3/5に行われる予定だったWBCフランチャイズ・WBAスーパー世界スーパーフライ級タイトルマッチから、王者ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)が離脱。
コロナ罹患、結局ロマゴン戦までに整えられない、というのが理由のようですね。
そしてエストラーダに代わって、ロマゴンの対戦相手に名乗りを上げたのがWBC世界フライ級王者のフリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)。
一階級下の王者とはいえ、マルティネスのラッシングパワー、スタミナは侮れません。
しかも、ロマゴンはスーパーフライで明らかに小さく、スーパーフライ級初戦となるマルティネスでも体格的には見劣りはしないでしょう。
Roman 'Chocolatito' Gonzalez reportedly now looks set to fight Julio Cesar Martinez on March 5th as Juan Estrada has been ruled out due to post-COVID issues. The WBC flyweight champion would be moving up to super-flyweight. [According to @ESPNmx] pic.twitter.com/WcJkQdgXCg
— Michael Benson (@MichaelBensonn) 2022年1月25日
このロマゴンvsマルティネスは非常に興味深い。ともにアグレッシブで、攻撃が最大の防御となるタイプのボクサー。ロマゴンの回転力と上質なコンビネーションか、マルティネスの渾身のラッシュか。
既に2戦を終え、実力が互角と出ているエストラーダ戦よりも、やはりこの初顔合わせの方が魅力的なマッチアップに思えます。
さて、そんな動きのあるスーパーフライ級ですが、2/5には新たなWBC王者を決める戦いが行われます。
ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)がロマゴンに勝利したあと、フランチャイズ王者に「格○げ」されたことに伴い、王座決定戦を開催しなければならない事態に。
フランチャイズ王者はいわゆる名誉王者、防衛戦の義務が無い代わりに、統一王者として認められません。しっかりと正規のルートを踏んで統一した王座にも関わらずこの仕打、エストラーダは恵まれませんね。
ともあれ、そうしてお鉢がまわってきたこの王座決定戦に出場するのは、当然のように聞き慣れた元王者ふたり。
今回のブログでは、2/5(日本時間2/6)に行われるWBC世界スーパーフライ級王座決定戦のプレビュー記事です。
2/5(日本時間2/6)アリゾナ
WBC世界スーパーフライ級王座決定戦
シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)50勝(43KO)5敗1分
vs
カルロス・クアドラス(メキシコ)39勝(27KO)4敗1分
新陳代謝が起こらないスーパーフライ級トップ戦線。
シーサケットとクアドラスは、2014年以来の再戦となります。
2014年5月、シーサケットの持つWBC世界スーパーフライ級王座に挑んだクアドラスは、負傷判定ながらも殊勲の勝利を挙げました。
シーサケットはその敗戦から、2019年4月のファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)に敗れるまで5年間無敗、19連勝。
2017年3月に僅差の判定でローマン・ゴンザレス(ニカラグア)から奪ったタイトルは初防衛戦ではロマゴンをノックアウト、その後一度はエストラーダを退けて、3度の防衛。
エストラーダとの再戦でタイトルを明け渡しますが、再起後は3連勝中です。
対してクアドラスは、2014年にシーサケットから奪ったタイトルを6度防衛するも、2016年にローマン・ゴンザレスに敗れて無冠に。
2017年から2018年にかけてはエストラーダ、マックウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)に連敗を喫する等調子は上がりませんでしたが、2020年10月のエストラーダとの再戦では非常に素晴らしいボクシングを見せました。
エストラーダの保持するWBC王座に挑んだこの一戦は、序盤はクアドラスが優勢。3Rにはダウンを奪い、スピードとコンビネーションでエストラーダを困らせる展開となっていました。
しかしややオーバーペースだったのか、疲労、そしてダメージもおそらくあったのでしょう、11Rには逆にダウンを奪われてのストップ負け。
それでも、まだ動ける、全ての才能を使い切ったわけではないというところを見せてくれました。
あのハイスピードボクシングが、12Rにおいて行われるのであれば、もしかしたらシーサケットはクアドラスを捕まえ切れないかもしれません。
しかし、一発のパンチングパワーにおいてこの階級最強ともいえるシーサケットのパンチがクアドラスに当たれば、それで試合が決してしまう可能性もあります。
ここ最近のパフォーマンスで考えれば、優位なのはシーサケット。
それでも、クアドラスが緩急をつけ、クレバーに戦えば、やや単調になりがちなシーサケットを捌き切る、という展開もあり得なくはありません。
いずれにしろ、このWBC王者が決まるというのがこの試合の醍醐味。
スーパーフライ級トップの一角となるのは、シーサケットか、クアドラスか。この勝者には、統一戦が待っているのだと思います。
アンダーカード!
ライトフライ級10回戦
ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)14勝(10KO)無敗
vs
フェルナンド・ディアス(アメリカ)10勝(3KO)1敗1分
アメリカ期待のライトフライ、ジェシー・ロドリゲスも登場。このロドリゲスは帝拳プロモーションなので、クアドラスと同じ興行にでるのかもしれません。
世界ランクも上位、後ろ盾も強いので、世界挑戦まで秒読み段階になっていると思いますが、今年中の挑戦は叶うのでしょうか。現在はWBOのトップコンテンダーであり、WBO王者のジョナサン・ゴンザレス(プエルトリコ)相手であればかなり可能性は高そうです。
フェザー級10回戦
レイモンド・フォード(アメリカ)10勝(6KO)無敗1分
vs
エドワード・バスケス(アメリカ)11勝(3KO)無敗
そろそろ対戦相手の質が上がってきたプロスペクト、レイモンド・フォード。前戦ではシャクールやロベイシー・ラミレスとの対戦で名を売ったフェリックス・カラバロ(プエルトリコ)を圧倒の上8Rでストップ。
対戦相手のエドワード・バスケスは、全勝ながらも対戦相手の質はかなり劣る、ここは足踏みしている場合ではないですね。
WBA世界女子バンタム級タイトルマッチ
ジェイミー・ミッチェル(アメリカ)7勝(4KO)無敗2分
vs
カーリー・スケリー(イギリス)4勝無敗1分
前戦で世界を初戴冠したジェイミー・ミッチェルの初防衛戦。王座決定戦ながら見事敵地イギリスで王座奪還を果たし、初防衛戦は(ロス生まれだそうなので)凱旋試合の様相ですね。
そして挑戦者スケリーはイギリスから乗り込んで来ますが、初の海外試合。
この試合がセミファイナルなんでしょうか?DAZNはいつも試合順がよくわかりません。
放送・配信
この興行は、DAZNで生配信。
先日DAZNは突然値上げを発表、これには多くのボクシングファンは大ブーイング。
1,925円から3,000円という値上げは、いくらなんでも凍りつきますね。
DAZNはなんだかんだ試合数は多いですからね。
ただ、サッカーやら他のスポーツは一切見ないので、ヤッパリもっと安くしてほしい。
いくつか意見があるようですが、「サッカープラン」とか「ボクシングプラン」とか色々つくってもらいたい。月額1,000円くらいで。
DAZN加入、最後のチャンス?
先日発表された、DAZNの値上げ。これまで月額1,925円(税込)だったDAZNは、新たに月額3,000円(税込)となります。値上げ率は50%以上。
年間プランも年額19,250円(税込)から27,000円(税込)に値上げ、はっきり言ってナメてますね。(App内課金の場合19,400円→27,800円なので、損です。)
とはいえ、DAZNはそれなりに良いカードを、しかも定期的に届けてくれます。
私のような拳キチは、結局3,000円くらいなら、と払ってしまうんですよね。
ただ、この値上げは2/22(火)から。
ということで、このシーサケットvsクアドラスの前は旧料金なんです。
なので、今こそ、このDAZNに「年間プラン」で加入すべきとき。
これまで、DAZNに魅力的な試合がなければ休会も検討していましたが、結局休会するのは2ヶ月ほど。今回、年間で19,250円のうちに加入しておけば、7ヶ月以上DAZNを視聴する場合はお得になる、という考え方です。
なので、とりあえず2/5(土)までに19,250円を払ってDAZNの年間プランに加入することをおすすめします。
そして2023年の2月以降は、また月間プランを入ったり出たりして過ごそうと思います。
↓ということで、DAZNはこちらから