信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

2021年、最も印象的だった日本人ボクサーは?私的MVPを考察。

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2021年もあと少し。年末の興行を控えており、まだ少し早いですが1年の総決算。

前回のブログで、個人的に2021年のファイター・オブ・ザ・イヤーを考えてみました。

思いつくままにピックアップしましたが、残念ながら日本人でピックアップされたのは矢吹正道(緑)のみ。

それでは流石に寂しいので、今回は日本人選手限定でのファイター・オブ・ザ・イヤーを考えてみたいと思います。

また今回も、個人的にインパクトを受けたボクサーたちを思いつくままにピックアップしています。基準は、誰と戦い、どのような内容だったか、です。私の記憶に残っているかどうか、というのが一番の重要項目(笑)なので、大切なのはその時受けた衝撃。好き嫌いがめちゃくちゃ入ります。海外版よりももっと入ります。あと紹介する順番はランキングではありません。

で、インパクトで言うとどうしても世界戦が中心になってしまうので、世界戦を戦ったボクサーと、世界戦を戦っていないボクサーで分けておきます。

 

↓2021年の私的MVPを考察。

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まずは世界王者たち

一番最初に思い浮かぶ名前は、当然井上尚弥(大橋)なのですが、マイケル・ダスマリナス(フィリピン)、アラン・ディパエン(タイ)に圧勝。指名挑戦者を一蹴、タフな相手を倒しきった、という事に関してはインパクトを残したものの、期待値が高すぎて驚きはあまりありません。なので個人的インパクトは控えめですね。

同い年の京口紘人(ワタナベ)もアメリカのリングに初登場、アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)を相手に5RTKO勝利。フィニッシュ(?)としてはやや微妙ですが、こちらは初めての「アメリカで防衛」というのは大きい。

同じくアメリカで防衛した中谷潤人(M.T)、こちらは井上、京口よりも個人的なインパクトは大きいです。何せ相手はあのアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)、そのアコスタを相手に実質初回の左ストレートのみで勝負を決めてしまいました。

 

この衝撃は大きい。その分、12月の試合が流れてしまったことは本当に残念、今年はこの試合のみでした。成長著しい23歳、今はもっと頻繁にリングに上がりたいところだと思いますが。

そしてアメリカで王座獲得という偉業を成し遂げた、尾川堅一(帝拳)。尾川も素晴らしかったですね。速いアジンガ・フジレ(南アフリカ)相手に、全く怯まず、恐れず、鋭い踏み込みで右ストレートを当てまくった尾川。ここ最近の試合での出来を見れば、ちょっと厳しいかと思っていたので、尚更その鋭さに驚きました。アメリカでの世界タイトル戴冠、それも聖地MSGとあって、まさに歴史に名を刻んだ一戦。

世界タイトル戴冠、というと勿論外せないのは矢吹正道(緑)。絶対王者、寺地拳四朗(BMB)との一戦は語り継がれるべき大激闘となりました。その後色々とケチがついたのは本当に残念でなりません。

駆け引きも必要で、寺地陣営が文句を言うのはわかりますが、バッティング自体に拳四朗本人は特に言及していない状態。ファン同士で語り合うのは自由でしょうが、周りがわざわざ矢吹本人に文句を言う意味は私には分かりません。良くも悪くも盛り上がったこの一戦、第二戦に期待です。

 

そして最新の日本人世界王者、谷口将隆(ワタナベ)。谷口は2021年、2戦を戦っており、仲島辰郎(平仲ボクシングスクール)を日本タイトルの防衛戦で退け、先日ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を攻略してWBO王座を初戴冠。この2戦ともに素晴らしいパフォーマンスを見せており、ビック・サルダール(フィリピン)戦での敗戦から何か吹っ切れたように強さを発揮しています。

現地観戦していただけに、その思い入れもひとしおです。

井岡一翔(志成)は昨年末、田中恒成(畑中)を相手に素晴らしいパフォーマンスを見せたものの、2021年9月の防衛戦ではフランシスコ・ロドリゲスJr(メキシコ)を相手にやや苦労した印象。

勿論、ロドリゲスが気合を入れて仕上げてきていた、というのが一番の要因だと思いますが、井岡としても、苦手なタイプだったのか、モチベーションが低かったのか、内容的にはあまり良くなかったような気がします。

この世界王者たちの中で、個人的にインパクトが大きかったのは、やっぱり矢吹。PPVで観戦していましたが、大声を張り上げてしまいました。特に後半のシーソーゲームは、バッティング云々言っていないで見るべきものです。ボクシングの素晴らしさがわかります。

 

世界戦を戦ったボクサーの中でのMVPは、絶対王者をシーソーゲームの末に倒しきった矢吹正道、次いでアメリカMSGで日本人初戴冠を飾った尾川堅一、アコスタをあの倒し方をした中谷潤人、という順番です。

但し、このMVPは暫定。もしも、福永亮次が年末にアップセットを起こしたならば、この福永がMVPで間違い無いと思います。

↓拳四朗vs矢吹の観戦記

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↓尾川堅一の戴冠戦!

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↓フライ級最強は中谷潤人だと思う。

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地域王者たち

既にちょっと長くなってしまっているので、さくさくいきます。世界タイトル以外の地域王座戦を戦ったボクサーたちで言うと、最初に思い浮かぶのは井上拓真(大橋)。

井上はこの1年で2戦2勝ですが、その相手が栗原慶太(一力)と和氣慎吾(FLARE山上)とトップレベルのボクサーで、しかもともに完勝。これまでに何故暫定タイトルしか取れていないのかが不思議なほどです。

ウバーリ戦からの敗戦から1年以上のブランクを物ともせず、国内トップレベルのボクサーと戦いゆくハードマッチメイク。兄・井上尚弥の後塵を拝しているものの、戦った相手はダスマリナス、ディパエンを一掃した兄よりも上ではないか、と思います。

↓井上拓真vs和氣慎吾!

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もともと評価の高かった井上に対して、今年1年で最も飛躍したボクサーは豊嶋亮太(帝拳)。下馬評不利の中で長濱陸(角海老宝石)からOPBF王座を奪い、WBOアジアパシフィック王者別府優樹(久留米櫛間)との統一戦を制し、坂井祥紀(横浜光)を相手に防衛戦。この1年で日本のウェルター級のほとんどを退け、今最も勢いのあるボクサーといって過言ではありません。同じく小原佳太(三迫)も坂井に勝利していますが、勝ち方のインパクトとしては豊嶋の方が勝る。

↓豊嶋の2団体統一戦!

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今年大きく飛躍したボクサーといえば、西田凌佑(六島)も比嘉大吾(志成)、大橋哲朗(真正)に対して完封勝利。このボクサーはまだ底が見えませんね。西田も、豊嶋に次いで2021年に最も名を売ったボクサーのひとりです。

そしてもともと評価の高かったボクサーが、ようやくタイトルを獲った、というのが丸田陽七太(森岡)と平岡アンディ(大橋)。

丸田は佐川遼(三迫)からタイトルを奪い、日野僚(川崎新田)を相手に初防衛。佐川との一戦は出色の出来でしたが、日野にはやや手を焼かされた、とも言えます。日野は負け試合でも善戦する良いボクサー、丸田も決して評価を落とした訳ではありませんが。

平岡アンディは調整試合ともいえる木村文祐(JM加古川)戦、2冠のかかった佐々木尽(八王子中屋)戦で連続KOという快勝。付け入る隙を与えないボクシングは、やはり国内では頭ひとつふたつ抜け出ているイメージです。

チャンピオン・カーニバルでアオキ・クリスチャーノ(角海老宝石)を退ける事ができれば、アジアに用はないかもしれないですね。というより、やはり海外で戦うアンディが見たい。

 

2021年は1戦のみですが、印象に残るのは清水聡(大橋)vs森武蔵(当時薬師寺)のアジア王座統一戦。実力伯仲と見られた戦いであったものの、清水のダイヤモンドレフトが炸裂しまくり、内容的には清水の完勝。改めて強さを見せつけましたね。

ただ、森も敗れたとはいえ、評価を落とすような内容ではありませんでしたし、何せあの森野タフさに驚愕しました。肉体的にも精神的にもタフ、再起に期待したいです。

同じくたった1戦で、素晴らしいインパクトを残してくれたのはユーリ阿久井誠悟(倉敷守安)。地方ジムの日本王者は、大橋ジムのホープ、桑原拓(大橋)を最終10RにKO。試合は接戦のシーソーゲームながら、ここぞで出せるこの決定力は超魅力的。個人的に応援しているボクサーであり、岡山のジム初の世界王者を期待しています。

 

↓世界戦以外のFOTYにはこの試合を推したい。

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地域王者といえば、3冠の統一に成功した福永亮次(角海老宝石)もこのリストにピックアップされてしかるべきでしょう。2冠の防衛戦となった藤井貴博(金子)戦では圧倒的な強さを見せ、梶颯(帝拳)ではギリギリで競り勝つ勝負強さを見せました。

この大晦日、井岡一翔(志成)の持つ世界王座へ挑戦しますが、ここで勝てば国内のファイター・オブ・ザ・イヤーは間違いありません。

信太的国内MVPは。。。?

ノンタイトル戦で非常に印象に残っているのは、この記事を書いている日から近い日程、というのもあると思うのですが、三代大訓(ワタナベ)vs西谷和宏(VADY)の一戦。

 

難敵、西谷をあのような形で倒しきった三代は、伊藤雅雪(横浜光)戦を経て大覚醒したのかもしれません。勝ちに徹するボクシングから、ややアグレッシブさを増し、流れの中で倒しきったあのボクシングは、非常に素晴らしかったです。

とまあ、色々と書いてはきたものの、国内は試合が多すぎて載せきれないですね。かなり絞りました。個人的には、先日坂晃典(仲里)に勝ってOPBF王座についた木村吉光(志成)も非常にインパクトがありましたし、負けたとはいえ坂も約50戦してKO負けの一度もなかった渡邉卓也(DANGAN AOKI)を倒していますし、平岡アンディに負けた佐々木尽も湯場海樹(ワタナベ)戦では極上の試合をしていますし。。。

他にもまだまだ、たくさんあると思います。

ということで、私が一年を通して最も衝撃的だったボクサーは。。。!

 

井上拓真!ですかね?

あくまでも個人的意見ですが、正直、井上拓真、豊嶋亮太、ユーリ阿久井政悟はほぼ横並びです。ただ、井上、ユーリ阿久井の試合は現地観戦しているので、そのことと無関係ではありません。いや、大いに関係があります!

やはり現地観戦の思い入れには勝てないですね。

その中でも、2戦続けて実績のある二人を退けた、ということが大きなインパクト。

この辺は人それぞれでしょうね。何か超重要な試合が抜けているかもしれませんが、振り返ってみると非常に楽しかったです。頭使いましたけど。

今回も勿論異論反論は大いに認めますので、是非とも皆さんも私的MVPのボクサーを教えて下さい。

また来年末にもやろうと思います。

 

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