信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ShowtimeはSW級祭り!ルビンvsフンドラの暫定戦、アンダーにはあのサルガド弟!

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何回でも言いますけど、今週末は何と言ってもGGGvs村田諒太。

マイク・タイソンvsトニー・タッカー、マイク・タイソンvsドノバン・ラドック、いずれも10歳くらいだったから当時はそこまで興奮した記憶はありません。

しかし、今回は何せ(後ろの方ですが)チケットを買える大人になり、この試合を現地に観戦しに行けるなんて、人生何があるかわかりません。我々ボクシングファンの「ビッグマッチを見たい欲」は、世界各地で活躍できるボクサーたちが増えたことでここ10年の間に飛躍的に増しましたが、それを十分に満たせるビッグマッチです。

 

この一戦のみで十分ですが、アンダーカードには超豪華カードが控え、しかも翌日にも海外で注目試合が目白押し。こんなにも幸せで良いのでしょうか。。。

おかげで私は全く仕事が手につきません。皆さんもきっとそうだと思います。知らんけど。

ということで、今回は日本時間で翌10日に行われる注目試合、エリクソン・ルビンvsセバスチャン・フンドラのWBC世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦のプレビュー記事です。

4/9(日本時間4/10)アメリカ・ラスベガス

Showtimeで放送される3つのカード。その全てがスーパーウェルター級戦というスーパーウェルター級のフェスティバルです。メインには世界戦、

WBC世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦

エリクソン・ルビン(アメリカ)24勝(17KO)1敗

vs

セバスチャン・フンドラ(アメリカ)18勝(12KO)無敗1分

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「タワーリングインフェルノ」セバスチャン・フンドラは、もっともっと大事に育てられるボクサーなのかと思っていました。身長197cm、リーチ203cm(BoxRecより)という特異なサイズのスーパーウェルターは、それだけで人を引きつける魅力のあるボクサーです。

どちらかというと話題先行のボクサーだったと思いますが、ここ最近はジェイソン・ロサリオ、ジャーメル・チャーロの相手も努めた事もあるホルヘ・コタ(メキシコ)を4RTKOで破る等、力を発揮しはじめた矢先のフンドラ。前戦は後述のセルジオ・ガルシア(スペイン)に苦戦を強いられたものの、このガルシアこそは無名の強豪でした。

ここで一気にステップアップファイトとも言うべき、評価の高いエリクソン・ルビンとの一戦を迎え、それが暫定王座戦になるとのこと。

スーパーウェルター級の王座は、本来であれば2021年7月に行われたジャーメル・チャーロvsブライアン・カスターノの試合で4団体統一王者が決まっていたはずのもので、それがドローとなり、コンテンダーたちは待たされる事になりました。そのダイレクトリマッチは2022年5月に決まっていることもあり、更に待たされるコンテンダーのためにWBCが暫定王座を設ける、というのは(WBCにしては珍しく)理にかなっています。もう少し早くても良かったぐらい。

 

ともあれ、個人的に見ればこのフンドラは、まだその実力を証明し切れていない、未だ話題先行のボクサーのようにも思います。

その身長、リーチは当然驚異で、その器用に見えないボクシング、さほど感じられないスピード感、それらを差し置いてもこのフンドラを崩せるボクサーは少ないでしょう。何せ長身ゆえにまず顔面は非常に遠い。

前戦、苦戦とも言える内容でセルジオ・ガルシアに競り勝ったわけですが、後半、やや失速気味のフンドラを救ったのは、そのリーチから放たれるストレート系のパンチだったと思います。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com
 

 

フンドラは元来、そのリーチを全く活かそうとせず、接近戦を好みます。長い腕をコンパクトに折りたたんで近接戦闘をする姿が当たり前、というボクサーですが、前戦の後半ではやや距離を取り、ストレートで突き放そうというボクシング。こちらのボクシングの方が、自身の強みを活かしたボクシングだと思います。もし、この辺りを磨いてきているのであれば、非常に怖いボクサーに変貌を遂げますね。

前戦のフンドラのストレート系のパンチは、どちらかというと押すパンチに見え、キレのあるパンチではありませんでした。そこを改善してきていれば、相手が届かないで自分だけが届く距離でボクシングができる、これは非常に大きな優位性だと思います。

 

対して「ハンマー」エリクソン・ルビンは、前々から世界王者を嘱望されていたボクサーです。しかし、世界初挑戦となった2017年10月、ときの王者ジャーメル・チャーロになんと初回KO負けで敗北。

パワーのあるジャモールと比較され、スキルのジャーメルと言われていましたが、ちょうどパンチャーぶりを発揮し始めた頃のジャーメル・チャーロが、その評価を確立した試合と言って良いでしょう。

チャーロの評価をあげるとともに、自身の打たれ脆さをさらけ出した結果となった一戦を乗り越えて、その後は6連勝と復活を遂げたルビン。

2020年9月に退けたテレル・ガウシャ(アメリカ)戦は、結果としてティム・チュー(オーストラリア)よりも明確に退けていますし、前戦のジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)戦では鋭い攻撃で見事なKO劇を演じています。

ボクシングをさせたら、当然のようにルビンの方が速く、巧い。

しかし、フンドラのあのサイズは決して侮れないですし、フンドラの方が伸びしろに勝る。

これは結果の見えない非常に素晴らしいマッチアップで、実際オッズも非常に競っているようです。

これは非常に楽しみな一戦ですね。

 

スーパーウェルター級10回戦

トニー・ハリソン(アメリカ)28勝(21KO)3敗1分

vs

セルジオ・ガルシア(スペイン)33勝(14KO)1敗

WBCのランキングを見ると、王者はチャーロ、1位にルビン、2位にフンドラ。3位はティム・チュー(オーストラリア)で4位にガルシア、5位にハリソンがいます。

このハリソンvsガルシア戦は、PBCの公式サイトでは10回戦、BoxRecでは12回戦となっています。12回戦ということであればエリミネーターとなるのでしょうか?ちょっとよくわかりません。

※WBCシルバー王座決定戦とのことです。

元WBC世界スーパーウェルター級王者、トニー・ハリソン。2018年、ジャーメル・チャーロ(アメリカ)の持つタイトルに挑戦し、判定勝利を得て2度目の世界タイトルアタックで新王者に。

しかし、この王座戴冠劇は、判定内容は大いに議論を呼ぶ内容で、ちょうど1年後にリマッチが組まれています。

この再戦で、ハリソンはチャーロにリベンジを許し、無冠となっています。

元々、初戦にハリソンは確かに序盤をうまく戦っているように見えましたが、後半には明らかにチャーロに追い上げられ、勝った試合とは言えない内容でした。再戦では実力の差が出た、順当にチャーロが勝った、というイメージですね。

そしてこのチャーロ再戦での敗北からの復帰戦では、当時ほぼ無名のブライアント・ペレラ(アメリカ)と対戦。ここでまさかのスプリット・ドローにより、ハリソンは評価を落とし、そしてペレラはこの試合で大きく株を上げた、と言えるでしょう。

 

なので、ハリソンはチャーロ戦での敗戦から復帰に失敗、今度こそ、という思いがあろうかと思います。

一方のセルジオ・ガルシアは、前戦でセバスチャン・フンドラと12Rを戦い抜いたボクサーです。3連続KOと勢いに乗っていたフンドラの連続KOをストップ、ポイント差こそ開きましたが、かなりフンドラを追い詰めたことは明白です。

しつこい突進でフンドラを疲弊させた非常にエネルギッシュなガルシアは、今回のハリソン戦でもその戦法はきっと生きるでしょう。

私はハリソンを相手に、このガルシアの攻撃が活き、アップセットを起こすのではないか、と見ています。ガルシアはフンドラ戦で敗北したものの、アメリカンドリームのチャンスを得ました。ここで勝てば大きくガルシアのキャリアは道が開けます。そのモチベーションに期待です。

スーパーウェルター級10回戦

ケビン・サルガド(メキシコ)14勝(9KO)無敗

vs

ブライアント・ペレラ(アメリカ)17勝(14KO)3敗1分

サルガド。この名前を聞くとあのボクサーを思い出しますね。ファン・カルロス・サルガド。そして調べてみれば、あのファン・カルロスの弟だそうです。

スーパーフェザー級でホルヘ・リナレスを屠り、内山高志に王座を明け渡したサルガドの弟、ケビン・サルガドは、38勝2敗というアマ戦績を残して2016年にプロデビュー。2021年6月にアメリカのデイビス・エンターテイメントとプロモート契約(ウォリーズ・ボクシングと共同プロモーション)をして、今回はアメリカ初参戦となります。

 

前戦では兄、ファン・カルロスと競演、兄は4年ぶりの勝利を収めています。最近に始まったことではなくて、ここ2013年以降は黒星が先行している兄は、そろそろ年貢の納め時だと思いますが果たして。

話がそれましたが、このケビン・サルガド、映像を調べてもまだあまり出てくるボクサーではありません。若かりし頃、スーパーフェザー級だった身長175cm兄と比べると、身長180cmでスーパーウェルター級のケビンはかなりずんぐりな体型ではあります。ただ、その分やはりパワーはすごい。KO率も頷けますね。

対戦相手のブライアント・ペレラは、戦った相手、というか敗北を喫した相手はなかなか濃密で、ヨルデニス・ウガス、ルイス・コラーゾ、アベル・ラモス。いずれも世界王者か、もしくはそこに挑戦するくらいの実力のあるボクサーたちですね。

そして前戦で元王者でこの興行のセミファイナルに出場する、トニー・ハリソンと3者3様のドローを演じています。ハリソンがどの程度のパフォーマンスだったのかは見ていませんが、強豪には違いありません。サルガドにとっては試練となり得る一線かもしれませんね。

ということで、まずはこのケビン・サルガドについてはお手並み拝見。ケビンのプロデビュー時には、兄ファン・カルロスはかなり落ち目にあったと思いますが、それを見ながらプロデビューするということは何か秘したものがあるかもしれません。

せっかくなので、このケビン・サルガド、期待して見たいと思います。

 

放送・配信

この大変興味深いPBC興行は、アメリカではShowtimeが生中継。上記の3試合の中継で、中継開始時間は日本時間で4/10(日)11:00からとなっています。メインは順当にいけば12:30とか13:00頃でしょうか。

そしてそして、日本でもFITE.TVがPPVで中継してくれます。PPVといっても1,220円と格安で、しかもアーカイブもすぐに見れるので(熱烈なボクシングファンにとっては)非常にお得です。

最近、FITEではShowtimeのリストを放送してくれるようになりましたね。昨年まではESPNで放映されるTR興行のみでしたが。ちなみに、同日のESPNで放映されるTR興行、WBO・IBF女子世界スーパーフェザー級タイトル戦であるミカエラ・メイヤーvsジェニファー・ハンの試合の放送予定は無いようです。

↓FITE.TVのPPVリストはこちら

 

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