信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

wowow DAZN

【観戦記】崖っぷちの元王者・伊藤雅雪vsバレン史上最強・細川バレンタイン。

超大注目の伊藤雅雪vs細川バレンタインをメインに据えた、ダイナミックグローブ!

ありがたいことに日テレG+で生中継。

私は仕事だったため、急いで帰宅すると3試合目、東日本新人王スーパーライト級4回戦、橋本拓海(帝拳)vs長谷川耕太(協栄新宿)の試合でした。

この一戦はドロー、長谷川が引き分け勝者扱いで次戦にコマを進めています。

本日のブログでは、その後のセミファイナル、そしてメインの伊藤vs細川の一戦の観戦記です。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

7/3(土)ダイナミックグローブ

セミファイナル スーパーフライ級8回戦

今川未徠(木更津グリーンベイ)11勝(3KO)5敗

vs

興法裕二(新日本木村)10勝(3KO)6敗2分

前戦ではホープ、中垣龍汰朗(大橋)の相手を務めた興法が、ランカーの今川戦。

初回は今川がリズムにのった上々のスタート、しかし2Rにカウンターを起点に興法が攻め込み、ポイントを獲得。

その後も興法はコツコツとコンパクトなパンチを出し、その独特なリズムも相まって今川は非常にやりづらそう。スピードに勝る今川が足を使ってサークリングし、興法がプレスを欠ける展開は、やや興法に分がありそうな感じでした。

 

しかし6R、今川の左カウンターが興法の顎を打ち抜き、興法はダウン!レフェリーはノーカウントで試合を止めました。

今川未徠、6RTKO勝利。

セミファイナルで、とんでもないノックアウトの結末でした。興法も非常に上手く戦っているように見え、あのまま判定までいけば興法の方が勝っていた可能性は大いにありました。

しかしカウンター一閃、素晴らしいノックアウトを演出したのは今川でした。

この苦しい苦しい展開の中で、勝利をものにしたのは今川にとって大きいと思います。興法は非常に悔しいとは思いますが、両者の今後に期待したいですね。

 

メインイベント ライト級10回戦

伊藤雅雪(横浜光)26勝(14KO)3敗1分

vs

細川バレンタイン(角海老宝石)25勝(12KO)8敗3分

f:id:boxingcafe:20210518222049j:plain

 

いよいよ、今日のメインイベント。このメインだけで、後楽園ホールを満員にできるほどの好カード、人数制限のかかっている後楽園ホールは発売後わずか2日で完売とか。

伊藤にしても、細川にしても、非常に華のあるボクサーであり、両者の立ち位置からみても非常に興味深い試合。

さて、私は予想不利ながら細川バレンタインを応援。試合直前、加茂さんのツイートが流れてきました。

これはやばい。(仕事中に)読んで、目をウルウルさせてしまった。何とか勝利をしてもらいたい。

 

初回のゴング、まずはともにジャブの差し合いからスタート。距離は非常にあっており、身長差11cmということですが、細川のジャブも当たる距離。

しかし、細川のジャブの引き際に合わせた伊藤の右がカウンターでヒット、その後も伊藤はまっすぐの右を効果的に使ってこのラウンドを支配。今日の伊藤は、バランスが非常によく、強い。細川はやや手数が不足しています。

 

2R、細川が少し上体を使いつつ、中に入ろうと試みるものの、伊藤は非常に落ち着いており、またも右を巧打。今日の伊藤は非常に左がよく、そのために右が良い。伊藤はかなり余裕を持ってきているように見えます。

終盤にも右の打ち下ろしをヒット。伊藤雅雪、強し。

細川はこの状況を何とか打破したいところではあります。

3R、上体の動きが出てきた細川ですが、開始1分ほどのところで伊藤の右の打ち下ろしがヒット!細川はややダメージがあるのか、少し足がふらつくように見えます。

後半はガードが下がっているのか下げているのか、細川はかなり苦しい。

 

4R、伊藤のジャブがビシビシと決まり、返す右も決まる。ここまでは伊藤の良さのすべてが出ているようにも感じる展開です。

細川も一瞬、中に入って良い攻撃を見せますが、多くの時間は伊藤の距離で費やされます。

ラウンド終了後、コーナーへ戻った細川は首をかしげる仕草。

5R、ガードを下げたことにより動きがよくなった細川、しかしそれに対して伊藤は手数で上体の動きの多い細川を追い詰めていきます。

 

本来、プレスをかけたいのは細川ですが、プレスをかけていくのは伊藤。

クリーンヒットの数も、手数、コンビネーションでも伊藤が上。細川はどこに突破口を見つけられるか。

このラウンド後半、伊藤のワンツーフックのコンビネーションがモロにヒット!これは危うい。残り時間が少なく、ここはゴングに救われた格好にも見えます。

6R、ガードを下げて、攻撃偏重の構えの細川ですが、伊藤の右カウンター、左フック、そして右ストレートもヒット。こんなにも強い伊藤は久々かもしれません。

 

少し距離が空けば左を伸ばし、良いポジショニングであれば右を当てる。

細川は苦しい。しかし諦めません。このラウンド終盤、伊藤がワンツスリーフォー、かつてクリストファー・ディアスを倒したコンビネーションをヒット。

7R、開始早々、ボディを交えた良い攻撃を見せた細川。しかし伊藤は左ジャブを伸ばし、狙いすました右ストレート。

後半から終盤にかけても伊藤のコンビネーションが細川を襲います。ペースを握られ、いくつも良いパンチを当てられても、決して諦めない細川。

8R、倒すしかない細川ですが、伊藤はこのラウンドもコンビネーションをヒット。その回転力のあるコンビネーションが幾度となく細川に届き、効かされた細川は後退。

 

ロープにつまって連打を浴び、ガードでしのいだ細川がロープを脱しますが、そこにまた伊藤が襲いかかり、右をヒットしたところでレフェリーがストップ。

思わず「止めてくれ!」とテレビの前で叫んだ瞬間のストップでした。

伊藤雅雪、8RTKO勝利。

レフェリーのストップのタイミングは絶妙だったと思います。細川はタフだけにこれまでのダメージの蓄積もあるでしょうし、年齢的なものもあります。

伊藤雅雪がものすごく、強かった。このひとことに尽きます。

伊藤の左目上、眉間にも少しの傷があり、細川のパンチも当たっていました。しかし、伊藤のコンビネーションは素晴らしく、前戦の何倍も素晴らしいパフォーマンスを出せたのではないでしょうか。

 

前戦、三代戦は思うように戦わせてもらえなかった。打ち気に逸り、三代のジャブにしてやられました。

しかし今回、ファイトスタイルが噛み合う細川戦では、ひょっとしたら世界を獲得した時と同じくらい、伊藤雅雪史上最高の出来のように見えました。思えば三代戦では今日のようなコンビネーションが出ませんでした。あるいは出させてくれなかったのかもしれません。

タラレバを言うと、今日の伊藤であれば或いは、とも思います。

とはいえ、伊藤vs三代戦では伊藤は敗北し、伊藤vs細川戦では伊藤は勝利しました。

ここからの再起ロードはまだまだ険しい道程ではありますが、今日のボクシングを見ると大いに期待できますね。何せ井上浩樹も、吉野修一郎も倒すことは叶わなかったあの細川バレンタインからストップ勝ちをしたんです。

 

「ザ・ジャッジ」というニックネームのとおり、今日は自分で自分をジャッジ出来た試合になったはず。おそらく細川をTKOで退けたという事実は、自信となり、今後再度、世界戦線で戦っていくのに最高の結果となったと思います。

伊藤雅雪、これからも楽しみなボクサーです。

そして細川バレンタイン。

伊藤vs細川という8Rにおいて、細川の良さはあまり出せませんでしたが、この試合へファンを導く道のり、そして細川バレンタインというボクサー、思想家を世に知らしめて、多くの人たちにこの試合を注目させてみせたこと。

多くのファンが、そしてこの試合を見たい、と心底思い、チケット争奪戦を勝ち残った人たちが後楽園ホールへ足を運んだこと、その功績の多くは細川バレンタインにこそ、あると思います。

伊藤雅雪の再起戦とはいえ、ここまで名うてのボクサーでなければそうはならなかったかもしれません。

決して倒れず、劣勢の中にも攻略の糸口を考え続け、地力に勝るであろう相手にそれを実行し続けた細川バレンタイン、そしてチームバレンタインの皆さん、本当にお疲れ様でした。

↓試合が終わった今でも、皆さんに読んでもらいたい。

上の記事(後編)で、ふたりのトレーナーは「細川バレンタイン史上最強の細川バレンタイン」だと自信を見せたと。ただ、史上最強はこれまでの史上最強であり、これからもまだ史上最強は目指せるはず。これからもまだまだ、細川バレンタインを応援していきます。

世界のライト級同様、日本のライト級も激戦区。今後の国内のライト級戦も楽しみですね。今後の流れはライバルたちの勝敗によってどうなるかはわかりませんが、伊藤には、是非とも日本タイトルを目指してもらいたいですね。

 

 

プライバシーポリシー お問い合わせ