信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】2021年度西軍代表決定戦!全日本新人王への予習、Part2

今回のブログも、もう随分前に思える、西軍代表決定戦の観戦記。

西軍代表決定戦とは、「中日本新人王」と「西部日本新人王」が地区対抗戦として戦い、その勝者と、「西日本新人王」が雌雄を決する戦いです。

この西軍代表決定戦の勝者が、2/6(日)に行われる、全日本新人王決定戦に駒を進めることになります。

弊ブログでは、この後西軍代表決定戦、東日本新人王決勝戦を全4回にわたって観戦記を書いていきます。その後、全日本新人王決定戦のプレビュー記事を書きたいと思います。是非、全日本新人王決定戦を楽しみましょう!

ということで第二回となる今回は、フェザー級からミドル級までの西軍代表決定戦です。

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フェザー級

宮正太郎(VADY)vs岩下千紘(駿河男児)

この試合は、宮が棄権して試合が中止。岩下が西軍代表に決定しました。

なので、8/8(日)に行われた宮崎祐也(薬師寺)vs岩下千紘(駿河男児)の中日本新人王決勝戦を視聴。戦績は、宮崎が2勝(2KO)3敗2分、岩下が3勝(2KO)(いずれも戦前)。

長身宮崎に対して、ジリジリとプレスをかけるサウスポーの岩下。相手の踏み込んでくるジャブにあわせてのカウンターの右フックを狙います。ともに手数は少ないものの、岩下のノーモーションの左ストレートとカウンターの右フックが非常に効果的に見えますね。

相手からすると邪魔なところに前手を置いたり、惑わすように動かしたり、がっちりと固めたり。この岩下は前手の使い方が上手く、中間距離が得意という印象。だからこそふとした時にノーモーションの左は活きてきます。

ラストラウンド、ポイントの挽回を狙う宮崎に対して、落ち着いて右ジャブで牽制、入り際にカウンターを放つ岩下。非常に冷静ですね。やや待ちのボクシングですが、上手いですね。

宮崎のアタックをしのぎ、その打ち終わりにコンビネーションを決めた岩下が、3-0の判定勝利で中日本新人王に輝き、西軍代表決定戦では不戦勝で西軍代表に決定しています。

この中日本新人王決勝戦は、sakanaさんのYoutubeチャンネルで無料で見れます。

 

 

スーパーフェザー級

酒本龍一(VADY)vs山名生竜(HKスポーツ)

3勝(3KO)無敗のオーソドックス酒本、1勝(1KO)無敗のサウスポー山名。

山名のワンツーで試合が開始。その後、リズムに乗る山名、対して酒本はちょっとサウスポーに対してやりづらいのか、なかなか手が出ません。

しかし後半、距離が近くなり、離れようとしたところに酒本の右ストレートがヒット!これで山名は弾け飛ぶようにダウン!

2R、山名もダメージはなさそうで、小気味良いステップワークからジャブをヒット。距離の取り合いは山名、酒本はなかなか後手に回り効果的なパンチを届かせる事ができません。

3R、序盤に山名の左ボディストレートがヒット。その左を顔面にも打ち出した山名、中盤には左ボディアッパーから右フック、そして左ストレート2発を顔面に持っていってダウンを演出。

やや荒々しいパンチながら、この山名には気持ちの強さを感じますね。

ラストラウンド、序盤から左ボディストレート、その後も左ストレートを幾度となくヒットする山名。酒本も右を当てますが、やや浅いか。

近い距離での攻防となることもありますが、ともにパンチは大きく、接近戦で細かなパンチは打てません。

最後は気持ちと気持ちのぶつかりあい、これこそ新人王戦、といえる激闘。

判定は、3者ともに38-36、山名。

西日本新人王のMVPをとった酒本を降し、わずか2戦で全日本新人王決定戦へと駒を進めた山名生竜。キャリアの浅い20歳、今後の成長に期待ですね。

 

ライト級

伊集院嵐(SFマキ)vs有光空大(広島拳闘)

2勝(1KO)1敗1分の伊集院、2勝(1KO)無敗の有光。

有光がステップワークを使いながら、強いワンツー。伊集院はどっしりと構えてプレス。有光は速く動く割には強いワンツーを放ちますが、伊集院の貫通力のあるジャブも良い。

2Rゴング開始と同時にリング中央に奪取した伊集院。強いジャブを放ち、有光は鼻から出血。伊集院は余裕が出てきたか、フェイントを使いながらグイグイと有光を追い詰めていきます。時間が経つにつれ伊集院のジャブのヒット率も向上しているように見えますし、有光はちょっと手数が減ってきたか。

3R、変わらず伊集院のジャブはヒット、近づいてのボディを交えたコンビネーションも良いですね。有光が出てきたらスッと下がる、距離感もなかなかのものです。

4R、このラウンドも伊集院のジャブが冴え、そこから右につなげます。充分に威力のある左ボディ、左フックも交えて、かなり余裕を持って戦います。

 

しかし後半、有光の右もヒット、伊集院はちょっと余裕を持ちすぎてしまったか。

その後は伊集院が優勢に試合を進めて、最終ラウンド終了のゴング。

判定は、3-0の判定で伊集院。

この伊集院というボクサーは非常にうまく戦いましたね。今日の試合は素晴らしいジャブを放ち、それがことごとくヒットするという状況から、リズムをつくりました。

あのプレスのかけ方を見ると、ややファイターよりのボクサーなのかな、とは思いますが、全体的に非常によくまとまっていました。これは非常に楽しみですね。

スーパーライト級

山下玄輝(結花)vs藤崎紘成(和光)

3勝(2KO)無敗2分の山下と、1勝(1KO)無敗の藤崎。藤崎は中日本新人王トーナメント初戦でデビューしたあと、3戦連続相手選手の棄権で上がってきていますね。運がいいのか悪いのか。

初回に先手をとったのは山下。右ボディストレートが良いですね。しかし2Rに入ると藤崎が左ストレートをヒットし、山下をグラつかせます。ダメージを与えながらもやや待ってしまい、ここは詰めきれず。3Rに入ると山下が復活、前半にコンビネーションをヒット。単発・強震の藤崎に対してリズムをとってアグレッシブに攻め込み、2分過ぎのところでコンビネーションの左フックを決めてダウンを奪います。藤崎も終盤に左フックを決める等がんばります。

最終ラウンドは藤崎が勝負をかけに前進しますが、山下はここでステップワークをつかってエスケープ。軽いストレート系のパンチをヒットして試合が終了。

 

判定は、山下玄輝。

新人王戦らしい試合、というフレッシュなふたりの対決でした。藤崎はデビュー戦初回KO、その後3戦連続不戦勝ということで、もっとキャリアを詰めていればよかったのですが。

山下にしろ藤崎にしろ、特にディフェンス面に課題が大きそうです。

2月の全日本新人王戦、山下にはより成長した姿を見せてもらいたいものですね。

ウェルター級

豊中勇左(ワイルドビート)vs平安山太樹(ナカザト)

3勝(1KO)2敗1分の豊中、4勝(3KO)1敗の平安山。ともに2度目の新人王挑戦。

サウスポー豊中はかなり大きく、リーチがありそう。平安山はがっしりした体つきです。独特なリズムからストレート系のパンチを伸ばす豊中、平安山はプレスをかけるもなかなか届く距離までいけません。

2Rに入るとプレスを強めた平安山、1分過ぎに左ボディをヒット。このボディが効いたか、バックステップを踏む豊中。追いかけた平安山は、またも左ボディをヒット、そこから右フックを返すと豊中はダウン。立ち上がった豊中にダメージがあり、そこで詰めた平安山はまたも左ボディから今度は右ストレート!

前のめりに倒れた豊中を見て、レフェリーはストップ!

平安山大樹、2RTKO勝利!

 

平安山(へんざん)、34歳。アマキャリア10戦、ものすごい身体つきをしていますね。おそらくウェイトトレーニングで鍛え上げられたと思われる逆三角形の体つき、それにアマ10戦、プロ6戦のキャリアで技術がしっかりと付いている感じがします。

とかく2Rの戦いはお見事でした。34歳の全日本新人王誕生、なるか。

ミドル級

宮本康平(真正)vs早川教文(中日)

2017年にプロデビューし、少々のブランクを経ての2度目の新人王挑戦となる4勝(4KO)1敗1分の宮本。3勝(3KO)1敗の早川も昨年に続き、2度目の新人王挑戦です。ともに勝ち星はすべてノックアウト。

宮本はガードを固めてプレス。しかしサウスポー早川が左ボディストレートを巧打。その後、早川の右フックで滑ってしまったように見えましたがダウンを奪われた宮本。

立ち上がった宮本はプレスを強めます。これに早川は応戦、強いパンチを叩き込んでいきます。しかし、今度は宮本の左フックでバランスを崩して早川がダウン。

ともに不運なダウンを取り合った展開となりましたが、再開後、距離が詰まったところで宮本のショートの右ストレートがクリーンヒット、早川がぐらつくとここで宮本がパンチをまとめ、ガードもできなくなった早川を見てレフェリーはストップ!

宮本康平、1RTKO勝利!

 

たった1Rのうちで相互にダウンを奪い合う、エキサイティングな展開。

これは本当に日本最重量級、ミドル級の試合か?と思うほどスピーディな攻防でした。ミドル級の新人王、というと、絞りきれていないボクサーが出てくることもしばしばですが、この二人のボクサーは今後も楽しみなボクサーです。

 

ということで以上、西軍代表決定戦でした。

新人王戦って、次から次へとボクサーが出てくるので見るのに疲れるんですよね。でも、やっぱり新人王戦は楽しい。

人智を超えた怪物級のボクサーを見たければ世界戦や海外のボクサーを見れば良い。この新人王戦は、デビューして間もなく、キャリアの浅いボクサーたちが、「新人王」という称号を手に入れるために意地を見せる、気持ちと気持ちのぶつかりあい、ボクシングの原点が見れるトーナメントだと思っています。

 

前情報もほとんどない状態で変なバイアスもかからず(私が調べないだけですし、他のタイトル戦となれば調べてしまうからですが)、3分4R(または5R)の「ボクシングそのもの」を見れるトーナメントは、ここにしかありません。

2021年の新人王トーナメントもいよいよクライマックス、非常に楽しみですね。

次回からは東日本新人王決勝の観戦記です。

↓Part1はこちら

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