5/15(日)。
朝からESPNではヘビー級のプロスペクト、トニー・ヨカが番狂わせのKO負け。そんなボクシングデイ、皆さんはどれくらいの量の試合を見たのでしょうか笑。
私は仕事だったので、情報遮断をした上、仕事が終わってから視聴。見る順番は決めていました。
まずはチャーロvsカスターノ2です。
ということで今回のブログでは、WOWOWオンデマンドで配信されたPBC興行、ジャーメル・チャーロvsブライアン・カスターノ、世界スーパーウェルター級4団体統一戦の観戦記です。
↓プレビュー記事
5/14(日本時間5/15)カリフォルニア
IBF世界ウェルター級挑戦者決定戦
ジャロン・エニス(アメリカ)28勝(26KO)無敗
vs
カスティオ・クレイトン(カナダ)19勝(12KO)無敗1分
WOWOWオンデマンドの配信は、大注目プロスペクト、ジャロン・エニスvsカスティオ・クレイトンの無敗対決からスタート。
クレイトンは素晴らしいボクサーですが、怪物エニスの快勝を期待したいところです。
セミファイナル、のはずですが、まだ陽は高い。不思議な感じですね。
初回、まずはクレイトンがサークリングしてスタート。オーソドックススターのエニスはジリジリとプレス。
クレイトンも非常に反応は良いですね。ただ、エニスの方が随分大きく見えます。
クレイトンはなかなか手が出ません。エニスはかなり遠く感じるのでしょうか。
中盤にはエニスはサウスポーにスイッチ、こうなるとクレイトンにとってはもっと遠くなります。ちょっとエニスをリスペクトしすぎのクレイトン、このままではいけません。
2R、まだ様子見段階ながらもエニスはやりたい放題。パンチこそ強く打っていますが、まるで手数少なめのサンドバッグトレーニングのようです。
中盤以降、クレイトンは前進しますが、全くもってエニスに届きません。というか、パンチを出すことすら叶いません。
と、後半、エニスの右オーバーハンドがヒット、クレイトンはダウン!!
何とか立ちあがろうとするクレイトン!ふらふらと立ち上がるもまたふらつき、レフェリーはストップ!
ジャロン・エニス、2RKO勝利!
何ともあっけない幕切れ。。。クレイトンはもっとやれるボクサーだと思いますが、完全にエニスに呑まれ、全く何もできませんでした。
結果的にはエニスのワンパンチKOという、ジャロン・エニスのハイライトに使われそうなKOシーンを献上。
ここで善戦すれば、のちにチャンスも巡ってきそうなものでしたが。。。
ともあれ、ジャロン・エニス、また強さを見せつけてのノックアウト勝利。もうクロフォードかスペンスに挑むしかありません。
もし、現在の時点でどちらかに勝利することができればPFPランク入りは確実であり、このジャロン・エニスは歴史に名を残すボクサーともなり得ます。
ウェルター級に波乱を巻き起こせるか。
世界スーパーウェルター級4団体統一戦
ジャーメル・チャーロ(アメリカ)34勝(18KO)1敗1分
vs
ブライアン・カスターノ(アルゼンチン)17勝(12KO)無敗2分
私はひとりディレイ視聴なので、セミファイナルが終わってから随分と早送りをするわけですが、一向に始まりません。
待っている人たちは辛かったのではないか。
ところで、WOWOWオンデマンドの早送り機能はもっと快適に使えないものか。10秒ずつの早送りはあんまり使えません。しかも早送りしていると、すぐ止まる。結果的に早送りしない方が早かったのではないか。。。と思うこともしばしばです。
ともあれ、初回のゴング。
両者ともに慎重な立ち上がり、手のうちがある程度わかっている分、それぞれに警戒するところがあるのか。カスターノはボディジャブをよく打ちますが、チャーロはバックステップで対応。チャーロは長いジャブ。
後半には荒々しいフックを放ったチャーロ、カスターノはマイペース。序盤、プレスをかけたのはチャーロでしたが、後半にはプレスをかけるのはカスターノ、従来の形になっていきます。
2R、ここからが本番。序盤、カスターノの攻めは良いですが、その後はチャーロのジャブが非常に良い。そこから右ストレートにつなげてヒットを奪うこともあります。
チャーロは長いジャブでカスターノを牽制、近づかれると左で押し返す等、うまくリードを使って戦っているように見えます。
しかし終盤、カスターノの左フックがヒット!
3R、チャーロの左のタイミングは秀逸ですが、カスターノはジャブだけでは止まりません。プレスを強めたカスターノ、チャーロは右へ左へとそのプレスをかわし、距離を詰められたら打ち終わりにリターン。このリターンは、力強くはあるものの短発気味です。
4R、基本的な展開は変わらず。このあと、どちらが自分のボクシングを貫けるか。このラウンド終盤は互いにえげつないクリーンヒットを奪い合う展開、素晴らしい打撃戦に場内も大きくヒートアップ!!!
5R、ぐいぐい前進するカスターノ、チャーロはジャブで止め、左フックのカウンター。そしてワンツーをヒットし、会場を沸かせます。
それでも止まらないカスターノのプレス、このカスターノは非常に頑丈で、体が全くぶれないフィジカルモンスター。
終盤、チャーロはカウンターを起点に攻勢に出ますが、カスターノはそこでもまた反撃。チャーロをロープにつめて連打を見舞います。
6R、ここも同様に、プレスをかけるカスターノ、捌きつつカウンターを狙うチャーロ、という構図。このラウンドは後半、カスターノがチャンスを作って攻め込みます。
ここまで、また判定での揉め事が発生するかもしれないような試合を見せています。
7R、相変わらずプレスをかけるカスターノですが、序盤はチャーロを警戒していてなかなか手が出ません。中盤、カスターノの前進に対してチャーロが左フックをコネクト。さらに行きづらくなったカスターノは、ジャブを出すもちょっと単発気味です。
8R、ロープ際からロープ際へ回るチャーロですが、カスターノはプレスをかけるだけでなかなか強い攻撃ができません。入ればチャーロのカウンターが待っているためでしょう。
思い切って行った方が良いと思いますが、慎重な分、その攻撃も踏み込みきれず、こうなるとチャーロにとってはカウンターを取りやすくなってしまうという悪循環。
チャーロは距離が空いた時やカウンターを一発入れた後、等のタイミングでぽんぽんと手が出せるようになっています。ちょっと余裕が出てきたような感じ。
9R、前半、チャーロがワンツーをヒット。カスターノはジリジリとプレス、チャーロがコーナーに詰まればラッシュを仕掛けます。
10R、このラウンドはコンビネーションで仕掛けることが多いカスターノ。しかしチャーロの力強いパンチを打ち返します。この試合前半、チャーロの攻撃をブロッキングで受けた際は体がブレなかったカスターノですが、このラウンドはブレることも出てきています。
カスターノが連打で攻め入り、それに対するリターンをチャーロが連打で返す、という展開。
後半、チャーロがロープに詰まりそうなところでカスターノは打って出ますが、ここでチャーロは反撃。ブロッキングで凌ぐカスターノですが、ここで膝を折り、ダウン!
立ち上がったものの膝がぐらついたカスターノに対し、チャーロは間髪入れずにラッシュ!!またもダウンしたカスターノ、レフェリーは少しの間を置いてストップを宣告。
ジャーメル・チャーロ、10RTKO勝利。
2度目のダウンの後、すぐ止めるべきだったと思います。
カスターノは本当によく食らいつきましたが、チャーロのカウンター作戦は大いにハマり、「楽勝」では全くありませんでしたが「完勝」、素晴らしいパフォーマンスでした。
おそらく徐々に徐々にダメージを溜めていったカスターノ。タフだからこそ、レフェリーはストップを躊躇してはいけないボクサーだと思います。
インタビューを聞いていると、カスターノが遅れてきたから試合開始時間が遅れたようですね。宮本武蔵作戦?しかしチャーロはそれにも惑わされずでした。
とにかくチャーロは再戦に強いですね。
トニー・ハリソン戦でも驚くほどしっかりとリベンジを果たしましたが、今回も前回の疑惑の引き分けを払拭するほどの勝ちっぷり。
あまり人気がない、と言われるチャーロ兄弟ですが、(特にジャーメルの方は)ドラマに満ちています。
この負けても立ち上がる姿は、ドラマになってもおかしくありません。
ともあれ、初戦に続き、再戦でも素晴らしい戦いとなったスーパーウェルター級の4団体統一戦。この4団体統一王座の行く末、今後も非常に楽しみです。
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