信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】日本SW級王座戦・松永宏信vs中島玲ほか、前座も大注目のダイナミックグローブ!

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ボクシングファンの中でも、プロボクシングにしか興味がない、という方は多いかもしれませんね。私はアマボク出身であり、現在もアマチュアボクシングに関わり続けているので、当然両方とも見ています。

ただ、アマチュアボクシングをプロボクシングほど興味を持って見ているか、というとそうではありません。

ただ、現在行われているAIBAユースの世界大会は非常に興味深く見ております。

この大会が終わったら、出場した日本人選手を中心にまとめておきたいと思います。

ということで(どういうこと?)、今回は週末から来週中にかけての国内注目試合をピックアップしていきたいと思います。

 

4/18(日)桃太郎ファイトボクシング

ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)15勝(10KO)2敗1分

vs

中村祐斗(市野)11勝(8KO)6敗1分

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日本フライ級王者、ユーリ阿久井政悟は、今回はノンタイトル戦に臨みます。

2019年に1RTKO勝利で獲得した日本王座を、昨年は伸びに伸びた指名戦で初めて10Rを戦い抜き、初防衛。

この初防衛戦で証明した事は大きかったと思います。

これまで初回から速攻をかけ、それを凌がれてしまうと中盤から終盤にかけて倒し返される、という内容もあり、課題の部分はスタミナ、そしてペース配分と思っていました。

 

しかしこの一戦は最初から最後まで集中力を切らす事なく、トップコンテンダーで勢いのある三迫ジムの刺客を丁寧に攻め、これまで見せなかったサイドステップ等の技術を披露した上での判定勝利。

この勝利により、阿久井に死角なし、と思われたかもしれません。

ランカーに声をかけてもタイミングが合わず、地元興行でのノンタイトル戦、少しもったいない気もしますが致し方ないですね。

このフライ級は、1位に超新星、畑中健人(畑中)、2位に粉川拓也(角海老宝石)というベテラン、そして3位はユース王者、白石聖(井岡)とタレントが揃い、更に6位にも王者候補桑原拓(大橋)。

阿久井の防衛ロードはなかなか骨太な相手との対戦が待っていそうです。タイミングが合えば良いですね。

対する中村は、スーパーフライ級の日本ランカーで、前戦は2階級上の赤穂亮(横浜光)に挑戦しましたが、2RTKO負け。

もともとキャリアの差と、階級の差もあったことから、ミスマッチと言われても仕方のないレベルでした。ただ、赤穂も国内で対戦相手を探す事が非常に困難なボクサーであり、この試合を受けた中村の侠気には拍手を送らざるをえませんね。

そしてそのハードマッチメイク路線は変わらず、今度は1階級下とはいえ現・日本王者。

 

今回は、自身の階級で良いパフォーマンスを披露することができるのでしょうか。

個人的には、阿久井を応援しています。過去、倉敷守安ジムから世界に挑戦したウルフ時光というボクサーがいました。

そこからもう20年。阿久井に夢を見ています。

4/21(水)ダイナミックグローブ

日本スーパーウェルター級タイトルマッチ

松永宏信(横浜光)17勝(11KO)1敗

vs

中島玲(寝屋川石田)4勝無敗

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横浜光ジム所属の松永は、非常にエネルギッシュな出入りのボクシングをするボクサーです。身体全体のスピードには、(日本において重量級とされるこの階級において)目をみはるものがありますが、パンチの回転力も素晴らしい。そのオフェンシブな闘いは、見ていて飽きのこないスタイルです。

 

2014年の東日本新人王として全日本新人王戦に挑み、現・WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者である別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)に敗北したのが唯一の敗戦。2016年、元日本王者の佐々木左之介(ワタナベ)を破った後は快進撃、敵地韓国でWBOアジア・パシフィック・スーパーウェルター級タイトルを獲得(その後返上)、日本王座への挑戦者決定戦を経て、新藤寛之(宮田)の持つ日本王座へアタック、見事初挑戦で初戴冠。

その後2度の防衛を全てKOで退け、今回は3度目の防衛戦に臨みます。現在6連続KO勝利と勢いにのる松永は、ここに良い形で勝利できれば海外挑戦を視野にいれなければ相手がいなくなってしまうほどでしょう。

対して中島は、たった4戦でここまで上がってきた22歳の新鋭。

 

キャリアは少ないものの、ボクシングファン皆が驚いたのは前戦の細川チャーリー忍(金子)戦でしょう。

元OPBF王者であるチャーリーの再起戦の相手として後楽園ホールに降り立った中島は、そのボクシング技術を如何なく披露、リズミカルなボクシングとリードブローで試合を支配してみせました。

2戦連続、アップセットを起こせるか。

ちなみに、松永も173cmとこの階級においては身長は高いほうではないですが、この中島はなんと167cm。バンタム級の井上尚弥と同じくらい。

この身長で、スーパーウェルター級のリミットは154lbs(約69.85kg)。それこそ筋肉ダルマの一発勝負、みたいなイメージになってしまいますが、両者ともにボクシングが巧く、スピーディ。おそらくボクシングという競技が堪能できる一戦となると思われます。

非常に楽しみな一戦ですね。

 

日本ユース・ミニマム級タイトルマッチ

石澤開(M,T)7勝(7KO)1敗

vs

高田勇仁(ライオンズ)8勝(3KO)6敗2分

このダイナミックグローブは、セミファイナルも注目。

M.Tジムのホープ、石澤は2019年、日本王座への挑戦権をかけた挑戦者決定戦で現日本王者、谷口将隆(ワタナベ)からダウンを奪うも惜敗。これはキャリアの差が明確に出た試合でもありました。

そこからKOで再起した石澤は、以前から保持しているユース王座の初防衛戦に臨みます。

対して高田は、22歳ながら16戦ものキャリアを誇る叩き上げ。前戦では元日本王者で世界挑戦経験のある田中教仁(三迫)に判定まで粘り、前々戦ではのちに谷口将隆と日本王座を争うこととなる日本ランカー、佐宗緋月(T&T)とドロー。

十分に日本ランカーの力を有していると思われるボクサーです。

 

但し、ここは大きな敗戦から学んだ石澤のノックアウト勝利に期待したいですね。

ミニマム級は、日本のお家芸とも言える階級の一つであり、日本王座を穫れば世界に非常に近くなる階級の一つでもあります。

次代を担う、ミニマム級ホープの試合に注目です。

57.0kg契約8回戦

阿部麗也(KG大和)20勝(9KO)3敗1分

vs

竹嶋宏心(緑)4勝(3KO)1敗1分

「天才」阿部麗也は、日本フェザー級王座決定戦からの再起第二戦目。

2019年9月の決定戦では、前王者となった佐川遼(三迫)と緊張感のある試合を演じた末、判定負け。その前の試合では、源大輝(ワタナベ)から不意の一発で序盤に2度のダウンを奪われましたが、後半挽回してのドロー。

 

厳しい試合結果が続いた阿部でしたが、再起戦でも安牌な相手を選ばず、当時無敗の佐々木蓮(ワタナベ)を相手に判定勝利。天性のタイミングを持つボクサーであり、非常に見切りも良い。その分待ちの時間が長いのが課題であり、自らゲームメイクするのがやや不得手かもしれません。

再起二戦目で迎える竹嶋は、アマ101戦(82勝19敗)という元トップアマ、危険な相手と言えます。

デビュー4連勝で迎えた5戦目で渡部大介(ワタナベ)とドロー、6戦目では王者候補・波田大和(帝拳)に判定負け。とはいえ、当時10勝中9KOを誇る波田の連続KOを阻止したのは大きい事だと思います。

アマ出身でしっかりと実力のある竹嶋を迎える阿部は、王者候補と言われて久しい。

 

今年、来年あたりは大きな勝負の年となるでしょうから、ここに快勝していずれかのタイトルに弾みをつけたいところですね。

対して、竹嶋は連敗は絶対に避けたいでしょうし、ここに勝てば阿部の持つ世界ランクが手に入る、ハイリターンな一戦。気合の入り方は違うでしょう。

ともにカウンターパンチャーであり、ハイレベルな攻防が期待されるこの一戦も、大注目です。

今回のダイナミックグローブは、日テレG+で放映予定ではあるものの、放映予定日ははっきりしていないようです。残念。

 

ということで、今回は今週〜来週にかけて行われる注目試合のプレビュー記事でした。

4/18(日)の桃太郎ファイトボクシングは、BOXING RAISEさんで録画配信。遅くとも翌日には見られると思うので、少しだけ情報遮断して楽しみたいと思います。

海外では村田諒太の対抗王者、デメトリアス・アンドラーデが登場。

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今週末も楽しんでいきましょう! 

 

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