信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】絶対王者の後釜、鈴木雅弘vs宇津木秀!アンダーカードは前田vs木村の新鋭対決!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

海外ボクシングも注目興行が続きますが、国内興行も負けていません。

2/5(土)には日本バンタム級王座決定戦(日テレG+で生放送)

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2/6(日)には全日本新人王決定戦(日テレG+で生放送)

【プレビュー】2021・全日本新人王決定戦。最初の栄光に向かって、走る。 - 信太のボクシングカフェ

そして、2/8(火)には日本ライト級王座決定戦があります。しかも、こちらも生配信。

 

2022年に入り、「FODプレミアム」と「ひかりTV」がボクシングの生配信・生中継に参入。ひかりTVはアプリで見る場合、おっかけ再生、見逃し配信がなく、ライブで見逃した場合一週間後のアーカイブ配信まで待たなければいけません。

しかし、FODプレミアムのボクシング生配信は、アーカイブ開始までは巻き戻して視聴することができる、おっかけ再生・見逃し配信付き。

なかなか平日の夕方、最初から見れる人も少ないでしょうからこれは大変にありがたい。

毎月第一火曜日、FODプレミアムが生配信してくれる事になったダイヤモンドグローブ(奇数月はフェニックスバトル)、本当に楽しみです。

ということで今回は、2/8(火)に実施される、日本ライト級王座決定戦をメインに据えた、ダイヤモンドグローブのプレビューです。

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2/8(火)ダイヤモンドグローブ

日本ライト級王座決定戦

鈴木雅弘(角海老宝石)7勝(4KO)無敗

vs

宇津木秀(ワタナベ)9勝(7KO)無敗

三迫プロモーション主催のダイヤモンドグローブのメインを張るのは、角海老宝石ジムの鈴木とワタナベジムの宇津木。ちょっと不思議なものです。

この日本ライト級王座は、吉野修一郎が保持していたものであり、吉野は2021年12月にこれを返上、既に挑戦権を得ていた鈴木雅弘と、宇津木秀の決定戦が決定。

吉野としては、指名期限に厳格な日本王座を保持していると、延期となってしまった伊藤雅雪(横浜光)との一戦に支障をきたしてしまう、という理由もあるのではないかと思います。

そして挑戦者決定戦を勝った鈴木と戦うのは、現在ランキング4位(2位は三代大訓、3位は伊藤雅雪)の宇津木。基本的には上から声がかかっていくので、伊藤がこの王座決定戦を断ったのは当然として、三代は同門宇津木に譲ったか、ジム側の判断という可能性もあります。

 

ともあれこの鈴木vs宇津木は非常におもしろいマッチアップ。

「和製カネロ」とも言われる鈴木雅弘は、誰が見ても「強い!」と思う、センス溢れるボクサーだと思います。私が会場で観戦したのはプロ3戦目、有岡康輔戦。鳴り物入りでプロデビューして、初めての日本人ボクサー戦、初めてのランカー戦でも圧倒的な力で有岡を2RTKO、これは衝撃的でした。

その後2連勝して日本スーパーライト級タイトルへ挑戦、王者永田大士(三迫)を序盤から翻弄、圧倒的優位に試合を進めます。中盤以降、永田のしつこく強いプレスに心が折れそうになりながらも、そこを耐えしのぎ、結局ストップ勝ちしたことは非常に大きな糧、だと思います。

 

特にこの鈴木は、ここまでほとんどを6回戦で戦っており、唯一の8回戦も2RTKOで決着指定た分、最終ラウンドまで戦えた事は良かったと思います。

そのタイトルは獲得後間もなく返上、自身の本来の階級であるライト級への転級を発表します。

返上→転級ということでライト級のトップコンテンダーにランクされた鈴木は、2021年10月に挑戦者決定戦に出場、利川聖隆(横浜光)には思わぬ大苦戦。

なんとかスプリットの判定でこの一戦をものにしましたが、どちらかというと利川の奮闘が光った試合でしょう。

才能は申し分なく、パンチもスピードもあり、何よりもずば抜けたセンスを持つボクサー。その反面、個人的な見立てではペース配分に難がありそうに見え、疲れたり集中力が切れると左フックを振り回すマンになってしまう感じがします。

とはいえ、型にハマっておもしろいボクサーではないと思うので、このままいってもらいたいですが。

 

やや不安定な部分があるからこそ、鈴木のボクシングは面白い。それでも、今回の宇津木は万全の体制で挑まなければ危険な相手でしょう。

さて、対するは「内山2世」宇津木秀。(昔そういう売出し方だったように記憶しています。)

内山高志と同じく、名門花咲徳栄高校ボクシング部出身の宇津木も、鈴木と同じく鳴り物入りでプロデビューした逸材。

宇津木の方が鈴木よりもひとつ年長、プロデビューも半月少々早いのですが、対戦相手がなかなか現れないのか、それとも慎重に慎重を期すワタナベジムの方針なのか、対戦相手の質という点においては鈴木に遅れを取っているように感じます。

ジャブや左ボディを軸としてボクシングをする超がつくほどの正統派、背格好も(私の大好きな)内山高志にそっくり(というか多分本人が寄せている)です。当然名王者と比べてはいけないのはわかっていますが、爆発力、一発のタイミング、その他様々に改善の余地はあるものの、このボクシングを続け、いつか開花してもらいたいボクサーです。

ともあれこの宇津木は、そのポテンシャルを余すところなく発揮できているか、というとそうではありません。

 

前戦となる2021年7月には、中井龍(角海老宝石)に初回にダウンを奪われるという苦しい立ち上がり。その後も中井のヒットアンドアウェイが奏功し、宇津木は終始翻弄されているようにも見えました。

終盤に宇津木はボディを効かせてこの接戦を(1〜3ポイント差の3-0)ものにし、無敗をキープして何とかサバイブ、今回のチャンスが巡ってくるという形になりました。

宇津木を苦しめた中井と、鈴木雅弘は同門です。宇津木の嫌がる事を、角海老陣営は分かっているはずです。

宇津木にしろ、鈴木にしろ、前戦のパフォーマンスはあまり良いと言えるものではありませんでした。しかし、ふたりともそのポテンシャルはもっと高いはず。

「もっとできるはず」という伸びしろのあるふたりだけに、この一戦の勝敗は予想困難です。そして、どちらも好きなボクサーなので、どちらを応援するかも非常に困ります。

アマ経験も豊富で技術もあり、パワーもスピードもある両者ですが、異なるボクシングをするふたりの戦いは、どちらがより自身のボクシングを貫けるか。ともにボディ打ちに秀でているので、ボディでの決着というのもあるかもしれません。

 

スーパーフェザー級8回戦

前田稔輝(グリーンツダ)8勝(4KO)無敗

vs

木村蓮太朗(駿河男児)5勝(3KO)無敗

本当はメインだけでお腹がいっぱいなのですが、セミファイナルにこの試合。

本来は2021年12月に行われる予定でしたが、木村が負傷し、延期になっていました。その時は大いに嘆いたわけですが、こうして日程を調整してくれて再セットしてくれるのは本当にありがたい。

2019年の全日本新人王、前田は西軍代表決定戦で福永輝(沖縄ワールドリング)を、全日本新人王決定戦で亀田京之介(当時花形)を退けています。その後も連勝を続け、現在のランキングは日本10位。

日本拳法をバックボーンに持つ距離感に優れ、カウンターを得意とするボクサーで、ボクシングとしてはプロ叩き上げ。同じく日本拳法出身の尾川堅一(帝拳)の世界タイトル戴冠にも大いに刺激を受けている事でしょう。

そして木村は元アマエリート、王者を嘱望されてプロ入りしたボクサーです。こちらはB級デビュー、前田との共通の対戦相手は福永輝、ラウンド数の違いこそあれど、こちらも前田と同じく福永に3者ともにフルマーク、という完勝をしています。

 

前戦となった2021年9月、地元静岡に齊藤陽二(角海老宝石)を迎えメインイベントを任された試合では、初回、4回にダウンを奪われますが、その他のラウンドで挽回してマジョリティで勝利、何とか無敗をキープ。

ここで打ち合う姿は、これまで見せてこなかった木村のボクシングでした。

アグレッシブに攻めれるのは木村の方かと思いますが、そうなるとカウンターパンチャーである前田は戦いやすくなるかもしれません。

となると木村も無理には攻め込めず、焼け付くような緊張感の漂う試合になりそうです。

この試合も展開次第でどのような結果になるか予想がつきづらい一戦、このセミファイナルも超大注目ですね。

 

バンタム級8回戦

村地翼(駿河男児)7勝(3KO)1 敗1分

vs

吉野ムサシ(八王子中屋)11勝(4KO)6敗

2018年にプロデビューし、プロわずか5戦女でフローイラン・サルダール(フィリピン)とのWBOアジア・パシフィック王座決定戦に臨んだ村地でしたが、ここは8RTKO負け。

その敗戦から3連勝で迎えた前戦では、一階級下の日本ランカーである中村祐斗(市野)と三者三様のドロー。

基礎的技術が高く、非常にキビキビとしたボクサーですね。

対して吉野は2021年、自身のキャリア2度目となるランカー挑戦で見事勝利を飾り、スーパーフライ級の日本ランキングを獲得。その後バンタム級ランカーにも勝利し、今非常に上り調子と言って良いでしょう。

 

村地の日本ランキングは6位、吉野は14位というランカー対決。

村地にとっては「上に行く試合」というよりも前戦からしっかりと復調したいという試合ですが、吉野にとっては上位ランカーを喰える大チャンス。技術やボクシングの熟成度あいに関しては村地優位は否めませんが、モチベーションは吉野の方にありそうで、こちらも楽しみな一戦です。

その他4回戦が2試合、全5試合の興行となっています。

放送・配信

このダイヤモンドグローブのテレビ放送は、フジテレビで2/12(土)の深夜、もしくは2/13(日)の深夜にあるはずです(※関東ローカル)。

 

そして2/14(月)15:00以降、FODとTVerでテレビ放送されたものが無料で配信されます。

ただ、この「テレビ放送」と「FODorTVer」での無料配信は、基本的に1時間枠のテレビなのでほぼメインのみ。メインが早期決着のときのみセミも流れる、という事になっています。

なので、この大注目の一戦はせっかくなのでライブ配信で見ましょう。前述の通り、「見逃し配信」「おっかけ再生」の機能がありますので、(前回はあったので今回もあるはず。なかったらすみません。。。というか私も非常に困ります。)仕事を終えて帰宅してから食事をしてお風呂に入ってからでも十分間に合うはずです。

興行は18:00開始とのことなので、おそらくその少し前(17:45くらいから?)からライブ配信が始まると思います。※FODには18:00頃からライブ配信と書いてありました。

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