本日、いよいよ発表された2021年大晦日、井岡一翔vsジェルウィン・アンカハス。
前日にマイク・コッピンガー氏がTwitterで伝えてからまもなくの正式発表となりましたね。
日本のコロナ対策によるイベント制限や、隔離期間の問題等々で発表が遅れたのかな?と思いますが、きっとこの試合は決まるはずだと思っていましたので一安心。
Sources: Kazuto Ioka and Jerwin Ancajas are in the process of finalizing a deal to unify 115-pound titles on New Year’s Eve in Tokyo. Ioka is ESPN’s No. 4 junior bantamweight; Ancajas is No. 5. No set plans for American TV at this time. https://t.co/R7wJArR790
— Mike Coppinger (@MikeCoppinger) 2021年11月23日
さて、今回のブログではいよいよ決まったこの井岡vsアンカハスについてです。
コロナショック初期に書いた記事。井岡のキャリアをまとめてあります。
このあと、田中恒成とのビッグマッチを制し、PFPランクに入った井岡。
記者会見はTBSのYoutubeチャンネルで生配信
大晦日のボクシング中継は2001年から始まって21回目とのこと。で、井岡は10回目の登場。すごいですね。
ちなみに、時間はまだ未定だそうです。
アンカハスからのビデオメッセージ。やっぱりアンカハスはカ○メロと違って品があり、非常に真面目な感じがします。予め用意したカンペを読みながらですが、階級最強を証明したいことと、他団体王者へのリスペクトが伝わってきますね。
そして井岡も、もちろん階級最強を目指します。勝てばエストラーダにオファーを出したいと思っている、とのこと。エストラーダとローマン・ゴンザレスは2021年3月に統一戦を戦い、接戦の末エストラーダが勝利。
ただ、接戦にもかかわらず大差をつけたジャッジがいたことが問題視され、ラバーマッチが行われる事に。当初2021年10月に行われる予定でしたが、結局まだはっきりした日程は決まっていません。(噂では2022年2月に行われるとのこと)大晦日、井岡が勝ってすぐにオファーを出すとするならば、もしかすると割り込むことも可能かもしれませんね。
そしてもしここに上手く割り込めたなら、ともすれば井上尚弥よりも先に4団体統一を成し遂げてしまうのは井岡なのかもしれません。
アンカハスは「めちゃくちゃ強い」と語る井岡。ストロングポイントはすべてが一流、穴ががない。なおかつアグレッシブ、ディフェンスも丁寧。崩すのが非常に難しいとのこと。
勝つために仕上げて、その壁を崩したい、とも語り、パフォーマンスよりも勝つ事を重視する、とも。
互いにリスペクトしあった両者、熱戦は間違いありません。
ジェルウィン・アンカハス
33勝(22KO)1敗2分という戦績のIBF世界スーパーフライ級王者。
2009年のプロデビュー、初黒星は2012年。
2016年に当時無敗のマックジョー・アローヨ(プエルトリコ)を破ってIBF王座を戴冠。当時は「山中慎介のスパーリングパートナーが世界王者に!」という報じられ方をしていたと思います。
ここまで9度の防衛に成功している安定王者であり、帝里木下、船井龍一等、日本人ボクサーもその中で退けています。
尚、スーパーフライ級時代の井上尚弥がオファーを出したが、アンカハスは逃げた、という情報もあるようですが、これはアンカハスに届く前に陣営が断った、ということです。
多分、このアンカハスというボクサーは臆病なタイプのボクサーではありません。
多くのフィリピン人ボクサーと同じく、リスクを恐れず、敵地で戦い続けることを厭わない、素晴らしいファイターです。
こういうボクサーは、負けたらどうしよう、とかあまり考えないのかもしれませんね。
このアンカハスは、井岡が言うように非常に技術が高い、穴の少ないボクサー。
その中でも、攻撃力に非常に優れ、サウスポースタンスから繰り出される左ストレート、そして右フックの威力は抜群です。それをカウンターで放ちますので、危険きわまりないボクサー。
コンディショニングにはややムラっけを感じますが、なんだかんだで大事な試合を落とした事はありません。
このアンカハスの攻撃をいかに無効化できるか、というのが井岡にとってのこの試合のカギであり、井岡も言っていたようにアンカハスは攻める事でリズムを作るタイプのボクサー。
できればアンカハスのパンチを外し、そのリターンで打ち込みたいですが、時に先手を取ることも必要なのだと思います。
仮に井岡がアンカハスのパンチを外しまくったとしても、あまりにディフェンシブになると、アンカハスは攻めやすくなり、どんどんリズムに乗ってくるでしょう。
かといって、井岡がもしアグレッシブに行こうものなら、フレームの大きいアンカハスのカウンターを食らう恐れがあり、井岡がともすればキャリア初の完全敗北、ストップ負けを喫する可能性すらあります。
アンダーカードの発表は、なし。
この井岡vsアンカハスは、既に情報が流れていたので正式発表に安心しましたが、ここで気になるのはやはりアンダーカード。
地上波での中継は、おそらくこのメインカードのみですが、昨年の大晦日のアンダーカードはParaviで生配信してくれたので、今年もあるといいですね。
で、アンダーカードにはどのような試合が入ってくるのか。。。ですが。
私の第一希望は、もう一つくらい世界戦があって良いと思うので、やっぱり京口紘人(ワタナベ)vsエステバン・ベルムデス(メキシコ)。このWBA世界ライトフライ級の団体内統一戦は、先日合意に達し、2022年2月までの間に行われなければならない試合となっています。
この試合が大晦日興行に組み込まれる可能性は50-50くらいに思っています。
その他で言うと、やはり井岡の所属する志成ジムの比嘉大吾、森武蔵ふたりのボクサーの復帰戦が見たい。
比嘉、森、ともに前戦の敗北からの大切な復帰戦、せっかくアンカハスが来るなら一緒にフィリピン人ボクサーを呼んで、復帰戦というのも考えられなくはありません。
というか、ここで復帰戦に登場、というのはノーテレビよりも良いのではないか、と思います。
ところで、記者会見
記者会見でいくつもの質問を一人でぶつけ続けた某記者さん。
いや、それはここじゃ言えないだろ、という質問をして、自分が望んでいた応えじゃなければ半笑いで更に突っ込んだり。。。ちょっと失礼に感じます。タメ口も気になりました。
それでも井岡は真摯に対応、記者さんと顔見知りということもあるんでしょうが、某記者さんについてはあまり良いイメージを持てませんね。
休みだったので見てみましたが、あまり良い思いはしませんでした。今後、こういう記者会見は、ニュースに上がるのを待つくらいの感じで良いかな。