信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】2021年度西軍代表決定戦!全日本新人王への予習、Part1

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今回のブログは、もう随分前に思える、西軍代表決定戦の観戦記。

西軍代表決定戦とは、「中日本新人王」と「西部日本新人王」が地区対抗戦として戦い、その勝者と、「西日本新人王」が雌雄を決する戦いです。

この西軍代表決定戦の勝者が、2/6(日)に行われる、全日本新人王決定戦に駒を進めることになります。

弊ブログでは、この後西軍代表決定戦、東日本新人王決勝戦を全4回にわたって観戦記を書いていきます。その後、全日本新人王決定戦のプレビュー記事を書きたいと思います。是非、全日本新人王決定戦を楽しみましょう!

ということで第一回の今回は、西軍代表決定戦、ミニマム級〜スーパーバンタム級の観戦記です。

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ミニマム級

初田翔(寝屋川石田)vs亀川陵太(ARITOMI)

5勝(1KO)1分の初田、3勝(1KO)1敗という亀川。

亀川が先手を取って攻め入ります。初田はそれを受けて立ち、ガードから鋭い左フック。

接近戦で亀川が重そうな左右のアッパーを繰り出しますが、しっかりとブロッキングした初田は右アッパーから左フックをヒット!亀川はダウン!

立ち上がった亀川は力強いパンチを繰り出し、接近戦を挑みますが初田はまたも同じ右アッパーから左フックのコンビネーションで2度目のダウンを獲得!

これにより、レフェリーはストップ!

初田翔、初回KOで西軍代表に決定!

ミニマム級ながら、ともに力強いパンチを振るっていましたね。その中で、ブロッキングがしっかりしていた初田、やや打ち急いでしまった亀川、そこに差がありました。

1分少々しか見れませんでしたが、初田は基本がしっかりしている、良いボクサーですね。

素晴らしかったです。

 

ライトフライ級

神垣拓麿(井岡)vs鈴木尊虎(トコナメ)

2戦2勝の神垣、4勝1敗1分の鈴木。神垣は今年4月にデビューしたばかりのようです。

神垣がキビキビと先に動き、攻め入ります。ちょっと硬さがあるように見えますが、動きはいいです。鈴木はじっくりと神垣の動きを見てリターン。神垣はリング上を動き回り、鈴木がプレスをかける展開になっていきます。

しかし、とにかく動き回って手数も多い神垣、接近戦で鈴木を下がらせ、左フックでダウンを奪取。残り15秒ほどの中で神垣はフィニッシュを狙いますが、鈴木は非常に落ち着いており、フィニッシュはならず。このダウンポイントはでかい。

2Rも神垣はダウンを奪った左フックを幾度かヒット、鈴木はグイグイとプレス。そのプレスに、後半にはやや押され気味になっていく神垣。

3Rには更にプレスを強め、手数が増える鈴木。神垣は左フックを返しますが、やや押され気味。ここまででおそらく鈴木はダウンポイントを挽回、最終回も猛烈な手数で攻め込みます。神垣も根性を見せて素晴らしいタイミングの左フックで応戦。これは素晴らしい大激戦!

死力を尽くした両者の戦いは、規定の4Rを終了、採点は3者3様のドロー!

ドローをつけたジャッジの優勢点は、神垣!神垣が西軍代表となりました。

これは本当に微妙な差ではありましたが、やはり初回にダウンを奪ったのが大きかったですね。ともに最後まで諦めない根性のあるボクサーで、非常に素晴らしかったです。

 

フライ級

森野大地(フュチュール)vs森川祐輝(緑)

2勝(2KO)1敗の森野、1勝2分の森川。

サウスポー同士の一戦。森川はかなり大型のサウスポーですね。

スピーディな攻防、初回序盤はともにやや粗いですが、中盤にかけてやや落ち着いてきます。このラウンドはビッグラウンド、鋭いステップインからのワンツーで森野がダウンを先取すると、再開後、森川がもみ合いの中でダウンを取り返すという展開。その後も森野と森川は右フックを打ち合い、腕が絡み合ったところで森野が強引な左フックを連発、2度目のダウンをゲット。とんでもない初回はこれで終了。

2Rも鋭い踏み込みが活きる森野、10cmというリーチ差をものともせず打ち込みます。このラウンド前半にも森野はダウンを追加、その後も踏み込みながらの左ストレートをぶん回します。その左にカウンターを合わせようとする森川のパン地も大振りですが、非常に怖い。

3R、ここまで3度のダウンを奪われている森川ですが、よく足が動きます。このラウンドも森野は鋭い踏み込みと強いパンチで攻め入りますが、ここは森川のアウトボックスが機能したイメージ。

最終回も思い切って振っていく森野。カウンターも喰っていますが森野は打たれ強くもあるかもしれません。森川はその線の細さそのままに、ちょっと下半身の安定性に欠けるか。

終盤はともにスタミナも尽き、気持ちで手を出し続けた両者。ナイスファイトです。

判定は、3-0で森野。

被弾も多く、強引すぎるきらいはあるものの、この森野というボクサーはかなりファンタスティックなボクサーです。本当にブンブンぶん回すという、最近ではなかなかお見かけしないスタイル。全日本新人王戦でも大注目です。あの勢いは、誰でも怖いでしょう。

 

スーパーフライ級

山下陸(六島)vs山内翔貴(本田フィットネス)

5勝(2KO)1分、個人的期待の山下陸。何せ私と同郷です(香川県小豆島出身)。私の通った小学校も中学校も高校ももうないので(笑)、○○学校の後輩、とか言えませんが、人口3万人ほどの我が島では同じ島民というだけで充分に応援に値します。

対して山内は2勝(1KO)2敗という戦績、申し訳ないですがここは私情があるので山下を応援です。

高身長の山内との身長差は、エグい。

初回、互いにジャブを繰り出しながら、距離を測るという立ち上がり。山内のジャブにあわせて山下が右を放ち、そこから踏み込みます。この右パンチは非常に機能しています。

右から入るパターン、右を放つタイミングを掴んだ山下は右ストレートをヒット!やや足が揺れたようにみえた山内、その後少し足が鈍ります。そこに接近した山下が、今度はアッパーを巧打。

終盤、山内の逆襲にもしっかりとしたブロッキングを見せた山下、非常によく見えています。

2R、山下は開始早々右ボディ、前ラウンドから度々使うこのパンチも長身相手には良いですね。しっかりとした対策をしてきたことが見て取れます。

 

かなり余裕が出てきた用に見える山下、山内のパンチはしっかりとガード。山内の手数が出始めますが、そのほとんどは山下のガードの上。

勝負は苛烈さを増し、終盤はクリーンヒットを奪い合う展開です。

3R、距離が近くなり、もみ合いの展開となれば山下のアッパー、フックが山内を襲います。山内は幾度も右アッパーをヒット、ここで山内は膝をつき、ダウン宣告!

再開後、山下はこれでもかと言うほどしつこく右アッパー、右フックで山内を攻め立て、2度目のダウンを獲得!それでも立ち上がった山内に対して、ここでまた獣のように襲いかかり、レフェリーがストップ!

山下陸、3RTKO勝利により西軍代表に決定!!

いや〜、嬉しい。彼のトランクスには小豆島を型どったマークが入っているんです。あとは目指せ、小豆島出身者として初の全日本新人王です。

ともかく今回は非常に身体全体にキレがあり、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。この新人王戦は、1戦するたびに強くなっていく感じがたまらないですよね。過去の山下の動画もBoxingRaiseで見ましたが、今回がベストパフォーマンスだと思います。

そして、きっとそれ以上に、次戦は仕上げてきてくれるでしょう。

 

バンタム級

平井乃智(寝屋川石田)vs美濃巧人(とよはし)

4勝(1KO)1敗の平井、4勝(4KO)無敗という美濃。戦績がすべてではないですが、パーフェクトレコードというのは期待したくなりますね。

初回からガンガン攻めるのは平井!平井は非常にボディムーブが上手く、スイッチをしながら前進します。しかもこれが速い。美濃は良いジャブを飛ばしますが、やや変則の平井の前進にかなり手を焼いている印象。平井は素晴らしいスタートダッシュ。

2Rには美濃の足が機能しはじめ、カウンターも上手く入ります。やはりパーフェクトレコードは伊達ではありません。平井は変わらずグイグイ前進します。この二人は真逆とも言えるボクシングスタイルですが、非常にレベルが高い。

3Rはゴングと同時に打撃戦!近い距離でのパンチの交換、お互いにクリーンヒットも非常に多い。上体をよく動かす平井に対して、美濃は左ボディを巧打、平井はこのボディが効いて後退。4Rも打撃戦、平井がサイドに回り込んでのコンビネーションを使います。この選手は本当に器用。手数はやや平井か、しかし時折ヒットする美濃のカウンターも印象的です。

勝負の最終回、このラウンドも小気味よくパンチを繰り出していくのは平井。交互にクリーンヒットを奪い合う展開は、ジャッジ泣かせの打撃戦です。

 

両者譲らない一戦は、規定の5Rを終了し、判定は2-1で平井!

これはどっちが勝ってもおかしくなかったですね。平井のボクシングは素晴らしいボディムーブと、近くでの変幻自在のステップワーク、そして手数。

美濃は素晴らしいカウンターパンチャーで、接近戦もできるオールマイティーなボクサーに感じましたが、初回、平井の戦いに巻き込まれてしまったことが結果としては非常に痛かった。

どちらも全日本新人王戦に進むべきボクサーだと思いましたが、ジャッジが支持したのは平井です。

平井の全日本での活躍を楽しみにしつつ、美濃の巻き返しにも期待したい。

スーパーバンタム級

森田翔大(森岡)vs平野岬(三松スポーツ)

4勝(3KO)1敗の森田、4勝(2KO)1敗の平野。平野は2度目の新人王挑戦、森田は3度目で、この西軍代表決定戦も2度目。

森田が軽快なステップでサークリング、やや手数の少ない落ち着いた立ち上がり。2Rに入ると森田がスピードをもって踏み込みますが、その入り際に平野の右がヒット。平野は待ちのカウンター狙いですが、これが森田にとっては非常に有効。

3R、森田は良いリズムで詰めよりますが、手数はやや少ない。身体全体の動きはキレており、スピードもありますが如何せんそれが攻撃まで結びついていません。

4R、強く踏み込んでいった森田がバランスを崩したところに平野の右がヒット、森田はダウン!明らかにポイント劣勢の森田はもっと攻めなければけません。平野ももっと自分から試合を作っていってほしい。

ラストラウンドは森田が前進、平野は足をつかってエスケープ、明らかな逃げ切り。終盤、森田の右がヒットしますが詰めきれず。

 

判定は、平野の判定勝利。

あまり新人戦らしくない試合だったかな、と思います。森田はもっとガムシャラに攻めた方が良かったと思いますし、平野も変に余裕を持たない方が好試合にはなったと思います。

 

ということで今回のブログは、西軍代表決定戦、ミニマム級〜スーパーバンタム級の観戦記でした!なるべく簡潔に書いたつもりですが、個人的な思い入れから、スーパーフライ級だけ長くなってしまいました(笑)。ご容赦下さい。

山下陸、皆さんにも応援していただけると嬉しいです。

それでは、次回に続く!

 

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