信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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超濃密なキャリアを歩んできた小原佳太と坂井祥紀。注目の日本タイトル戦をプレビュー。

4月の第二週に入りました。

先週末、ウズベキスタンで開催された世界タイトルマッチでは、日本期待の岩佐亮佑(セレス)がムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に5Rで敗れ、そこから立ち直れていない人も多いはず。私もその一人です。

しかし、時間は過ぎ去っていき、既に次の注目試合が待ち構えています。

ということで、今回のブログは今週の注目試合(国内編)です。

4/8(木)ダイヤモンドグローブ

日本ウェルター級タイトルマッチ

小原佳太(三迫)28戦23勝(21KO)4敗1分

vs

坂井祥紀(横浜光)38戦25勝(13KO)11敗1分

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34歳の小原と、30歳の坂井。2010年、同時期にデビューしたふたりのボクサーのキャリアは、それぞれが非常に濃密です。

アマでしっかりと実績を残した小原は、三迫ジムから鳴り物入りで6回戦デビュー。このデビュー戦で1Rにダウンを奪うも、倒し返されての逆転TKO負けを経験します。

しかし、その後7連勝(6KO)して日本スーパーライト級王座決定戦に出場し、これを獲得。この王座の2度の防衛戦を(獲得試合も含めて)すべてKOで退けると、OPBF東洋太平洋スーパーライト級王座決定戦に臨み、これもKOで獲得。

その後2度の防衛に成功(2KO)、日本・アジアで無敵を誇ったのち、IBF世界スーパーライト級挑戦者決定戦に出場し、ウォルター・カスティージョ(ニカラグア)とドロー。ただ、このドローは小原勝利を推す声も多かったです。

だからなのか、IBFはダイレクトリマッチを指令してもカスティージョが回避、小原が世界挑戦権を獲得しました。

 

指名挑戦者として、ロシアの地へ赴き、当時の王者、エドワルド・トロヤノフスキー(ロシア)に挑戦した一戦は、リング外へふっ飛ばされるというダウンを喫し、2RTKO負け。

スーパーライト級で敵なしの小原でしたが、中量級での世界の壁を痛感させられる内容となってしまいました。

その後、再起した小原はウェルター級に主戦場を移し、再起2戦目でWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座を獲得、初防衛戦をともにKOでクリア。またもこのアジアの地域で、無敵を誇るかと思われましたが、2度目の防衛戦で伏兵アルビン・ラガンベイ(フィリピン)にまさかの2RKO負け。

 

1R早々にダウンを奪ったものの、2Rに特攻してきたラガンベイと左フックを相打ち、世にも珍しいダブルノックダウン。立ち上がったラガンベイに対し、小原は10カウントを数えられました。

このラガンベイには、ダイレクトリマッチで3RTKO勝利で雪辱。初戦は、心に隙があったのかもしれません。

そしてここで小原にチャンスが。IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦、対戦相手はクドラティーリョ・アブドカクロフ(ウズベキスタン)。この試合はアブドカクロフの堅牢な牙城を崩せず、明確な判定負け。やはりこの階級の壁の高さを感じる内容。

これが2019年3月の試合ですが、未だアブドカクロフの世界挑戦は実現に至っていません。IBF王者はエロール・スペンスJr(アメリカ)、小原に明確な勝利を得たアブドカクロフをもっても、王者との一戦は不利予想が出るでしょう。

 

年齢的なこともあり、もうグローブを吊るす可能性すらあった小原は、ここから2ヶ月半後には颯爽と再起。

そして2019年10月には日本タイトルの挑戦者決定戦に出場、垂水稔朗(協栄)を4RTKOで降し、日本王座への挑戦権を獲得。

そして前戦で非常に勢いのある日本王者、永野祐樹(帝拳)を7Rでストップ、見事日本王者となりました。

日本タイトルを2階級、それぞれの階級でOPBF、WBOアジアのタイトルを獲得している小原。未だ衰えは見せず。

対して、坂井祥紀(横浜光)。

かつてはサカイ・ショーキと表記され、幾度となくメキシコでの活躍もニュースになっていたことを覚えています。

デビューは2010年、合宿のつもりで行ったメキシコで練習するうちに、何故かデビュー戦が決まってしまったという経歴を持っています。

デビューから5連勝、6戦目で初黒星。その後も白星先行ながら、時折敗北を喫しつつ、キャリアを積み上げていきます。

ボクシング大国メキシコでは、日本のようにボクサーは守られていません。

戦歴を追っていくと、試合と試合のスパンが20日程度という時もあったようなので、そのハードなキャリアは日本では想像しようもありません。日本でいうと、戦後のボクサーのよう。

 

21戦目でWBCユース・ライト級シルバー王座決定戦というのが初のタイトル戦で、この試合は僅差の判定負け。それでも初の12Rの経験はきっと大きかったでしょうね。

次戦でもUSNBC全米ライト級シルバータイトルマッチに挑戦も失敗、初の連敗を喫します。

再起後、2015年にWBC世界ユース・スーパーライト級王座決定戦を制し、タイトルを初戴冠。

その後はメキシコからアメリカへと主戦場を移し、ホープたちの対戦相手として呼ばれるという出世を果たしますが、そこではなかなか勝利を手にする事ができず、2017年8月の試合を最後に勝ち星からは遠ざかります。

2019年11月、アルメニアのプロスペクト、ゴル・エリツィアンとの試合を最後に日本に帰国して横浜光ジムに所属、2020年8月にA-SIGN興行でデビュー、同年12月に日本での2戦目を闘い、いずれも判定勝利を得ています。

38戦というキャリアは、日本のボクサーのように守られたキャリアではなく、アマキャリアはあれどこれこそ本当の叩き上げボクサー。

日本に戻ってからの2戦は、豪快なKO勝利というのは見かけてはいないものの、その重厚なプレスと、迷いのないボクシングは日本人ながらまさにメキシカンのボクシングを彷彿とさせます。

 

身体の強さ、タフネス、スタミナは相当なもので、11敗の中でKO負けは一度もなし。

この一戦は、非常に分かりやすいボクシングスタイルの一戦。どちらのスタイルが上回るか、という闘いです。

長距離から中間距離を得意とするアウトボクサーよりのパンチャーである小原、強いフィジカルと頑丈な身体を武器に、粘り強く前にでて接近戦を仕掛ける坂井か。

中間距離でボクシングをさせれば技術力は小原が上回るかもしれませんが、近接戦闘では坂井のガードは固く、ディフェンス技術も相当なものの上に手数も半端ない。

とはいえ、これまでの実績、ここ数戦の出来を考えると、小原優位に思います。それでも、未だ本領を発揮できていないようにみえる坂井、日本のリングにも慣れ、大化けの可能性も残しています。

坂井が日本に来てスパーリングを見た石井会長その他横浜光ジムの面々は、「日本ランカーでは相手にならない」「日本、アジアの王者クラスの力は既にある」という感想だったそうです。

例え坂井にその力があろうとも、小原佳太というボクサーは日本、アジアから頭ひとつ抜けている王者。

もし小原が坂井を「倒す」事ができれば、世界戦線への大きな足がかりにもなりますし、坂井が小原を攻略できればこの逆輸入ボクサーの一つの大きな栄光となるでしょう。

どちらにも勝ってほしいし、どちらにも負けてほしくない。

注目の日本ウェルター級タイトルマッチは、もうすぐゴングです。

 

セミファイナル 60.0kg契約8回戦

保坂剛(三迫)4戦全勝(3KO)

vs

福井寛太(寝屋川石田)11戦7勝(5KO)3敗1分

アマチュアでインターハイを制し、ユースの世界大会にも出場、入賞した経験のある保坂。大学卒業後はフィリピンのALAジムでキャリアを積み、ALAジム閉館に伴いこのほど三迫ジムに移籍。

今回の移籍初戦で、どのようなボクシングを見せてくれるのか非常に楽しみなボクサーです。

そして福井は2018年の西日本新人王、リズムと距離感に優れたボクサーです。

叩き上げながらスタイリッシュなボクシングを持っている福井は、前戦でB級を卒業、初の8回戦で強敵との一戦となりますね。

セミセミ 63.0kg契約6回戦

藤田裕崇(三迫)7戦6勝(6KO)1敗

vs

赤岩俊(マナベ)8戦5勝(3KO)2敗1分

私はリクルートという会社が(仕事の関係で嫌な思い出しかなく)正直好きではありませんが、藤田裕崇のことは大好きです。

キャリア7戦ながら、2019年の全日本新人王決勝、本多航大(川崎新田)との一戦はもはや伝説の名勝負。倒し倒されの激闘では敗れたものの、昨年9月の移籍初戦&復帰戦では1R19秒では衝撃のワンパンチKO。

 

藤田は非常に面白いボクサーです。

対して赤岩は、前戦スーパーホープ・佐々木尽(八王子中屋)に1RKO負けを喫してしまいましたが、2戦連続で話題性のあるボクサーとの対戦です。

ともに6回戦で1勝ずつ、規定で6回戦で2勝すればA級に上がれる仕組みとなっています。

勝ってA級ボクサーとなるのはどっちのボクサーか。非常に興味深い一戦ですね。

このダイヤモンドグローブは、4/10(土)27:00〜(4/11のAM3:00〜)の録画放送。安定の関東ローカル。現地観戦、行きたかったなぁ。。。

www.fujitv.co.jp

 

そして、今週〜今週末のそのほかの国内興行は以下の通り。

4/11(日)11:00~

西部日本新人王戦(全3試合)

4/11(日)11:30~

CRASH BOXING

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メインイベントに前日本ユース・スーパーバンタム級王者、下町俊貴(グリーンツダ)が登場です。

前戦で英洸貴(カシミ)とのホープ対決を制し、その後王座を返上。現在日本スーパーバンタム級9位、本格的に日本トップ戦線を見据えます。

相対するのは、平仲ボクシングスクールのサンダー照屋。前戦で木村蓮太郎(駿河男児)の相手を務めたボクサーで、この試合が復帰戦。

 

この試合はスーパーフェザー級で行われます。下町は一気に2階級の階級アップ、階級の壁の有無は如何に。

その他、那須亮佑(グリーンツダ)と仁平宗忍(ワタナベ)の日本ランカー対決、無敗の2019年全日本新人王、前田稔輝(グリーンツダ)が登場します。

4/11(日)17:30~

西日本新人王戦(全9試合)

東日本新人王トーナメント以外の地区予選は、もう始まっていますね。

今年はどんな新人王トーナメントが繰り広げられるのか、非常に楽しみです。

 

 

 

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