信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】2021年度東日本新人王決勝戦!全日本新人王への予習、Part3

前回のブログから引き続き、週末に控える全日本新人王決定戦の予習です。

今回は2021年12月に行われた、東日本新人王決定戦。

やはり東京近郊がボクシングにおいてはメッカであり、アマチュアボクシング(この表記の方が馴染みがあるのですみません。)出身のエリートも東京のボクシングジム所属が圧倒的に多いと思います。

そのアマ出身のエリートは、この東日本新人王に出れないボクサーがほとんどですが、そのことは東京近郊のボクシングジムのレベルを一気に押し上げ、この東日本新人王決定トーナメントは熾烈を極めます。

ということで今回は東日本新人王、その決勝戦の観戦記の第一回目です。

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ミニマム級

墨田大祐(パンチアウト)vs石垣芙季(UNITED)

4勝(2KO)1敗の墨田、4勝(2KO)3敗の石垣。お互いに2度目の新人王トーナメント、年齢は23歳の墨田に対して33歳の石垣、10歳差。再戦となるようです。

鋭いジャブを突く墨田、石垣は時折パワフルな連打を見せます。リーチのある墨田に対して、中に入りたい石垣はボディから入ります。両者ともにキビキビとした動きで良いですね。

2R、頭を振って距離を詰める石垣。墨田は距離の作り方が上手く、コンビネーションとステップワークで懐の深さを活かして墨田の攻撃をいなします。

3R、序盤にボディを起点に中に入った石垣、連打を繰り出します。後半にもしつこいボディを繰り出し、墨田は少しボディを嫌がるそぶり。墨田は小気味よいコンビネーションで対抗し、終盤に右カウンター!このパンチで、だと思いますが石垣は左眉のあたりをカット。

 

4R、非常に速い展開で、ともにクリーンヒットを奪い合う展開。中盤に石垣の出血がひどく、一度のドクターチェック。このラウンドは石垣の出血により元気になった墨田、明らかに動きにキレが出ています。

そして墨田が左フックを決めたところでレフェリーがタイムを要求、ドクターチェックのあと試合はストップ。

墨田大祐、4RTKO勝利で東日本新人王に!

お見事な戦いぶりでした、墨田。このボクサーはアマ経験もあるんですね、非常にしっかりとした基礎を持っていますね。この試合後半に見せた、細かなステップワークは武器になります。距離感も非常に良さそうで、ジャブがよく伸びます。

ジム初の新人王とのこと、今後も楽しみなボクサーですね。

ライトフライ級

加藤幸海(ワタナベ)vs坂間叶夢(ワールドスポーツ)

2勝2KO無敗の加藤、3勝3KO無敗の坂間。20歳と18歳。新人王戦っぽいですね。

まずジャブをついていくのは坂間。なかなか鋭いです。坂間は非常に腕が長く見えますね。サークリングしながらジャブを突く坂間はリズムに乗り、右クロスもヒット。

中盤、この右クロスでぐらりときた加藤、ちょっと苦しいか。加藤は左ガードが下がってしまうのが、この坂間に対しては致命的。

 

2R、かなり余裕を持って戦う坂間、加藤も少し回復したか。しかし今度は坂間のボディが加藤を襲います。このラウンドも中盤、坂間の右カウンターが加藤にヒット!ぐらりときた加藤ですが、右を返して応戦、これに怯まない坂間は更に右を追撃してダウンをゲット!

再開後、決めに行く坂間ですが加藤も必至に抵抗。かなり効いている風の加藤を追撃し、またも右を決めたところでようやくレフェリーがストップ。

坂間叶夢、2RTKO勝利!

 

レフェリーの止めるタイミング、遅かったように感じます。東日本新人王決勝という大舞台なので、なるべくギリギリまで引っ張ってあげたい、という気持ちはわかりますが、加藤は途中から焦点が定まらず、結構危険に見えました。

ともあれ、この坂間、強いですね。全日本新人王戦、非常に楽しみです。

フライ級

川村栞太(KG大和)vs藤田圭(DANGAN AOKI)

3勝(2KO)1分の川村、6勝(4KO)1敗の藤田。川村は大きいですね。

藤田はガッチリとガードを固めて前進。川村はジャブで突き放します。1分頃、藤田のは入り際に川村がアッパーを巧打、その後下がった藤田に対して攻める川村ですが、藤田も反撃。

ちょっと力みが見える藤田ですが、その力いっぱいの右フックを喰らってしまった藤田はかなり足にきています!足元が定まらない藤田、リングを泳いでしまったあと、川村に身体をあずけてしまったところでレフェリーが割って入り、ストップ。

 

川村栞太、1RTKO勝利で東日本新人王に!

川村は一発効かせたあと、ちょっと力んでしまっていたように見えました。ただ、藤田もまだ固い状態でもらってしまったのが運の尽き、最初のダメージから最後まで回復できなかったですね。初回KOとはいえ、実力はそこまでの差ではない、とも思います。

まだまだ両者ともに荒削り、今後大きく伸びそうなボクサーです。

まずは川村が、2月の全日本新人王までにどれくらい実力を伸ばせるのか、というのが非常に楽しみ。もっともっとリーチを活かした戦いができると思うので、今後に期待です。

スーパーフライ級

比連崎爽晏楽(川島)vs篠田将人(野口)

5勝1敗の比連崎、3勝(2KO)の篠田。身長差は10cm、同い年。

長身の比連崎が素早いジャブを飛ばし、サークリング。サウスポー篠田は中に入らなければいけません。身体はガッチリとしてパワーのありそうな篠田、非常に落ち着いています。

 

ジリジリとプレスをかける篠田、ボディムーブも良いですね。後半には追いかけて追いかけて左フックを振るい、単発気味ながらパワフル。比連崎もスピードがあり、非常に反応も良い。

2R、比連崎は前手を上手く使って篠田の入り際を制し、速いワンツーで突き放します。中盤、篠田の強い左、強い右フックが比連崎を襲います。このボクサーは本当にパワーがあります。ガードの上から打たれてもキツイかもしれません。このラウンド、比連崎が左目をカット。

3R、ガードを固めて前進する篠田、サイドへといなす比連崎ですが、やや距離が詰まってきたか。中盤に篠田の左がヒット、比連崎はやや後退。

ここで比連崎の出血がひどくなり、レフェリーは一度ドクターを呼びますが、ここは再開。

その後左ストレートをヒットした篠田は、グイグイとプレスをかけ、打たれてもかまわず前進、左ストレートをヒット!

これでダウンした比連崎はテンカウントを数えられ、試合終了。

篠田将人、3RKO勝利で東日本新人王に!

この篠田というボクサーは、一発が重いですね。長身痩躯の比連崎に比べて、本当に理不尽な一発を持っていました。対アウトボクサーへの追い方もよく、ボディムーブもあってこれは怖いボクサー。

 

この階級、私は西軍代表の山下陸(六島)を応援していますが、この篠田は強い。山下もファイタータイプ、あの篠田の強打に耐えなければなりません。篠田はただのブンブン丸ではなく、相手の攻撃をガード、もしくはボディムーブで外した後に打ち返す事ができるボクサー。これは激闘となりそうです。

バンタム級

佐藤大仁(新日本仙台)vs梅津奨利(三谷大和)

3勝1分の佐藤、5勝(5KO)無敗の梅津。この梅津というボクサーは以前、私の応援していたボクサーに勝利したボクサーなので、よく覚えています。

初回のゴング、開始早々の打ち合いで梅津の左フックで佐藤がダウン!立ち上がった佐藤にガンガンと速いペースで攻め立てる梅津。やや落ち着いた中盤以降も、梅津はアッパーを巧打、最後まで怖いパンチでプレスをかけ続けます。

2R、佐藤は基本的には距離を取り、長いワンツーを主体としてヒット&アウェイ。接近すればクリンチ、上手い戦い方をしています。ただ、梅津のプレスは強く、クリンチが出来なかった時はかなり危険。

後半、佐藤は身体を使って梅津をコーナーに押し込み、クリンチを多用しますがここで減点。

3R、後がない佐藤は非常に積極的に攻めます。こうなると梅津はやりやすいかもしれません。佐藤が自ら射程圏内に入ってきてくれます。

 

射程圏内に入った佐藤に対して、力強いパンチを振っていく梅津。

そして佐藤の入り際、梅津の右カウンターがヒット、佐藤は前のめりに倒れるダウン!

立ち上がった佐藤に対して、梅津は連打!連打!佐藤のクリンチも気にせず、連打!

そして倒れた佐藤をレフェリーが救い、試合が終了。

梅津奨利、3RTKO勝利で東日本新人王に!

これはまた魅力的なボクサー、梅津奨利。パンチングパワーもさることながら、そのアグレッシブな姿勢は素晴らしいですね。

これで6戦全勝全KO、こういう戦績の新人王というのはどこぞの漫画みたいで良いですね。

非常に魅力的な梅津、全日本新人王も楽しみです。

 

スーパーバンタム級

高橋烈(KG大和)vs海野利樹(伴流)

3勝(2KO)無敗の高橋、5勝(1KO)1敗の海野。無敗の高橋は勿論、海野も好戦績、初の新人王戦でここまで勝ち上がってきた者同士の一戦です。高橋はアマ経験もあるようですね。

ともにこの階級においては長身。フットワークを使い、ガードの低い構えから左右を大きく降っていく高橋。海野は時にスイッチ、ガードを掲げて大きく動く高橋を追っていきます。

しかし高橋は打ち終わりのステップ、頭の位置もよく、海野はなかなか当てられません。

2R、ノーガードから変則的にパンチを繰り出す高橋の術中にハマっているようにみえる海野。ガードを上げてススっと距離を詰めるフットワークは良いですが、高橋は嫌なタイミングで打ってきます。後半、海野はボディ連打とアッパーに好機を見出します。

3R、遠い距離ではノーガード、近くではガードをしっかり上げる高橋はこのキャリアですがなかなかの試合巧者。上体の動きも柔らかく、刹那的に放つ左右のフックは非常に強烈。

ただ、この接近戦の距離では海野もしっかりと縦に入るアッパーを多用、手数、回転力も良いですね。

ラストラウンドも接近戦。海野のアッパー、ボディは非常に丁寧。アングルも、ヒットするポイントも非常に生真面目さを感じますね。

 

手数は海野ですが、一発のパワーは高橋。とはいえ、離れてしまえば高橋のペースに巻き込まれてしまうでしょうから、海野はこの戦い方しかありません。

我慢比べの最終ラウンドは、高橋がパワーパンチで押し込んでいってゴング。

判定は、2-0で高橋。

見栄えの点では高橋でしたね。海野はややパワーが足りなかったか。

この高橋というボクサーは、非常に個性的で楽しみなボクサーですね。もともとしっかりとした技術を持っているボクサーなのでしょう、長・中距離での戦い方と、接近戦での戦い方を使い分けられる辺りは素晴らしい。

次戦も楽しみですね。

ということで、今回のブログでは2021年12月に行われた、東日本新人王の決勝戦、第一部。

次回のブログではフェザー級以上の階級の観戦記を書いていきたいと思います。

それでは、次回に続く!

 

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