信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】赤穂亮vs杉田ダイスケ!ダイナミックグローブを視聴!!

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6月は次々と国内外でボクシング興行が行われます。

本日(6/10)もダイヤモンドグローブが後楽園ホールで行われており、この興行は見に行くつもりでチケットを取ったのですが、地方から行く身のため、緊急事態宣言の延長のために断念。

ただ、この日は6/5に行われたダイナミックグローブの録画放送がありましたので、G+を視聴。今回のブログは、注目試合、赤穂亮(横浜光)vs杉田ダイスケ(ワタナベ)をメインに据えたダイナミックグローブの観戦記です。

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↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

1試合目、3試合目、4試合目がKO決着とテンポよく進んでいく興行。G+は第1試合からすべて流してくれることが本当にありがたい。

セミセミ、日本1位、利川聖隆(横浜光)vs15位の斉藤正樹(厚木ワタナベ)は終始意地と意地がぶつかり合うような打撃戦。超接近戦での我慢比べの展開は、斉藤が身体で押してこんでいきますが、後半、利川がクリーンヒットで明らかに上回っていきます。

7Rには利川が細かいパンチで攻め込み、疲労の見える斉藤はぐらついてしまい、見栄えも良くありません。苦しい苦しい、見ている方も疲れるような一戦は判定へともつれこみ、3-0の判定で利川の手が上がりました。

 

ライトフライ級8回戦

大内淳雅(姫路木下)22勝(8KO)10敗3分

vs

岩田翔吉(帝拳)5勝(4KO)無敗

プロ36戦目、大内は前戦、日本ライトフライ級王者、矢吹正道に挑戦するも敗れています。その敗戦からの再起戦で、帝拳のホープ、岩田を迎えます。

ファンとすれば、ここで岩田を矢吹と比べられるのかもしれませんね。

初回、様子見のラウンドながらともに動きは良さそうです。ライトフライ級のランカー対決らしく、キビキビとした動きで、テンポの速い攻防が続きます。

フェイントを使いつつ距離を測る岩田に対し、大内も負けていません。

しかし、このラウンド残り30秒ほどのところで岩田の右アッパーで大内がダウン!ここまでストレートの距離で戦っており、いきなりのアッパー。ダメージはなさそうですが、タイミングは完璧でした。

 

2R、岩田は非常に安定したボクシングを見せます。初回と同様の展開から、大内が入り際に合わせてカウンター、終盤にも大内の左アッパーに併せた左フックカウンターをヒット。ぐらついた大内にラッシュをしかけますが、大内のパンチがまだ生きていることを確認すると、このラッシュを終了。非常に冷静です。

3R、岩田陣営はゴーサインを出したのか、岩田が早々にチャージ。しかしその後、大内も強いボディで打ち返し、ダメージがないところをアピール。

4R以降もフェイント合戦からの緊張感のある展開が続きます。4Rには大内が左目尻をカット。5Rにも岩田は大内に右フックをヒット、大内は更に流血。大内の出血は止まりませんが、ドクターチェックは入らず。

 

両者ともに手数が多くはありませんが、不用意に出せばともにカウンターを取られてしまうという非常に難しい展開です。その中で、クリーンヒット、ダメージングブローで岩田が上回っている印象ですね。

息を呑む展開が続く6R、互いにクリーンヒットを奪い、互いに「効いてない」をアピール。カウンターでは岩田の方が1枚も2枚も上でしょうか、大内は入り際に何度も合わされていますが、その闘志は衰えません。

ここまでポイントでは岩田が優位でしょう。大内はガムシャラに行きたくてもおそらく岩田のカウンターがために行けず、岩田にしても大内はまだ力を十分に残しているので詰めきれず。

ラストラウンド、逆転を狙う大内に対し、岩田は鋭いジャブ。離れ際にジャブ、ジャブを三連打、ここに来てこのジャブが素晴らしい。

 

終盤、右で大内をぐらつかせた岩田でしたが、結局このベテランを仕留めきれず。

3-0の判定で、岩田翔吉が勝利!

これは非常に面白い試合でしたね。技術戦、というか真剣での切り合いのような感じ。先に動いた方が不利、というような、ともすれば凡戦にもなりかねない緊張感のある雰囲気ではありましたが、両者のキビキビとした動き、気持ちの強さがあってこそおもしろい試合担ったのだと思います。

勝利者インタビューで、「必ずチャンピオンになります」と言った岩田。

 

矢吹正道vs岩田翔吉は実現するのでしょうか。

おそらく、矢吹は寺地拳四朗へ年内に挑戦すると思われ、日本タイトルは返上でしょう。その後、今回の試合でランキングを上げる岩田と、日本ランク1位の芝力人(真正)で王座決定戦になりそうな感じ。。。

56.0kg契約10回戦

赤穂亮(横浜光)36勝(24KO)2敗2分

vs

杉田ダイスケ(ワタナベ)6勝(3KO)1敗

「最後のつもりで戦う」と語るポリスボクサー、杉田ダイスケ。その相手は、世界ランカー、世界挑戦も経験している赤穂亮。

赤穂は「過去一番強い」と豪語していますが、自身の成熟度、私生活、練習環境と様々が絡み合って、それは虚勢に聞こえません。

 

個人的には、杉田に何もさせず、格の違いを見せつけての赤穂の痛快なノックアウトに期待していた一戦です。

初回、いきなり踏み込んでジャブをついた杉田!いきなりの喧嘩殺法。

杉田の奇襲攻撃で、赤穂はとまどいます。ラビットパンチ、バッティングを駆使しつつのまっすぐのジャブ。イラつく赤穂は大振りのフックになってしまい、悪い癖が出そうか。

ただ、このラウンド後半になると落ち着いてきた赤穂、右フックでダウンを奪います。もつれるようにロープにもたれかかってしまった杉田。ロープダウンでしょうか。終盤、またも赤穂は杉田に右フックをヒット、ダメージを与えます。

2R、だいぶほぐれてきた赤穂。足を使ってサークリングしつつ、先に手を出してはフェイントを入れ、またも右フックをヒット。

 

杉田は愚直にジャブをついて前進、ただし赤穂のバックステップがよく、距離を詰めきれず、初回早々のようなダーティファイトは繰り出せません。

赤穂は杉田のワンツーを被弾しますが気にせず、強いパンチで杉田を下がらせます。終盤も杉田の右を浅く喰らいながらの左フックカウンターを炸裂、このようにもらいながらもヒットさせる勇気、そして技術は素晴らしいですね。

3R、杉田のジャブが当たり、ワンツーも当たります。赤穂が逆襲とばかりにワンツーをヒットさせると杉田は後退!赤穂は更に左ボディから右フックをヒット、杉田は効いてしまったか足が前に出ません。

最後の詰めは本当にすごかった。。。

杉田のパンチに対してカウンターを次々にアングルを変えてヒット、全てが的確に杉田を襲います。あそこのチャンスで強引にいかず、非常に冷静な赤穂は、パンチを次々にヒットさせる中、「ストップはまだか?」という雰囲気でレフェリーをちらりと見やります。

 

その後もテクニカルな右アッパーを当て、そこから杉田の右にあわせて右フックをカウンターで決め、とうとう杉田はダウン。これはとんでもないカウンター。

顔面が血だらけとなった杉田は、カウント9で立ち上がりましたがレフェリーは続行を許さず。あのダメージでは致し方ないですね。

赤穂亮、3RTKO勝利!

素晴らしかったですね、赤穂。初回、杉田のラフ戦法でも乱されず、見事に立ち直して見せました。いまさらですが、やっぱり赤穂のボクシングは面白い。

ジャブのもらい方なんかには少し、不安の部分もありますが、皆が井上尚弥のようなボクシングができるわけでもありませんし、こういうボクシングこそ赤穂の魅力でしょう。

 

改めて、「世界を目指す」とインタビューで答えた赤穂。

激戦区、スーパーバンタム級への世界の道のりはまだ、遠い。次戦、年末に「格上の外国人」選手とやりたいと語った赤穂が、世界のトップ戦線に食い込むことはできるのでしょうか。すべては次戦、誰とやるか、という所にかかっているかもしれません。

次戦も非常に楽しみですね。

しかし、赤穂に「顔が怖い」というと怒られてしまうようですが、顔は怖いですよね。以前、勅使河原弘晶vs大森将平の試合を観戦しに行った時、席の近くに赤穂がおりまして、顔は怖いですが勇気を持って写真をお願いしたことがあります。

その時は、非常に快く対応してもらって、すごくやさしい方なんだと感じました。てっしーの勝利者インタビューが終わるまでしっかり待っていてもくれましたし。

そんなやさしい赤穂亮選手ですが、やっぱり顔は怖いです。申し訳ないですけど。でも、やさしいです。

 

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