信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】日本SB級タイトルマッチ、古橋岳也vs久我勇作!!激闘の再戦は死闘に!

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1/25(火)、フェニックスバトル&ホープフルファイト。

ひかりTVで全試合生中継、これは本当にありがたいですね。

ただ、平日の18:00〜という時間帯、なかなか全試合を見る事は難しいですね。

正直、追っかけ再生や見逃し配信的なものがあると思っていたのですが、どうやら追っかけ再生はなし、アーカイブが見れるようになるのも今回は2/1(火)からとのこと。

月額350円に対して文句は言えませんが、ここはせめて当日と翌日くらいは見逃し配信をつけてもらいたい、と思います。

ということで、私が帰宅した19:00過ぎ頃からの視聴。

 

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

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スーパーフライ級8回戦

黒田雅之(川崎新田)30勝(16KO)8敗3分

vs

重里侃太朗(仲里)3勝(2KO)

この試合の途中からようやく視聴。近い距離での打撃戦という展開。

身長はほぼ同じとのことですが、重里は大きく見えますね。重里はパンチの回転力もあり、イマドキのボクサーらしくサイドステップも多彩。

黒田はちょっと厳しい戦い、疲労なのかダメージなのか、終盤にはスリップ。

黒田は硬質なパンチを打ち込んでいき、特にそのボディアタックは流石。しかし重里の方がボクシングでは勝っているようにも思いましたね。

 

77-75、78-74、79-73、3-0の判定で重里を支持。

重里が見事アップセット、これは世代交代と言っても良いかもしれません。

今後も楽しみなボクサーですね。

ところで、やっぱりこの実況の人は(も)苦手です。ということでバレンさんには申し訳ないが、やっぱり音は消してしまいます。

セミファイナル ライト級8回戦

清田享(大橋)11勝(8KO)4敗

vs

向山大尊(ハッピーBOX)6勝(3KO)2敗

セミファイナルは日本ランキングに入ったばかりの清田。大橋ジムの叩き上げの中で成長株。向山は3連勝、やんちゃな学生時代を過ごした選手だそうです。こういうボクサー、今は珍しくなりましたね。

 

開始早々にサウスポー・向山がワイルドなパンチを振るいます。向山の左ストレートから右フックをフォロー!清田は早々に効いてしまったか?この向山というボクサーはかなり自由に動く上、かなり思い切りが良い。なるほど、変則タイプのボクサーです。

このラウンド終盤に入ると落ち着いてきたか清田、ジャブが出始めます。

2R、清田が良いジャブを打つようになってきましたが、1分頃、清田の右の打ち終わりに向山の左がヒット!

効いてしまった清田、そのままダウン!!

立ち上がった清田に対して、向山が襲いかかり、レフェリーはストップ!!

向山大尊、2RTKO勝利!!

 

向山、なかなか捉えどころのないボクサーですが、魅力的な一発を持っているボクサーですね。

衝撃的なノックアウトを飾った向山、これは個性的なボクサーが出てきました。おもしろいですね。

A級初戦でランキング奪取、これは天晴。

日本スーパーバンタム級タイトルマッチ

古橋岳也(川崎新田)28勝(16KO)8敗1分

vs

久我勇作(ワタナベ)20勝(13KO)5敗1分

2021、年間最高試合にもノミネートされた一戦が、1年の時を経ての再戦。

この再戦の好ましいところは、初戦で敗れた久我が、挑戦者決定戦を経てしっかりとこの位置まで上がってきた、という事です。

 

前戦で大逆転KOで制した古橋も、倒されるまでリードしながらも最終的には敗北した久我も、ともに「リベンジ」を掲げる激アツの一戦。

いよいよゴング。

初回、まずは互いにジャブで牽制。古橋はまずはサークリングしながら、出入りのボクシングを敢行します。

久我はどっしりと構え、攻め急ぎません。自分のパンチの届く距離になれば溜めを作ってでも強いパンチを振るう久我。

2R、古橋は上体を含めてスピーディな動き。本当によく動きます。

この古橋の速いペースに付き合うと、久我のスタミナが削られていく可能性がありますね。古橋は落ちないと思いますので、これは古橋は後半勝負かもしれません。

 

古橋は距離を詰めてはコンビネーションを放ち、離れます。

古橋が上手く戦っている印象です。

3R、やっぱり古橋は日本王者となり、自信をもって戦っているように見えます。相手が嫌がるタイミングで攻めることができています。

クリンチ際もガチャガチャと手を出して、久我はそういう場面でなかなか手が出ない。

このラウンド後半も古橋がかなりエネルギッシュな攻め、久我は手数が少ない。ここまでの互角の展開がやや崩れてきたように見えます。

4R、古橋はよくサイドに動き、よくプレスをかけて、よく手が出ます。古橋の左ボディは効いたように見えます。

しかし中盤、左フックの打ち合いで古橋が少し効いた??やや動きの落ちた古橋、今度は久我がアグレッシブに!ここでまた、互角に戻した展開のように思います。

 

ともにボディにダメージをかかえたこのラウンド。これは最後までいかない雰囲気。

5R、序盤に久我の右がヒット。前ラウンドのダメージがまだありそうな古橋。

古橋はあまり動き回る事ができなくなっていますが、そうなると今度はグイグイと前進、おいそれとペースを明け渡す事はしません。

そして後半、今度は古橋の右ストレートがヒット!その後左ボディもヒットしてダメージを与えた古橋ですが、終盤はまた距離をとり、最終盤にラッシュ。

途中採点は、48-47×2、49-46で久我を支持。

6R、こうなるとグイグイと攻めてくる古橋。しつこくしつこく古橋は攻めていきます。なかなか手が出ない久我!

久我の数倍の手数で攻める古橋、強い一発を返す久我!

古橋は久我にクリンチも許さず、猛チャージ!これは怖い。

7R、久我は前手で古橋を突き放し、右ストレートを強振。古橋はボデイを中心に攻め、久我が距離をとってもパンチを出しながら追いかけていきます。

 

このラウンド後半も古橋がどんどん攻めていきます。久我はダメージもあるのでしょう、パンチの的中率が低い。

久我はちょっと右頼りか、古橋はこの右を空振りさせての左ボディ。この左ボディはかなり有効。久我はかなり苦しくなってきます。

8R、序盤に右を効かせた古橋、ここがチャンスとばかりに攻め込みます。エンドレスにパンチを次々と打ち込み、久我はピンチ!

しかし、久我も意地を見せて強いパンチで応戦!中盤には古橋を押し返します!

このラウンドも後半、なりふりまかまわず攻める古橋!久我も単発ながらも打ち返します!

インターバル中の古橋を見ると、かなり疲れてはいるものの、古橋はしっかりと回復してきます。久我は、どうか。

9R、近い距離での打撃戦!ラウンド前半は、パワーに勝る久我が優勢に見えます。後半になると元気になる古橋ですが、このラウンドは前ラウンドまでのラッシュがなかなか出ません。

それでもコツコツとボディを叩き、やっている本人たちにとっては地獄のような消耗戦。

最終盤はやはり古橋がラッシュ、それでも久我の時間が長かったか。

 

ラストラウンド、互いに左右のボディ、アッパー、フック、右クロス。片方が打てば片方は固まり、終われば反撃。

この繰り返しの中で、中盤に古橋の左フックがカウンターでヒット。頭を突き合わせてのボディの打ち合い、互いに退きません!

このラウンドはどちらも譲らず、全くの互角!!!

またもまたも大激闘、いや、超大激闘。死闘と言うべきか。

果たして判定は、96-94で久我、95-95×2でドロー、引き分けで古橋が日本タイトルを防衛!

そんな感じはしましたね。。。各ラウンドでの優劣はあったでしょうが、全体を見れば全くの互角だった印象は、正にそのとおり。

 

結果はドローでしたが、このドローは古橋の勝利。それは、王者のまま、結果的にはベルトを手放さなかったからです。

 

勝利者インタビューでは謙虚な姿勢を見せた古橋岳也。好漢、古橋は、ステップアップを望んでいます。

OPBF2位、WBOアジア・パシフィック6位。

OPBFは王者不在のため、コロナ次第ではありますが王座決定戦のチャンスが巡ってくるかもしれません。

ともあれ、本当に素晴らしい戦い、魂を震わせるファイトでした。

 

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