信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】スーパーミドル級の4団体統一、迫る。サウル“カネロ”アルバレスvsカレブ・プラント!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

現在ボクシング界で最も稼ぐボクサーであるサウル・アルバレス。通称カネロ。

このカネロがPFPキングに君臨するようになって、どれくらいの月日が流れたのでしょうか。

現在WBAスーパー・WBC・WBO世界スーパーミドル級王座を保持するカネロ・アルバレスは、この試合のあと、一体どこへ向かうのか。

スーパーミドル級での最強の証明、という試合のはずですが、大方の予想はカネロの勝利であり、カネロが偉大な「4団体統一」を果たす日、というのがほとんどのファンの認識だと思います。

カネロはプラントに苦戦するかもしれない。。。という声はきっとあるのでしょうが、プラントが勝つ、というような人は少ない。4団体統一、Undisputedチャンプとなることを期待されるカネロ、そしてそれを阻止すべくリングに立つカレブ・プラント。(WOWOWの表記ではケイレブ・プラントでしたね。。)

 

今回のブログは、目前に迫るスーパーミドル級4団体統一戦、カネロ・アルバレスvsカレブ・プラントのプレビューです。

11/6(日本時間11/7)

サウル・アルバレス(メキシコ)56勝(38KO)1敗2分

vs

カレブ・プラント(アメリカ)21勝(12KO)無敗

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サウル・アルバレス(以下カネロ)がPFPトップ、というのは、異論のある人も多いのでしょう。過去のドーピング違反は汚染されたメキシカンビーフを食べた、というのが原因でカタがついてはいるものの、怪しく思っている人が多いことも事実。

こちらはカネロに非はないものの、いくつかの疑惑の判定もあります。

これを語り出せばキリがないので、今回はこのことについて書くつもりはありません。

ともかく書きたいのはこの試合のことで、更にここ最近のカネロのパフォーマンスは見事というほかありません。

 

前戦では技巧派サウスポーの2階級制覇王者、ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)を相手に、8R終了TKO勝利。序盤はやりにくそうでしたが、8Rにはボディに活路を見出し、そのラウンド中にサンダースの心を折って棄権に追い込みました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

その前戦のアブニ・イルディリム(トルコ)は語るに値する試合ではないほどの実力差。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

そういえばカネロはここまで2戦連続でノーマス勝利なんですね。

イルディリム戦の前は、スーパーミドル級最大の難敵とも目されていたカラム・スミス(イギリス)。これもまた圧巻の試合内容でほぼフルマークの判定勝利を飾っており、カネロは高身長のスミスの左腕を叩きまくり、破壊しての勝利。

恐ろしいカネロの強打を存分に見せつけた一戦となりました。

 

↓観戦記

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その前がライトヘビー級のタイトルを獲得したセルゲイ・コバレフ(ロシア)戦であり、その前がミドル級でのダニエル・ジェイコブス(アメリカ)戦。

とんでもない強敵と戦い続けるカネロ。これは本当に脱帽ものです。ドーピングの疑惑さえなければ。

さて、ということで一本ずつベルトをコレクトしてきたカネロの最後の相手は、カレブ・プラント。身長185cmのオーソドックススタイルのボクサーで、「スウィートハンズ」というニックネームの通りの技巧派ボクサーです。

このプラントは、たしかに巧く、強いボクサーです。

しかし、体格的にみるとカラム・スミスよりは小さく、カネロが苦手といわれる(サンダースのような)サウスポーでもありません。

 

持っている武器は、ハンドスピード、当て勘、素早いコンビネーションとヘッドムーブを含めたノーダメージでも切り抜けられるディフェンス技術。

こう書くとウィークポイントはなさそうですが、コンビネーションの速さにこだわるあまりパワーレスな部分は目立ちます。どちらかというと連打でKO、TKOを勝ち取ってきた選手。

そして前戦、トゥルアックス戦では圧倒しながらもストップ勝ちは得られず、本当に時折、ではありますがクロスレンジでトゥルアックスのアッパーや右オーバーハンドを被弾していたこともありました。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

カネロは間違いなく打たれ強く、このプラントのパンチに臆する事は考えられない気がします。もちろんやってみなければわかりませんが、プラントのパンチでカネロがバタリと倒れるところは全く想像できません。

とはいえ、プラントのタフネスも未知数。トゥルアックスの会心の一撃をもらってもケロリとしていたところを見ると、このボクサーのタフネスもよほどのものかもしれません。

しかしもし、プラントがその技巧をもってカネロを封じ込めようとしたとしても、カネロはそのディフェンステクニックを前進する時にも使い、懐に入ってくるボクサー。クロスレンジであのプレッシャーを受けた時に、そしてカネロの素晴らしいコンビネーションが放たれた時に、プラントがどのようにサバイブできるか、というのは一つの鍵。

そしてそのクロスレンジでのファイトを、何とか逃げ切ったと思っても、カネロに判定勝利を上げるというのは、今までの事を考えるとかなり困難。

 

ということで、プラントはどのようにしてカネロから勝利を得るのか。

まずひとつは、カネロを中に入らせないこと。おそらくインサイドではカネロの方がパワフルであり、高身長オーソドックスのプラント相手には得意の左ボディも入りやすく、有利。

それができたとすれば、遠い距離から踏み込んで自分のコンビネーションを当てる、もしくはガードさせて攻勢をアピールする、ということも重要だと思います。カネロはダッキングやウィービング等も非常に得意で、ここで空振りをしてしまうと見栄えもよくありません。なるべく身体のどこかに当てるなりしなければポイントをピックアップするのも厳しいでしょう。

仮にガードの上からあたったとしても、おそらくプレスをかけ続けるのはカネロであり、ポイントはカネロに流れてしまうかもしれませんが。

そして最後に、判定が公平に出ること。こればかりは二人のボクサーに何の関係もありませんが、カネロには以前からずっとこれがあります。

 

決してジャッジを買収しているとかいう訳ではないでしょうが、何もなくともスーパースター・カネロにポイントが流れがちです。

まあ、プラントが疑惑の判定で敗れたということがあれば、きっと再戦がセットされ、再戦ではプラントは初戦よりも大きなファイトマネーを手にする事ができるでしょうから、それはそれで良いのかもしれませんが。

考えれば考えるほど、プラントの勝ち目は薄いように思うのは私だけでしょうか。

最近のカネロは、序盤様子見という展開が多いので、もし明確にポイントを取るなら序盤でしょう。序盤で「お、プラント意外に通用してる!」となれば試合自体を楽しめるかもしれませんね。

序盤からカネロが圧倒するようならもう時間の問題だと思いますので、あとはカネロがどのようにストップに持っていくのか、というのを楽しみに見るしかありません。

 

ということで、どんなに考えてもカネロは止められません。とはいえ、リングの上は1対1のタイマン、何が起こるのかはわかりません。

私の想像を超えたプラントの成長、頑張りによって、名勝負となることを期待しています。そうでなければ、カネロにとって4団体統一というのが簡単すぎる仕事になってしまいますから。もっと苦労してもらいたい笑

アンダーカードも注目。

レイ・バルガス(メキシコ)34勝(22KO)無敗

vs

レオナルド・バエス(メキシコ)21勝(12KO)4敗

元WBC世界スーパーバンタム級王者、レイ・バルガスが2019年7月以来、リングに戻ってきます。お久しぶりです。

前戦は暫定王者、亀田和毅を相手に5度目の防衛に成功し、私の記憶が確かならば減量が厳しく、フェザー級に上げるために王座を返上したような。。。

 

しかし、今回の一戦はBoxRecの表記によるとスーパーバンタム級戦。

どういうことかちょっとわかりませんが、かつての勢い、人気は完全に陰り、今や塩ボクサーの仲間入りを果たしたレイ・バルガスの対戦相手は、現在3連続KO勝利中のレオナルド・バエス!!

しかしこのバエスの3連続KOの相手というのは、全員が負け越しのボクサー。しかも5勝27敗とか3勝36敗とか、とんでもない負け越しの仕方です。

その前はカルロス・カラバロに4RTKO負け、更にその前にはジェイソン・マロニー(オーストラリア)に7R終了後棄権で敗北しています。

バルガスも久々のリング、余り危険な相手とはやらせないでしょうが、とりあえず無事に試合が行われることを願います。

その他のアンダーカードは、11勝(10KO)1敗1分のスーパーライト級のエルビス・ロドリゲス(ドミニカ共和国)が登場です。前戦で初黒星を喫してしまったロドリゲスは、ここが正念場、今後のマッチメイクの分岐点とも言えそうです。

 

対戦相手は14勝(9KO)無敗のファン・パブロ・ロメロ(メキシコ)。31歳のこのボクサーはまだ無敗ということで、ここに勝てばさらなるチャンスが巡ってくるかもしれません。

「無敗」という肩書は、たとえアンダードッグとしてでもチャンスのある試合に出場できる機会があるかもしれませんので。

なのでここは両者にとってサバイバルマッチといえる一戦となりそうです。

他にも元WBC世界スーパーミドル級王者、アンソニー・ディレル(アメリカ)も登場しますね。BoxingSceneを見ると、co-main(セミファイナル)はこのディレルvsマルコス・ヘルナンデスとなっています。

 

放送・配信・時間

この世界中が注目するサウル・アルバレスvsカレブ・プラントのスーパーミドル級4団体統一戦は、アメリカではShowtimeのPPVで放送されます。79.99$と、よくある高額なほうの金額ですね。

それを!日本では!!なんとWOWOW様が生中継してくれます。

これは本当にありがたい。

今回はオンデマンドのみの先行ライブ配信ではなく、WOWOWプライムでの生放送(オンデマンドでも同時配信)ということで、もしリアルタイムで見れなくとも録画しておけば視聴できますね。WOWOW様々の放送時間は11/7(日)11:00〜となっており、ShowtimePPVの全4試合が放送されるかどうかはわかりませんが、この日の興行はメインイベントが見れればもう御の字でしょう。

ということで、皆さんWOWOWで楽しみましょう!

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