信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ライアン・ガルシア、復帰!セミには藤岡奈穂子が階級最強決定戦!

日本ではあのゴロフキンが来日、日本ボクシング史に残る一戦となる4/9。

海外ではやはり村田の評価は高いとは言い難く、GGG圧倒的優位との報道が多いようです。これは予想できたことですし、逆に「村田優位」という予想を海外識者がしていたとすれば、何かの忖度を疑わなければいけません。

ともあれ、我々は村田のこれまでの奇跡を知っていることもあり、村田の勝利を願う(さすがに確信している人は少ないと思う)ファンは多いのではないでしょうか。ゴロフキンには負けてほしくないですが、全力で応援をするのであれば間違いなく、下馬評不利の村田です。ちなみに、もしゴロフキンがピンチに陥った時は、私はゴロフキン側に寝返るかもしれません。。。

 

というのは置いておいて、翌日、日本時間で3/10(日)。アメリカでは、ライアン・ガルシアがいよいよ復帰戦。そしてそのアンダーカードでは、我らがレジェンド、藤岡奈穂子(T&H)が王座統一戦に望みます。前戦でアメリカで良い勝ち方をした藤岡がまたアメリカに呼ばれたという形のアメリカンドリーム。

ということで今回は、DAZN放映のライアン・ガルシアの復帰戦、そして藤岡の王座統一戦のプレビュー記事です。

3/9(日本時間3/10)アメリカ・テキサス

ライアン・ガルシア(アメリカ)21勝(18KO)無敗

vs

エマヌエル・タゴエ(ガーナ)32勝(15KO)1敗

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SNSチャンプとも呼ばれながらも、誰もが認める才能であるライアン・ガルシアのリング復帰。前戦では、ホルヘ・リナレスでもワシル・ロマチェンコでも倒し切れなかった強豪、ルーク・キャンベル(イギリス)に7RTKO勝利。初のストップ負けとなったキャンベルは、そのまま潔く引退。あのルーク・キャンベルほどのボクサーが世界王座に届かないというのは、このライト級の異常なレベルの高さがわかります。

キャンベルにストップ勝ちしたガルシアでしたが、危うさを見せなかったわけではありません。2Rにはキャンベルの左オーバーハンドを食らってダウンを喫しています。これにより、ガルシアのディフェンス面を疑問視する声はきっと多いでしょう。

しかし、この試合、キャンベルを相手にパワーとスピードで圧倒したガルシアは、その危うさを差し引いても非常に怖いボクサーだと思います。ディフェンスの甘さこそあるものの、あのダウン(試合が終わってもおかしくないようなクリーンヒット)をもらってもその動きは落ちることはなく、すぐに回復したのか威力を逃していたのか。これはこれで、非常に驚異的です。

 

そしてあのスピーディかつパワフルな攻撃は、ロンドン五輪の金メダルをはじめ、数々の世界大会で活躍した元トップアマの技術や経験を持ってしても、止めることは叶わなかったのです。この一戦までは非常に大切に育てられた感はありますが、この戦いの後個人的な評価は爆上がりでした。

しかし、そこから精神的に参ってブランクを作り、果てはエディ・レイノソと離れ、つまりは兄貴分として大いに慕っていたカネロとも離別したガルシア。この辺りの影響は非常に大きそうです。

以前、カネロはガルシアのことを「ボクシングへの献身が足りない」との批判をしていました。チーム・レイノソは規律に非常に厳しい、と聞いたことがあるので、ガルシアの気の緩みといったものをカネロは敏感に察知したのかもしれません。

ただ、真実はよくわかりません。

ライアン・ガルシアの新しいトレーナーはジョー・グーセン。グーセンが以前チームを組んでいたのはマイケル・ナン、ホエル・カサマヨール、シェーン・モズリー、ディエゴ・コラレス。。。枚挙にいとまがありません。

ともあれ、そのグーセンをして「ジムのビースト」と言わしめたガルシア。ガルシアのトレーニングは貪欲で、獣のようによく動く、という意味だと思いますが、グーセンが見てきた中でトップ5に入る、とインタビューで語っています。これがどこまで本当なのかはわかりませんが、もし本当であれば、新トレーナーとの間柄は良好のように思います。

 

そして、対戦相手のエマヌエル・タゴエ。ガーナ出身の33歳です。

33歳、思ったより若いな、と思って調べると、1989年1月生まれで、プロデビューが2004年6月という記録(5RTKO負け)なので、なんと15歳5ヶ月でプロデビューです。日本やアメリカでは年齢制限があるので無理な話ですが、これはガーナでの試合なのでOKなんですね。

デビュー戦は何回戦だったのかという記録はBoxRecにも無いですが、2戦目以降も8回戦で戦っていますね。15歳が。。。。デビュー戦で黒星を喫したものの、その後32連勝を記録し、大人気ボクサーであるキング・ライアンとの一戦にたどり着きました。

名前はよく聞くボクサーでしたが、じっくりと試合を見たことがありませんでしたので、このタゴエの試合をハイライトながら視聴。

ハンドスピードに優れたボクサーであり、やはり身体能力を持っているボクサーです。パンチはそんなに握って打っている感じがしない分、力が抜けていて軌道が読みづらく、左右関係なくダブル、トリプル、あるいはそれ以上のパンチ(片側だけのパンチ)をトットットットと放ってくるので、これは非常に厄介ですね。

洗練されている、とは言い難いものの、非常に理に適ったステップを持っており、まるで一時のアマチュアボクシングのようなパンチを放つタゴエ。これは、試合間隔の大きく開いたガルシアにとって、かなり厄介な相手になってくるのではないでしょうか。

 

もっとスタンダードなボクサーの方が、ガルシアにとってはやりやすく思いますね。このタゴエは、どんなボクサーからしてもリズムを読みづらく、何をやってくるかわかりにくいボクサーです。ただ、一線級とのマッチアップはここまでありませんので、順当にいけばガルシアの勝利は固いでしょう。

久々のリング復帰となるガルシアにとっては、やりづらいことこの上ないこのタゴエ。

ガルシアとしては、パワーとスピードで相手のことは気にせず、ゴリ押ししていけば序盤、前半でのストップ勝ちがありそうです。ただ、久々のリングということで前半なりを少し見る、という風にしてしまうと、思わぬやりづらさを発揮される可能性はありそうですね。ガルシアのこれまでの性格を見ると、その可能性は低そうですが。

ともあれ、ライアン・ガルシアの今戦のパフォーマンスに期待しています。是非とも、ライト級でトップボクサーたちとの邂逅を見たい。

WBA・WBC女子世界フライ級王座統一戦

マーレン・エスパルサ(アメリカ)11勝(1KO)1敗

vs

藤岡奈穂子(T&H)19勝(7KO)2敗1分

マーレン・エスパルサは豊富なアマ経験を持ち、2011年にプロデビューしています。デビュー後わずか8戦目でWBA女子世界フライ級暫定王座決定戦に出場、セニエサ・エストラーダ(アメリカ)に負傷判定負けを喫しています。

 

このエストラーダは、のちに天海ツナミ(山木)からWBO女子世界ライトフライ級王座を奪い取ることになるボクサーです。

その後、スレム・ウルビナ(メキシコ)を相手に再起すると、再起3戦目でイベス・サモラ(メキシコ)の持つWBC女子世界フライ級タイトルへ挑戦、初回にストレートでダウンを奪われるも、その後を制して判定勝利得て世界王座初戴冠。

2021年12月にはアナベル・オルティス(メキシコ)を相手に2度のダウンを奪う快勝で初防衛に成功しています。

藤岡のデビューは2009年、こちらも国内でアマキャリアを積んでのB級デビューです。アマ時代でも国内では敵なし、世界選手権への出場経験もあります。

デビュー4戦目でOPBF王座を獲得、6戦目には前述のアナベル・オルティスの持っていたWBO女子世界ミニフライ級王座へ挑戦、8R終了TKO勝利で世界王座初戴冠。

このミニフライ級(ミニマム級)王座の戴冠を契機として、その後2013年にWBA女子世界スーパーフライ級タイトル、2015年にWBO女子世界バンタム級タイトル、2017年にWBA女子世界フライ級タイトル、同年にWBO女子世界ライトフライ級タイトルを獲得してなんと5階級制覇を成し遂げます。

男女併せて、5階級制覇を成し遂げた日本人ボクサーは他にいませんし、しかも現在46歳ということなのでレジェンド以外の何者でもありません。当然、世界規模で見ても偉業です。

現在は(おそらく適正階級だと思われる)WBA女子世界フライ級タイトルのみを保持、このタイトルは現在までで3度防衛しています。

 

そして今回、王座統一戦として藤岡のWBA王座、エスパルサのWBC王座がかけられますが、もう一つ決定戦としてかけられる王座があります。それは、階級最強の証、リング・マガジン認定王者のタイトルです。リングマガジンランキング(女子は5今で発表)では、チャンピオンは空位、1位にエスパルサ、2位に藤岡が付けています。

ともにハイレベルなボクサーだと思いますが、よりアグレッシブなのは藤岡の方だと思います。エスパルサも、体でぐいぐい押すという場面もありますが、相手の圧が強い場合は割と下がりながら戦うという傾向があります。この下がりながらの戦いでもポイントをピックアップしていけるところは、非常に怖いところです。

藤岡はフィジカルも強く、パワーもエスパルサと比べても勝る、さらに手数、回転力もあることから、おそらく先手をとっていくのではないか、と思っています。そこに、押されつつも単発で反撃、藤岡が隙を見せれば攻め立てる、という攻撃をするエスパルサ、どちらがジャッジの支持を得られるか、という戦いになりそうです。

藤岡にとってはアウェー、エスパルサにとってはホームです。藤岡は、ラウンドごとの攻勢を大きくアピールし、可能であれば倒し切ってしまわなければなりません。

個人的には、勝てる戦いだと思っていますが、怖いのはやはり敵地の洗礼。日本女子ボクシング界のリーダー的存在である藤岡奈穂子の奮戦に期待し、DAZNで見守りたいと思います。

 

ガブリエル・ロサド(アメリカ)26勝(15KO)14敗1分

vs

シェーン・モズリーJr(アメリカ)17勝(10KO)4敗

セミセミも非常に興味深い戦いですね。2021年にウズベキスタンのホープ、ベクテミル・メリクジエフを相手にビッグサプライズを起こしたロサドは、あの試合で「まだいける」と評価を取り戻しました。

そしてその評価の先にあったのは、ハイメ・ムンギア(メキシコ)との一戦でした。

このムンギア戦では敗北するも、ここ最近の「調整試合の相手」「アンダードッグ」という立ち位置からはもしかすると脱却したのかもしれません。

今回の相手はシェーン・モズリーJr、あの伝説の「シュガー」の息子です。

モズリーは当然、父ほど偉大なボクサーではありません。割とガードは低め、アメリカではよく見る身体能力の高いボクサーがやるボクシング、という風貌を持っています。前戦ではジェイソン・クイッグリー(イギリス)と良い勝負をしていました。(但し、このクイッグリーはモズリー戦後、アンドレーデに挑戦して2RTKO負け)

が、やはりトップレベルのボクサーと比べてしまうと見劣りしてしまう点は致し方ありません。

 

ロサドにしてもモズリーにしても、世界タイトルへはあと1歩、2歩届かない、という印象。それでも、ロサドはアップセットを起こせる力を持っており、モズリーにはその力が非常に少ないというイメージ。ロサドが買ってくれた方が面白いですが、意外とロサドはこういうタイプは苦手かもしれません。

放送・配信

このライアン・ガルシアvsエマヌエル・タゴエをメインに据えた興行は、DAZNで生配信です。オスカー・デラホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーションの興行で、結局ガルシアはGBPとの関係性を続けるようですね。

この興行は日本時間4/10(日)10:00〜配信開始です。

↓DAZNはこちらから

DAZN

 

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