信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

フューリー、ウシクとジョシュア、ワイルダー。ライバル対決の可能性を探る。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

日本時間で9/26(日)に、WBAスーパー・IBF・WBO統一世界ヘビー級タイトルマッチ、アンソニー・ジョシュア(イギリス)vsオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)の一戦は、大方の予想に反してウシクがジョシュアを完璧に封じ込め、12R判定勝利。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

そして日本時間10/10(日)のWBC世界ヘビー級タイトルマッチでは、タイソン・フューリー(イギリス)がデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)との3度目の対決をヘビー級史上に残るともいわれる大激闘の上で制しました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

主要4団体のタイトルを持つウシク、フューリーの対決はあるのでしょうか。

今回のブログでは、(WBAレギュラー、暫定はとりあえず無視して)ウシクとフューリー、そしてジョシュアとワイルダー、そのライバル対決の可能性について書いていきたいと思います。

f:id:boxingcafe:20211011213437j:plain

 

大きな記録をつくれたとするならば

観客動員数、PPV件数または視聴者数、両者のファイトマネー。この記録をつくれたとするならば、全勝のアンソニー・ジョシュアvs全勝のデオンテイ・ワイルダーだったはずです。

しかしめぐり合わせの悪いこの両者は、結局嘱望されながらもここまで交わうことはありませんでした。

ジョシュアは母国イギリスでは非常に人気が高く、ウェンブリー・スタジアムを満員にできるほどの集客力を誇ります。先日のウシク戦でもスタジアムに集まった観客は65,000人にも上り、イギリスのボクシングファンから絶大な人気を誇っています。

 

そしてワイルダーも、ヘビー級の世界タイトルを久々にアメリカに取り戻した(という表現で良いでしょう)功績と、一発当たれば倒せるというそのファイトスタイルから人気が非常に高いボクサー。

この両者が、土つかずのままもし戦っていれば、かつてないほどの大金が生まれたのではないか、とも推察されます。

無敗という幻想

しかしプロモーターの、そしてファンの思い通りにいかないのもまた、ボクシング。

2018年12月、ワイルダーが挑戦者フューリーを迎えた一戦で辛くもドロー防衛、そして2019年6月、伏兵アンディ・ルイスJr(アメリカ)に7RTKOで初黒星を喫してしまったジョシュア。

 

その年の12月に、ジョシュアはルイスに判定勝利でリベンジに成功しますが、評価を上げるような内容ではありませんでした。

続く2020年2月、ワイルダーはフューリーとの再戦に臨み、完膚なきまでに打ち込まれ、7RTKO負けで初黒星。

対戦を嘱望されたジョシュアとワイルダー、大西洋をまたいで活躍したそれぞれのボクサーは、結局それぞれが弱さをさらけ出した上で、まだ底を見せていない=「無敗」という幻想を脱がされてしまったのです。

続いて上がったビッグマッチ案は、アンソニー・ジョシュアvsタイソン・フューリーというもので、このイギリス人対決はドバイで計画されますが、ワイルダーの横槍により頓挫。

 

ジョシュア、2度目の敗北とその後

その後、ジョシュアは元クルーザー級の4団体制覇王者、オレクサンドル・ウシクの挑戦を受け、その素早いボクシングについていけず、何の攻略法も見つからないまま12Rを終了。

終了後に再選条項の存在が取り沙汰され、ジョシュアの返事は「120%やる」ということでした。

しかし、初戦の内容を踏まえたうえで、ジョシュアがウシクに勝てる見込みはどれほどあるのか、というところが正直なところ。

ジョシュアは、その体格の利を活かすことなく、ウシクとボクシングというゲームの範疇で対戦し、圧倒的にボクシング歴の長いウシクにレッスンを受けました。

 

ウシクvsジョシュアは2022年の春、立場を変えて再戦予定。王者、ウシクに大スター、ジョシュアがリベンジをかけて挑みます。これはジョシュアにとっては背水の陣であり、イギリスのジョシュアファンにとってはこの上なく盛り上がるビッグマッチなのかもしれません。

かかるタイトル、世界的な認知度、話題の大きさは随分違いますが、身近な例でいうとロブ・ブラントに村田諒太がリベンジ戦を挑んだ時の構図に似ています。きっとイギリスのボクシングファンにとっては、そんな心境でしょう。

「スーパースター」であることに疲れている、そんな風に見えるジョシュア、勝利を宿命づけられ続けてきたジョシュアが、ここでまた一皮剝けることができるか否か、が焦点。

 

それぞれのスペックを比較すると、ジョシュアがウシクに勝てる可能性は十分すぎるほどあるはずですが、問題はいつしか縮こまってしまったジョシュアのボクシング、そしてそれに直結する、ハートの弱さにあると思われます。

この殻を破れなければ、再戦してもウシクの牙城は崩せないはずです(ウシクが大きな失敗さえしなければ)。

ジョシュアが「勝っても負けても」最後と思い、引退覚悟で向かっていく、なりふり構わない姿勢さえ保てれば、前後左右に動き続けるウシクに常にプレスをかけ、体ごと押し込んでいくボクシングができれば、時にラフに捕まえ、それこそフューリーのように上からのしかかることができれば。。。勝利は手中にできると思います。それこそが難しいのでしょうが。

ワイルダー、2度目の敗北とその後

2020年2月、ワイルダーはフューリーに完膚なきまでに叩きのめされました。

ヘビー級だからこその体格差のある一戦は、フューリーの「初回からプレスをかける」という作戦がドはまり、さっそく足元がおぼつかなくなるワイルダーを一方的に攻め続け、さらにブロンズボマーも不発。

圧倒的な敗北だった、というのが私の感想。

 

それでも第3戦が組まれたときに、ワイルダーにある種の期待感を寄せてしまったのは、「入場時の衣装が重かった」という荒唐無稽な言い訳に乗っかったからです。

多くのファンもそうなのか、私の見たTwitter上では試合前、ほとんどが「ワイルダーがんばれ」でした。(勝つとは言っていない汗)

かくして第3戦目は、お互いにダウンを奪い合うという大激戦。疲労とダメージからどんどん勝ち目が薄くなっていくワイルダーが、それでも諦めずに一発を当てようとするその姿は、見ていて感動するものでした。

「根性」。使い古されて、今や否定の対象となる言葉でしたが、ワイルダーのあのがんばりは根性以外の何物でもありません。

 

そしてフューリーも苦しい中、勝ち切ったことは素晴らしい。

ともあれ、これでさすがに完全決着。もしこの試合が素晴らしかった、ということで第4戦目が組まれたとしても、勝敗についてのオッズはさらに開きがでるのではないでしょうか。それぐらい、地力が違ったように見えました。

ジョシュアvsワイルダーの可能性はあるか?

敗けた者同士、ジョシュアvsワイルダーの実現性というのは、可能性としてはわずか、のように思います。

ジョシュアの次戦はウシク戦とほぼ決まっており、ジョシュアはウシク相手に2連敗したとなるとグローブを吊るしてしまわないか。

そしてジョシュアが勝利したならば、かねてから計画され、一度は合意されたジョシュアvsフューリーの一戦に進んでいくことが濃厚でしょう。

 

ジョシュアにしろ、ワイルダーにしろ、もう実績は十分残しました。そして、十分にファンを楽しませてくれました。

ワイルダーがこれで引退、となっても文句のつけようはないな、と思っていましたが、どうやらワイルダーに引退の選択肢はなさそうです。

良かった、これで大手を振ってまたワイルダーを応援できます。すぐでなくていいので、またフューリーに挑んでもらいたいものです。

ウシクとフューリー、ふたりの王者のその後

ウシクは先に書いた通り、ジョシュアとの再戦が濃厚です。ウシクが前戦の勝利で油断する、もしくはジョシュアが予想以上に心身ともに飛躍し、破れかぶれで向かってこない限りは王座は安泰のような気がします。

そしてフューリーは、10/30に行われるディリアン・ホワイトとオット・ワリンの勝者との対戦を義務付けられていますので、これに進むことになるのでしょう。

ウシクがジョシュアを、フューリーがホワイトorワリンを退けた先、両者は4冠統一を望むのでしょうか。

このどちらのボクサーも、4冠統一戦をしたい、との発言はこのブログを書いている10/12時点ではまだしていないように思います。(フューリーのお父さんはウシク戦を希望している、という記事は見ました。)

 

ファンは切望するのかもしれませんが、ウシクとフューリーが戦えば、ウシクの勝ち目はかなり薄い、と思われます。

理由はやはりサイズ、そのサイズ差を活かしきる戦法がフューリーにあることは既に明白です。

フューリーは小さい相手(というか小さすぎる相手)は得意じゃない、との言もありますが、得意とは言えないまでもここまで勝ち切ってきており、フューリーはその試合その試合でやるべきことを明確にすることができる、ボクシングIQの持ち主です。

きっとしっかりと対策をして試合に臨むのでしょう。

そしてウシク、こちらも非常に頭の良いボクサー、フューリーよりも機動力に優れている、という部分はそこを活かせれば優位に立てるかもしれません。

しかし、タフネスを持ち、回復力にも優れるフューリーに、果たしてクルーザー級上がりのウシクの攻撃が通用するか。しかも、的はかなり遠い。

 

速いとはいってもパンチを当てるためには近寄らなければならず、近寄れば絡みとられてしまうのではないでしょうか。

そしてもみ合いとなれば、フューリーの土俵、凶悪なアッパー、上から覆いかぶさるクリンチでウシクの体力を奪おうとすることは確実。ウシクはボディ攻めに活路を見出したいところですね。

いずれにしろ、もしウシクvsフューリーが決まるとしても来年春以降にニュースが出て、決戦は早くても来年の秋以降。そしてフューリーの試合はなんだかんだで流れることが多い、ということも付け加えると、まだもう少し、先の話なのかもしれません。

そこにどう、アンディ・ルイスJrが絡んでくるのか?ルイスはチームカネロに合流し、今後に期待出来るボクサーの一人ですね。

そのルイスの他にももっともっとプロスペクトたちが台頭し、ヘビー級の頂点を脅かしてくれるとおもしろくなります。フューリーがウシクに勝つと、クリチコ時代のように「一強」になってしまう恐れがあります。

がんばれ、次世代のボクサーたち。

 

プライバシーポリシー お問い合わせ