信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】井上拓真と和氣慎吾、龍虎相搏つ!フェニックスバトル!

11月に入りましたね!

10月末、井上尚弥の次戦も発表され、ボクシング界は大盛りあがり!そして村田諒太とゲンナディ・ゴロフキンの一戦もまもなく正式発表、そして井岡一翔はジェルウィン・アンカハスとの統一戦を交渉中。。。

大晦日はちょっと動けないので、見に行けるとしたたら井上尚弥vsディパエン、そして村田諒太vsゴロフキン。あとはチケットが取れるかどうかにかかっています。

さて、そんな12月のビッグマッチを楽しみにしつつの11月。

週末にはカネロvsプラント、そして後半にもクロフォードvsポーターというビッグマッチ、そしてフィゲロアvsフルトンという日本のボクシングファンにとって大変に興味深いタイトルマッチがあるわけですが、国内で行われる興行の最注目は、11/11(木)に行われるフェニックスバトル!

今回のブログでは、井上拓真vs和氣慎吾という国内最大級の戦いをメインに据えた、フェニックスバトルのプレビュー記事です。

 

11/11(木)フェニックスバトル

WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級タイトルマッチ

井上拓真(大橋)14勝(3KO)1敗

vs

和氣慎吾(FLARE山上)27勝(19KO)6敗2分

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これは本当にもう、とんでもない試合ですね。

表題に龍虎相搏つと書きましたが、実力は伯仲していると見ています。

井上拓真は言うまでもなく、「モンスター」井上尚弥の弟で、アマ時代からライバル田中恒成としのぎを削り、高校在学中にプロデビュー。

兄・尚弥のプロデビューはロンドン五輪後の2012年、そこから1年ほど遅れてのプロデビューでした。

デビュー戦はのちの世界王者、福原辰弥(本田フィットネス)。その後デビュー5戦目でOPBF東洋太平洋スーパーフライ級王座を獲得しました。

そのタイトルを2度防衛後返上、のちの世界タイトル挑戦者、フローイラン・サルダール(フィリピン)を降しています。その後も久高寛之(仲里)、益田健太郎(新日本木村)、マーク・ジョン・ヤップ(六島)といった国内トップクラスのボクサーを総ナメにし、WBC世界バンタム級暫定王座決定戦に出場しました。

その暫定王座を獲得したのち、今度は正規王者、ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)との団体内統一戦に敗れ、初黒星を喫してしまいます。

 

非常にまとまったボクサーであり、インもアウトもこなせる万能型ファイター。およそ穴がなく、非常に総合力の高いボクサーですね。

ウバーリに初黒星を喫しましたが、国内では頭ひとつ抜けており、初黒星から1年2ヶ月ぶりのリングで現OPBF東洋太平洋バンタム級王者、栗原慶太に負傷判定勝利。強打の栗原を持ち前のテクニックで完全にシャットアウトした試合でした。

そして今回、1階級上げて、スーパーバンタム級国内トップクラスの実力を誇る、和氣慎吾との対戦です。

ちなみに、スーパーバンタム級に転級、ということではなさそうです。バンタム、スーパーバンタムの世界王座を両方にらみ、チャンスを待つとのこと。バンタムは兄尚弥が統一を画策しており、なかなかチャンスは薄い。スーパーバンタムも統一路線であり、実際はチャンスは少なそうです。まだ25歳、時間はありますので焦らずじっくりと力を養ってもらいたいですね。

 

さて、和氣慎吾。

岡山県出身のリーゼントボクサー、34歳の和氣はもうキャリア35戦。2006年のプロデビューなので、もうプロで15年ものキャリアを積んでいます。

そんな和氣を一躍有名にしたのは、デビュー19戦目、2013年に行われたOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ。王者は当時10戦全勝、のちの世界王者となる小國以載。しかも王者ロリ・ガスカを破って戴冠した小國は大橋弘政、芹江匡晋を破って防衛、ガスカとの再戦でも勝利して3連続防衛、世界を窺うホープとして高評価を固めていた時期でした。

小國圧倒的優位予想の中、番狂わせを演じてこの一戦に勝利した和氣はOPBF王座を初戴冠、この勢いを駆って王座を連続5度防衛。見事に小國にとって変わりました。

 

そしてチャンスを活かしてIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に勝利し、見事IBF王座への挑戦権を獲得しました。

世界初挑戦となったジョナタン・グスマン戦では当時底の見えない怪物王者に対して11RTKO負け、この敗北後に現在所属するFLARE山上ジムへ移籍、1年後に再起を果たします。

その後は世界を窺う日本王者、久我勇作とのサバイバルマッチに圧勝して日本最強を証明し、後は世界再挑戦を待つだけとなりました。

しかし、順風満帆とはいかない和氣のボクシングキャリアには、またも逆風が吹き荒れます。

2013年のOPBF王座の防衛戦で退けているジュンリエル・ラモナルとの調整試合でまさかの3RTKO負け。

大切なところで星を落としてしまった和氣ですが、コロナ禍に入り、川島翔平を相手に再起、今回のチャンスを掴み取りました。

 

和氣慎吾というボクサーは、いわゆる「ポカ負け」をしてしまったボクサーではありますが、「ここ一番」という勝負どころに非常に強いボクサーだと思います。

下馬評圧倒的不利予想だった小國以載戦然り、実力伯仲かと思われた久我勇作戦でも、圧倒的な力を誇示して久我を寄せ付けず、10RTKO勝利。

シャープな左カウンターを武器とする長身サウスポーで、その左を当てるための懐の使い方、戦略にも非常に優れています。

もう10年以上この階級で戦う和氣は、体格的には線の細さを感じさせるものの、距離の作り方もうまく、KO負けは世界挑戦したグスマン戦と、(あえて書かせてもらうと、「ラッキーパンチ」を食ってしまった)ラモナル戦のみ。打たれ強い、というよりはまともに貰わない、というのが正しいと思うのですが、和氣もこの大一番に際して、ラモナル戦のようなミスはしないでしょう。

 

どっちが優位?

和氣173cm、井上163cmと身長では12cmの違いがあります。

その分、井上拓真の体の厚みは半端なく、腕の太さも兄より太いのではないか、と思うほどのフィジカルの仕上がり。

この体つきをみれば、井上のフィジカルは非常に強いと思われます。ただ、基本的にアウトボクシングを身上とする(ような戦いぶりを見せる)井上は、このフィジカルをまだ活かしていない、とも感じます。

和氣が勝つとすれば、前の手で井上をコントロールした上で、入ってくる井上に対して左カウンターをヒットする展開。井上も決して打たれ強いとはいえず、これまで確か2度(だったか?)のダウン経験がありますし、しかもその両方がサウスポー相手、しかもその両方がサウスポーの左ストレート。

 

ともにすぐに回復はしているので、1度のダウンであわや、とならないあたりは井上の強みではあります。こちらも、芯は外しているのでしょう。

和氣の勝ち筋としては、井上の動きを前手でなるべく封じ、井上の正面のポジショニングをとった上での左ストレートをコネクトできれば、自ずとダウンを奪え、有利に試合を進められる、ということだと思います。

そして対して井上の勝ち筋としては、とにかく和氣の左ストレート、カウンターをもらわないこと、がまず第一。チーム・イノウエの、対戦相手の分析には定評があり、その対策はバッチリでしょう。

井上としては、前戦の栗原戦のような徹底したアウトボクシング、運動量の多いボクシングを展開して的を絞らせないこと。そしてスピードに優れる和氣以上のスピードで出入りのボクシングをするか、時にゴリゴリ体で押していく展開も必要かもしれません。

 

中途半端な距離は危ないような気がします。

井上としては、より万能型である特性を活かし、12Rにわたって戦い方を変えながら、和氣にカウンターのタイミングを掴ませない、というのも有効かもしれません。

まあ、要するにどんな展開になるかは予想がつきません笑

2人とも待つ、みたいな展開になると、エキサイティングな試合にはならないですがヒリヒリする攻防が見られそうですし、カウンター合戦になっていくかもしれません。

中に入らなければパンチの届かない井上が、もし序盤にポイントを失うようであれば、強引に攻めるというシーンもあるかもしれません。

 

ともあれ、この井上拓真vs和氣慎吾の一戦は、初回から最終回まで、瞬き厳禁の試合となるはずです。

改めて、前戦でOPBF王座の2階級制覇を獲得した井上拓真、階級アップの初戦でテストマッチも挟まずよくこの和氣を選んだものです。とんでもない漢気は、大橋イズム、そして井上家の血を引くからこそできる強気のマッチメイク。

この漢気を買い、私は今回チーム・イノウエからチケットを買いまして、現地観戦の予定です。実は兄・尚弥よりもいつも拓真を応援しています。それは「モンスターの弟」という厳しい目で見られる条件を強いられていることと、私自身が次男ということも関係あるのかもしれません。

本音を言うと、井上にも和氣にも勝って欲しいですが、どちらかが敗北するという非常に切ない一戦。しかし、その10倍楽しみな一戦ですね。

 

放送・配信

この一戦は、残念ながらフジテレビでの後日録画放送に止まります。ダイヤモンドグローブ、TVerやFODで見れるようにしてくれたのはありがたいですが、それより生放送(もしくは生配信)にしてもらいたいものです。こんな注目試合が、「後日録画」しかも関東圏では超ど深夜とは。

11/9(火)追記

FODプレミアムでLIVE配信とのことです!会場に行けなくても、ライブで見れますよ!

FODプレミアムはこちらから!

FODプレミアム

 

 

↓放映スケジュールはこちら(随時更新しています)

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アンダーカード!

セミファイナルはミドル級6回戦、伊藤大賀(角海老宝石)vs可兒栄樹(T&T)。

2020年の東日本新人王、伊藤は、全日本新人王戦での敗北からの復帰戦です。全日本ではスプリットで敗れてしまいましたが、この可兒は非常に多彩なボクシングをする20歳。

ともに初の6回戦ですね。

↓2020年度の全日本新人王戦。

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

セミセミにはフェニックスバトルでお馴染み、内田勇心(大橋)が登場です。対するは柿元蓮(ワタナベ)。ともに今年度の新人王戦からは敗退しており、ここから地道に上がっていかなければならない者同士。

柿元はここで勝てばB級昇格がかかる一戦、内田は所属ジム主催興行で負けられない一戦です。

その他4回戦が2試合、注目度としてメインがズバ抜けて高いですが、好試合の多いフェニックスバトル、アンダーカードにも期待しています。

では、ホールでお会いしましょう。

 

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