本日、東京オリンピックが、競技によっては再抽選になる連絡と、おそらく最終の払い戻しの連絡が来ました。
今の情勢だとおそらく行けません。
このチケットは、人に譲ることはできないので、おそらくこれは払い戻しをするように鳴るかと思います。折角の自国開催のオリンピックなので残念ですが、この情勢でオリンピックを強行しようとしている政府への不信感から、家族の同意は得られず、泣く泣く払い戻すことになりそうです。
でも代わりに(?)7/21(水)のフェニックスバトルは行っても良いということなので、不幸中の幸い。
さて、スケジュールを確認すると、意外とオリンピック期間中もボクシングの国内興行はあるようですね。ただ、オリンピック後に感染拡大すると思うと、先行きは不透明。
さて、前置きが長くなりましたが、今回のブログは、週末〜来週末にかけての注目の国内興行。
6/27(日)GREEN Dream
日本ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチ
溝越斗夢(緑)8勝(4KO)2敗1分
vs
石川春樹(RK蒲田)8勝(6KO)3敗
22歳溝越、21歳石川のユース戦。これは絶対に良い試合になりますね。メインは、本来但馬ミツロ(緑)のデビュー戦となる予定でしたが、ミツロが腰痛により試合をキャンセル。メインに繰り上がったこの一戦は、元々注目の一戦でした。
前戦、見事にユース王座を獲得した溝越に、かなりのハードマッチメイクで鳴らす石川が挑む一戦は、次代のスーパーバンタム級を占う上で非常に興味深い。
ユース王座を獲得したことで、下位ながら日本ランクを手にした溝越、これに勝てば石川もおそらく下位ながらランカーになることができるでしょう。そして溝越は、勿論これを死守したい。
若く、才能のあるボクサー同士が激突する一戦は、意地と意地のぶつかりあう、好試合が予想されます。
セミファイナルには、駿河男児ジムの湯川成美も登場。
6/29(火)MISAKO BOXING
WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ
奥田朋子(ミツキ)7勝(1KO)2敗2分
vs
吉田実代(三迫)14勝2敗
2020年12月に戦った両者のダイレクトリマッチが、各々の立場を変えて行われます。前戦、奥田は予想不利の中、初回にダウンを奪い、その後も良しだを翻弄、結局はバッティングのカットにより6R途中で試合が終わることになりましたが、そこまではほぼ完勝に近い内容でした。
奥田の戦い方がわかった吉田、そして三迫陣営は、どのような対策をたててくるのか。今回はバッティングに最新の注意を払い、フルラウンド戦い抜いてもらいたいですね。
セミファイナルには駿河男児ジムのホープ、村地翼(6勝3KO1敗)が、ベテランの武将ボクサー、阿知和賢(ワタナベ)を迎えます。ここ数戦、調子が上がっているように見える阿知和は、不利予想を覆せるか。
セミセミには前戦で元日本王者、矢田良太(グリーンツダ)に判定勝利を収めた出田裕一(三迫)は、現在日本ウェルター級7位。対戦相手の鈴木基伸(角海老宝石)は現在37歳、この試合に全てをかけてくるでしょう。勝てばボクシングが続けられる。負ければ終わる。それは36歳の出田も状況はほぼ変わりません。
この勝者と敗者のコントラストは、ボクシングの残酷さというものを感じる一戦かもしれません。この一戦にこそ、ボクシングという競技の持つ儚さを感じられるのかもしれません。
7/3(土)ダイナミックグローブ
伊藤雅雪(横浜光)26勝(14KO)3敗1分
vs
細川バレンタイン(角海老宝石)25勝(12KO)8敗3分
元世界王者、伊藤雅雪と、Youtubeの前向き教室で大人気の細川バレンタインの一戦は、発表から非常に話題となりました。
かくいう私は以前からバレンさんの大ファンで、vs井上浩樹戦でもバレンさんを応援していました。前向き教室が始まる前の、金尾さんのYoutubeのインタビュー、ドキュメンタリーからずっと見ています。
勿論伊藤雅雪も応援していますが、今回の一戦については細川バレンタインを応援します。
しかし、相手の伊藤雅雪は、非常にセンスのあるボクサー。
以前のスタイルとしては、やや線が細く、距離感の良いストレートパンチャーという感じでしたが、世界を獲得以降はややファイターよりのスタイルにチェンジ。そのことが吉なのか凶なのかはまだわかりませんが、明らかにエキサイティングなスタイル寄りになったことは言うまでもありません。
伊藤が勝ちに徹したとするならば、細川のチャンスはどんどん少なくなるような気がします。
細川バレンタインとしては、体格に勝る伊藤に対してできることはたった一つ、近づいて殴ること。
伊藤がそれをさせず、ジャブをついて距離を取って、持ち前の運動能力を発揮して戦うのか、それとも細川の土俵で打ち合うのか、戦略の選択は伊藤の方にあります。もし、伊藤が世界をしっかりと目指す上で、国内レベルでインファイトの強さを証明したい場合は後者を選択するでしょうし、さすがに連敗は避けたい、という場合は前者を選択するでしょう。
もしくは、まずは打ち合い、後半足を使う、またはその逆。もしくはラウンドによって変える。ともかく、伊藤がどのように戦うか、です。ただ、伊藤にとってはおそらくこの一戦は結果こそ全てでしょう。
そして細川にとっては、はっきり言って大チャンス。ここに勝てば、大きく未来が開ける。
そしてそれは、同時に伊藤の未来を奪ってしまうことにもなります。ボクシングは残酷です。ともあれ、好ファイトを期待したいですね。
見たいけど見たくない、ただそれもボクシングの醍醐味。せめてせめて、私たちファンはその一戦を楽しみたいと思います。
この一戦は、G+で生放送。チケットは即完売の、大注目興行です。
G+は、スカパー!で見れます。