信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】シャクール・スティーブンソンは「ネクストS.O.G」。vsオスカル・バルデスを視聴。

5月に入り、最初のビッグマッチはオスカル・バルデスとシャクール・スティーブンソンのスーパーフェザー級王座統一戦!現地(アメリカ)時間では4/30ですね。

もう1年の1/3が終わってしまったとは、驚きです。

日本ではWOWOWで放送してくれたこのカードは、アメリカではESPNで放送されました。WOWOWの方を見ようかと思ったのですが、今回はESPNで視聴。解説は気になるのでまた後で見ようと思います。

今回のブログでは、オスカル・バルデスvsシャクール・スティーブンソンのWBC・WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦、その観戦記です。

 

4/30(日本時間5/1)アメリカ・ラスベガス

ニコ・アリ・ウォルシュ(アメリカ)vsアレハンドロ・イバラ(アメリカ)

デビュー戦の時から比べるとずいぶん上手くなりましたね。これは以前からですが、右ストレートは非常に自信を持って放っていくニコ・アリ、今回は右オーバーハンドを多用しています。

ステップワークも以前に比べて良くなっているように思います。

初回終了直前、相手の左フックに合わせて左フック、そこからの右オーバーハンドを決めてダウンを奪取!レフェリーは試合をストップしました。

無理矢理、思い切り打つ右ではなく、非常に自然に出た、やや外側を回る右。左フックからの返の右で、脱力しているパンチで、非常に良かったですね。

ニコ・アリ・ウォルシュ、初回KO勝利!

キーショーン・デービス(アメリカ)4勝(3KO)無敗

vs

エステバン・サンチェス(メキシコ)18勝(8KO)1敗

デービスのジャブは長いですね。サンチェスもアップセットを目指して思い切り振っていきます。しかし、デービスの前手を警戒するのと、距離が遠く感じるのか、なかなかグイグイとは攻めれません。

2Rも常にカウンターを狙うそぶりを見せるデービス。サンチェスはデービスの打ち終わりに右を出しながら攻め入ろうとしますが、デービスはすぐにバックステップ。なかなか噛み合いません。

 

3R、目先を変えてアッパーをヒットしたデービス。サンチェスも勢いよく攻め入る場面も作りまます。後半にはデービスはコンビネーションを交えて攻撃、そろそろ本領を発揮か。

4R、相変わらずデービスの前手が厄介で、なかなか中に入れないサンチェス。デービスはサンチェスの右オーバーハンドを躱して右をヒット、それでもそのまま打ち返すサンチェスは、タフネスもハートも持っています。

5R、サンチェスの突進もあり揉み合いの展開も多くなってきていますが、体がくっつく距離でもデービスは上手く左フックをヒット。序盤にもジャブで顎を撥ね上げられる等、苦しそうなサンチェスはこのラウンド中盤にデービスに捕まり、防戦一方に。

ここは何とかエスケープしたものの、かなりグロッギーに見えます。

レフェリーはサンチェスを凝視していますが、サンチェスは力無いパンチを打ち返して反撃。

6R、サンチェスは回復が早い。もしくは、バンザイアタックなのか、ここでチャージ。

しかしデービスは非常に冷静に対応、当たるパンチをセレクトし続けてサンチェスを削ります。後半にも左フックを好打したデービスは、その後サンチェスを釘付けに。

 

ここでレフェリーが割って入り、試合をストップ。

キーショーン・デービス、6RTKO勝利。

またまた見事な勝利のキーショーン・デービス。まあ当然、この辺りではまだ苦戦もしたくないところでしょう。

とにかく今日はパンチセレクトが素晴らしかった。空いているところ空いているところにパンチを打つ、というのは言葉でいうと簡単ですが非常に難しいし、相当な当て勘、目の良さ、余裕がないとできません。

とりあえずはしばらく盤石でしょうが、またさらに良くなったところでトップボクサーたちとの対戦が楽しみですね。

WBC・WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

オスカル・バルデス(メキシコ)30勝(23KO)無敗

vs

シャクール・スティーブンソン(アメリカ)17勝(9KO)無敗

結構すんなり実現したビッグマッチ。ともにトップランクにプロモートされている、ということは大きかったのでしょうね。

2階級制覇王者同士の一戦は、実績に勝るオスカル・バルデスよりも、未来のPFPファイターと言われるシャクールの方が、オッズは優位に出ています。

 

それもそのはず、シャクールはこれまで盤石のボクシングを展開しており、17戦の中では苦戦もしていませんし、全てを圧倒して勝利してきています。

バルデスは苦戦も経験、負けたのではないかという判定勝利も経験し、山あり谷ありのキャリアです。

勝ち方如何によっては、PFPランク入りも見えてくるシャクール、そのパフォーマンスに注目です。

初回、シャクールが距離を取ろうとジャブをつき、バルデスが中に入って強打を見舞おうとする。誰もが予想した展開からスタートです。

ガッチリとガードを固め、上下左右に頭を動かすバルデス、非常に調子は良さそうに見えます。

しかしシャクールは小さな動きでバックステップ、プッシング気味にジャブを突き、スウェーしてバルデスを空転させます。ちょっとバルデスはイレ込み気味に見えます。

2R、シャクールは右ジャブ、右フックが良いですね。時折出す左も非常にタイミングが良い。対してバルデスは軽快しているのか、思ったより遠く感じているのか、なかなか手が出ません。これは、バルデスはサウスポー不得意か?

シャクールの前手の使い方により、バルデスは非常に戦いづらそうです。バルデスも前手で対応したいところ。

3R、このラウンドはバルデスが強引に攻めます。相打ち覚悟のまっすぐな右、思い切り打つ左ボディでシャクールに攻め込んでいます。

 

これによりシャクールも警戒を強めたためかより集中、結局バルデスの攻撃は空転。

4R、しかし、シャクールは巧い。ガードを固めてじっと入るタイミングを見計らうバルデスですが、バルデスが出ようとするタイミングでコンビネーション。バルデスはパンチを出す事すらままなりません。

1分半が経過したころ、ようやくバルデスは強引に攻め込みますが、これも当たらず。そしてその後攻め込む事ができたのは、残り30秒ほどのところでした。

このシャクールの距離感は、一体どういう理屈なのか。

5R、バルデスはガード主体というのはあまり良くないように感じます。シャクールは自分が攻めたい時に攻め、その他の時間はジャブを突きながらずっと見て、バルデスが攻めてくるタイミングでストッピングジャブ、コンビネーション、バックステップ、スウェーと様々な選択肢を持ってきます。

完全に気持ちよく戦っているシャクール、バルデスの右側のおでこのあたりは紅潮しています。

終盤にバルデスが攻め込んだところでシャクールの左カウンター!見事すぎる。

6R、やりたいことができているシャクールと、イマイチできないバルデス。アンドレ・ウォードの採点ではここまでで3Rのみ、バルデスに与え、49-46でシャクールと出ています。

 

このラウンド開始30秒、思い切り左フックを振ったバルデスがロープに突っ込み(その前にシャクールの右があたっている)そこにシャクールはパンチをコネクト。クリーンヒットには見えませんでしたが、ここでバルデスは尻もち。ちょっと不運だと思いますが、レフェリーの判断はダウン。

その後、シャクールはフィニッシュを狙ったのかこれまでで最もアグレッシブ、それに呼応してバルデスも強い右ストレートと左フックを放っていきます。

これはシャクールにとっても危険な戦いになります。ダウン自体は不運ですが、バルデスにとっても好機が訪れるかもしれません。

最終盤、シャクールの左ボディに対してローブローをアピールするバルデスと、それをニヤニヤ笑うシャクール。良い性格をしています。

7R、後がないバルデスはもういかなければいけません。しかしシャクールは軽いジャブを絶え間なく繰り出し、その隙を与えません。

それでも尚、強引に攻めるバルデスは、左ボディから右オーバーハンド!この攻撃は良いですが、いかんせんその後は続かず。シャクールのパンチにより顔が真っ赤のバルデス、平常運転のシャクール、両者のダメージは明らかです。

しかしバルデスも非常にタフですね、前進を止めず、ダブル・トリプルと右ストレートを突いていきます。

8R、サイドにまわるシャクールをしつこく追うバルデス。

 

やっぱりバルデスはサウスポーが苦手なのか、右ストレートのときに完全に上体が突っ込んでしまいますね。これが得意の左フックをフォローできない要因でしょう。足を前に出して右を出せば解決しそうなものですが、おそらくサウスポーとのスタンスの取り合いが不得手であり、左足を大きく斜め前に出して右を打つ、ということができないのでしょう。それを、どのようにかしてシャクールがさせていない、ということなのかもしれませんが。

そしてやっぱり、シャクールのターンには固まってしまうバルデス。こうなるとシャクールはいくらでもコンビネーション打ち放題。

逆にバルデスが攻め込んだ時は、シャクールはディフェンスにほぼ全振り、ブロッキングからボディムーブからステップまで使ってバルデスを空転させています。

9R、ここまでの「パワーパンチ」スタッツはバルデスが64/214、シャクールが96/204。思いの外、パンチを出した数はバルデスの方が多いんですね。そんなふうには見えません。ヒット率は大きな差ががあります。

バルデスの真後ろからの映像を見ると、バルデスはシャクールに対して完全に正中線を向けており、シャクールは斜に構えているという状況。これはシャクールにとっては的が大きくなって攻めやすく、バルデスはおそらく右ストレートを当てたい意識が強すぎるのではないか、と思います。この形は、バルデスにとってはよくありません。

10R、早々にバルデスはチャージ。もう大きな一発を当てるしかないバルデスですが、この爆発力ですらもシャクールは難なくいなします。

バルデスが強く出れば、シャクールもいくつかの被弾をしていそうですが、おそらく威力は殺され、ダメージは被ってなさそうです。思いの外、打たれ強いということもあるのかもしれません。

 

バルデスのパンチはまだ生きていますが、かなり披露とダメージが蓄積されてきた感じがします。

バルデスがハイガードで固まってしまうのは、シャクールのパンチがどこから飛んでくるのか分からないからでしょう。バルデスほどのボクサーが10Rを戦ってさえも、シャクールに慣れる事ができない、というのは常軌を逸しています。

11R、前ラウンドまでの「トータルパンチ」スタッツはバルデス87/413、シャクール148/496。このラウンドもバルデスは懸命にパワーパンチを振るいますが、顔面へのパンチの殆どは空振り、ボディには届くもののガードの上。

シャクールもコンビネーションで返し、ラストラウンドへ。

ラストラウンド、笑顔でコーナーを立つシャクール。ゴングが鳴るとどうにか攻めようとするバルデスに対して、完全にエスケープモードのシャクール。

バックステップやサイドステップで離れたり、接近して肩をくっつけてバルデスの攻撃を封じたり、この状態のシャクールにどのようにダメージを与えれば良いのかわかりません。

最終ラウンドのゴングが鳴る前、ウイニング・ランのようにリングを駆け回ったシャクール・スティーブンソン。これは圧勝と言って良いでしょう。

 

判定は、117-110、118-109×2でシャクール・スティーブンソン。

シャクール、強かったですね。本当に強かった、というよりも巧かった。これは一体、誰が捕まえられるのか。

さて、ジャメル・ヘリング戦でアグレッシブな姿を見せ、もしかすると今回は倒しに行くのではないか、と思いましたが、見事な肩透かし。

おそらく、バルデスのパンチが死ぬまでは行かなかったのでしょう。20Rくらい戦えば、バルデスのパンチの威力もなくなり、シャクールがノックアウトしてしまったと考えられます笑。

バルデスはコンセイサン戦とは違い、肉体的にも精神的にも非常にコンディションは良く見えました。それでも全く届く気がしなかったのは、相手がシャクールだったから。

シャクール・スティーブンソンというボクサーは、自らを危険に晒す行為をしません。ヘリング戦でエキサイティングな部分を見せたのは、シャクールにとってヘリングが怖いボクサーではなかったから、というのが大きいのでしょう。

これこそがシャクール・スティーブンソンのボクシング。

エキサイティングではありませんが、たぶん家族は安心して見ていられます。

だからこそ、この一戦を経てPFPランキングには入るかもしれませんが、PPVファイターにはなれないでしょう。「ネクスト・メイウェザー」ではなく、「ネクストS.O.G」。どちらかというと、アンドレ・ウォードの道のりこそ、シャクールには相応しいような気がしま

ということで、本当はPrelimsも見ようと思っていたのですが、このシャクールvsバルデスは見ていて疲れる試合だったので、後日。DAZNも、後日。

 

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