信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【プレビュー】神興行!ユーリ阿久井政悟vs桑原拓、日本F級戦!アンダーカードも超充実!!

もう、いくつ寝ると。。。と指折り数える日々。

この夏、最も後楽園ホールが燃え上がる日は、この日をおいて他にありません。

いつも好カードを提供してくれるフェニックスバトルですが、今回のマッチメイクは本当の鳥肌もの、発表された時は非常に複雑な気持ちになり、そして結果の予想は非常に困難であり、勝利した者が得る評価は計り知れない。

ともすれば、この試合にさえ勝てば世界へのゴーサインを出しても良いのではないか、とも思ってしまいます。

東京は7/12(月)から緊急事態宣言。

しかし、この日ばかりはごめんなさい、禁忌を犯して私は観戦に行きます。

おそらく首都圏の人たちもすでに「緊急」とはいえないただの「事態宣言」、それでも尚地方から東京へ行くのには大きな大きな理由がいります。その理由はこの試合の観戦だから、致し方ない。家族には了承を得ました。そして、職場には内緒で行きます。

 

ということで、本日のブログでは、未来において、「あのときこの二人が戦った」と回顧されることになるかもしれない、7/21(水)フェニックスバトルのプレビュー記事です。

7/21(水)フェニックスバトル

日本フライ級タイトルマッチ

ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)15勝(10KO)2敗1分

vs

桑原拓(大橋)8勝(4KO)無敗

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日本のお家芸、フライ級。かつてこの日本フライ級王座を取得して世界へ羽ばたいたのは、白井義男をはじめとして、花形進、レパード玉熊、勇利アルバチャコフ(当時はユーリ海老原)、セレス小林、坂田健史、内藤大助、清水智信、五十嵐俊幸、中谷潤人。

その他にも、三迫仁志、矢尾板貞雄、米倉健志、田辺清、斎藤清作(のちのたこ八郎)といった往年のレジェンド、穂積秀一、ピューマ渡久地、トラッシュ中沼等々のボクシングファンにおなじみの人気ボクサーもこのタイトルを獲得しています。

体格の小さい日本人にとって、この階級は激戦区であり、世界にも近い階級のひとつ。

その、かつては最軽量級だったフライ級において、異色ともいえる決定力を誇るのが王者、ユーリ阿久井政悟。

岡山県の倉敷市という僻地から排出されたこの王者は、何といっても序盤の決定力が魅力であり、(顔が)勇利アルバチャコフに似ているからとつけられたリングネーム、かつて勝利者インタビューで「銀河チャンピオンを目指す」とぶちあげた個性派ボクサーは、着実に力をつけて世界を狙える位置まで辿り着いたといえます。

アマ経験を経て、2014年にプロデビューした阿久井は、初戦、2戦目で判定勝利を飾り、3戦目、2014年度の新人王戦、西軍代表決定戦で引き分け敗者扱い。

 

翌年の2015年度の新人王戦では、見事全日本新人王を獲得しますが、この頃はまだ目立ったボクサーではなかったかもしれません。

ただ、ここまでで6勝(2KO)無敗1分というボクサーは、私にとっては特別でした。

私は瀬戸内海の孤島に生まれ、育った分、四国地方、山陽地方への思い入れは強いのです。「倉敷守安ジム」という聞き慣れたジムから出てきたこのボクサーは、この頃からずっと応援しています。

そして、阿久井が目立ちはじめたのはこの全日本新人王戦のあとからでした。

ここから怒涛の5連続KO勝利、しかもそのうち4度の1RKO。これで注目するなと言う方がおかしい。そして迎えたのは、創設間もない日本フライ級ユース王座決定戦。

 

2017年8月23日、阿久井がやや優位の下馬評だったと記憶しています。前戦、大保龍斗(横浜さくら)を1Rでストップしてこの決定戦にコマを進めた阿久井に対し、対戦相手の中谷潤人(M.T)は前戦を苦戦の2-0判定勝利。

否が応にも期待は高まりましたが、中谷はなんと接近戦でも阿久井に打ち勝ってみせ、阿久井は6RTKOで初黒星。

この後、阿久井は自身の視野の狭さを悟ったのか、東京への出稽古を始めたそうです。

その甲斐あってか、再起戦ではのちの(現在の)日本ライトフライ級王者、矢吹正道(緑)を1RTKO。これは凄まじい緊張感のある試合でしたね。

そしてその勢いを駆って、世界ランク獲りに挑戦するも、ジェイセバー・アブシード(フィリイピン)に8RTKO負け。

翌年の再起戦では、湊義生(JM加古川)を1Rで仕留め、続く日本フライ級王座決定戦でも小坂駿(真正)戦も1RTKOで勝利し、見事日本王者に。

 

初防衛戦の藤北誠也(三迫)戦は、自身のキャリアではじめて10Rを戦い抜き、約5年ぶりとなる判定勝利。

前戦は相手がおらず、1階級上の日本ランカーと戦う予定でしたが、対戦相手が体調を崩し、試合は流れてしまいました。(急遽、矢吹正道との豪華スパーリング)

10個のKO勝利のうち、9つが1RKOという速効型のパンチャーですが、10Rを戦い抜いた藤北戦では、そのスタミナ、戦略を証明することができました。

ここでスピードスター、桑原を倒すことができたならば、国内で証明できることはもうないかもしれません。

そして対戦相手の桑原拓は、名門・興国高校時代にインターハイ、国体を制し高校2冠。大学も名門、東京農業大学へ進学し、大橋ジムから2018年にプロデビューし、あっという間に日本王座へ挑戦するところまで駆け上がってきたアマエリート。

スピードスター、桑原は大橋ジムも次代の世界王者として期待を寄せるスーパーホープであり、コロナというご時世でなければあっという間に地域タイトルを獲得し、大橋ジムのマッチメイク力もあいまってそれこそ世界王座への最短距離を走っても良い位のボクサーだったと思います。

 

おそらく日本人ボクサーからは敬遠され、8戦中5戦は外国人選手が相手。ただ、このコロナ禍ではそうも言っていられず、前戦は湊義生と戦い、8R判定勝利を挙げています。

ハートの強い難敵、湊に対してほぼフルマークという危なげのない戦いぶりは、そのポテンシャルの高さを示すものであり、かといって距離をとって当てる、いわゆる「塩」のようなボクシングではありません。

そのスピード、ディフェンス勘、隙の少なさを見ると、とてつもなくディフェンシブに戦いさえすれば、相手は触れることも困難なのではないか、とさえ思います。

ユーリ阿久井政悟、各階級にいる日本王者の中でも、非常に評価の高い王者、怖さのある王者だと思います。この強打を10Rかわし続け、そして自身のスピードのあるパンチを当て続けられるという自身があるのでしょう。

対して阿久井は、スピードある桑原に対して一発狙いは悪手。あくまでもジリジリと追い詰め、どこかで自慢の強打を爆発させる事が必要となってきます。

 

もし、阿久井が初回から思い切り振っていくならそれはそれでおもしろい展開ではありますが、試合巧者である桑原をいきなり捕まえるのは並大抵のことではないでしょう。

いずれにしろ、もしどちらかが、良い勝ち方をするようであれば、世界は目前。阿久井には是非とも勝って「岡山から世界へ」を具現化してもらい、ウルフ時光以来応援している倉敷守安ジムのファン(私のこと)に、「世界」という頂を見せてもらいたいものです。

ここまででめちゃくちゃ長くなってしまいましたが、この興行の注目はメインだけではありません。その他にも注目試合だらけの、いわゆる「神興行」。

セミファイナル

スーパーバンタム級8回戦

石井渡士也(REBOOT.IBA)3勝(2KO)1敗

vs

南出仁(セレス)4勝(3KO)1敗

 

これまたとんでもないマッチメイク。ともにB級デビュー、キャリアはまだ浅いものの、実力は折り紙付き。ともに日本バンタム級の日本ランクに入っているものの、「タイトル挑戦待ち」を選ばずに前に前に突き進みますね。

井上尚弥(大橋)のスパーリングパートナーとして名を上げた石井は前戦、世界ランカー石田匠(井岡)に善戦も判定負けで初黒星。

岩佐亮介(セレス)の後輩で、敵地ウズベキスタンで王者へと挑む岩佐を間近で見つめ、何かしらのバトンを受け取ったであろう南出は、前戦、現在のOPBF東洋太平洋バンタム級王者となった中嶋一輝(大橋)に1RTKO負けを喫して初黒星。

ともにバンタム級のボクサー、ともに再起戦、そして世界王者から認められた存在。

これも非常に予想が困難な一戦であり、だからこそ興味をそそられます。

それにしてもREBOOT.IBAジムのハードマッチメイク路線は初黒星を喫しても健在でありますし、セレス陣営もよくこの試合を受けましたね。

 

ともにそれぞれのジムのホープ同士、大切に大切に育てる、というよりは、強者と戦って上に行こう、という気概の現れが凄まじい。

個人的には、セレス小林会長の現役時代の大ファンであり、アフマダリエフvs岩佐の時のブログに感動させてもらった、南出仁を応援しています。

53.0kg契約8回戦

湊義生(JM加古川)9勝(4KO)4敗

vs

橋詰将義(角海老宝石)17勝(10KO)2分

注目試合が続きすぎるこのフェニックスバトル、セミセミで登場するのは前戦で桑原拓と激闘を演じた湊。

REBOOT.IBAジムがハードマッチメイクと言いましたが、その路線はこのJM加古川ジムも引けを取りません。とかくこの湊の戦歴はものすごい。

 

これまでに4敗を喫していますが、相手は白石聖に2度、ユーリ阿久井政悟、そして桑原拓。その他にも楽な試合はひとつもありません。1Rで敗れたとはいえ、阿久井からは先制のダウンを奪取する等見せ場も作っています。

とにかくハートの強い選手で、関西拠点がゆえにこれまで主だった試合しか見ていませんが、どの試合もかなり熱い。勝っても負けてもおもしろい試合ができるボクサーの代表格のような選手であり、今回も期待が高まります。

しかし、相手の橋詰は無敗の技巧派サウスポー。2018年には奥本貴之(グリーンツダ)の持つ日本王座にも挑戦、引き分けで戴冠は逃すものの、かなりの実力者であることは間違いありません。

2019年4月以来、リングからは遠ざかっており、今回は井岡ジムから角海老宝石ジムへ移籍しての初戦。大阪から東京へ出てくる、というのは並々ならぬ覚悟の現れかとも思います。

現在、日本ランクこそ保持していないものの、OPBFランキングは2位。湊にとっては大チャンスです。

この試合に際して、かつてのライバル、桑原拓とスパーリングを重ねていたという湊。彼のキャリアが、ここで大きく花開くことを願ってやみません。

 

スーパーフライ級6回戦

富岡浩介(REBOOT.IBA)4勝(3KO)1敗

vs

高山涼深(ワタナベ)3勝(3KO)無敗

こんなにまとめちゃって良いんですか、レベルで続く好マッチメイク。6回戦といういわゆる「グリーンボーイ」レベルでこのようなマッチメイクが見られるのは、外国人選手が呼べないコロナ禍ならではかもしれません。

富岡は2020年度の全日本新人王最右翼と言われながら、東日本新人王決勝戦でまさかの大逆転TKO負け。それまではダウンを奪う等圧勝ムードの中、一発の怖さを改めて思い知った結果だったと思います。

しかし、そのポテンシャルは言うまでもなく、まだまだ上を目指せるボクサーであるという事実が変わることはありません。

 

そして高山涼深は元トップアマで、前日本ユース王者。3戦目、初のA級戦で当時無敗の大橋哲朗(真正)を最終8Rで仕留めるという見事な勝利でした。

B級ではまだ未勝利の富岡にとっては、高山はキャリアはほぼ変わらないながら格上の相手。負けを知ったボクサーが、どのようにまた羽ばたいていくのかは非常に興味がありますね。セミセミ、セミ、メインとともに、この第3試合から既に超ハイレベルな争いが見られる今回のフェニックスバトル。

有り難いことに、会場で生観戦するファンだけではなく、全国のボクシングファンにこの興行全てが届けられることになっているそうです。

ひかりTVで生中継、dTVチャンネルで生配信。

ひかりTVにこれから加入するのは非常にレベルが高い。自宅のテレビ視聴環境をまるまる変更しなければならないからです。

 

しかし、dTVチャンネル(※dTVというのとは別のサービスだそうです)に加入すれば、PCやタブレット、スマホで簡単に見れるようです。

信太調べによると、月額858円(税込)、そしてはじめての登録に限り「初月無料」とのこと。ただ、アーカイブなどは残らない、完全リアルタイム視聴用のアプリのようです。

なので、会場で観戦する人たちは入る意味はありませんね。

本当は会場で見て、家で見返したいという気持ちですが、今回は会場で声を出さず、心の中で叫び声を上げながら見たいと思います。

dTVチャンネルはこちらから

dch.dmkt-sp.jp

 

楽しみです。あと10日、あと、10日。

 

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