信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

GGGvs村田は黄信号?4月にかける一縷の望みと、2022前半の世界戦の行方。

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日に日に増えるコロナ感染者。

日本は未だ鎖国状態、しかもその鎖国を少なくとも2月末まで継続する、というニュースが流れました。

既にデルタ株からオミクロン株にすり替わっている、と言われる国内コロナ感染者。果たしてこの状態で、「水際対策」なるものに如何ほどの効果があるものなのでしょうか。

岸田内閣は2021年11月末、突如として外国人の国内入国を禁止、それに対して日本国民は概ね評価をしている、という話でした。今回もそうなのでしょうか。

 

個人的には、それに対して何故評価されているのかは分かりません。たとえそれを評価したとしても、既に現段階では「水際対策」としての役目は終えていると思います。

更に、サッカーのW杯予選は開催され、サッカーの代表選手は入国させるという。。。これは私も含めてボクシングファンは怒るでしょう。サッカーの代表選手団は100名ほどだとかいうニュースを見ましたが、GGG陣営は20人〜30人ほど、数も圧倒的に違います。

公益性ってなんじゃい。

ともあれ、この状況下ではサッカーのW杯予選の開催もわかりません。

当然、その後に控えている日本ボクシング界史上最大の一戦、GGGと村田諒太の世界ミドル級統一戦も雲行きが怪しい。

GGGvs村田はラストチャンス

本日出ていたニュース。

史上最高6億円の報酬、村田統一戦は4月開催へ「ダメなら……」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 

2021年11月末の時点で来日していなかったゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)は日本政府の水際対策により来日が不可。特例措置を求めましたが却下され、当初12/29に予定されていた一戦は「延期」という形になりました。

そして、帝拳の本田会長は2月下旬の開催を目指していましたが、それも断念。

新たに4月開催に向けて話を進めており、既にゴロフキン側も合意している、とのことです。

そして、記事の通りだとこれがラストチャンス。

この2022年4月開催を逃せば、このゴロフキンvs村田という夢のビッグマッチは、完全にお蔵入りになってしまいそうです。

村田は2年以上リングから遠ざかり、ゴロフキンも1年以上のブランク。ともに若くない王者は、残された時間も少ないはず。

 

ゴロフキンの残り少ない(かもしれない)時間を奪い続けている日本、もしこれが他国の話だったとするならば、我々ボクシングファンはその国を責めていたかもしれません。

日本人として、ゴロフキンには本当に申し訳ない。あくまでも個人的意見としては、日本という国を、また日本政府を恥じるばかりです。この水際対策という名の政府の人気とりは、愚策でしかない、と思います。

井上vsドネア(?)も暗雲

そして、その煽りを受けて井上尚弥にも暗雲。

井上尚弥の3団体統一戦は? 本田明彦会長「4月開催は無理」/ボクシング(サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

 

本田会長は、井上尚弥の次戦も「4月開催は無理」と断言。

井上陣営は、4月にアリーナを抑えてある、とディパエン戦後に明言していましたが、ここはもしかするとアマゾンプライムとの兼ね合いや、4月に重なりすぎると良くないという業界的な忖度があるのかもしれません。

井上尚弥の次戦については、放映権の争奪合戦がーみたいな記事も出ていましたが、当初はアマプラが放映予定、と言っていたので放映権の争奪合戦が起こっているのかは私は疑っています。

アベマやフジテレビは、アマゾンプライムの敵ではないでしょうし、アマプラとしても一度で終わってしまう可能性のある村田よりも、井上尚弥の統一戦を第二弾として中継できれば、御の字のような気もします。

「1、2ヶ月遅れる見込み」と記事にありますが、6月まで行くと当初井上の希望であった「年3試合」というプランはかなり厳しくなり、2022年末にはスーパーバンタム級へ上げようという意向も叶わなくなる、またはバンタム級での4団体統一も危うくなってしまいますね。

 

そしてこれも、ドネアだっていつまでも待っているわけにはいかない事情があります。

それは年齢のことでもあり、ドネアが幾度か出している「スーパーフライ級進出」の話でもあります。

ドネアは、エストラーダvsロマゴンの勝者にチャレンジしたい、との要望を出していますが、このスーパーフライ級出戻りに関してはこれが初めての発言ではありません。日本では「5階級制覇王者」として紹介されるドネアですが、世界的には「4階級制覇王者」であり、スーパーフライ級ではWBAの暫定王座しか獲得していません。

このスーパーフライ級の正規王座を獲るというのはドネアのキャリアのやり残し、これは十分に理解できることですし、ここ数年バンタムで戦い、まだウェイトを落とせる自信があるということなのでしょう。

ドネアも今年40歳、いくら「年齢はただの数字」とはいえ限界もあります。ここでドネアのキャリアを停滞させるのも申し訳ないし、ドネアが「井上戦の次」を見ている以上、この一戦の開催も怪しくなってきます。

井岡vsアンカハスもわからない

この井岡vsアンカハスには本田会長は絡んでいないのでしょう、特に情報は出ていません。

ここはTBS、局のしがらみも、開催月に関しても、GGGvs村田、井上の統一戦についても、配慮しなくても良いのでしょう。

 

しかし、アンカハスが2月に防衛戦を予定していること、そして政府の水際対策が2月末だということを考えると、開催できたとしても最短で4月か5月くらい。

そして、アンカハスが「井岡戦後、階級を上げる」ということを示唆していることから、この井岡vsアンカハスも、おそらく6月くらいまでに開催ができなければ、消滅してしまうのではないか、とも思います。

あと別件ですが、一旦は合意のニュースが流れたものの、その後何故かなかなか決まらなかったWBA世界ライトフライ級の王座統一戦、京口紘人vsエステバン・ベルムデスについて、WBAは再度の入札を指示。1/28とのことですが、これも日本開催の線は少ないのでしょうね。

マッチルームが上手くどこかのアンダーに組み込んでくれれば良いのですが、日本ならまだしも、アメリカでは単独開催というのは厳しそうです。

 

2022年前半、ビッグマッチは実現するのか

この3つのビッグマッチのうち、GGGvs村田、井岡vsアンカハスについては、日本国内で開催できないようなら消滅してしまうのでしょう。

海外で開催するメリットはあまりありません。日本国内だからこそ、メリットの大きい試合です。

 

井上尚弥は(特にドネア戦なら尚更)アメリカでも求められると思うので、日本政府の水際対策が長引くようなら、もうアメリカ開催に踏み切っても良いのではないか、とも思います。

ファイトマネーは日本での試合ほどもらえないかもしれません。それでも、キャリアを停滞させるよりは良いですし、ずっと言っていますができれば井上にはこのバンタムで4団体統一を成し遂げてほしい。

我々に祈る事しかできません。もしも神様がいるのなら、どうかどうか、この2022年前半に、稀代のボクサーたちが思う通りに試合できることを強く願います。

 

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