7月の海外興行は、非常に落ち着いていますね。
逆に国内は熱く、先日行われた日本スーパーライト級ユースタイトルマッチ、そしてこのブログがアップされるときに行われている日本フライ級タイトルマッチ等々、その他にもユース戦やタイトル戦で本当に盛り沢山。
ありがたいのは、その多くがインターネットを使って見られることです。
7/21(水)の注目興行、日本フライ級タイトルマッチについても、ひかりTVで生中継、dTVチャンネルで生配信ということで、こちらは前座から全ての試合を見せてくれます。
↓プレビュー記事
一昔前、というか2年くらい前はこんな状況は考えられませんでした。
地方ファンにとっては、注目の国内興行は関東ローカルが当たり前であり、WOWOWやDAZNで流してくれる海外戦の方が気持ちの距離が近いくらい。
これでは日本でボクシングを始めよう、という人なんて増えなくて当たり前。
しかし今ではA-SIGNをはじめ、真正ジム興行は興行主がYoutubeでの配信を開始、テレビ大阪も地上波では流さないもののYoutubeチャンネルで配信、後を追うようにしてフジボクシングもVODを利用すれば地方民でも見ることができるようになっています。
日テレG+は以前からダイナミックグローブを中継、録画放送してくれていますが、この流れに乗るならケーブルテレビやスカパー!等の環境がない人にも届くようになってもらいたい。WOWOWは、テレビの契約がなくても見れるようになったみたいです。後はG+がそうなれば、私はテレビ自体を解約します。
という、後半はただの願望なわけですが、今やどこにいてもプロボクシングが見れる時代。本当にありがたい。
逆にいうと、見たい試合が時間的に被り、プラットフォームも多岐にわたっている為、同時視聴も珍しくない昨今。本日のブログでは、ボクシングファンを困らせる、次回の「同時視聴必至」の日、日本時間8/15のエックスデーについてです。
8/15(日本時間)
その1.マッチルーム興行①
WBAインターナショナルライトヘビー級タイトルマッチ
ジョシュア・ブアツィ(イギリス)vsリチャード・ボロトニクス(ラトビア)
ライトヘビー級プロスペクト、ブアツィの地域王座の防衛戦。14勝(12KO)を誇るブアツィは、非常にアグレッシブでいてそのパンチにはスピード、キレが素晴らしく、早く世界戦線に上がってきてほしいボクサーの1人。
現在9連続KO中、そろそろ本気のテストマッチが見たい。。。ですが、このボロトニクスではその力は測れません。
ブアツィには良い形でKO勝利を決めてもらい、次戦につなげてもらいたいところです。
この興行はイギリスなので、日本時間では早朝に行われる予定。なので他の興行とは被りません。DAZNで配信だと思いますが、今のところDAZNジャパンのスケジュールには入っていません。
やるかな?やらないかな?ちなみに、日本DAZNで見れなくても、VPNを使えばどこかの国のDAZNで視聴可能です。
VPNについてはこちらの記事で書いています。
そして、問題はここから。
その2.ショータイム興行
WBO世界バンタム級タイトルマッチ
ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)vsギジェルモ・リゴンドー(キューバ)
WBA世界バンタム級暫定王座決定戦
ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)vsエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
バンタム級10回戦
ラウシー・ウォーレン(アメリカ)vsダミアン・バスケス(アメリカ)
このショータイム興行は、WOWOWで生中継。カシメロvsリゴンドーという一戦は、井上尚弥(大橋)の次期対戦相手が決まる可能性が大きいので、日本においても大注目の一戦です。
そしてセミファイナル、セミセミも大注目のバンタム級戦、もう日本人のためのボクシング興行と言っても過言ではありません。
アメリカでは不人気と言われる軽量級、そのボクサーたちを一同に集めた、このバンタム級興行、最も目立つボクサーは誰なのか。
アントニオ・ラッセルも、世界王者を嘱望されているボクサーで、前戦ではいつの間にやらバンタム級の門番たる役目となったファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を負傷判定ながら撃破、次の門番、マニー・ロドリゲス戦。
ただ、やはり日本のボクシングファンとしては、不遇の元王者、ロドリゲスにがんばってもらいたいですね。
いずれにしろ、我々としてはこのショータイム興行が、この日最も見逃せない興行。
この興行は、WOWOWが生中継!WOWOWへの加入はこちらから。
その3.トップランク興行
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ジョシュア・フランコ(アメリカ)vsアンドリュー・マロニー(オーストラリア)
バンタム級10回戦
ジェイソン・マロニー(オーストラリア)vsジョシュア・グリア(アメリカ)
スーパーライト級10回戦
アーノルド・バルボサJr(アメリカ)vsアントニオ・モラン(メキシコ)
※モハメド・アリの孫、ニコ・アリ・ウォルシュのデビュー戦もある予定。
そして同様に、井上尚弥戦からの復帰戦を戦う、ジェイソン・マロニーが登場する興行も、ファンは注目。
こちらは日本ではリアルタイムでは見れなさそうなので、後日、WOWOWのレギュラー放送でディレイ放送されると思います。
メインはフランコvsマロニー弟の3戦目。2戦目、疑惑のノーコンテストとなってしまったことを受け、ダイレクトリマッチが決まりましたが、両者があのままなら今度はマロニーが完勝し、王座返り咲きを果たすということが順当か。
セミファイナルにマロニーvsプロスペクトのジョシュア・グリア。グリアは大事なところでポカをやらかしてしまっていて、能力は高いながらも既に底が知れているとも言えます。マロニーにとっては、世界戦線に復帰するには良い形で勝利を収めなければならない相手。
好漢、マロニーブラザーズの完勝を期待します。
その4.マッチルーム興行②
WBOインターナショナル・ウェルター級タイトルマッチ
バージル・オルティスJr(アメリカ)vsエギディウス・カバラウスカス(リトアニア)
前戦、モーリス・フッカー(アメリカ)を倒して手に入れたWBOインターナショナル王座の防衛戦に挑むオルティス。
信太的オルティス讃歌はこちら
17戦全勝全KOというウェルター級の夢、バージル・オルティスJr。まだまだ荒いところはあるものの、やはりそのパワー、フィジカルの強さ、アグレッシブなスタイルは魅力たっぷり。
そして今回も強豪、カバラウスカス。
一つの注目点としては、このカバラウスカスを相手にして果たしてクロフォードよりも早く倒せるのか。是非ここは早い回でノックアウトし、オルティスなら或いは。。。とファンに思わせるような試合をしてもらいたいです。
PFPキングの一角、テレンス・クロフォードは10月の試合を最後にトップランクを離脱します。そうすれば、このオルティスも挑戦しやすくなるかもしれません。
ぜひぜひ、このオルティスにはクロフォード戦に辿りついてもらいたいものです。
強敵相手でも、負けはおろか苦戦もしないでもらいたいですね。
この興行は、DAZNで生配信。DAZNはこちらから。
その5.トリラー興行
WBAスーパー・IBF・WBO世界ライト級タイトルマッチ
テオフィモ・ロペス(アメリカ)vsジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)
これは6月にやる予定だった試合でしたが、8月に延期。しかし10月に再延期という話も出ています。未だ正式な延期発表はないので、とりあえず載せておきます。
もともと井上尚弥vsマイケル・ダスマリナスの試合と被る予定だったこの興行ですが、延期してもこんな渋滞日に。
この次の日程は10/17という日程がピックアップされており、この8月興行はアメリカ開催ですが、10月の場所はオーストラリア、シドニーが有力だとか。
ここでロペスがオーストラリア開催に難色を示し、IBF王座剥奪もやむなし、と言っているようで、実際この試合が挙行されるかどうかはまだ分かりません。
この試合に関しては、どうなることやら。
この試合は、日本ではFITE.TVというアプリでPPV視聴できます。私はすでに購入してあるんですけど、開催されない場合は返金があるのでしょう。
↓延期前の記事
テオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソスJrについては、この日程で開催される可能性は少なそうです。つまりは、WOWOWのバンタム級興行と、DAZNのオルティスvsカバラウスカスがバッティングするだけ、なのかもしれませんね。
個人的には、ESPNも見れるようにしてあるので、こちらもモロ被り。
加えて、この日はお盆。
家族を持つ人たちは、私も含めて、のんびりボクシングを見ている余裕はなさそうなのです。(←これが一番の問題)
Xデーは、すぐそこ。
それまでに多くの家族サービスと妻のご機嫌取りを行った上で、リアルタイムで観戦できるようになると良いですね。このXデーの戦いが始まる前に、我々の戦いは始まっています。
ともに、がんばりましょう笑