信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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カシメロの勝利で思い描く、井上尚弥バンタム級統一の道程への期待。

辰吉丈一郎世代の私にとって、バンタム級は特別な階級です。

そのバンタム級が、今、史上はじめて4団体の統一に向かっています。

日本人にとっても非常に馴染みの深いこのバンタム級は、ファイティング原田にはじまり、辰吉丈一郎、長谷川穂積、山中慎介といった素晴らしい人気王者たちを輩出し、今、日本ボクシング史上最高傑作とうたわれる井上尚弥に引き継がれています。

さて、そんな井上尚弥を取り巻く環境が、この8/15を経て変わりました。

 

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↓8/15、バンタム級戦の観戦記

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現在の王者は以下の通り

WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者

井上尚弥(大橋)

WBC世界バンタム級王者

ノニト・ドネア(フィリピン)

WBO世界バンタム級王者

ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)

WBC世界バンタム級暫定王者

レイマート・ガバリョ(フィリピン)

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8/15のShowtime興行において、WBAレギュラー王者だったギジェルモ・リゴンドーはリングに上がった瞬間に王座を剥奪。

同興行で決まるはずだったWBA暫定王者は、1R16秒のND(ノー・デシジョン:日本でいうと負傷ドロー)となり、王座は空位のまま。

最近では珍しく、WBAには唯一人の王者が君臨する事態となっています。

そしてWBC暫定のレイマート・ガバリョは、本来疑惑の判定と言われたエマニュエル・ロドリゲスとの再戦指令が出ていましたが、これを反故にしていますので、剥奪なのか返上なのかで王者でなくなるはずではないか、と思います。(8/16現在、WBCのHPには名前がまだありました。)

 

井上尚弥の次の相手は誰?

井上尚弥は、ダスマリナス戦後、「11月に日本で」という線が濃厚だと伝えられていました。しかし、その頃と状況が変わっています。

その時は8/15の興行はドネアvsカシメロであり、その勝者が2つのベルトを持ってすんなり11月に日本に来れれば、そこで4団体統一が完成する、という最短経路を走っていけそうな感じもしていました。

しかし、ドネアvsカシメロはキャンセル。

日本もコロナの状況が芳しく無く、11月だろうと12月だろうと、アメリカでの試合のほうが良いような気もします。

 

そして結局、カシメロvsリゴンドーが8/15に挙行され、勝ち残ったのはジョンリエル・カシメロ。

この後、11月に井上が誰と、どこで戦うか、というと、もうカシメロかドネア、という2択に絞られています。井上尚弥への挑戦権は、今や「世界タイトルを持っているかどうか」です。

個人的にはリゴンドーに勝ち残ってもらいたかった。

あのカシメロ戦のボクシングを見たとしても、あのボクシングをどう井上が攻略するかは見ものだ、と思ってしまったからです。

 

話が逸れましたが、結果として勝ったのはカシメロですので、井上戦に駒を進めたのはジョンリエル・カシメロ。

カシメロは、契約を盾にドネアを戦いたい、と言っています。その後が井上尚弥だと。

そして井上尚弥は、ドネアと交渉中でしたが、カシメロからの侮辱を受けて、カシメロが先の方が良い、と発言しています。ちなみに今は、一つ一つタイトルを集めることに価値を見出しているようです。

そういえばニュースでみましたが、井上尚弥の「サル」発言は正直別にどうでもよく、それを批判している人がいる、ということも驚きです。「サル」ということばが人種差別にあたると?そんな明確な決まりがあるかどうかは知りませんしどうでも良い事ですが、私は唯の煽りあい、というか、もっと普通のコミュニケーションのようにも思いますね。

 

カシメロが中指を立ててきたから、「サルを叩き潰す」と応えた、それだけのことで何が問題なのか本当にわかりません。私、世間とズレているかもしれません。そっちのほうが問題。

あと、SNSでも特に井上の発言に対して非を述べている発言を見たことないんですが、本当にプチ炎上(?)してるんですか?

まあ、くだらない事に文字数を割くことはやめましょう。あとはノニト・ドネア。

ドネアはカシメロと戦いたくない、ファイトマネーを与えたくない、と言っています。しかし目指す先は4団体統一、とも言っています。

 

カシメロはドネア→井上の順で戦いたい。

井上はカシメロ→ドネアの順で戦いたい。

ドネアは井上と戦いたいけど4団体統一をしたい。

まるでラブコメの三角関係ですね笑

一番我々がスッキリするのは、11月頃に井上vsカシメロが戦い、来年春に勝者である井上とドネアの再戦がセットされる、ということでしょう。4団体統一をかけて春にカシメロ、というよりは、ドネアの方がよりラスボス感が強いです。

そして私は本当は両方ともアメリカでやってほしい。。。日本で見たい、という気持ちももちろんあるんですけど、もっともっともっと井上をアメリカの人たちにアピールしてもらいたいのです。さすがに4団体統一戦ともなれば、アメリカのボクシングファンも放っておかないでしょう。

ちなみに、そうすれば、カシメロを相手にしたくないドネアの希望も叶える事ができますね。

 

一つ気がかりな点は、ドネアがカシメロ戦の契約書に既にサインしてしまっていること。契約というのは、感情的な問題で反故にできるものではないはずです。

カシメロのVADAへの登録が遅れた、という理由だけで(結果的には登録しているので)、契約を無効とすることができるのかどうなのかは、おそらくこれからの話し合い次第でしょう。ドネアには悪いですが、ここは違約金を払ってでも契約キャンセルという形でまとまってもらいたいところですね。

もし、ドネアvsカシメロがやらねばならない状況になったとするならば、困るのは井上の次戦の相手。さすがに春まで待たせるわけにはいきません。それでなくとももっと井上を試合を見たいのに。

 

今の所、相手を探すとするとゲイリー・アントニオ・ラッセルしかいないような気がしますが、このホープをいきなり井上にぶつけるようなことはしないのではないか、とも思いますね。そうするとリゴ。。。。っと、これは井上本人もきっとやりたがりません。誰も得をしませんから。

 

ラッセルvsロドリゲスは何だったのか

さて、少し脱線します。

カシメロvsリゴンドーのインパクトが強すぎて(又は弱すぎて)あまり話題になっていないかもしれない、同日に行われた試合。WBA世界バンタム級王座決定戦として組まれたゲイリー・アントニオ・ラッセルvsエマニュエル・ロドリゲスの一戦。

開始早々のバッティングによりロドリゲスが流血、レフェリーが即座に試合を止めました。

いきなりのストップにジョー小泉氏は「おかしい」と申しておりましたが、私も同意見。やはりあそこはまずはドクターに見せ、休ませて様子を見たほうが良かったのでは、とも思います。

 

折角数ヶ月にわたり準備をしてきた両者が、本当に不憫でなりません。

ラッセルは2戦連続でバッティングにより試合が終わっています。このボクサーはバッティングが起きやすいボクサーなのか。。。ちなみに前戦でも、怪我をしたのは対戦相手のファン・カルロス・パヤノの方。相当な石頭をお持ちのようです。

そして不運続きのロドリゲス。井上戦以降、相手の事情により試合が流れに流れた上、やっとリングに上がったと思えば不当判定(と言わせていただきます)、そしてその次はノー・デシジョン。ここにも呪われたバンタムが。。。

ガバリョ戦では、別人のような徹底したアウトボクシングを見せたロドリゲスは、スキルこそあるものの、ハートの部分はかつてのロドリゲスに戻っているのでしょうか。あのマロニーと接近戦を繰り広げ、井上尚弥に果敢に挑んでいったロドリゲスに。

 

ロドリゲスを応援していますが、厳しい事を言うと、以前のようなロドリゲスには戻れないのではないか、とも思ってしまいます。バッティングしてあそこまで大袈裟にうずくまる姿は、あまり見たくなかった。

確かにラッセルの(固い部分の)額がロドリゲスの顔面に思い切り当たっていますから、痛いのはわかります。その痛みは当人にしかわかりませんが、バッティングを受けたボクサーが、あそこまでのたうちまわる姿はあまり記憶にはありません。

(確かに、バッティングははっきり言ってパンチより「痛い」。めちゃくちゃ集中力も途切れます。もう嫌になります。)

 

井上尚弥のボディを喰らい、セコンドに対して「もう無理だ」と棄権の意思表示をしていたロドリゲスの姿が頭をよぎります。やはりこのボクサーのハートは、おそらく強い方ではありません。というか、井上にポッキリと折られてしまったのか。

次々と襲いかかる不運を糧にして、いつか「巧い」ではなく、「強い」エマニュエル・ロドリゲスが戻ってきてくれることを期待してやみません。

一応、この試合は再戦の指令が下っており、WBA世界バンタム級挑戦者決定戦とのこと。WBAがこのエリミネーターをどこまで重要視するかはわかりませんが。ちなみに私は、応援するのはロドリゲスなんですが、勝ち残ってもらいたいのはラッセルだったりもする、とんでもない矛盾を抱えています。

 

ガバリョはどこ行った

まあ、別に良いですし誰ももう覚えてもいないかもしれませんが、WBC世界バンタム級暫定王者は、レイマート・ガバリョ。ロドリゲスにしっかりとアウトボックスされたにもかかわらず勝利してしまったこのボクサーも、不運を被った一人であると考えています。

この一戦についてのみ言えば、ガバリョが悪いわけではありません。

まだ24歳、24戦20KOという素晴らしい戦績のこのボクサーは、まだまだ可能性を秘めていてます。正確に言うと、秘めておいてほしい。

 

WBA暫定王座を獲得→返上、WBC暫定王座を獲得後は試合が決まっていません。一度相手がTBA状態で決まっていましたが、いつの間にやら流れていました。

エマニュエル・ロドリゲスとの再戦を回避(ガバリョが嫌がった、との情報を見た記憶がありますが、確かなソースかは覚えていません)、今後どこへ向かうのか。

とりあえずこのケチのついたWBC暫定王座という何の意味もない王座は返上しても良いと思いますし、本気の本気で王座を目指す戦いをしてもらいたい。

この階級において、ハードパンチを持つフィリピン人ボクサーほど魅力的なものはありません。

ロドリゲス戦で見せられなかった、ガバリョの良さというものを、いつかどこかで見てみたい。

 

話は戻って井上尚弥の次戦は

4団体統一を目指す井上尚弥、そして周りも井上戦を望んでいる分、実現の可能性は非常に高い。あとは誰といつ、戦うか、です。

そして先にも申し上げた通り、個人的に最も歓迎できるのは、11月にカシメロ、来年春にドネア。そしてできることなら、その年の秋くらいに一度防衛戦(ここでラッセル)をしてから、2022年にスーパーバンタム級に行ってもらいたい、と思っています。

 

日本人初の4団体統一王者となるのが井上尚弥で、その4団体王座を初防衛するのも井上尚弥であってほしい、との思いです。そして更に、できることならこの4つのタイトルを、一つずつ集める日本人最初のボクサーであってほしいとも思います。

様々な条件が出揃わなければ、そういった記録は生まれません。

そして今、その様々な条件というのが揃っています。

 

日本ボクシング界史上最高傑作とうたわれる井上尚弥、当然既に記憶に残る名ボクサーとなっていると思うのですが、是非ともそれに相応しい記録と、誰にも破られないような実績を積み上げてほしい、と思います。

私が生まれた頃には、リングの上に強いモハメド・アリはもういませんでした。

中学生の頃にボクシングにハマった私は、レナード、ハグラー、ハーンズ、デュランの全盛期を知りませんし、マイク・タイソンの全盛期も知りません。

しかし、我々の時代には井上尚弥がいる。

井上尚弥が引退と定める35歳まで、あと7年。

できる限り多くの伝説と、そして素晴らしいファイトを見せてもらいたい。

その唯一の期待だけで、コアなボクシングフリークから、ボクシングを見始めたライト層のファンまで、心がひとつに繋がれるとも思うのです。

 

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