信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【プレビュー】井岡一翔vsフランシスコ・ロドリゲスJr.!久々の地上波生中継は、やっぱり井岡。

8月は東京オリンピックで史上最多、3名のメダリストが誕生したり、カシメロvsリゴンドー、マロニー兄弟の登場、ウガスvsパッキャオと、大いに盛り上がったボクシング界。

そして9月には日本人世界王者が絡んでいく世界戦が3つもあり、引き続き盛り上がれますね。

さて、個人的な話をすると、週末に控えた国体のブロック大会が中止という連絡が入りました。この1週間を切った時点での連絡は、各選手に連絡することも非常に辛いものでした。

我々のような弱小大学は、この国体を逃すと試合の機会がほとんど失われてしまいます。

どうにもならないことだと理解はしつつも、何ともやりきれない気持ちでいます。

 

リゴンドーの敗北、パッキャオの敗北、国体の中止と立て続けに起こる憂鬱な出来事も、そしてこの沈んだ気持ちも、いつか時間が解決してくれるものとも思いますが、国体中止に関しては、近すぎる存在であるが故に、とにかく一生懸命準備を進めてきた選手たちは本当に不憫で、誰が悪いわけでもありませんが申し訳ない気持ちになります。

気を取りなおすしかないので、気を取りなおして、今回は9/1(水)、井岡一翔(志成)vsフランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)のプレビュー記事です。

 

9/1(水)LIFETIME BOXING

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

井岡一翔(志成)26勝(15KO)2敗

vs

フランシスコ・ロドリゲスJr.(メキシコ)34勝(24KO)4敗1分

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Kazuto Ioka vs. Francisco Rodriguez Jr., Ioka vs. Rodriguez | Boxing Bout | Tapology

 

いよいよみんなが待ちに待った、井岡の防衛戦。

しかし、この興行もコロナの煽りを受けてつい先日、無観客興行となってしまいましたね。

井岡は日本の誇る、最も名のある王者の1人であり、その実力は折り紙がついて余りあります。空間把握能力に長け、職人技のようなディフェンス能力を持っているボクサーであり、引退、復帰を経てからはアグレッシブなボクシングも魅せるようになっています。

一時期、対戦相手の質に対して言及されることも多かった井岡ですが、復帰後はアローヨ、ニエテス、パリクテ、シントロン、そして田中恒成と、元王者、強敵、難敵等々を次々と撃破、さらに評価を高めているのではないでしょうか。

 

↓以前、井岡のキャリアはこのブログでまとめました。

boxingcafe.hatenablog.com

井岡の世界初獲得は10年前の2011年、当時の日本人最短記録の7戦目。

そしてそのすぐ後には、日本ボクシング史上初の日本人同士のタイトル統一戦で勝利。

おまけに日本人初の4階級制覇。

枚挙に暇がないほどの実績を積み重ねて、円熟期に入った井岡に、死角はありません。

そして直近の一戦でも、3階級制覇王者、田中恒成(畑中)を左フックカウンターで切って落とし、圧巻のTKO勝利を挙げています。

 

スピード、身体能力、若さ、ボクサーとしてのポテンシャルは田中の方が上、しかし井岡はそのボクシングスキル、クレバネス、ボクシングIQの高さを示して、自身のベストバウトを更新したように思います。

「職人」「機械」の表現がよく似合う、素晴らしいボクシング。

決して身体能力が高い方ではないと思うのですが、それを補って余りあるそのスキルは、全ての日本人ボクサーがお手本とすべきもの、だと思います。私が思うに、お手本は、井上尚弥ではありません。この、井岡一翔です。

尚、井岡一翔のメンタルの強さに注目する方も多いと思いますが、雰囲気的には井上尚弥や寺地拳四朗のような生まれ持った(普段の生活からの)メンタルの強さを感じる、というよりは、あくなき鍛錬の果てに身に着けた、ボクシングにおいてのメンタルの強さのように感じます。

 

やるべきことがわかっていて、その精神的な軸がブレない、いきあたりばったりの感じが一切ない、つくりあげられた強固なメンタル。

さて、この死角のない井岡に挑戦するフランシスコ・ロドリゲス。

井岡に遅れること1年、2010年にデビューしたロドリゲスは連戦連勝。2012年に6回戦で判定負けを経験し、2013年には当時既に2階級を制覇していたローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に現在のところ唯一のKO負けを喫しますが、翌2014年にはメルリト・サビーリョ(フィリピン)からWBO世界ミニマム級タイトルを奪取。

 

その初防衛戦で、当時IBF王者だった高山勝成に勝利、ミニマム級で2団体を統一します。この一戦は、注目度の低い最軽量級の一戦ながら、ファイトオブザイヤーに選んだメディアもあります。

その後、2階級制覇を目論んでドニー・ニエテス(フィリピン)に挑むも敗戦、その後ニエテスと1敗1分だったモイセス・フエンテス(メキシコ)にも微妙な判定で敗北。

力が落ちたかと思われたロドリゲスですが、そこからは復調、長井一、戸部洋平、パブロ・カリージョ等々の日本人(または日本のジム所属の)ボクサーたちを退け、地域タイトルの獲得等地道に這い上がって指名挑戦権を得て、今回の世界タイトル戦に漕ぎ着けました。

 

随分長く活躍しているボクサーですが、意外にもまだ28歳。最近の試合は見ていなかったので、2021年2月に行われたマルティン・テクアペトラ(メキシコ)戦を視聴。

八重樫の王座にも挑戦したこともある、およそ強豪とは言えないこのボクサーに対して、2-1の判定で辛勝。試合内容的には割れるような内容ではなかった(見た感じロドリゲスの勝利は揺るがない)ような気がしますが、ガードも低く、スピードもなく、足もふらついているようなテクアペトラを倒しきれなかったし、またそういった場面を作れなかったのも事実。

 

よく手は出ます。ただ、この一戦を見る限りでは今はもうそれだけのボクサーのような気がします。

このボクサーに対して、井岡一翔が危険な場面に陥る姿は、正直にいうと想像できません。

更に、判定負けなんていうのはもっと想像できません。

指名挑戦者、といっても役不足、井岡には圧倒的な勝利を飾ってもらいたいですね。タフなロドリゲスをストップできるか、というところが焦点となりそうですが、前に出てきてくれるロドリゲスを相手にすれば、井岡はディフェンシブな省エネボクシングでよく、連打の中のやや雑な振りを見極めてカウンターを決められれば、それも難しいことではないのかもしれません。是非とも、ロドリゲスにロマゴン戦以来のKO負けを味わわせて欲しいと思います。

とはいえもちろん、井岡に不安材料がないといえば嘘になります。

 

田中恒成戦後、タトゥー問題、ドーピング疑惑問題等々、井岡の周りには様々なことが起こり続けていました。

特にドーピング問題については、自身も「辛い」と吐露しており、これは井岡、またその家族に与えた精神的影響は計り知れません。こんなにもくだらないことで名誉を毀損された井岡は、JBCの対応についてまだまだ不満があるでしょうが、おそらくこの防衛戦のこともあって「許して次に進まないといけない」と語っています。

状況が、「許さざるを得ない」という状況になってしまっただけで、決して「許した」わけではない。

一応のところついた一区切りにより、井岡がトレーニングに集中できていれば良いですが、これがもし、できていないようなら一抹の不安が残るのも事実。

 

そういえば、JBCの理事長たちの進退問題はどうなったんでしょうね。フェードアウト?

それを差し引いても、井岡一翔という希代のボクサーの安定感は信頼できるものです。

敗戦の二つは、アムナット・ルエンロン(タイ)戦はキャリアとダーティテクニックにはぐらかされ、ドニー・ニエテス(フィリピン)戦はどちらが勝っていてもおかしくない内容でした。昔から井岡は、「負ける姿が想像しづらい」ボクサーです。

今回も勝って、統一戦につなげてもらいたいものですね。

さて、スーパーフライ級戦線は、異常とも言えるほど、新陳代謝が進んでいません。

フランシスコ・エストラーダ、ローマン・ゴンサレス、シーサケット・ソールンビサイ、カルロス・クアドラス。

そこに入れてもらえない、井岡と、ジェルウィン・アンカハス。

WBO1位は現在のところシーサケットなので、今回の指名防衛戦でシーサケットとやるとなれば盛り上がったし、世界的評価も高まったはずですが、そこは残念ですね。

 

エストラーダvsロマゴンは10月にラバーマッチが行われることになっています。

そしてその勝者に、WBAは指名戦として同級のレギュラー王者、ジョシュア・フランコ戦を指示しています。

WBCは兼ねてから指名挑戦権を得ているシーサケット戦を指示していましたが、大激戦&判定に物議を醸したこともあり開催されるエストラーダvsロマゴン3に際して、エストラーダをフランチャイズ王者に格上げ、シーサケットvsクアドラスで正規王者の決定戦をやるとかやらないとか。で、その勝者がエストラーダvsロマゴンの勝者と統一戦を行う、という意向のようです。

なので、以前に「エストラーダと戦いたい」と言っていた井岡が、エストラーダ戦にたどり着くのはまだ先の話。

 

まずはできればアンカハスとの統一戦を画策し、それを実現してもらいたいですね。

この一戦は、TBSで全国生放送。興行開始は18:30、放送開始は21:00からのおそらく1時間枠で、メインの放送のみ。せっかく民放番組の配信アプリもあるので、是非前座とかも流して欲しいですね。

ちなみに、地上波でボクシングが生放送で流れるというのは昨年末、井岡vs田中以来。井上尚弥vsダスマリナスは地上波ではディレイ放送でしたからね。世間的には、2人しかボクシング世界王者はいないのかもしれません。。。

 

ちなみにセミファイナルはスーパーライト級8回戦、粕谷雄一郎(角海老宝石)vs石脇麻生(寝屋川石田)。こちらも大変に興味深いので是非見たい。

内藤未来(E&J)を降し、力石政法(緑)戦での敗戦から再起を果たした粕谷が、前戦から一階級上げてのスーパーライト級戦。現在は下位ながら日本ランクにも入っており、対戦相手の石脇としてはこのランクを狙いたいところで、モチベーションも高いでしょう。

石脇はここ2戦で佐々木尽(八王子中屋)、李健太(帝拳)に連敗を喫していますが、間違いなく実力者。前戦でも未来の王者候補と言われる高校6冠、アマ102勝の李を相手に最後までしっかりと食い下がっていました。

 

若き実力者同士の一戦、石脇の主戦場であるスーパーライト級での一戦というところも勝負に影響するのかもしれません。

この楽しみなホープ対決は、今の所中継の情報はありません。

ともあれ、久々の地上波生中継、存分に楽しみたいと思います。

※追記

アンダーカードは、志成ジムファンクラブで配信だそうです。

500円+システム料220円、合計720円です。↓こちら

shisei-gym.bitfan.id

 

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