信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】デビッド・モレルは本物か?vsアランテス・フォックス、PBC興行を視聴!

このタイトルを見て、この記事を開いてくれたことにまず感謝です。

私は実は結構好きなんですが、デビッド・モレルJr。

このモレルは、たった3戦で、それもスーパーミドル級という重量級において世界王座を獲得した稀有なボクサー。

しかし初防衛戦でモレルは早々にウェイトオーバーをかまし、タイトルが剥奪されると思いきやなんとノンタイトル戦に変更になるというウルトラC(笑)で王座剥奪を回避、仕切り直しの初防衛戦をクリアして今回2度目の防衛戦を迎えます。

このモレルは、キューバ仕込みの基礎技術があり、それでいて非常にアグレッシブに戦えるボクサー。ちなみに、過去の失敗やら理解不能な出来事に関しては、私は寛容なボクシングファンなので見て見ぬ振りです。

今回のブログでは、この週末、アルツール・ベテルビエフに次いで楽しみにしていたデビッド・モレルvsアランテス・フォックス、PBC興行の観戦記です。

 

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

↓ベテルビエフvsブラウンの観戦記(これはホラーです。)

boxingcafe.hatenablog.com

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12/18(日本時間12/19)ミネアポリス

スーパーライト級10回戦

アルベルト・プエリョ(ドミニカ共和国)19勝(10KO)無敗

vs

ヴィショーン・オーウェン(アメリカ)13勝(12KO)2敗

顔、というか髪型がベテランのプロスペクト、プエリョ。額はMだが、27歳。オーウェンは2018年にセバスチャン・フンドラに蹴散らされたボクサーですね。スーパーウェルターでも戦っていたようです。

初回、先に攻め込むのはオーウェン。やる気満々です。サウスポー、プエリョはジャブとバックステップで様子見。オーウェンのKO率を考えるとハードパンチを持っているので気が抜けません。

しかし残り時間が少なくなったところで、先に当てたのはプエリョ!ジャブで前進してきたオーウェンに左ストレートをヒット!

 

2R、心なしかガードをしっかり固めてプレスをかけるようになったオーウェン。体を振ってプエリョに接近します。プエリョは足を使って回りながらもストレートを連打、フックも強烈です。勢いよく踏み込んでいくオーウェンはバッティングによって右目付近をカット。

このプエリョのフック、アッパーは非常に長い。ストレートの距離でも振り回すようなフックをオーウェンにヒットしています。

このオーウェンはインターバル中は非常にニコニコしていて不適、ラウンドが始まると人が変わったように攻め入りますね。

3R、開始ゴングとともにダッシュでリング中央に出ていくオーウェン。このやる気はちょっと応援したくなります。

しかしプエリョのスキルに中間距離では相手にならず、可能性があるとすれば思い切りせっきんして頭をつけてボディを叩く事のみか。

頭を振っているものの、プエリョのパンチを浴びてしまいぐらつくオーウェン。プエリョのパンチはかなりのヒット率に思いますがオーウェンは諦めず、手数こそ少ないもののプエリョの打ち終わりを狙います。

4R、プエリョは華麗。オーウェンの入り際に左ストレート、左アッパーを放ち、オーウェンのリターンは難なくかわします。

 

中盤に入ると接近戦のじかんになりますが、ほんの少し距離が空けばプエリョの強いコンビネーションが飛んできます。オーウェンは頭が当たるくらいの距離までくっつきたい。

5R、頭を下げて、かなりラフな入り方をするオーウェンですが、プエリョとしてはこれは嫌でしょう。にも関わらずプエリョは利き手のアッパーをよくヒット、下がりながらなのでロープに詰められますが、ここも打ち勝って見せます。

6R、序盤にオーウェンの突進をサイドにかわし、左ストレートを好打したプエリョ。これは見事。その後もプエリョは左をことごとくヒットしますが、オーウェンの前進は止まらず。素晴らしいタフネスと、素晴らしいハートの強さを見せています。

7R、身体を振って前進するオーウェンと、ジャブとステップで距離をとって大砲を当てるプエリョ。このラウンドもかわりません。やや膠着状態に陥ってきましたが、プエリョの方がヒット数で大きく上回ります。

8Rも展開は変わらず。序盤にあったオーウェンのハードパンチは、疲労とダメージで見る影もありません。9Rもガチャガチャ攻めるオーウェン。オーウェンの突進をいなして左を決めるプエリョ。ラストラウンド、オーウェンの前進はさらに激しさを増しますが、プエリョも強いパンチで反撃。ここまで良いタイミングで当たっていますが、プエリョはややパワーレスか、オーウェンを倒すには至らず。

 

今気付きましたけどプエリョのコーナーにはサラスがいますね。

規定のラウンドを終了し、判定はほぼフルマークでプエリョ。まあ、そうでしょうね。プエリョというボクサーは、スキルは感じるもののパワーをあまり感じません。

ライト級10回戦

ホセ・バレンズエラ(アメリカ)10勝(6KO)無敗

vs

オースティン・デュレイ(アメリカ)14勝(10KO)2敗

弱冠22歳のプロスペクト、ホセ・バレンズエラ。対戦相手のデュレイは26歳の攻撃的なサウスポー、ディエゴ・マグダレノ、クリス・コルバートに敗北を喫しています。サウスポー同士の一戦ですね。

初回からともにアグレッシブ、強いパンチを振るいます。バレンズエラが鋭いジャブを飛ばせば、デュレイは左のオーバーハンド。

 

手数、的確性においてはバレンズエラに分がありそうです。

と思った中盤、右フックを起点として攻め入ったバレンズエラは、左フックでダウンを先取!

立ち上がったデュレイに対して、冷静に左ボディを決めたバレンズエラは、その後も左右のボディを叩き、強い右ボディでまたもダウンをゲット。

更に立ち上がったデュレイに、またも右ボディ!デュレイは初回早々に3度のダウン!!3度めのダウンはラビットパンチをアピールしています。確かに右ボディの前に、バレンズエラの左フックをダッキングしてかわしていましたが、ややかわしそこねた感がありました。

2R、3度のダウンを喫したにも関わらず、デュレイの闘志は衰えず、強いパンチを振るいます。しかしここでもバレンズエラの右フックから左ストレートを被弾、ちょっとこの右フックが見えていないかもしれません。

その後も同じく右フックから左ストレートのコンビネーションで腰を落としたデュレイに対して、バレンズエラは追撃の左でまたもダウンをゲット。

 

立ち上がったデュレイは非常に勇敢に攻め入りますが、かなり余裕を持って戦うバレンズエラにパンチは当たらず、カウンターは取られ、これはキツイ。

3R、ガードを固めて、バレンズエラの打ち終わりに強いパンチを返すデュレイ。もう相手を見ていない感じ。しかしデュレイのパンチはまだ生きており、バレンズエラも深入りは危険。

中盤、デュレイのローブローでほんの少し中断、このローブローに怒った訳ではないでしょうが再開後、バレンズエラがチャージ。ワンツーを決め、ボディを効かせます。

デュレイは膝をつき、ダウンに見えましたがスリップ裁定。しかしお腹をぐっと伸ばす仕草をしているデュレイ、明らかにボディは効いているでしょう。

その後動きが鈍ったデュレイに対して、バレンズエラは左ストレートをヒットする等見せ場をつくりました。

4R、開始後にデュレイにドクターチェック。カットはしていませんが、ドクターが何事かデュレイに語りかけ、間髪入れずにストップという宣告。

 

デュレイは納得がいかなそうで「NO!NO!!」と叫んでいるものの、ドクターのストップです。ちょっと状況はわかりませんが、ドクターのストップによるTKOでしょう。

公式発表は、ホセ・バレンズエラの4R0:02、TKO勝利とのことです。22歳、落ち着きすぎているこのプロスペクトは大器ですね。

素晴らしいコンビネーションを持ち、あいているところを狙える冷静さ、恐るべき22歳です。

特に今回はボディが良かった。

まだまだ成長するであろうこのホセ・バレンズエラ、目が離せません。デュレイもハートのある良いボクサーでした。こちらもまだ26歳、これからに期待です。

WBAレギュラー世界スーパーミドル級タイトルマッチ

デビッド・モレル(キューバ)5勝(4KO)無敗

vs

アランテス・フォックス(アメリカ)28勝(13KO)2敗1分

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スーパーミドル級王者、といっても日本においてはほとんど知名度はないデビッド・モレル。キューバからの亡命組だと思いますが、23歳とういう若さでスキルを有しているところは、今後に非常に期待を抱かせるボクサーです。

たった3戦でWBAの暫定タイトルを獲得(その後レギュラー王者に昇格)、防衛戦ではウェイトオーバーをかましても王座剥奪されなかったということもあって、正直評価は高くないと思います。

しかしこのモレルのアグレッシブネス、ラッシングパワー、対戦相手にさえ恵まれれば人気を獲得できそう。個人的には、このモレルにこそ、キューバン・ボクサーの星になってほしい、そう思っています。

さて、ゴング。

初回、ジリジリとプレスをかけるモレル。フォックスは素早い動きとジャブでサークリング 。フォックスは非常にリーチがありますね。

しかしそのフォックスのジャブの打ち終わりにパンチを出しながら踏み込むディレル、開始1分ほどでこのフォックスのジャブを見切っているかもしれません。

 

固いガード、ボディムーブ、ノーモーションの左ストレート。そして近づいてからのラッシングパワー。このデビッド・モレル、非常に隙の少ないボクサーですね。

初回終盤には右フックを効かせ、左ストレートをフォロー、フォックスをロープに詰めて連打を見舞います。既に実力差は明らかであり、早期決着を予感させる第1ラウンド。

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2R、プレスを強めたモレル。ちょっと雑になりながら、強引になりながらもフォックスを追い詰めていきます。フォックスは反応が悪くない分、上体の動きで致命傷は免れていますが、そのダッキングは完全に下を向いてしまう、大きくかわしすぎてしまうものなので次につながりません。かろうじて被弾を免れている、という程度。

3R、フォックスがアグレッシブに攻め込みますが、モレルのガードは固い。そしてフォックスのパンチは軽い。

接近戦に持ち込まれては打ち込まれ、中間距離でもパンチはかわされ、モレルは完全に余裕。果てはノーガードで挑発される始末です。

4R、忙しくなくジャブ、ストレートを伸ばすフォックスですが、モレルは落ち着いています。クリンチからの離れ際、右フックで効かされたフォックス、そのまま追撃でダウン!

立ち上がったフォックスに対して、漏れるは容赦なく追撃、ロープに詰まったフォックスをメッタ打ち。

完全に足にきているフォックスを、レフェリーが救い出しました。

デビッド・モレル、4RTKO勝利!

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やはり流石、という試合運びだったデビッド・モレルJr。何度も言いますが、このボクサーにはもっとメジャーになってもらいたい。

それには現在のように、無名世界ランカーとの防衛戦だけでは厳しい。

次戦こそ、名のある相手とやってほしいものですが、ランキング表を見渡すとWBA4位にはあのケイレブ・プラント(アメリカ)が。その他にも5位にデビッド・レミュー(カナダ)、6位にアンソニー・ディレル(アメリカ)、このあたりを挑戦者として迎えればおもしろいですね。その前に、本来は指名戦として戦うはずだったジョン・ライダー(イギリス)が先でしょうか。(もうこの辺のWBAの指名挑戦権の行使については期待していません。)

さすがに上位王座に就くカネロ・アルバレス戦はまだ望まれる位置にはいないでしょう。

今回は力の差があったため、まだデビッド・モレルの本領発揮はならず。

底を見せていないボクサーは良いものですが、世界の本当のトップに行くには、乗り越えなければいけない壁も多いと思います。

日本では全くといっていいほど人気も知名度もないモレルですが、少なくとも私は応援していこうと思います。

 

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