信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【観戦記】ムンギアvsシェルメタと、KOオブ・ザ・イヤー候補、メリクジエフvsロサド!

日本時間6/20、日本では井上尚弥一色でしたね。

注目を集めた一戦で、期待どおりの序盤ノックアウト勝利を収め、忘れかけられていたボクシングという競技を、今一度、日本全国に示してくれたと思います。

しかし、やはりアメリカでの井上尚弥の人気、知名度は局地的なもので、相当なボクシングファンでなければ見向きもされない軽量級。

この日、井上の他にはミドル級のハイメ・ムンギア、そしてジャモール・チャーロが登場し、全米の注目度はこちらの方が上でしょう。特にヒューストンで行われたチャーロ戦は、観客の数も多く、熱気が本当に戻ってきていた印象です。

さて、本日のブログでは、そのふたつのうち、ハイメ・ムンギアvsカミル・シェルメタのミドル級戦、そしてそのセミファイナルでは、7勝6KOの注目プロスペクト、ベクテミル・メリクジエフがベテラン、ガブリエル・ロサドと戦った、KOオブ・ザ・イヤー候補となりそうな一戦の観戦記です。

 

↓プレビュー

boxingcafe.hatenablog.com

 

6/19(日本時間6/20)DAZN

セミファイナル

ベクテミル・メリクジエフ(ウズベキスタン)7勝(6KO)無敗

vs

ガブリエル・ロサド(アメリカ)25勝(14KO)13敗1分

リオ五輪銀メダリストで、ウズベキスタン期待のプロスペクト、メリクジエフ。一度はライトヘビー級で元王者、セルゲイ・コバレフ(ロシア)との一戦が決まりましたが、コバレフがドーピング検査に引っかかりこの一戦は露と消えました。

代役としては戦績以上の強さを誇る、ガブリエル・ロサド。ロサドはタフなベテラン、メリクジエフはロサドを倒しきれるか、というのが焦点。

ソンブレロを被って入場のメリクジエフ。期待の持てるいでたちですね。(ソンブレロが好きなだけです)

さて、ゴング。

 

サウスポーメリクジエフ、じりじりとプレスをかけます。ロサドはジャブを出しつつ牽制。アクションの少ない序盤。観客は少ないながら大きなブーイングがこだまします。

メリクジエフは時に鋭い踏み込みで踏みこみ、左ボディストレートを叩き込みます。ロサドは下がり、ロープにつまり、初回からダウンを奪われる苦しい立ち上がり。

ロサドが立ち上がったところで初回終了のゴング。すでに絶望的な展開。

2R、メリクジエフのパンチは非常にパワフル。ボディを叩き、ガードの上からでもかまわず強く打ちますが、炸裂音はやばい。

ロサドはガードを固めて反撃、やや逃げ腰だった1R後半とは違い、自らプレスをかけていけています。

相変わらずメリクジエフの左ストレートは強いですが、ロサドはまっすぐで速いジャブを徐々に当てていっています。それでもなお、やはりメリクジエフのクリーンヒットのほうが多いと思います。

3R、メリクジエフはかなりガードを下げて強振、完全にノックアウト狙い。ロサドも打ち返してタフなところを見せます。

そして!!!!なんとここで!!!

 

左を強振したメリクジエフに、カウンターでロサドの右オーバーハンドがヒット!!本当に何の伏線もなく、突然訪れた残忍なノックアウト劇!これもボクシング!

スローが流れます。

メリクジエフが打ったのは、左フックともアッパーともとれるアングルのブローでした。スリークォーターブロー、某漫画ではスマッシュと呼ばれるそれです。

それをかわしたロサドは思い切り右ストレートをヒット。

倒れたメリクジエフをレフェリーが救い、ガブリエル・ロサドが3RTKO勝利!

とんでもないノックアウトです。KOオブザイヤー候補と言えるでしょう。

同じ逆転KOでも、じわじわと逆転していく場合もありますが、まさにこの試合はたった一発ですべてを覆した、「これもボクシング」といえる一戦。ベテラン、ガブリエル・ロサドの見事なアップセット、このKOシーンはいろいろなところで流れるでしょうね。

メリクジエフは残念でしたね。。。一発一発強振するタイプなので、それを外された時は穴ができてしまいますし、メリクジエフは余裕を持ちすぎてガードもかなり下がっていました。

6/20、見始めた最初の試合がいきなりのアップセット。この流れは続くのでしょうか。

 

メインイベント

ハイメ・ムンギア(メキシコ)36勝(29KO)無敗

vs

カミル・シェルメタ(ポーランド)21勝(5KO)1敗

メキシコのスター候補(まだ候補なのか?)、元スーパーウェルター級王者のムンギアのミドル級戦。

当初、マシエ・スレッキと予定されていた一戦は、結局シェルメタ戦に落ち着きました。GGGに挑戦し、良いところなく敗れたシェルメタですが、ムンギアにとっては
挑戦に際しての良い試金石となりそうです。

始まる前からムンギアコール。

初回、まずはジャブの差し合い。GGG戦でも、シェルメタは良いジャブを見せていましたが、ムンギアも負けていません。(意外と?)ムンギアのジャブも鋭く、丁寧で、そこから紡ぐコンビネーションは非常にスムーズです。

ムンギアはボクシングがキレイになっている感じがしますね。やはりまだ成長途中のようです。

 

2R、サブセコンドにエリク・モラレス!!ムンギアのトレーナー、モラレスなのか。。。

ムンギアはこのラウンドもコンパクトで素晴らしいジャブ、コンビネーション、そして左ボディを見せます。ミドル級に上げてパワーは目減りしている感じはありますが、上下の打ち分けはスムーズで、速い。

シェルメタもパワーパンチを打ち込みますが、ややパワーレス。

3R、ムンギア、上下のコンビネーションも、フック、アッパーを交えたコンビネーションも秀逸です。パンチを当てる巧さを見せて、シェルメタを圧倒モード。

4R、開始早々左ボディから入ったムンギア、ジャブや右ストレートもボディに持っていき、ボディから攻める指示でしょうか。シェルメタはボディが効いてきたか、少し動きが落ちてきます。

ガードが固いシェルメタですが、なかなか手が出ない。その中で多彩なアングルから放たれるムンギアのコンビネーションをヒットさせられ、かなりジリ貧の展開。

5R、パンチスタッツが流れますが、ムンギアが圧倒しています。見なくてもわかるほど、ムンギアのコンビネーションは素晴らしく、シェルメタはほぼ何もできませ。

 

時折返すパンチも力不足、ムンギアのガードとヘッドムーブで対応され、打つ手がありません。こういう時、シェルメタ陣営は何といってリングへ送り出すのか。

6R、中盤に入ってもムンギアはパワージャブが良く、シェルメタはダメージからかパンチに力がありません。先ほどのロサドのようなアップセットは起こせそうにありません。ムンギアには、隙が無い。

フィニッシュに持ち込みたいムンギアはこのラウンドに猛チャージ。ただ、ガードをしっかり上げて雑にはならない辺りはやはり一流のボクサーです。

かなり打ち込まれたシェルメタですが、このラウンドを生き延びます。ただ、フィニッシュは近そう。

と、思ったこのインターバルでレフェリーがシェルメタに語りかけたところで、シェルメタは試合を放棄。

ハイメ・ムンギア、6R終了TKO勝利!

 

とてつもないノックアウトこそ訪れませんでしたが、シェルメタに何もさせず、棄権させてしまいました。

ムンギアはジャブが良く、コンビネーションが良く、上下の打ち分けもよく、ボディが良い。ほめるべきところしか見当たらない一戦でした。

シェルメタは準備期間も短く、頑張ったほうかもしれません。

なかなかタフなシェルメタを何度もダウンさせ、完璧に屠ったGGGと、どのように比較すればよいのでしょうか。

 

ムンギアはヘッドムーブをしつつも、ガードで受けて反撃する場面も目立ち、ムンギアがガードでGGGのハードパンチを受け止めることができれば、ムンギアに勝機が出てくるかもしれません。

ただ、やっぱりムンギアにはWBO王者のデメトリアス・アンドレーデ戦に進んでもらいたいですね。

ちなみに、試合後にDAZN公式が挙げた画像がこちら。

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チャーロは入っていません笑。不思議なものです。しかし村田諒太が入っていますね。GGGは取り合い、アンドレーデは無視、村田の立ち位置はどの程度のものなのでしょうか。

 

 

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