信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】バタバタ、WBOバンタム!カシメロ、バトラー、スルタン、これまでの経緯と王座の行方は如何に。

私はプレビュー記事は早めに書いています。

早い時はアップする一週間前に出来上がっていることもあります。で、予約投稿をしておいて、アップする当日に修正を加えるべきところは修正し、アップされる、という感じにしています。

しかし今回は、何せ修正どころでは済まなかった。。。無理やり書き換えたところもあるので、整合性が取れていなかったらすみません。

4/20、朝起きるとカシメロがタイトル戦から離脱の記事。。。。

元々、このカシメロvsバトラーの注目度は高くなかったはずです。翌日にフューリーvsホワイト、しかもこの両方の興行がイギリスで開催されることから、ウィークデイの話題はフューリーvsホワイトほぼ一色。

ここにきて、突然のニュースに驚きつつ、今回はバトラーvsスルタンのWBO世界バンタム級王座戦のプレビュー記事です。



↓一度カシメロに裏切られたWOWOWさんは懲りずに中継してくれます。

wowow

 

 

4/22(日本時間4/23)イギリス・リバプール

WBO世界バンタム級暫定王座決定戦(?)

まずは経緯から

かつて、王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と挑戦者ポール・バトラー(イギリス)の一戦は、WBOの指名戦として2021年12月、UAEのドバイで行われる予定でした。

しかし、カシメロが試合直前に胃腸炎を発症、入院して計量会場に姿を現しませんでした。これを受けて、代役とのWBO世界バンタム級暫定王座決定戦を提案されたバトラーでしたが、これを拒否、この日はメインイベントの一つが飛んでしまうという大ハプニングに見舞われました。

幸いにも、この日はダブルヘッダー、サニー・エドワーズvsジェイソン・ママというIBF世界フライ級タイトルマッチがあったため、何とか興行として成立した感があります。

ドバイ入りした時、ウェイト面で不安が残る体型だった、というカシメロについては、仮病、嘘が疑われ、その場合は王座剥奪という可能性もありましたが、結局カシメロは診断書を提出、王座は保持したままとなりました。

そして、このバトラーとの仕切り直しの一戦、というのがこの4月22日に再設定されています。

以前のこの一戦、最低落札金額は10万ドルでした。

この入札に参加した、ポール・バトラーを擁するプロベラム社は、この興行の権利を10万5,000ドル(約1,190万円)で落札、興行権を獲得しました。

この1,170万円から、カシメロ、バトラーそれぞれのファイトマネーが捻出されることになっており、カシメロはこのうちの75%(約890万円)を手にする予定だった、とのことです。(これはこのまま引き継がれているはずで、カシメロのファイトマネーはそれぐらいだと思います。)

 

この報酬に不満を示したカシメロが、ウェイト管理を怠った、という噂も流れていましたね。実際、カシメロは前戦のギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦では2,000万円近くのファイトマネーを得た、ということなので、その時の半分以下。正直、カシメロのモチベーションは高いとは言えず、その噂は信憑性があるようにも感じます。

そんなモチベーションの心配なカシメロは、プロモーターとのトラブルを抱えています。カシメロのプロモーターで、おそらくカシメロにダーティーなイメージを植え付けたであろうショーン・ギボンズとは対立状態にある、と言われています。12月のバトラー戦にも同行していなかったようで、その確執は10月頃から、と伝え聴きます。

その問題自体が何かは、実際のところはよくわかりませんが、その他にもカシメロは母国で17歳の女性に性的虐待疑惑が生じたり、と身辺は非常に慌ただしい。この件は、カシメロ陣営は「でっちあげ」と語り、日時についてもアメリカにいた、みたいな証言もあるようなのですが、結局有耶無耶です。

ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)31勝(21KO)4敗

長くなってしまいました。ボクシングの話をします。

カシメロのボクシングは、日本のボクシングファンならもうご存知でしょう。アップセットを起こすことができる力を持っているフィリピン・スタイルのボクシングです。

メキシカンでいうところのボラード、スイング系のパンチが得意なこのフィリピンスタイルのパンチャーは、一発で試合をひっくり返せるだけのパンチングパワーと、フルスイングする度胸を持っているところが一番の強みです。

距離感には優れており、当て勘も非常に良いボクサーですね。

 

また、荒々しい攻撃はそれだけでプレッシャーを与え、相手を守勢に回らせることができます。

実際は、常に攻撃をしているようなアグレッシブファイターではなくて、後ろに重心を置き、攻め入るまでは非常に慎重。攻撃力、ラッシングパワーという自分の武器をよく分かっての行動なのか、自分のターンが来るまではずっと溜めている、という印象ですね。こういう「待ち」の時間にもプレスを与え続けられるところがカシメロの良いところで、攻撃に移った時のその勢いは言わずもがな。

反面、リングIQは高いとは言えず、戦い方を変える事で局面を打破する術はないように思います。あまり攻撃の幅があるタイプのボクサーではなく、振り回して当たれば御の字、的な戦い方とも言えます。

ポール・バトラー(イギリス)33勝(15KO)2敗

対して、ポール・バトラーは、ハイガードなスタイルからジャブを突き、右ストレートへと繋げ、距離が詰まっていれば左フックを打つ、という教科書的なスタイルのオーセンティックなボクサーファイターです。

2010年にプロデビューし、数々の地域タイトルを獲得しながら地力を養い、2014年にスチュアート・ホール(イギリス)の持つIBF世界バンタム級タイトルに挑戦。僅差のスプリット判定ながらこれを獲得し、世界王者となりました。

このタイトルは返上し、一階級下でゾラニ・テテとIBF世界スーパーフライ級王座決定戦を戦い、8RTKO負けで2階級制覇ならず。

その後またバンタム級に戻し、2018年IBF世界バンタム級王座決定戦に臨みますが、エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)にダウンを奪われての完敗。2021年6月にウィリバルド・ガルシア(メキシコ)と空位のWBOインターナショナル王座を争い、辛くも勝利して指名挑戦権を得ました。

 

はっきり言ってここ最近のバトラーの試合は冴えません。戦っている相手は格下ばかり、6回戦程度の試合も多く、戦績こそ重ねているもののバトラーにとって有益なキャリアになっているとはいえません。

この5ヶ月にわたる延期期間は、果たしてどのような影響をもたらすか。

BBBofCとWBOの対応

今回、カシメロのリザーバーとして、ジョナス・スルタン(フィリピン)が同行している、と発表されていました。

カシメロが何らかの理由で欠場した場合、WBOはカシメロから王座を剥奪、そしてこのバトラーと、現在WBO4位でインターコンチネンタル王者であるスルタンの決定戦にしよう、ということだったそうです。

で、その「何らかの理由」が起こってしまったのが現在。

カシメロは、この興行を承認するBBBofC(英国ボクシング管理委員会)の禁止する、「試合前に体重を減らすためにサウナに入る」という行動をしてしまい(なんじゃその規定笑)、それによりリングに上がれない可能性が出てきています。

その規定は置いておいて、発覚したのがカシメロ自身のYoutubeというのは酷い話です。これは、その規定を知らなかったのか、それともそんな細かいことを突っ込まれると思っていなかったのか。規定を知らなかったのなら問題で、これは対立関係にあるショーン・ギボンズがカシメロに伝えていなかった、という声が上がっても不思議ではありません。

問題は、カシメロがサウナを利用して3日間で10ポンドという急激な減量をした、ということで、これによりBBBofCが出場停止を宣告。なので、この時点でカシメロがリングに上がれないことは明確なようです。

そして、WBOは、前回の胃腸炎のこともあったので、今回に限っては、カシメロがリングに上がれない場合、「理由の如何を問わず」王座剥奪、と決めていました。例えば前回のように、胃腸炎になって入院したとしても、王座剥奪ということです。仏の顔は3度もなく、1度きり。

一応、カシメロに対してはエクスキューズする機会が設けられ、48時間以内に「王座剥奪に当たらない正当な理由を示せ」と言われているようです。でも、こればかりは示しようがない気がします。BBBofCの「サウナ禁止」の規定を、「知らなかった」というものがどれくらい通じるかというと難しいでしょう。

ジョナス・スルタン(フィリピン)18勝(11KO)5敗

そしてカシメロのリザーバーとしてリングに上がることになった、ジョナス・スルタン。

ジョナス・スルタンというボクサーは、歩きやすい道を歩いてきたボクサーではありません。日本のリングにも幾度か登場し、勝ったり負けたり。

2013年にプロデビュー、2016年にIBFインターコンチネンタル・スーパーフライ級のタイトルを戴冠すると、元世界王者の同国人、ソニー・ボーイ・ハロ、同じく当時の元2階級制覇王者、ジョンリエル・カシメロを連続で撃破。

元世界王者2人を降した勢いを駆って、同じく同国人のジェルウィン・アンカハスに挑戦するも判定負け。

その後、その名前を一時期聞かなくなりましたが、大きくその名を挙げたのは前戦、当時14勝14KO無敗だったプロスペクト、カルロス・カラバロ(プエルトリコ)との一戦です。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

この一戦で、ボクシング技術では明らかに格上であるカラバロを相手にハードパンチで攻め込み、4度ものダウンを奪っての判定勝利。ダウンを奪った以外のラウンドは取られてしまっていたものの、紛うことなきアップセットでした。

常に強振するパンチは、常にアップセットの可能性を秘めています。

そしてその迷いのないフルスイングは、カウンターとしても機能して、対戦相手からするとこれは怖い。初回から全力で気持ちの良いボクシングですが、後半にかけては失速することもままあります。

おそらくバトラー戦では、前半勝負なら強引に行くスルタンが優位となり、後半に行けば行くほどバトラーが慣れ、そしてボックスによりスルタンが空回りする、という展開になりそうです。ただ、バトラーがスルタンの強いフィジカル、プレス、パワーを前半凌げるか、というと難しい気もします。

結局どうなろうとも

一応、今回のバトラーvsスルタンについては、WBOは「暫定王座決定戦」と銘打っています。しかし、これはカシメロの王座剥奪に伴い、正規王座の決定戦への承認がなされる可能性も、まだあるような気がしています。

もしくは、カシメロがリングインできない事を見届けてから王座を剥奪、暫定王座決定戦→暫定王者決定→正規王者に認定、みたいな流れか。

ところで、前回、バトラーは「暫定王座決定戦」に出場することは拒否しましたが、今回は果たして?

 

個人的には、バトラーvsスルタンとなっても一向に構いませんし、その場合、スルタンが勝つのではないか、と思います。そして「井上vsドネアの勝者」vs「バトラーvsスルタン」の4団体統一戦でも、全くもって問題ない。

私は6月に行われる井上vsドネアの一戦、井上尚弥を応援すると決めています。前戦は、どっちつかずだったので会場の盛り上がりについていけなかったのと、井上がピンチになったら井上を応援し、ドネアがピンチになったらドネアを応援する、という逆腰巾着的な見方をしてしまいました。まあ、今回も多分そうなるんですが、今のところ、井上を応援、ということで。

これは以前からこのブログでは伝えていることなんですが、ここまで来たら井上尚弥の4団体統一が見たい、というのが私の偽りのない本音です。それも、私はバンタム級が良い。日本人にとって特別なこの「バンタム」という階級で、「日本人初の4団体制覇」は、日本ボクシング史上最高傑作と言われる井上尚弥が良い。

それには、ここでWBO王者がすんなりと決まってくれること、そのWBO王者が3団体統一王者となるであろう井上との対戦をすぐに受けいれてくれること、この二つが絶対条件です。

だから、もうスルタンで良い。いや、なんだったら個人的には元々スルタンが良かった。

スルタンだったら、井上との対戦を受けてくれるのではないでしょうか。

このWBO世界バンタム級タイトルマッチは、果たして、この勝者が井上尚弥との対戦を望むかどうか。それだけが、個人的焦点です。その前哨戦的試合が私の中では色濃い、WBO世界バンタム級タイトルマッチ。

お願いだから、暫定王者を決めてから、またカシメロと雌雄を決する、とかは辞めてほしい。全くもって、決まる気がしません。

 

アンダーカード

16勝(11KO)無敗というレコードを持つサム・マックスウェル(イギリス)が、15勝(8KO)5敗のアレハンドロ・メネシス(メキシコ)と、空位のIBO世界スーパーライト級王座を争います。

どっちのボクサーも知らない。。。33歳の英国人、マックスウェルが間違いなくAサイドですね。おそらくこの試合がセミファイナル、WOWOWで流れるならチェックしてみましょう。

そしておそらくセミセミになるのだと思いますが、ジェームズ・ディケンズ(イギリス)が再起戦を戦います。ディケンズは元IBF王者、キッド・ガラハッド(イギリス)と当時空位のIBF世界フェザー級タイトルを戦ったボクサーです。ガラハッド戦後の敗戦からの復帰戦となります。

 

現在30勝(11KO)4敗というディケンズは、アンドニ・ガゴ(スペイン)という25勝(7KO)4敗4分のボクサーと対戦です。

多分この3試合が放送かな?と思いますが、その他のアンダーカードではかつてカネロと対戦した(相手にはならなかったですが)元WBA世界スーパーミドル級王者、ロッキー・フィールディング(イギリス)も登場します。

放送・配信

このバトラーvsスルタンをメインに据えたプロベラムの興行は、WOWOWオンデマンドで生配信です。日時は日本時間で4/23(土)AM5:00〜、この興行のTV放映は4/25(月)21:00からの放送でもあるようです。

WOWOWオンデマンド生配信なので、もちろん追っかけ再生もついています。

試合後数日間は、アーカイブが残るので、リアルタイムで視聴できない方でも後程視聴することができますね。

私は朝8:00から仕事なので、メインはギリギリ見れるか、見れないか。

ともあれ、WOWOWと契約すれば、翌日のフューリーvsホワイト、日本時間5/1(日)に予定されるシャクール・スティーブンソンvsオスカル・バルデスも、同5/15(日)のジャーメル・チャーロvsブライアン・カスターノも、更には同5/29(日)のジャーボンタ・デービスvsロランド・ロメロも、全部見放題。ビッグマッチの視聴に事欠きませんね。

↓ということで、WOWOWと契約していない方はこちらから。

wowow

 

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