信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ミゲル・ベルチェルト、復活なるか。TR興行には敗戦を経験したプロスペクトたちも!

日本にも非常にファンが多いような気がする、ミゲル・ベルチェルト。

このベルチェルトは、元WBC世界スーパーフェザー級王者であり、日本の三浦隆司(帝拳)共闘った、日本にも馴染みのある元王者です。

激闘型のファイターのようにノンストップの打ち合いに身を投じる事もあれば、182cmというリーチを活かしてアウトボックスもできる、激闘型の多いメキシカンの中では万能型と呼ばれるボクサーだと思います。

オスカル・バルデス(メキシコ)とのメキシカン・ファイトから1年とすこし。あの時の痛烈なKO負けのイメージを払拭する事ができるのでしょうか。

果たして相手は、ナミビアの強打者、ジェレミア・ナカティラ。痛烈なKO負けからの再起戦の相手としては、非常に危険な相手のように思います。

 

実は、この「痛烈な敗北」からの復帰戦を戦うボクサーが、この日には非常に多い。

アンダーカードに登場するのは、前戦でジョナス・スルタン(フィリピン)に4度もノックダウンを奪われ、まさかの判定負けを喫したカルロス・カラバロ(プエルトリコ)。そして、ホセ・セペダ(アメリカ)にまさかの初回KO負けを喫したホスエ・バルガス(プエルトリコ)。

ベルチェルトも含め、これらの敗北からの復帰、というのはドラマを感じざるを得ません。

ということで今回は、週末に控えるベルチェルトvsナカティラをメインに据えたトップランク興行のプレビュー記事です。

3/26(日本時間3/27)ラスベガス

ライト級10回戦

ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)38勝(34KO)2敗

vs

ジェレミア・ナカティラ(ナミビア)22勝(18KO)2敗

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衝撃的な10Rノックアウト負けから1年超。ようやくベルチェルトがリングに戻ってきます。

2022年3月に行われたミゲル・ベルチェルトvsオスカル・バルデスという大注目のメキシカンファイトは、体躯に劣るバルデスがベルチェルトを翻弄、最終的にはとんでもない左フックカウンターを決めて試合を終わらせました。

あの日のベルチェルトの敗因は、バルデスがその前までのスーパーフェザー級戦を大きく凌駕したパフォーマンスを見せたこと、アマ時代から一歩先をいくバルデスをリスペクトしすぎたこと、そしておそらくベルチェルトの減量苦。

あの日のベルチェルトのパフォーマンスは決して良いとは言えませんでした。それは、ベルチェルトの心身の問題だったのか、それともバルデスがそのように仕向けたのか、それは分かりません。それでも、偉大な王者ベルチェルトが、あの試合を最後とせずにリングに戻ってきてくれたのは素直に嬉しいものです。

 

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

かつて、三浦隆司(帝拳)から王座を奪ったフランシスコ・バルガス(メキシコ)を大激闘の末倒し、王座に君臨したのが2017年。

初防衛戦では元王者の三浦を寄せ付けず、技術の高さも見せました。

WBC世界スーパーフェザー級王座を6度防衛、メキシカンとしては隙が少なく、万能型であったベルチェルトは、当時のスーパーフェザー級最強の呼び声も高かったです。

 

しかし、2021年2月に起こったオスカル・バルデスとの一戦は、それまでの強さは何だったのか、と思うほどの一方的な敗北。バルデスがベルチェルトをKOしたシーンは、多くの媒体でKOオブザイヤーに選出されるほど鮮烈なものでした。ベルチェルトにとっては、非常に不名誉なことでしょう。

その敗戦から戻ってくるベルチェルト。あの敗戦からの復帰戦の相手は、ジェレミア・ナカティラ。

海外ボクシングのファンなら、このボクサーの名前は知っているでしょう。

2021年6月、シャクール・スティーブンソン(アメリカ)とWBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦を争ったボクサーです。

この時、ナカティラはシャクールに対して、全くと言って良いほど何もできませんでした。シャクールのカウンターを恐れたのか、安全運転のシャクールに強引に攻め入ることもできずに、終始のお見合いのシャクールペース。

この試合だけでは、ナカティラの真価は全くわからないのですが、引き出しの多いボクサーではないでしょうし、自ら状況を打開できるボクサーでもなさそうです。

 

しかし、そのKO率は見事なもので、シャクール戦でもパンチャーぶりだけは分かりました。高い身体能力を誇り、思い切り降ってくるこのナカティラは、シャクールだからこそ完封されたものの、危険な相手に違いありません。そしてこのナカティラにとって、ベルチェルトは、自分のパンチの当たる距離で戦える相手、と思って良いでしょう。

ということで、かなりの危険が伴うと思われるベルチェルト。あの敗戦からの復帰戦が、このハードパンチャー、ナカティラで大丈夫か?とちょっと不安にもなります。ただ、だからこそ、ミゲル・ベルチェルトというボクサーはいわゆる「マチズモ」を持っているボクサーなんでしょうね。

ナカティラのパンチを空転させて云々は難しいかもしれませんが、ベルチェルトならナカティラを打ち負かせると思います。

ここはベルチェルトにナカティラを倒してもらい、ライト級でも存在感を示してもらいたいところです。

 

フェザー級10回戦

ホセ・エンリケ・ビバス(メキシコ)21勝(11KO)1敗

vs

エドゥアルド・バエス(メキシコ)20勝(7KO)2敗2分

27歳のビバス、26歳のバエスという新鋭メキシカン対決。これはなかなかアツいんじゃないでしょうか。

今回はフェザー級戦、フェザーを主戦場としているのはビバスの方です。対してバエスはスーパーバンタムの選手ですね。この1階級という差は、どのように影響するのか。

 

2019年9月にルーベン・ビラ(アメリカ/エマニュエル・ナバレッテとWBO世界フェザー級王座決定戦を戦い、判定負け)に敗北を喫してから4連勝というビバス。

バエスは前戦、敗れはしたもののライース・アリーム(アメリカ)とフルラウンドを戦っています。バエスは今回復帰戦となりますね。

世界戦線に届かない者同士の一戦、ではあるものの、およそ同位置につけるボクサー同士、そしてメキシカン同士というのはライバル対決の雰囲気。これはお互いに、意地でも負けられない一戦ではないでしょうか。

バチバチな試合になりそうで非常に楽しみなセミファイナル。

 

その他のアンダーカード!

一応、「メインカード」という枠では上記の2試合のようです。

以下はプレリムスとして放映されるアンダーカードですが、東京オリンピック、アメリカ代表であるタイガー・ジョンソン(2勝(1KO)無敗)がプロ3戦目に臨みます。本名はデランテ・ジョンソンなので、タイガー・ジョンソンで探してもBoxRecにいないのでご注意を。

ちなみに東京五輪では準々決勝でロニエル・イグレシアス(キューバ)に敗れています。

今回、タイガー・ジョンソンは初の6回戦。

 

 

アンダーカードには他にも面白いボクサーが多数登場しますね。しかも、ミゲル・ベルチェルトを筆頭に、いずれも敗北を喫したボクサーたちが復活を期すという試合が多いのが非常に興味深いところ。

アンダーカードに出場予定の、カルロス・カラバロ(プエルトリコ/14勝(14KO)1敗)もその一人。2016年にデビューして、14連続KO勝利を叩き出したバンタムですが、なんと前戦、ジョナス・スルタンに4度のダウンを奪われて僅差の判定負けを喫し、初黒星。

↓痛快なフィリピン人のアップセット!カラバロvsスルタンの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

あの「まさか」の敗戦から、カラバロはどのように復活していくのでしょうか。バンタム級という階級は、日本人に大きく関わる階級のため、今後も要注目です。あ、ちなみに今回はスーパーバンタム級戦のようですね。

さらに、ホスエ・バルガス(プエルトリコ)も登場。前戦、ホセ・セペダ(アメリカ)戦ではメインを張ったバルガスでしたが、衝撃の初回KO負け。この初回KO決着という結末は予想を大きく上回るものでした。

プロスペクトの座から引き摺り下ろされたかもしれません。バルガスの戦績は19勝(9KO)2敗、2敗のうち一つはセペダ戦での初回KO負けですが、もう一つは反則負け。まだまだ伸び代もあれば、前戦が交通事故的な敗北だったがために、底を見せたとは言いづらい。

また上がってくるボクサーだと思いますので、こちらも要注意ですね。

 

放送・配信

このトップランク興行は、アメリカではESPNで放映されます。日本では、FITE.TVでの配信があるかもしれないと思って待ってはみたものの、今の所(3/24現在)情報は出ていませんね。

イギリス版のFITEのリストにも載っていませんし、現時点ではWOWOWでの放送予定も出ていません。残念です。

 

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