信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

アフマダリエフとフルトン。二人の王者は対決するのか?スーパーバンタム級の覇権は何処へ。

スーパーバンタム級は、現在非常な稀有な階級になりました。

なぜなら、たった2人しか王者がいないからです。

4団体統一王者のいるスーパーライト級(4団体統一王者にジョシュ・テイラー、WBAレギュラー王者にジャーボンタ・デービス)、スーパーミドル級(4団体統一王者にサウル・アルバレス、WBAレギュラー王者にデビッド・モレル)とともに2人王者体制。

このスーパーバンタム級には、WBAレギュラー王者もいなければ、WBC暫定王者もいません。

そうすると、ふたりの王者、ムロジョン・アフマダリエフとスティーブン・フルトンが激突しさえすれば、この階級の王者はひとりとなり、本物のUndisputedチャンプが生まれることは容易に想像ができることですが、なかなか事はうまく進みません。

 

今回のブログでは、二人の王者がそれぞれ防衛、統一を果たしたこのスーパーバンタム級について書いていきたいと思います。

WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者

ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)

ウズベキスタンの元アマエリート、アフマダリエフ。我らがダニエル・ローマンをプロ9戦目で破って統一王座を戴冠。たった9戦目で、当時スーパーバンタム級最強と目されていたローマンに挑戦とはかなり無謀なマッチメイクにも思いましたが、とんでもない化け物でしたね。

初防衛戦はサムライ、岩佐亮佑(セレス)を寄せ付けず、5Rで圧勝。

2度目の防衛戦ではWBAの指名挑戦者、ロニー・リオス(アメリカ)との一戦の予定でしたが、試合一週間前にリオスがコロナを罹患、代役挑戦者としてホセ・ベラスケス(チリ)がリングに立ちました。

千載一遇のチャンスに、実力以上のものを出したと思われるベラスケス、素晴らしいタフさを見せましたね。

boxingcafe.hatenablog.com

 

ベラスケスの健闘は目立ちましたが、アフマダリエフには届かず。これで統一王座を2度の防衛と安定した強さを誇っています。

さて、ということでアフマダリエフはWBAの指名戦をこなせず。WBAの指名挑戦者はすでに大混雑の様相です。

WBA指名挑戦者

ロニー・リオス(アメリカ)

WBAの指名戦を消化できなかったアフマダリエフは、次に闘う相手となりそうなのがロニー・リオス。次々と指名戦を消化していかなければならない「統一王者」という肩書を持つアフマダリエフにとっても、今回のリオスのコロナ感染は正直きついですよね。

かといって、これでWBAの指名戦を消化したことにする、というのも変な話。

12月発表のランキングでは、1位だったライース・アリームが圏外となり、繰り上がりのトップコンテンダーとなったロニー・リオス。

アフマダリエフとは、春頃には戦えるのでしょうか。

 

アザト・ホバニシャン(アルメニア)

本来、リオスの次に挑戦権が回ってくるはずだったのは、前WBA暫定王者だったライース・アリーム(アメリカ)。11/27(土)にエドゥアルド・バエス(メキシコ)との試合が決まっていたアリームに対して、WBAはこのホバニシャンとのエリミネーション・バウトをオーダー。

ちょっとこの流れは意味不明ですが、アリームは(当然)バエスとの試合を優先、このホバニシャン戦を断ってしまったことにより、自動的にホバニシャンが指名挑戦権を得て、アリームは圏外に。

基本的には、リオスの次、ということでしょうね。

亀田和毅(3150)vsヨンフレス・パレホ(ベネズエラ)の勝者

そして「WBA世界スーパーバンタム級次期挑戦者決定戦」として発表された、亀田vsパレホ。

11月のランキングで6位の亀田はわからないでもない(でもマイク・プラニアが5位なのでやっぱりわからん)ですが、なぜ10位のパレホとの挑戦者決定戦?

ちなみに12月のランキングでは亀田は繰り上がり5位、パレホは10位のまま、となっていますね。

甚だ謎ではありますし、しかも相手がすでに落ち目のパレホとなれば亀田にとっては挑戦権を得る事は難しい事ではないでしょう。問題はその後、アフマダリエフ(なのか、リオスなのか、それともホバニシャンなのか)戦です。

この試合は日本時間12/12(日)に行われ、亀田和毅のYoutubeチャンネルで生配信されます。

WBAは大行列

ということで、今月の半ばを過ぎれば3名もの指名挑戦者が名を連ねる事になります。WBAの指名戦の期限はどうなるのか、というところですが、これはどう考えてもIBFの指名戦の期限とどこかで被ってしまいそうな予感がします。

そうなると、このWBAタイトルをアフマダリエフが手放す事も考えられますね。おそらく一度決まったリオス戦はさして問題なく決定に至るとは思いますが、ホバニシャン戦、亀田(もしくはパレホ)戦が何時頃になるのかは検討もつきません。

仮にさっさと手放してしまった場合、リオスvsホバニシャンが決定戦、亀田(又はパレホ)が指名挑戦者として挑む事になるのでしょうか。そうすると、スーパーバンタム級の4団体統一というのは遅れてしまいますね。

 

IBF指名挑戦者

勅使河原弘晶vsマーロン・タパレスの勝者

団体として指名挑戦試合を非常に厳しく管理しているIBF。こちらは基本的にはどの階級においても1位と2位は空位となっており、3位と4位が戦ってトップコンテンダー、指名挑戦権を得る、という決まりになっています。

そして日本時間12/12(日)、ノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョのアンダーカードで、日本の誇るクラッシュボーイ、てっしーこと勅使河原弘晶が、マーロン・タパレスと雌雄を決します。

勅使河原のボクモバのインタビューを見ると、この試合のなかった1年、また大きく成長できたようで、期待感しか湧きません。

 

ここでタパレスを良い形で倒し、最強王者、アフマダリエフからの世界戴冠を成し遂げてもらいたい。とりあえずここをクリアしておけば、もしアフマダリエフがIBF王座を返上した場合も、王座決定戦に出場できるはず。

しかし。。。残念ながらこの試合は、Showtimeの放送試合から外れてしまっています。

マジでWOWOWさん、何とかして下さい。

Showtimeの放送枠から外れるアンダーカードが、Youtube等で視聴できるのかは今はまだわかりませんが、また探してみて報告します。

ともあれ、見れなかろうともてっしーはアメリカで人気者になってくれるはず。吉報を待ちましょう。

WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者

スティーブン・フルトン(アメリカ)

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ブランドン・フィゲロア(アメリカ)との死闘を制し、見事統一王者となったスティーブン・フルトン。アンジェロ・レオ(アメリカ)戦でもインファイトで打ち勝った事で、今回のフィゲロア戦も相手の土俵を受けてたちましたね。

接近戦でも頭の位置を変える、コンパクトなコンビネーションを打つ、等々スキルを見せつけたフルトンは、非常に隙の少ない王者。

ジャッジの見方、もっと言うとジャッジの好みによって試合結果が変わる接戦だったフィゲロア戦では、試合後のインタビューで自身の勝利をアピールしながらも再戦を提案。

このフルトンは見た目とは裏腹に、非常に侠気を持ったボクサーだと感じますね。

ただ、個人的にはあの近接戦闘は、アフマダリエフ相手にはやめておいた方が良い、と思います。もしアフマダリエフと4団体統一戦をすることになれば、従来のステップワークを駆使したアウトボクシングでチャンスを掴んでもらいたい。

WBC・WBO指名挑戦者

ダニエル・ローマン(アメリカ)

そのフルトンに対して、WBC、WBOは揃って指名戦を指令。その指名挑戦者は、前WBAスーパー・IBF世界王者であるダニエル・ローマン。

ローマンはWBC、WBOともにトップコンテンダー、このローマンとの試合がまとまることで、一気に2つの団体の指名戦をクリアできるというのはフルトンにとっても非常に効率が良い事ですね。

 

あのタフなフィゲロア戦のあとにダニエル・ローマンとは、まあ世界王者として仕方ないんですがフルトンの道は気の毒なほどに険しい。

ダニエル・ローマンはフィゲロアよりも体格こそ劣るものの、そのスタミナ、回転力、ハート、そしてスキルは上回っていると思います。

フルトンvsローマンも激闘が予想される、非常に楽しみな一戦です。

 

前WBC・WBAレギュラー世界スーパーバンタム級王者

ブランドン・フィゲロア(アメリカ)

そしてフィゲロアは今後どうするのでしょうか。今回の試合が済めば、フェザー級に上がる事も示唆していました。

フルトンに初黒星を喫してしまったとはいえ、フィゲロアの突き抜けたファイトスタイルは誰とやっても怖い存在。どんなに優れたボクサーも、あの意味不明なラッシングスタミナに飲み込まれてしまわないとも限りません。

フルトンのスキルを持ってすら完封といかなかったあの粘り強いファイトは、ウェイトさえ作れればこのスーパーバンタム級戦線でもまだまだ驚異でしょう。

今後の動向が気になりますね。ただ、あのダメージを溜めてしまうファイトスタイルに、過酷な減量が組み合わされると、心配にもなります。やはり無理せずフェザー級、という方が良い流れかもしれません。

アフマダリエフvsフルトンは実現する?

ということで、アフマダリエフには結果的に4人の指名挑戦者が行列をなすことになる、ということに対して、フルトンには1人。

タイミング的に4団体王座統一戦は実現するのでしょうか。WBA次第、というところかもしれませんね。

WBA、王座を削減した代わりに指名挑戦者が増えすぎ問題。仮にアフマダリエフが順々に消化していったとして、亀田vsパレホの勝者が挑戦できるのが2023年末くらいになるのだとすれば、今挑戦者決定戦をやる意味は見いだせません。

それでなくとも、このスーパーバンタム級にはまだ底を見せていない、「無敗」のランカーが多いのです。そういった未知のボクサーたちには、いつチャンスが巡ってくるのか。

強豪のランカーたち

このスーパーバンタム級のランカーたちは、無敗、もしくはキャリア初期に負けてはいるものの、昇り調子のボクサーたちが非常に多い印象を受けます。

 

前段で幾度も名前のでているライース・アリーム(アメリカ)をはじめ、個人的お気に入りボクサーであるマイク・プラニア(フィリピン)、あのセルバニアを完封したことで日本でも評価を高めたカルロス・カストロ(アメリカ)。

アリームやカストロはいつ王者となってもおかしくない力(実力、政治力を含めて)を持っていますね。プラニアにもチャンスを与えてあげて欲しい。

そして元王者、アンジェロ・レオ(アメリカ)、悪童と呼ばれる人気者ルイス・ネリ(メキシコ)。そのネリとの対戦が取り沙汰された赤穂亮(横浜光)。ネリvs赤穂はなくなった、との噂もありましたが、ソースがよくわかりません。その後の情報はないですよね??

その他にも、無敗のランカーが多くいます。

 

エフゲニー・パブロフ(カザフスタン)、ケビン・ゴンザレス(メキシコ)、ルイス・レイナルド・ヌネス(ドミニカ共和国)、レオナルド・カリーリョ(コロンビア)、ラファエル・ペドラサ(パナマ)、ルドゥモ・ラマティ(南アフリカ)、チャイノイ・ウォウト(タイ)、デビッド・ピカソ(メキシコ)、トーマス・パトリック・ウォード(イギリス)、カール・ジェームス・マーティン(フィリピン)、、、、と枚挙に暇はなく、王者が闘う相手には事欠きません。

こういったボクサーたちもどこかで挑戦権をアピールするようなマッチアップが必要でしょうね。

そして日本からだと先に書いたてっしー、亀田和毅、赤穂亮の他、復帰宣言待ちの和氣慎吾(FLARE山上)、そして日本王者古橋岳也(川崎新田)が上がっていけるか。

井上拓真(大橋)はバンタムに戻す、ということを言っていましたが、スーパーバンタム級への本格参入を前に和氣戦でのあのパフォーマンスなので、「両睨み」という可能性も否定できません。

来年、2022年はこのスーパーバンタム級は勝負の年になりそうです。ともすれば2023年には、下の階級から「モンスター」と呼ばれるボクサーが上がってくる可能性があり、そうなるとこの階級が蹂躙されてしまう可能性があります。

来年、またこの激アツ階級でどのようなマッチアップが見られるのか、期待したいと思います。

 

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