その後はご存知の世界中のコロナショック。

当初6月か7月と言われていたデビュー戦はずれにずれて2021年3月、クルーザー級の韓国王者でOPBFランカーを招いて行われると発表されました。

 

しかし、結果的にはその韓国王者も来日ができず、今回の発表で日本ヘビー級王者、上田龍(石神井スポーツ)とのノンタイトル戦が決定したとのことでした。

ノンタイトル戦ながら、相手は日本王者。ヘビー級の日本ランキングは、王者、上田と、1位に但馬の同門となる竹原虎辰のみ。藤本京太郎(K-1)が引退した今、間違いなく現在の日本のヘビー級最強のボクサーです。日程は6/27(日)、場所は名古屋国際会議場。

但馬はプロの実績こそ無いですが、元々持っているパンチングパワーとともに、スピード、テクニックも持ち合わせており、そのポテンシャルもまだ十分に発揮できているとは言い難い。

余裕を持ち過ぎなければこれまでの上田のボクシングでは勝ち目が薄いと思われます。2019年12月を最後に試合から遠ざかっている上田は、このコロナ禍の中で基礎力を向上するためのトレーニングに励んでいたそうです。そのトレーニングで、どこまで伸びたかが鍵となります。

上田は9勝(5KO)1敗、プロの厳しさを但馬に教えたいところ。上田の唯一の敗戦は、2016年の竹原虎辰(緑)戦であり、この竹原には2019年の王座決定戦でリベンジ。

 

但馬にとっても、ヘビー級は未知の階級であり、さらには10オンスの固いグローブで殴り合うのも未知。初めてづくしの試合の中で、どのようなパフォーマンスを見せられるのでしょうか。変に倒そうとせず、まずはしっかりと様子を見て、技術で圧倒するような試合が見たいですね。

さて、この但馬ミツロのデビュー戦は、現日本王者とのノンタイトル8回戦、つまりはA級ライセンスが必要となる一戦です。今回、特例でのA級デビューとなった但馬ですが、これはその期待の高さを伺わせるものですね。

このA級デビューというのは史上9人目、ということなので、その他の8人を調べてみました。

(戦績はボクシング選手名鑑様を参考にさせていただいています。)

池山伊佐巳(日東)生涯戦績 9戦5勝(1KO)4敗

1957年、1958年の全日本を2連覇、その年のアジア大会でも優勝という実績があるようです。

1958年にプロデビュー、5戦目でフラッシュ・エロルデ(フィリピン)に敗れ初黒星後、3連敗。その後も1勝1敗して23歳の若さで引退。プロでは大成できなかったようです。

 

米倉健志(興伸)生涯戦績 24戦13勝(1KO)10敗1分

全日本選手権で優勝、メルボリン五輪に出場。

1958年にプロデビュー、3戦目で矢尾板貞雄に敗北を喫するも、5戦目で日本王座を獲得。その後2度の世界挑戦を経験し、OBF東洋バンタム級王座を獲得、4度の防衛に成功。

引退後にヨネクラジムを開き、多くのボクサーを世界王者へと導いた名伯楽となりました。

ロイヤル小林(国際)生涯戦績 43戦35勝(27KO)8敗

大学を卒業後、自衛隊体育学校でボクシングを始めた小林は、競技開始1年でミュンヘン五輪の代表となり、ベスト8に進出。

1973年にプロデビュー、相手をバタバタと倒すロイヤル小林についたニックネームは、「KO仕掛人」。世界初挑戦は1975年、アレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)に敗北を喫しますが、翌1975年にリゴベルト・リアスコ(パナマ)を破りWBC世界フェザー級王座を初戴冠。

その後もウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)、エウセピオ・ペドロサ(パナマ)と名王者に挑戦しましたが、世界王座返り咲きはならず。ゴメス戦後に獲得したOPBF東洋太平洋フェザー級王座は7度防衛。

元オリンピアンのボクサーとして、世界王者となった初の事例となったロイヤル小林、そのスタイルはアマチュアボクシングのスタイルとかけ離れた存在でしたね。

 

石井幸喜(SB日東)生涯戦績 15戦12勝(7KO)2敗1分

1977年、1978年の全日本選手権を連覇、1978年にはアジア大会のほかに世界選手権で銅メダルを獲得しているそうです。モスクワ五輪の代表候補ともなりますが、プロへの道を選択。

プロでのタイトルには縁がなく、デビュー9連勝、10戦目でWBC世界スーパーフライ級王者、韓国のキム・チョルホに挑戦するもKO負け。

13戦目で日本ライトフライ級王座に挑むもドローで獲得ならず、15戦目で日本フライ級王座への挑戦で敗北、グローブを吊るしました。

平仲明信(沖縄)生涯戦績 22戦20勝(18KO)2敗

高校2年生の終わりにボクシングを始め、数ヶ月後にインターハイで優勝。大学時代も全日本、アジア大会で優勝し、ロス五輪に出場。

1985年プロデビュー、翌1986年にはデビュー4戦目で日本タイトルを獲得。そのタイトルを9度防衛後の1989年、ファン・マルティン・コッジの持つWBA世界ジュニアウェルター級王座に挑戦するも失敗。3Rに2度のダウンを奪い、王座奪取確実化とも思われた末の判定負けは、完全なる地元判定によるものでした。

 

沖縄出身の平仲は、沖縄のジム初の世界奪取にこだわるあまり、試合枯れの状況が続きます。しかし1992年にエドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)を1RTKOで降し同王座を戴冠、見事沖縄のジムのボクサーによる、初の王座奪取となりました。

王者としては短命に終わり、初防衛戦でモーリス・イーストに逆転KO負け、試合後に脳内出血が確認されて引退。

現在は沖縄で平仲ボクシングスクールを経営し、自身に続く「沖縄から世界へ」たどり着くボクサーの育成を行っています。

赤城武幸(新日本木村)生涯戦績 20戦17勝(10KO)3敗

高校時代にインターハイ優勝、大学~社会人の間に全日本も3連覇。ロス五輪、世界選手権をはじめ国際大会にも出場。

1987年にプロデビュー、デビュー以来5連続KOで日本タイトルに朝鮮、判定勝利で日本王者に。この王座を3度防衛ののち、古城賢一郎(ヨネクラ)に破れ無冠となるも、同年リベンジで返り咲き。

日本王座第二期は渡辺雄二(斉田)に王座を追われるも、翌年に王座決定戦を経て再獲得。その後、OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座に挑戦し、敗北したことをきっかけとして引退。

 

井上尚弥(大橋)現役 20戦全勝(17KO)

日本ボクシング界の至宝。3階級制覇王者にして、現WBAスーパー・IBF世界バンタム級統一王者。アマチュア7冠、高校生での全日本選手権制覇、国際大会でも実績を残しています。

説明は省略しますが、次戦はIBF指名挑戦者であるマイケル・ダスマリナス(フィリピン)が有力です。

一時期、日本開催という噂もありましたが、最新の噂ではアメリカ開催、日程は6月19日(日本時間6/20)だそうです。日本に外国人を招聘すると2週間隔離を余儀なくされるので、致し方ないかもしれません。

どうせなら同じく噂レベルで交渉しているらしいロマチェンコvs中谷正義と同日開催を望みます。

 

村田諒太(帝拳)現役 18戦16勝(13KO)2敗

日本アマチュアボクシング史上、ふたりめのオリンピックゴールドメダリスト。しかも世界的に激戦区であるミドル級、五輪だけでなく世界選手権でも準優勝、そのほか国際大会でも実績を残しています。

そういえばデビュー戦は当時のOPBF東洋太平洋ミドル級王者、柴田明雄(ワタナベ)とのノンタイトル6回戦。

あの頃の柴田と、今回但馬の相手となる上田を比べると、どうしても実績的には柴田の方が勝る。改めて、村田諒太というボクサーは国内で頭1つ抜けているどころではないボクサーでしたね。

それでも、2度世界王者となった今、セルヒオ・マルティネスやらエリスランディ・ララやらからムラタの王座狙いだと言われ、与し易い相手と思われているのは歯がゆい。

 

そして、但馬ミツロ。

正直、昔のボクサーのことはよくわかりませんが、1950年代にふたりのボクサーがA級デビューしているというのは驚きですね。

この8人のうち、世界王者となったのは4人。期待を背負ってプロデビューしてもやはり困難な道のりではあります。

但馬ミツロはどこまで行けるのか。日本人ボクサーにとって未知の階級である重量級において、夢を見せてくれると期待しています。

それには、まずは日本ヘビー級王者とのノンタイトル戦には、力の差を見せつけて圧勝を期待してしまいます。重量級で、世界を見せてもらいたい。

 

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