信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】ABEMAでDANGANを堪能!丸田陽七太vs阿部麗也のタイトル戦、力石vs渡邉、千本vs長井を視聴!!

日本時間5/15(日)のボクシング・デイの観戦記。

皆さん、これ全部みたの??ってくらい多い試合数。

ちょっと見るべき試合が多すぎて、本当は各興行2試合ずつに抑えたいくらいです。

ということで、第三弾となる今回は、いよいよ!日本で行われた、DANGAN興行です。

このDANGAN興行は、ABEMA.TVの格闘チャンネルで生配信。

無料で生配信されたこの興行ですが、私のように用事(というか仕事)があって見れなかった方は、ABEMAプレミアムで録画配信を見る事ができます。

ということで今回は、ABEMAプレミアムで視聴した、DANGAN250、大注目の日本フェザー級タイトルマッチ、WBOアジアパシフィック・フェザー級王座決定戦の観戦記です。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

5/15(日)DANGAN

誠に申し訳ないことに、全ての試合を見る時間的余裕がないので、メインの3試合をピックアップして視聴です。

 

OPBF東洋太平洋女子ミニマム級タイトルマッチ

千本瑞規(ワタナベ)3勝(1KO)無敗

vs

長井香織(真正)6勝(2KO)3敗3分

初回開始早々、いきなり接近して体を押し付け、パンチを放っていくのは長井。そのプレスをしっかりと受け止めた千本、突き放して応戦します。

長井はウィービング、ダッキングが素晴らしいですが、千本は動きの少ないボディを狙って左ボディ。

2R、ハイテンポで強いプレスをかける長井。千本はその前進を時に受け止め、時にサークリング、後半は長いストッピングジャブを使い、近寄られればアッパー。

やはり千本は巧い。

3R、序盤に長井は強烈なボディで千本にアタック。千本はコンビネーション、右ボディカウンター。

4R、展開は変わらず、近めの距離での攻防。千本は今日、うまくボディをヒットしていますが、もっとストレートの距離で戦いのではないでしょうか。

 

後半はサイドにまわりつつ、少し距離を保ったところでのボクシング。

途中採点は、39-37×2、40-36×1で千本。

5R、長井はもっといかなければいけませんが、千本はステップとジャブ、ストレートで突き放し、近づいたらボディとアッパーで応戦、距離が近くなりすぎればクリンチ。

このパターンにはまりたくない長井ですが、抱え込まれると手が出ません。ここで出していきたいですね。

6Rもこの展開自体は変わりませんが、このラウンドは長井の強引さが増したイメージで、ちょっと千本のリターンが減った、という印象。千本も長井の強いプレスを受け続け、疲労もあるのかもしれません。

7R、開始早々、大きく足を使った千本。構わず攻め込む長井!長井に流れが来るのか?と思った中盤、千本が手数の多いコンビネーションで反撃、長井を押し返します。

押し合いの展開、両者の意地と意地がぶつかります。

ラストラウンド、ぐいぐいと攻める長井。なりふり構わず前に出るボクシングは、ハートの強さとハードトレーニングの賜物でしょう。なにがなんで勝つ、という意地を感じます。

 

しかし千本もリターンとクリンチを駆使してサバイブ、長井のビッグパンチをもらわないままこのラウンドを終えました。

判定は、77-75×1、78-74×2で千本を支持。

千本瑞規、3-0のユナニマス判定で見事防衛!

千本は長井に対して、接近戦でも勝とう、ということだったのでしょうか。引けば押し切られる可能性を考慮したのか。私には、長井に付き合ってしまった、という風にも見えました。

長井のような突貫ファイターに対して、多彩なアングルからパンチを打ち込み、おおよそ優位性をキープしていましたが、後半に追い上げられたことは事実。特に後半は長井のプレッシャーに苦しめられました。

この経験は大きい、まだプロキャリアとしては4戦。今後はコンスタントにリングに上がり、キャリアを積んでもらいたいですね。

 

OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦

力石政法(緑)10勝(6KO)1敗

vs

渡邉卓也(DANGAN AOKI)38勝(22KO)10敗1分

中部ボクシング界のホープ、力石がいよいよタイトル戦。対戦相手は、ベテラン渡邉。49戦してKO負けはたった一つ、そのKO負けからもしっかりと復活している古豪です。

初回、まずはともに距離を測るジャブでの様子見。アクションはさほど多くないですが、雰囲気的には力石が踏み込みのタイミングとカウンターのタイミングを狙っているようなイメージ。

渡邉は非常に慎重、相手が来たところ、距離が詰まったらリターンを出します。

2Rも変わらずアクションは少ない。力石は危険な雰囲気を持ち、渡邉にとってはちょっと攻めづらそう。ただ、勇気を持って踏み込みさえすれば、届かないわけではありません。力石は長身サウスポー、距離が遠く感じているのかもしれません。

力石は、というと、普段から手数が多いボクサーではないので、この展開はいつも通り、と言って良いでしょう。右アッパーからの左、いきなりの左ストレート等をヒット、どんどん戦いやすくなる印象。

 

3R、じりじりと距離を詰める渡邉、そろそろ手数を増やしてきました。しかし渡邉の踏みこんだ先に待っているのは、力石のカウンター。力石はカウンターを取りつつ、タイミングを見て自ら攻めますが、この左ストレートと鋭い右フックは脅威。

力石は終盤に左ボディアッパーもヒット、明らかな優位性を保ちます。

4R、常に左を狙っているそぶりの力石、渡邉は思ったほどいけません。力石は単発ながらも打ってはサイドに動き、センス溢れるボクシングを披露。

渡邉もビッグパンチの被弾こそ避けますが、ちょっと手が出ません。

途中採点は、3者ともにフルマークで力石。

5R、渡邉は力石が嫌がる距離まで入らなければいけません。この中間距離では、力石のやりたいようにやらせてしまいます。

6Rには渡邉が体ごと突っ込んで距離を詰めますが、力石はアッパーを多用、右フックを打ってサイドに回ります。渡邉はちょっと中に入る感覚をつかんだか。

ちなみにABEMAの表示で7Rとなっていて、1R飛ばしたかと思ってしまった笑。

このラウンド、ヒッティングにより渡邉は左目上をカット。

7R、ここから巻き返したい渡邉、鋭く距離を詰めていきます。しかしそのプレスがやや弱まったところで力石は左ストレートをヒット!後退した渡邉に追撃!

 

そこを打ち返すことでしのいだ渡邉、後半はパンチの交換!

8R、力石はリズムに乗り、渡邉は踏み込みで距離を詰めるもなかなか届かず。力石のノーモーションの左は(体の置く位置によって)距離も自由自在、これは脅威です。

9R、後がなくなってきた渡邉はエネルギッシュに距離を詰めていきますが、リズムにのった力石をとらえることがなかなかできません。

力石はステップワークから突然ノーモーションの左ストレート、体を傾けながら右フックでまわる等、素晴らしいパフォーマンスを披露しています。

10R、プレスをかける渡邉、距離を取る力石の構図は変わらず。渡邉が力石に良いようにアウトボックスされているイメージで、終盤には力石が左ストレートをヒット。

11R、力石はリングを大きく使って逃げ切りモード、渡邉は行くしかない状態。こういう状態で、追う劣勢のボクサーが逃げるボクサーを捕まえるということは容易ではありません。しかも、ここまで捕まえられていない。

なのでもう1つ、策が欲しい渡邉ですが、これはちょっと届かないか。

ラストラウンド、アクションはより激しくなるものの、やはり両者の差は埋まらず。

判定は、フルマークで力石政法を支持しました。

見事なボクシングを見せた力石、非常に技術のあるところを見せてくれました。

非常にディフェンス勘がよく、素晴らしいカウンターとパンチのキレ、そして非常に冷静。技術で魅せられるボクサー、力石が初戴冠。

 

この試合は、力石にとってベストパフォーマンスが出せた、という試合ではないでしょうか。何せ、相手は百戦錬磨の渡邉です。

「今日は決定戦、次の指名戦に勝って真の王者」だというインタビュー返答は天晴、そして「まだすぐに世界にいけない」と自身の立ち位置もしっかりとわかっています。このインタビューは個人的には非常に好感が持てますね。

(インタビュアーのTリングアナのインタビューが上からに聞こえるのは私だけでしょうか。)

今後のキャリアも要注目ですね。

 

WBOアジアパシフィック・フェザー級王座決定戦

日本フェザー級タイトルマッチ

丸田陽七太(森岡)12勝(9KO)1敗1分

vs

阿部麗也(KG大和)22勝(10KO)3敗1分

さて、そうしていよいよメインイベント。ABEMAのサムネイルが、セミファイナルの力石vs渡邉になっているのは何故なのでしょうか。

ともあれ、初回のゴング。

まずはともに距離の探り合い。ステップでリズムをとり、体を前後左右上下に動かしてフェイントをかけながら、相手を誘います。

最初に1分ほどは両者ともにパンチを出さないという非常に静かな立ち上がり、先に奥手を伸ばしたのは阿部。

その後も前手での距離の探り合いが続き、阿部のほうがやや積極的に動きます。

ゴング直前、攻め込んできた丸田に対して阿部は左フックカウンターをヒット。

この「動きの少ない初回」というのは、序盤、相手をスキャンしているタイミングで被弾の多い阿部にとっては好都合の展開ではないでしょうか。

 

2R、引き続き緊張感の中で試合が進みます。その中でも、いろいろと試しているのは阿部の方。丸田は、阿部に対しては、序盤から仕掛け、ペースを取るべきだと思います。

丸田は阿部に対してかなりのやりづらさを感じているのか、ほとんど手が出ません。

阿部はリズムに乗ってきて、様々なフェイントを柔らかく使い、飛び込んでの左ストレートも出始めました。

ほとんどクリーンヒットがないながらも、この序盤の2Rは明確に阿部なはず。

3R、今日の阿部は非常に良さそうです。持前のステップ、上体を小刻みに動かすリズムの取り方、いつも以上に乗りに乗って見えます。

このステップが丸田にプレスを与えるために役立ち、知らずのうちに下がる丸田は後半、ロープ、コーナーに詰まる場面も。阿部はパンチを出さずして、丸田を追い詰めています。完全に、阿部のペース。

丸田は自分から攻めて崩したいところですが、驚くほど手が出ません。

4R、丸田も小刻みにリズムを取り、いよいよここから、という雰囲気。それでも先手は阿部、一瞬の攻防の中でもより手が出るのは阿部の方です。

丸田は右カウンターを狙っているようですが、出せても単発。それでも中盤から後半にかけてようやく攻め込むことができ、これは丸田にとって大きな進展です。

阿部はこのラウンド、右瞼をカット。ヒッティングによるものだそうですが、これはキツい。サウスポーにとって、前の目となる右目は生命線です。

 

5R、阿部はこの負傷の影響を感じさせることなく、大きな踏み込みでパンチを放っていきます。いや、負傷したからこそ、吹っ切れたのかもしれません。

動きが非常に大きくなった阿部、体ごと投げるような左ストレートで強く踏み込み、それを見せてからフェイントを多用、そして終盤に丸田をコーナーに詰めてラッシュ!!!

丸田は固まってしまうのは良くありません。

インターバル中、左目を氷嚢で冷やす丸田。異常が発生したかもしれません。

途中採点は、48-47×2、49-46×1で阿部がリード。

6R、やはり先に動くのは阿部。阿部はフェイントを駆使しているので、丸田にとって次のパンチが予測しづらい。これは丸田が先に動いて、阿部のカウンターを空振りさせるべきところ。

このラウンドも阿部は左ストレートをヒット、そして丸田をロープに詰めてラッシュと見せ場をつくります。

7R、このラウンドも阿部は見事なボクシング。ステップ、フェイントで丸田を翻弄、丸田は攻めるタイミングを掴めないでいるのかもしれません。

1分過ぎ、阿部はワンツーを打ち込むと、丸田は尻餅をつくダウン!!

左目をつぶって苦しい表情の丸田、ダメージもあれば左目もおかしいのかもしれません。

立ち上がった丸田に対して、阿部は焦らずにチャージ。ここで一気にいかず、これまで通りフェイントとステップでつくっていくあたりは本当に冷静で、さすがです。

丸田は一時防戦一方となるも、後半にはリズムを取り戻し、このラウンドをサバイブ。

 

8R、阿部の動きは非常に俊敏で、無駄が多そうに見えて無駄ではない。この阿部の動きそのものが、相手にとってはパンチ以上にプレッシャーとなっているのであれば、ローリスクでハイリターンの「技術」。YoutubeのCMでよく見る「Win-Ticket」を思い出しましたが、この動きこそが阿部麗也が勝つためのチケットなのかもしれません。

丸田が、「どうした?」というくらい手を出せないのも、この阿部のリズム、動きによるものなのかもしれません。

このラウンド終盤もコーナーに詰められ、左ストレートで顔を跳ね上げられる丸田!阿部は毎ラウンド、しっかりと見せ場をつくっています。

9R、丸田は反応が良い、がゆえに、阿部のフェイントもまだまだ奏功しているのかもしれません。丸田はもうフェイントごと、この阿部の攻撃をブロッキングで受け止め、そこから打ち返した方が良いのではないでしょうか。

現状、丸田の踏みこみは阿部に届かず、阿部の大きな踏み込みは(踏み込みのタイミングによって)しっかりと丸田に届いている状態。

このラウンドもまた、後半に丸田はk-ナーにつまります。ここは阿部の攻撃をしのぐのではなく、被弾覚悟で打ち返した方が良い。

 

10R、ここまで来ても阿部の動きは全く落ちません。阿部はここまでしっかりと自分のペースを維持してきたからでしょう。

そして常に自分から仕掛け、アグレッシブに攻め入る様子は、これまで以上にタイトル奪取への強い意志を感じます。

このラウンドも阿部は丸田に左ストレートをコネクト。

インターバル中、やっぱり丸田は左目をかなり気にしていますね。腫れたりはさほどしていないようですが。それよりも阿部の右目の方が、結構やばい。

11R。どんなにペースを握っていても、右目に被弾してしまえば終わってしまうかもしれない、という緊張感とともに戦っているのだと考えると、この冷静さはやはり天才なのか、と思う阿部麗也。

このラウンドも快調に飛ばしますが、ここで丸田は右のオーバーハンド。このパンチは阿部のガードの上ですが、こういう強引なパンチを振っていくことは大切です。

このパンチを警戒した阿部は左ガードをしっかりと上げたうえ、体をひねって丸田の右へ対処、対応の速さもまた素晴らしい。

ラストラウンド、阿部の現在の集中力を考えると、丸田の逆転の可能性は非常に薄い、と言わざるを得ません。

素晴らしいボクシングをコツコツと積み上げてきた11ラウンズを、たった1ラウンドで丸田が崩せるか、というと難しい。

このことを阿部陣営が考えてしまうと、集中力が落ちる可能性もあるわけですが、この日の阿部は完璧でした。

最後までそのステップは落ちることがなく、その雷撃のような左ストレートも健在、丸田のビッグパンチに対するディフェンスも完璧。

最後までステップフェイント、上体のフェイントも忘れることなく、翻弄して試合が終了。丸田陽七太は、最後まで攻められず。

 

しかし、ここは攻められなかった丸田よりも、阿部のパフォーマンスを褒めるべきなのでしょう。

試合終了、判定は115-112、116-111、118-109で阿部を支持。

意外と競っていました。もう少し、全体的に差がついていると思いましたが。

ともあれ、阿部はこれまでのベストパフォーマンスを更新、非常に強い王者、そして世界ランカーに完勝。

3度目の正直を本当に見事に!実らせました。

初めての王座挑戦では、集中力を欠いたのか、序盤にダウンを喫する等、相手のストレートの対応に苦労。後半巻き返したものの、ドローで獲得なりませんでした。

2度目の王座挑戦は、アグレッシブに攻めきれず、明確なポイントピックアップがないまま10Rを戦い、僅差の判定で敗北、王座獲得ならず。

そのふたつの負けをすべて払拭するような、今回の勝利。

今までの課題をすべて克服した、ともいえるようなこの一戦は、間違いなく現在のところのベストバウトといっても良いでしょう。

群雄割拠のフェザー級戦で、一気に日本フェザー級のトップ戦線に踊りでた阿部麗也。

今後の活躍が非常に楽しみです。

そして丸田、今日はほとんど何もできずに終わってしまいました。

とはいえ、才能豊かなこの丸田はまだ若く、ここからまた這い上がってくることでしょう。課題は、「劣勢をはねのける力」だと思うので、自分のボクシングがハマらなかった時の対処でしょうか。まだまだ伸びしろだらけ、今後の丸田にも期待したいものです。

 

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