信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】4/22PXBは谷口将隆vs石澤開のWBO世界ミニマム級戦!アンダーカードも豪華ラインナップ!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

4月も後半戦。

2022年に入って、初めてのボクシング世界戦となったGGGvs村田のライブボクシングからはや2週間、また国内で世界タイトルマッチがあります。

昨年12月、ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)を破り王者となったWBO世界ミニマム級王者、谷口将隆(ワタナベ)の初防衛戦です。

対戦相手は、石澤開(M.T)。一度戦っているとはいえ、侮れない怖いパンチャーで、谷口にしても石澤にしても、初戦よりも大きく成長していることは明らかです。

もしかしたら全く別のボクサー同士の戦い、と思って見る方が正解なのかもしれません。

ということで今回は、超豪華興行、4/22のフェニックスバトルのプレビュー記事です。

 

4/22のPXBはひかりTV、ABEMAプレミアムで生配信!

AbemaTV

4/22(金)フェニックスバトル

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ

谷口将隆(ワタナベ)15勝(10KO)3敗

vs

石澤開(M.T)10勝(9KO)1敗

2016年にプロデビューした谷口将隆は、もっと早くに世界王者になっていてもおかしくはなかったボクサーです。

同門、京口紘人は早々に世界王者となり、現在は2階級制覇。谷口は勝負所で結果を出せず、2017年4月に小西伶弥(当時真正)、同年11月に小浦翼(E&Jカシアス)とのタイトルマッチに敗北。ただ、この敗戦はかなり際どい判定でした。

実際、おそらく本当の敗北を経験したのは、2019年のWBO世界ミニマム級タイトルマッチ、ビック・サルダール(フィリピン)戦でしょう。

その前の二つの負けは、日本王座戦、OPBF東洋太平洋王座戦で、戦いとしては互角、ともに0−2という判定で、おそらくあまり奮起する材料にはならなかったと思われます。

このサルダール戦での敗戦を期に、谷口は変わりました。

試合で見せるボクシングそのものに変化があるとは思いませんが、インタビュー等を読むと、練習段階の意識が以前とは違うようです。

 

元々クレバーなボクサーだと思っていましたが、練習時からしっかりと「リング上で何をすべきか」を考えることで、そのクレバネスがより昇華され、いわゆるリングIQという結果を伴うものへと変化した、と感じています。

その変化の途中で出会ったのが、2019年9月21日に日本王座への挑戦権をかけて激突した、石澤開でした。

この一戦は、サルダール戦での敗戦から約7ヶ月後に行われています。

この当時、6勝6KO無敗とパーフェクトレコードを持つ破竹の勢いのあった石澤からダウンを奪われますが、そのほかはほぼシャットアウト。見事判定勝利を得ました。

最後まで石澤の攻めは非常に鋭く、谷口も危ない場面も散見されましたが、石澤の真っ直ぐすぎる攻めは、谷口にとってやりやすかったかもしれません。

しかし、あの時の石澤はもう既にいません。

石澤はその敗戦の後、日本タイトルへの挑戦経験のある多打魔炸獅(TI山形)に6RTKOで再起、その後は高田勇仁(ライオンズ)との一戦で初めての判定勝利。

ここで8Rとはいえフルラウンド戦う経験をした石澤は、その後の挑戦者決定戦を4RTKOで勝利、谷口が返上した王座を巡って、大橋ジムのホープ、森且貴との日本王座決定戦に臨むことになりました。

この試合は、石澤が過去最高と思われるパフォーマンスを見せての8RTKO勝利。体全体のスピード、そしてコンビネーションスピードのある森に対して、終始自分のペースを崩さずに戦ったその様は、かつての石澤とは違う、本当に堂々とした横綱相撲のように見えました。

 

ミニマム級という最軽量級に降り立った、重戦車のような石澤開。ゴツゴツとしたパンチングパワーの強さだけでなく、体の強さも際立つ石澤は、ロマンあふれるミニマムです。

このミニマム級についたニックネームは、「マイクロ・タイソン」。誰がつけたのか、センスあふれるネーミング。

この重戦車、石澤に対して、戦い方をより考えなければいけないのは谷口の方かもしれません。石澤は、当然谷口対策はしてくるのでしょうが、基本的なボクシングは変わりません。いきなり足を使ったり、出入りのボクシングはしないはず。

谷口は引き出しが多く、石澤戦初戦のように途中で戦い方を変えることも厭わない。

かつて、猪突猛進だった石澤は、クレバーさを学びました。それは他でもない、あの谷口戦での敗戦がもたらしたものと言えます。

2年半年前に戦ったライバルですが、谷口戦での敗戦は、石澤のボクシング人生にとっての「師」となったはず。そのかつての自分を乗り越え、教えてくれた「師」すらも乗り越え、マイクロ・タイソンは世界王者となれるか否か。

どちらを応援するかは非常に複雑ですね。石澤は非常に魅力的なボクサーで、ここに勝てば重岡兄弟との対決も見られそうで非常に楽しみです。

それでも、やはり私は苦労人、谷口を応援したいな、と思います。

ここからもっと夢を広げてもらいたい。

 

スーパーバンタム級10回戦

武居由樹(大橋)3勝(3KO)無敗

vs

河村真吾(堺春木)15勝(8KO)8敗4分

元K-1王者、武居由樹のプロ4戦目!

プロデビューから3戦を全て初回KOで勝ち上がり、今回は下位ながらもランカー戦に臨みます。

この強さを目の当たりにして、なかなか対戦者選びに苦労しているのでしょうね。武居とやらせて「おもしろい」と思わせるマッチメイクはまだもう少し先なのかもしれません。

河村は2018年、当時所属していたミツキジム主催の興行で、タイ人から勝利を挙げてから、勝ち星に恵まれません。

戦った相手は清水聡、佐川遼、勅使河原弘晶と強豪が多いですが、清水戦以降は4敗3分、前戦ではノーランカーに競り負けており、未だランキングを維持しているのが不思議に思うほどです。

 

強豪相手のマッチメイクに逃げず、受け入れる所は素晴らしいと思いますが、そろそろ勝ち星がほしいところでしょう。

武居は今の所完璧なキャリアを歩んでいますが、決着が早すぎて判断材料が少ない。

間違いない才能を持っているし、八重樫氏との信頼関係を見るに素晴らしいトレーニングを積んでいると思うので、そろそろ試練がほしいところですね。

正直、今回も早期決着、または完勝が予想されます。

ウェルター級8回戦

佐々木尽(八王子中屋)11勝(10KO)1敗

vs

マーカス・スミス(平仲)7勝(7KO)1敗1分

こちらはおもしろいマッチメイクで、日本中量級のスター候補、佐々木尽の復帰戦。

スーパーライト級での減量失敗の経験を経て、ウェルター級へ階級アップして初戦となりますが、相手のマーカス・スミスもスーパーライトのボクサー、ウェイト面が楽になった、というだけの試合で、階級アップの弊害は少ないと言って良いでしょう。

 

佐々木のボクシングには華があり、前戦のウェイトオーバーはいただけませんが、ここで大復活を遂げてもらいたいですね。

スミスは36歳という年齢で、前戦は2019年12月、実に2年5ヶ月ほどのブランクとなります。

しかし、このマーカス・スミスというボクサーは、全日本新人王決定戦で引き分け、一つの黒星は日本王座挑戦者決定権をかけて井上浩樹(大橋)と争ったもの。

その他は全てノックアウトで勝利している、ハードパンチャーです。

勢いよく振り回す佐々木尽に対して、スミスはジャブを伸ばして右を打ち込む、というやや慎重なファイターに見えます。(井上浩樹戦しか見ていませんが)

とにかく、佐々木相手にはビビったら負け。佐々木のあの勢いに飲み込まれてしまったら、負け。

スミスは本当は真っ向勝負をせず、すこしポジションをずらしながら戦った方が良く戦えると思いますが、どのような作戦を立ててくるのでしょうか。

この2年5ヶ月のブランクの間で、ボクシング技術が大きく向上されているかもしれませんし、されていないかもしれません。

 

佐々木は、ウェルター級という階級に上げて、どうか。前戦では、体のダメージとは別に、心のダメージを負ったかもしれず、その回復具合はどうか。

不確定要素を大きく孕んだウェルター級戦、これは大変に興味深い。

松本圭佑(大橋)4勝(4KO)無敗

vs

伊集盛尚(琉豊)11勝(9KO)5敗

※4/19(火)、試合中止とのこと。

ミライモンスター、松本圭佑のプロ5戦目。デビューから2戦は、少し頼りない印象だった松本も、3戦目、4戦目と重ねるうちに非常に安定し、力強さを発揮できるようになってきたと思います。

いつの間にかもう日本フェザー級の12位にランクインしていますね。

対して伊集は沖縄のノーランカー、現在は3連敗中、前戦は2019年10月と2年半のブランク。

ここは松本は爽快な勝ち方を期待されるところですね。ただ、伊集は16戦ものキャリアを持ち、9年というプロ経験を持つベテラン。

注目のミライモンスター相手だと、気合も入るでしょう。

と書いた所ですが、このブログがアップされる直前に中止の報。伊集が救急搬送されたそうです。久々の試合&ビッグネーム相手とあってちょっと気合が入りすぎたか、非常に残念。伊集の回復を祈るばかりです。

 

放送・配信

その他のアンダーカードには、前戦で武居由樹に初回KO負けしてしまった高崎ジムのホープ、竹田梓(5勝5KO1敗)が登場です。良いボクサーなんですが、武居戦では呑まれてしまった感じがありましたね。

またもこのフェニックスバトルに登場、というのは運が良いと思います。地方ジム所属のボクサーは、放っておけば勝手に試合枯れしていってしまいますから。

こういう風に一度興行に参戦したボクサーを使い続けるのは、フェニックスバトルの良いところですよね。対戦相手は木村元佑(JM加古川)、現在5連敗中。竹田は勝ってA級昇格を決めたいですね。

このスーパーバンタム級6回戦に、フライ級6回戦、スーパーミドル級4回戦を加えた全7試合で行われるフェニックスバトルは、ひかりTVで生中継。

ひかりTVを契約していない方でも、ひかりTVのエントリープラン(月額350円)を契約すると、ネット配信を視聴できます。

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しかし、このひかりTVはアーカイブが出るまでに1週間を要し、追っかけ再生機能は無し。

17:30からスタートするこの興行を、ライブで見るのはなかなか大変です。

しかし、今回からはアベマTVがこのフェニックスバトル興行の配信に参戦、これはありがたい。アベマTVは、追っかけ再生機能もついているし、アーカイブもすぐに残ります。

ということで、私はひかりTVを解約して、アベマTVで見ることにします。

アベマTVはPPVで約1,500円、とのことですが、アベマプレミアムに入れば追加料金なしで視聴可能とのこと。だったらアベマプレミアム(月額960円)に入らない意味はない。

ということで、さらばひかりTV。ちょっと高いですが、アベマプレミアムに入ります。

ライブ視聴できない方は、アベマプレミアムに入っておけば、全試合見れます。

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それにしても、プラットフォームもっと絞ってほしいですね。見れるところがあるのは大変ありがたいですが、お金もそうですしいちいちログインしないといけなかったりするのが非常に億劫。本当は全部アマプラが良い。。。

そういえば、このひかりTVで放送するフェニックスバトルは、従来の興行よりも少し進行が遅いです。それぞれに煽り映像が用意されているためですね。煽り映像は盛り上がるので良いですが、進行はゆっくりめ、遠くから現地観戦に行く方はお気をつけください。

 

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